JPS5943810Y2 - 小型モ−タのマグネツト固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は小型モータの筒状モータケースの内周面に一対
の円弧状マグネットを取付けるマグネットの固定装置に
関する。

この種従来装置においては、一対の円弧状マグネットを
接着剤により固定するものと、Ｕ字型線ばねを用いて固
定するものがあり、前者は接着剤を用いるためその取扱
いが煩瑣であり、作業性が悪い欠点があり、また後者に
おいては、Ｕ字型線ばねの装着位置のずれにより鉄線ば
ねが外れたりあるいは一対の円弧状マグネットが外れる
虞れがある。

本考案はかかる点に鑑み考案されたものにして以下本考
案の一実施例を図面に基いて説明する。

第１図は筒状モータケースの生新側面図を示し、第２図
はその平面図を示す。

これらの図において１は有底筒状モータケースにしてそ
の底面中央には軸受２が取付けられており、内周面３に
は一対の突部４，４及び一対の掛止片５，５がいずれも
切起しにより形成されている。

６，６は各掛止片５の切起形成跡の透孔である。

７．７は一対の円弧状マグネットにしてモータケース１
の開口８端から該モータケースの内周向に挿入装着され
る。

この場合に各マグネット７の後端９が突部４に係止され
て挿入深さが規制され、また各マグネ７ト７の一側面１
０が掛止片５に掛止されて各マグネットの円周方向の取
付位置が規制される。

次に第３図は板ばね片の斜視図であり、１１は一対の対
抗片１２．１３を有する略Ｕ字型板ばね片にして、一方
の対抗片１３の先端には略直角に折曲形成された押え片
１４を有し、また該対抗片１３の後端側には押え片１４
に向って切起形成された係着片１５を有する。

板ばね片１１の装着を第４図に基いて説明する。

第４図は板ばね片の装着状態を説明するための、モータ
ケースの内部から見たモータケースの部分拡大斜視図で
ある。

この図において円弧状マグネット７は前述の如くその後
端９が突部４に係止され、またマグネン）７の一側１６
が掛止片５に掛止されており、この状態で板ばね片１１
が第３図矢印方向にモータケース１の開口８から挿入さ
れる。

この場合に一方の対抗片１２はマグネット７の他側１１
に圧接し、他方の対抗片１３が掛止片５に圧接する。

さらに板ばね片１１を挿入すると押え片１４がマグネン
）７の他端面１８に圧接し、係着片１５が掛止片５の後
端１９に係着する。

このように係着片１５が掛止片５の後端１９に係着する
から、板ばね片１１が抜は外れることがなく、また板ば
ね片１１の押え片１４がマグネツドアの他端面１８に圧
接することによってマグネットＴが外れることがない。

したがって本考案によれば、接着剤を用いることなく、
一対の円弧状マグネットを堅固に固定することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案による装置の一実施例を示し、第１図は筒
状モータケースの生新側面図、第２図は同平面図、第３
図は板ばね片の斜視図、第４図は内方から見た筒状モー
タケースの部分拡大斜視図である。 ４．４・・・・・・突部、５．５・・・・・・掛止片、
１・・・・・・モータケース、７．７・・・・・・円弧
状マグネット、１１・・・・−・板ばね片、１４・・・
・・・押え片、１５・・・・・・係着片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内周面に突部及び掛止片を設けた筒状モータケースと、
   前記突部に一端が係止され前記掛止片に−（ｌｔｌが掛
   止される一対の円弧状マグネットと、該マグネットの他
   側と前記掛止片に夫々圧接するように形成された略Ｕ字
   型板ばね片とよりなり、線板ばね片は前記マグネットの
   他端面に圧接する押え片を有すると共に前記掛止片の後
   端に係着する係着片を切起形成してなる小型モータのマ
   グネット固定装置。