JPH11251175A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

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JPH11251175A
JPH11251175A JP6428798A JP6428798A JPH11251175A JP H11251175 A JPH11251175 A JP H11251175A JP 6428798 A JP6428798 A JP 6428798A JP 6428798 A JP6428798 A JP 6428798A JP H11251175 A JPH11251175 A JP H11251175A
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JP
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dielectric
metal
capacitor
metal layer
metallized
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JP6428798A
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Akira Kikuchi
朗 菊地
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Lincstech Circuit Co Ltd
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Hitachi AIC Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量の減少を改善できるコンデンサを提供す
ること。 【解決手段】 フィルム状の誘電体2の表面に金属層3
を積層し、この金属層3を前記誘電体2に設けた幅方向
の非金属部4により複数個に分けるとともに、個々の金
属層3−1〜3−3にヒューズ機能付き金属部4を設け
た金属化誘電体1を有するコンデンサ8において、幅が
0.5mm以上の非金属部4を設けた金属化誘電体1を有
し、交流使用最大電圧が200V.AC以上であること
を特徴とするコンデンサ8。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサに関
し、特に、保安機能を設けたフィルム状の金属化誘電体
を有するコンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】金属化フィルムコンデンサや金属化紙コ
ンデンサ等のコンデンサは、例えば、ポリプロピレンフ
ィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム等の高分
子フィルム又はコンデンサ紙等のフィルム状の誘電体の
表面に幅方向の一端部を残して亜鉛やアルミ等の金属を
蒸着して金属層を形成した金属化誘電体を用いている。
そしてこの金属化誘電体に、他の金属化誘電体を幅方向
の端部に設けた非金属部を逆向きにして積層したり、金
属化誘電体間に金属層を設けないフィルム状の誘電体を
介在させて巻回し、その巻回後の素子の端面にメタリコ
ン層を形成し、このメタリコン層に端子を接続した構造
からなるコンデンサ素子を用いている。
【0003】ところで、高分子フィルム等の誘電体は、
通常、ピンホールや塵埃、傷等からなる絶縁抵抗の低い
欠陥部と有している。このため、コンデンサに電圧を印
加すると他の箇所よりもこの欠陥部の箇所で破壊が起り
易い。そして欠陥部が破壊すると欠陥部の表面に積層さ
れている部分の金属層が蒸発する。金属層が蒸発する
と、欠陥部が他の正常な部分から絶縁される。この現像
は、一般的に、セルフヒーリングといわれている。すな
わち、この種のコンデンサは、通常、このセルフヒーリ
ングの作用によってコンデンサとしての正常な機能を維
持している。
【0004】しかし、誘電体の破壊した欠陥部がセルフ
ヒーリングによっても絶縁されないことがある。この場
合、コンデンサに電圧を印加すると、欠陥部に正常な場
合に比較してより大きな電流が流れる。このため、コン
デンサは発煙したり発火等したりする。
【0005】従来のコンデンサは、この発火等の事故を
防止するために、例えば、図6に示す通りの金属化誘電
体20を用いている。この金属化誘電体20は、幅方向
に複数個の非金属部21を設け、この非金属部21によ
って金属層22をその幅方向の一端から他端の近傍まで
に渡って複数個に分けている。そして分割された個々の
金属層22にはメタリコンの付着部分の付近に幅の狭い
金属部23を設けている。この種の金属化誘電体20
は、誘電体の欠陥部に大電流が流れると、この欠陥部の
表面に積層されている箇所の金属層22の金属部23が
溶断する。そして金属部23が溶断した金属層22は他
の金属層22から電気的に絶縁される。この作用によっ
