JPS5943997B2 - プレス加工時に星目を発生しにくい亜鉛系電気めつき鋼板 - Google Patents

プレス加工時に星目を発生しにくい亜鉛系電気めつき鋼板

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JPS5943997B2
JPS5943997B2 JP16278680A JP16278680A JPS5943997B2 JP S5943997 B2 JPS5943997 B2 JP S5943997B2 JP 16278680 A JP16278680 A JP 16278680A JP 16278680 A JP16278680 A JP 16278680A JP S5943997 B2 JPS5943997 B2 JP S5943997B2
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JP
Japan
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steel sheet
zinc
surface roughness
plating
electroplated steel
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JP16278680A
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宏威 石飛
康二 大和
英夫 阿部
武 古賀
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプレス加工時に星目およびスコーリノグが発生
しにくい亜鉛系電気めつき鋼板に関するものである。
防錆用電気めつき鋼板の用途として、耐食寿命向上のた
め自動車単体への適用が拡大しつつある。
自動車車体に用いられる電気めつき鋼板はプレス成形さ
れたパネル状製品として使用されるが、人目に触れるい
わゆる外板となるものが多いため塗装仕上りがきれいな
ことから、表面粗度の小さいものが要求され表面粗度は
一般に1.5μ、rms以下のものが用いられている。
また、そのプレス加工においては圧延された平滑な表面
状態を損わずに加工することが特に重視される。しかし
、実際にはポンチ面あるいは素材面にけ着した異物微粒
子、めつき被膜の剥離物あるいはポンチ面の傷などによ
つてプレス後表面に微少な圧痕が生じる、いわゆる、星
目、ピンプル、抑揚等と称される欠陥(本明細書では星
目と称する)を発生することが多い。
この対策として、プレス型の研磨、プレス型および素材
の洗浄、工場内の防塵、プレス油の清浄化など種々の方
策が実施されているが、星目の発生機構に関連する要因
が多岐に亘つているため、この欠陥を減少させることは
極めて困難である。星目の発生が多いと、プレス型の表
面手入れをひんばんに行わなければねらず、多くの時間
と労力を必要とする。また、星目がパネル面に多い鋼板
は不良品としてスクラップ化され、製品の歩止りを低下
させる。さらに、その発生が少数である場合でも、砥石
で鋼板表面を研磨して平滑化する必要があり、製造工程
上の能率を下げる結果となる。この欠陥は以上のような
問題を生じることから、自動車車体のプレス工程におけ
る重大な問題となつている。従つて、本発明は上述した
ような従来技術の問題点を解消し、プレス成形時に星目
の発生を極力減少させることのできる亜鉛系めつき鋼板
を提供することを目的とする。
本発明によれば、亜鉛系電気めつき鋼板のポンチ面と接
触するめつき面の波面粗度を1.5μ、rms以上にす
ることにより上記目的を達成することができる。
以下に本発明による亜鉛系電気めつき鋼板の具体的効果
、適正範囲等につき添け図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
表面粗度の異なる片面電気亜鉛めつき鋼板(板厚0.8
mm、亜鉛け着量20θ/ m’)を、プレス油を塗布
した後冷延面を外側にして同一条件で自動車のフロント
フエンダ一にプレス成型した場合の星目および亜鉛面の
ひつかき傷(以下、スコーリングと称する)の発生状況
を調査した結果を第1図に示す。
なお、星目およびスコーリングの発生頻度は以下に述べ
るようにして測定した。
(1)星目について プレス後の鋼板のダイス側の面(冷延面)を砥石で軽く
こすると、星目の部分は少し膨れているためその部分だ
けが強く研磨されることになり、白く光つた状態となる
この白く光つた点の数を星目の数として数えた。(2)
スコーリングについて プレス後の鋼板のポンチ側の面(めつき面)を肉眼で観
察し、めつき而のスコーリングを数えた。
なお、数えた面積は、星目と違い、スコーリングは数が
