JPS5943713Y2 - 金属化フイルムコンデンサ - Google Patents

金属化フイルムコンデンサ

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Publication number
JPS5943713Y2
JPS5943713Y2 JP7523179U JP7523179U JPS5943713Y2 JP S5943713 Y2 JPS5943713 Y2 JP S5943713Y2 JP 7523179 U JP7523179 U JP 7523179U JP 7523179 U JP7523179 U JP 7523179U JP S5943713 Y2 JPS5943713 Y2 JP S5943713Y2
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JP
Japan
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layer
metallized
capacitor element
zinc
thickness
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JP7523179U
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JPS55175228U (ja
Inventor
則一 大場
Original Assignee
マルコン電子株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はメタリコン構造を改良した金属化フィルムコン
デンサに関する。
一般に金属化された有機フィルムはポリエステル、ポリ
プロピレン、ポリカーボネート、ポリ弗化ビニリデンな
どが多用されてトリ、これら金属化有機フィルムからな
るコンデンサ素子端面に金属溶射によってメタリコンを
形成する場合、使用する有機フィルムの持つ耐熱性を考
慮し溶射する金属釦よび溶射条件を設定している。
なかでも近年富に実用化の多くなってきている安価で緒
特性の良いポリプロピレンは融点が約160℃前後と耐
熱性が低いため前述の制約を大きく受ける。
従来メタリコンの形成金属として亜鉛が一般的に用いら
れているが亜鉛の溶融温度は前記ポリプロピレンの融点
に比較し非常に高い温度であるため金属化ポリプロピレ
ンフィルムコンデンサ素子に亜鉛を溶射した場合東鉛粒
子がコンデンサ素子端面に入り込む前にポリプロピレン
フィルムが軟化したり溶けたりして蒸着金属と溶射亜鉛
との広範囲な接触面積を確保できない11にメタリコン
が形成される。
したがってパルス的な電流に対して弱く高周波関係で(
ri使用できないという欠点をもっている。
そのため亜鉛より溶融温度が比較的低い・・ンダなどの
低融点合金を溶射金属として用いることも行われている
が、この構造によるものはコンデンサ素子端面のフィル
ムの軟化や溶けがないだけにメタリコンとしての・・ン
ダ付着が素子端面の表面にかるく付着するのみであるた
め機械的強度が弱く剥離しやすく充分な電気的接触が得
られない。
したがって接触抵抗が高くなり、損失(tanδ)を大
きくするという欠点をもっている。
本考案は上記の点に鑑みて金属化ポリプロピレンコンデ
ンサの金属溶射によるメタリコン構成に際しポリプロピ
レンへの熱影響を押えるため諸実験を行ったところ最初
に薄い・・ンダ層を、その上に亜鉛層からなるメタリコ
ンを形成した構造にすることによって良好な結果を得た
ので提案するものであり、これによって特性良好な高周
波用に適した金属化フィルムコンデンサを提供すること
を目的とするものである。
以下本考案の一実施例につき図面を参照して説明する。
すなわち第1図に示すように例えばアルミニウム金属を
蒸着し電極1を形成した一対の金属化ポリプロピレンフ
ィルム2を積層巻回しコンデンサ素子3を形成する。
該コンデンサ素子3両端両に250〜350℃にて溶解
したハンダをエアスプレーにて溶射し平均厚さ01O1
〜0.2mmの薄いハンダ層4を形成する。
ついで該ハンダ層4の上に700〜1000℃にて溶解
した東鉛をガスバーナにて溶射し0.5闘程度(0,4
5〜0.54mm)の亜鉛層5を形成し構成したメタリ
コンに外部端子を接続し外層を施して金属化ポリプロピ
レンフィルムコンデンサを得るものである。
なお、ここでハンダ層4の平均厚さを0.01〜0.2
rimにし、亜鉛層5の厚さを0.5mm程度(0,4
5〜0.54mm)にする理由を次の実験結果から明ら
かにする。
すなわち定格125■・AC−0,1μFの金属化ポリ
プロピレンフィルムコンデンサのメタリコン構成として
のノ・ンダ層むよび亜鉛層の厚さのちがいによる特性比
較を調べた結果下表のようであった。
上表におけるパルス試験による累積故障数はパルス幅1
0μsec ピーク値250Aのパルス電流を5秒間
に1回の割合で10回印加し周波数10Kzで測定した
tanδが3条を越えたものである。
試料はそれぞれ各10@でありjanδ値は平均値であ
る。
上表よりハンダ層が0.01關未満の場合ハンダ層形成
の意味をなさず亜鉛層のみの欠点すなわち蒸着金属との
広範囲な接触面積が確保できない11のメタリコンとな
り、特にパルス的な電流に対して弱く高周波では使用で