多いため、フエンダ一中央部の10X10cTrL正方
形部分とした。第1図から、亜鉛めつき鋼板の表面粗度
が大きくなるにしたがい、星目の発生が顕著に減少する
ことがよくわかる(第1図の○印参照)。また、第1図
の●印から明らかなように、スコーリング数も表面粗度
の増加とともに減少しており、これは粗度の増加によつ
て潤滑性が向上することを示している。第2図には表面
粗度の異なる電気亜鉛めつき鋼板に同一条件でプレス油
を塗布した場合の油のけ着量を測定した結果を示す。
このグラフから、鋼板の表面粗度が大きくなるにしたが
い、け着量が増加することがわかる。星目をもたらす原
因物質はポンチ面と鋼板表面の境界に存在するが、その
限界サイズは一般に数十μmといわれている。
表面粗度の増加による星目の減少の理由は、表面の凹凸
による緩衝効果および油止め効果の増大による潤滑性の
向上によつて、星目を生じる異物粒子の限界サイズを大
きくすることによるものと考えられる。第1図から明ら
かなごとく、表面粗度が1.5μ.Rms未満では星目
の減少効果は不十分であり、このような理由から本発明
においては衷面粗度を1.5μ.Rms以上とする。自
動単単体防錆用鋼板としてCま、鋼板の両面がめつきさ
れたものおよび片面のみがめつきされたものがある。
片面めつきは単体に組み立てられた際に、塗装が均一に
行われにくい裏面の耐食性を向上させるために使用され
るもので、プレス加工する場合は必然的にめつき面がポ
ンチと接触する裏側となる。また、外板として使用する
場合、人目につく外側の面は塗装後の光沢が要求される
ことが多い。このような場合には、外側の面の表面粗度
を大きくすることは光沢低下をきたすために望ましくな
い。しかし、外側面の光沢が特に問題視されない場合は
、両面とも一定程度粗い表面粗度でもさしつかえない。
以上のような理由から、本発明で(ま両面めつき、片面
めつきにかかわらず、少なくとも一方のめつき面の表面
粗度を一定以上と選定する。もう一方の面(まめつぎの
有無および入面粗度はその鋼板の用途lと応じて任意の
選択がなされる。以下に本発明の内容をさらに具体的に
説明する。
本発明を適用する対象は、主として自動単車体に用いら
れる防錆用電気めつき鋼板であり、めつき金属としては
亜鉛および亜鉛を主体とした複合また(寸合金めつきあ
るいは積層めつきなどが含まれる。これらの金属は冷間
圧延された表面に常法に従い要求される耐食性能および
その他の必要に応じて通常209/m”以上の付着量で
めつきされる。めつき後の表面はクロメートあるいはリ
ン酸塩処理のような化成処理、あるいは防錆油を塗布さ
れることが多いが、本発明(まこれらの有無および種類
のいかんを間わない。また、めつきの結晶形態あるい(
まその大きさも問わない。本発明は両面めつき、片面め
つき鋼板ともに適用できるのも前述の通りである。表面
粗度を与える方法としては以下のような方法を例示する
ことができるが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
(1)素材である冷延鋼板の表面粗度を1.5μ.Rm
s以上に粗くすることによつてめつき後の表面粗度を粗
くする方法。
1冷間圧延の圧延ロール表面を、故電加工あるいはシヨ
ツトブラストなどで粗くしておき、これにより冷間圧延
後の鋼板表面の粗度を大きくする。
この粗い面にめつきを施すことによりめつき後の表面粗
度を粗くすることができる。2冷延鋼板を調質圧延する
に際し、圧延ロール表面を放電加工あるいはシヨツトプ
ラストなどで粗くしておき、調質圧延後の鋼板表面の粗
度を大きくする。
この粗い面にめつきをすることによりめつき後の表面粗
度を粗くすることができる。(2)めつき条件を制御し
てめつき表面粗度を粗くする方法。
極間距離、浴温、電流密度、液流速、浴PHなどを制御
して粗いめつき面を得ることができるが、その条件(は
めつきの種類(Zn単独、複合あるいは合金めつきなど
)や浴粗成によつて異なる。
この場合、素材である冷延鋼板表面は1.5μ.Rms
以下の粗度でも良い。(3)(1)と(2)を組み合せ
て表面粗度を粗くする方法極めて大きい表面粗度(例え
ば、3.5μ.Rms以上)を得るには、(1)と(2
)を組み合わせると有効である。
なお、以上のようにして製造された電気めつき鋼板をプ
レス加工する場合、それが表裏の表面粗度が異なる鋼板
である場合(ま、表面粗度の大きい面をポンチ面と接触
するようにしなければ本発明の目的を達成することがで
きないことは、前述した星目の発生機構および表面粗度
の効果から容易に理解されるであろう。
以下、本発明を好適実施例および比較例を挙げて説明す
る。〔実施例 1〕 1.1〜3.3μ.Rmsの表面粗度を持つ、厚さ0.