きiく、Q、2mmを越えると・・ンダ層のみのものと
同じで素子端面の表面にかるく付着するのみで充分な電
気的および機械的強度は得られず結局tanδを大きく
し、筐た亜鉛層の厚さ0.45未満ではリード線との充
分な溶接強度は得られず、さらに0.54mmmを越え
ると亜鉛層溶射時の過熱によりいずれにしてもtanδ
特性を劣化するものと考えられ、高周波でtanδ特性
の劣化をなくすためKは・・ンダの平均厚さを0.01
〜0.2 mrttでその上に亜鉛層の厚さを0.5
mm程度(0,45〜0.54mrn )としたメタリ
コン構成としなければならないことがわかる。
以上のような構成からなる金属化ポリプロピレンコンデ
ンサによれば亜鉛溶射時に最初コンデンサ素子端面の表
面に薄く形成された/”%ンダ層4が溶けてコンデンサ
素子3端面の内部に適度に入り込み電極1部に有効に流
れ確実に接着すると同時に前記ハンダ層4と亜鉛層5が
確実に接着する結果、電極1とメタリコンは強力に接触
することになり電気的釦よび機械的にすぐれた接触性を
発揮し、経時的にも安定したtanδ特性効果を得るこ
とができる。
つぎに本考案Aならびに従来例B、CKよる金属化ポリ
プロピレンフィルムコンデンサの特性比較を第2図およ
び第3図によって述べる。
なお、本考案A//′iハンダ層の厚さO11闘で亜鉛
層の厚さ0.50mmとした前記実施例に)に示すもの
と同一試料であり、従来例Bは亜鉛メタリコン、Cは・
・ンダメタリコンそれぞれ単独によるもので本考案A従
来例B、Cとも定格125V−AC−0,1μFのコン
デンサで試料は各10個である。
すなわち第2図は周波数に対するtanδ特性を示した
ものであり、第3図はパルス幅10μSeeピーク値2
50Aのパルス電流を5秒間Vc1回の割合で印加した
場合の印加回数に対する累積故障数を示したものである
(10KHztanδが3俤を越えたものを故障とみな
した)。
以上から明らかなように本考案Aのものはいずれも従来
例B、Cと比較して安定した特性を示しているのに対し
、従来例Bは周波数に対するtanδ脣性は本考案Aと
比較して差はあ1りないものの、前述したパルス電流印
加回数に対する累積故障数からみれば大巾に劣っている
lた従来例Cはいずれも大巾に劣っている。
なお上記実施例では誘電体としてポリプロピレンフィル
ムを例示して説明したが他のフィルムの場合にも適用で
きることはいう筐でもない。
以上述べたように本考案によれば金属化フィルムを巻回
し構成したコンデンサ素子端面に対するメタリコン構成
として最初に平均厚さ0.01〜0.2mmの薄いハン
ダ層を形成しその上VC0,5mm程度(0,45〜0
.54mm)の亜鉛層からなるメタリコンを形成した構
造にすることによって蒸着電極とメタリコンとの広範囲
な接触面積の確保が確実にできるので電気的および機械
的強度にすぐれパルス的な電流に対しても安定したta
nδ特性を発揮する金属化フィルムコンデンサを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメタリコンを施した後のコンデン
サ素子の一部を示す拡大断面図、第2図は周波数−ta
nδ特性曲線図、第3図はパルス電流印加回数−累積故
障数の関係を示す曲線図である。 1・・・・・・電極、2・・・・・・金属化ポリプロピ
レンフィルム 3・・・・・・コンデンサ素子、4・・
・・・・ハンダ層、5・・・・・・亜鉛層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一対の金属化フィルムを巻回してなるコンデンサ素子と
    、該コンデンサ素子両端面に溶射形成した平均厚さ0
    、0.1 、0.2mmの薄いハンダ層と、該ハンダ層
    上に溶射形成した厚さ0.45〜0.54闘の亜鉛層と
    を具備したことを特徴とする金属化フィルムコンデンサ
JP7523179U 1979-06-01 1979-06-01 金属化フイルムコンデンサ Expired JPS5943713Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7523179U JPS5943713Y2 (ja) 1979-06-01 1979-06-01 金属化フイルムコンデンサ

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JP7523179U JPS5943713Y2 (ja) 1979-06-01 1979-06-01 金属化フイルムコンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55175228U JPS55175228U (ja) 1980-12-16
JPS5943713Y2 true JPS5943713Y2 (ja) 1984-12-26

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ID=29308775

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JP7523179U Expired JPS5943713Y2 (ja) 1979-06-01 1979-06-01 金属化フイルムコンデンサ

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