8mmの冷延鋼板の片面に、亜鉛け着量が約209/T
rlになるように、硫酸亜鉛を主剤とするめつき浴中で
電気亜鉛めつきを施した。
めつき条件はめつき面粗度を大きくするため、均一なめ
つき面が得られる範囲内で極間距離を狭く、浴温を低く
、またPHを高くした。得られためつき面の表面粗度は
平均値で1.8μ.Rmsであつた。この鋼板の両面に
プレス油を均一に薄く塗布した後、自動単用フロントフ
エンダ一でめつき面をポンチ側にしてプレスした。
なお、この金型は表面に異物が多くけ着した冷延鋼板を
数十枚連続プレスしてポンチ面を予め傷つけでおいたも
のである。プレス後、おもて面(Zイス接触面)である
冷延面を砥石で軽くこすり、星目の発生数を調べた。ま
た、裏面(ポンチ接触面)のスコーリング発生数も調査
した。これらの結果は以下に記す他の例とともに第1表
に示す。〔実施例 〕 2.1〜2.3μ.Rmsの表面粗度を持つ、厚さ0.
8mmの冷延鋼板の片面に、亜鉛け着量が約409/イ
になるように、硫酸亜鉛を主剤とするめつき浴中で電気
亜鉛めつきを施した。
得られためつき面の表面粗度は平均値で2.0μ.Rm
sであつた。この鋼板を実施例1と同じ条件でプレス加
工した。〔実施例 〕表0.7〜0.9μ.Rmsl裏
2.4〜2.5μ.Rmsの表面粗度を持つ、厚さ0.
8韮の冷延鋼板の両面に、亜鉛け着量が約209/M2
になるように、塩化亜鉛を主剤とするめつき浴中で電気
亜鉛めつきを施した。
得られためつき面の表面粗度は平均値で表0.8μ.R
msl裏2.8μ.Rmsであつた。この鋼板を粗度の
大きい面をポンチ側にして実施例1と同じ条件でプレス
加工した。〔比較例〕 0.7〜1,0μ.Rmsの表面粗度を持つ、厚さ0.
8關の冷延鋼板の片面に、実施例Hと同じ条件で電気亜
鉛めつきを施した。
得られためつき面の表面粗度は平均値で0.8μ.Rm
sであつた。この鋼板を実施例1と同じ条件でプレス加
工した。これらの結果をまとめて示す上記第1表による
と、ポンチ面と接触する面の表面粗度を大きくした実施
例(ま、比較例にくらべ、いずれも星目の発生が明らか
に少ないことがわかる。
また、スコーリングの発生数が少ないことから潤滑性が
優れていることがわかる。以上の結果から、本発明によ
る亜鉛系電気めつき鋼板は、プレス加工において、星目
という欠陥の発生を抑制し、もつて製品の歩止りと生産
性の向上に大なる効果を発揮することが明らかである。
【図面の簡単な説明】
第1図は電気亜鉛めつき鋼板の表面粗度と星目およびス
コーリング発生数との関係を示すグラフ、第2図は電気
亜鉛めつき鋼板の表面粗度と油け着量の関係を示すグラ
フである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも一方の面に亜鉛系めつきが施された亜鉛
    系電気めつき鋼板において、前記めつき面の表面粗度を
    1.5μ.rms以上としたことを特徴とするプレス加
    工時に星目を発生しにくい亜鉛系電気めつき鋼板。
JP16278680A 1980-11-19 1980-11-19 プレス加工時に星目を発生しにくい亜鉛系電気めつき鋼板 Expired JPS5943997B2 (ja)

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JPS5785989A JPS5785989A (en) 1982-05-28
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