て、コンデンサは、大電流の流れが遮断されたり、発火
等の事故が生じるのを未然に防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、金属層22に
設けた幅の狭い金属部23が溶断しても、絶縁された金
属層22の箇所には電荷が残っていることがある。そし
て従来は、金属層22間に設けた非金属部21の幅が
0.5mm未満であり、非常に狭い。このため、絶縁され
た金属層22から、この金属層22に隣接する正常な金
属層22の方に非金属部21を通って電荷が放電して流
れることがある。そしてこの放電により隣接する正常な
金属層22において、この金属層22に設けられている
幅の狭い金属部23が溶断し、同様に絶縁される。そし
てこの放電が連鎖的に起こり、数個〜数10個の金属層
22が絶縁されることがある。この絶縁された金属層2
2は、コンデンサの容量を得るための電極としては機能
しなくなる。すなわち、従来のコンデンサは、セルフヒ
ーリングが生じることによって容量が減少し易い欠点が
ある。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、容量の減少を
改善できるコンデンサを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
の課題を解決するために、フィルム状の誘電体の表面に
金属層を積層し、この金属層を前記誘電体に設けた幅方
向の非金属部により複数個に分けるとともに、個々の金
属層にヒューズ機能付き金属部を設けた金属化誘電体を
有するコンデンサにおいて、幅が0.5mm以上の幅方向
の非金属部を設けた金属化誘電体を有し、交流使用最大
電圧が200V.AC以上であることを特徴とするコン
デンサを提供するものである。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、誘電体の長手方向に設けた非金属部により金属層を
幅方向に分離して互いに絶縁した金属化誘電体を有する
コンデンサを提供するものである。
【0010】本発明は、誘電体の幅方向に設けた非金属
部の幅を0.5mm以上にして絶縁距離を長くしているた
め、ヒューズ機能を有する金属部が溶断することによっ
て絶縁された金属層の箇所に電荷が残っていても、その
電荷が隣接する金属層の方に容易に放電し難くなる。こ
のため、金属層が連鎖的に絶縁状態になることにより容
量が減少するという不良を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に用い
る金属化誘電体1の平面図を示す。すなわち、2は、フ
ィルム状の誘電体であり、ポリプロピレンフィルムやポ
リスチレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリテト
ラフルオロニチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリイミド
フィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリ
四弗化エチレンフィルム、ポリ三弗化塩化エチレンフィ
ルム、ポリ弗化ビュリデンフィルム、ポリバラキシレン
フィルム、シアノエチル化セルロースフィルム、ポリス
ルフォンフィルム等の高分子フィルムやコンデンサ紙等
を用いる。そしてこの誘電体2は、コンデンサの定格電
圧によっても異なるが、数μm〜数10μmの厚さにな
っている。また、誘電体2は、その表面が通常は平坦に
なっているが、絶縁油を含浸する場合には含浸し易いよ
うに表面を粗面化したり凹凸状にしたものを用いてもよ
い。
【0012】そして誘電体2の表面に、銅等の金属から
なる薄い下地金属層(図示せず)を積層し、その表面に
亜鉛やアルミ等の金属からなる、抵抗値が1〜20Ω/
□程度で、厚さが数100〜数1000オングストロー
ム程度の金属層3を積層している。この金属層3は、誘
電体2の幅方向の一端から他端の近傍までに渡って、誘
電体2の幅方向に平行に複数条設けた直線状の非金属部
4により、長手方向に分割されている。この非金属部
は、幅が0.5mm以上になっていて、コンデンサの使用
最大電圧が高くなるにしたがって、その幅を長くして絶
縁耐圧を向上させる。また、各非金属部4間の間隔は、
数mm〜数100mm程度であり、好ましくは数10mm程度
になっている。すなわち、数mm以下では製造が困難であ
り製造不良を生じ易く、数10mmより大きくなると個々
の分割された金属層がしめる容量が大きくなり、セルフ
ヒーリングによって容量が減少する割合が大きくなる。
そして分割された個々の金属層3−1〜3−3には端部
付近に、数/10mm〜数mm程度の幅の狭いヒューズ機能
付き金属部5−1〜5−3を設けている。そして個々の
金属層3−1〜3−3は、この金属部5−1〜5−3を
介して端部の箇所で互いに電気的に接続されている。
【0013】また、誘電体2の長手方向には、幅方向の
一端部に、数mm程度の幅の端部用の非金属部6を設けて
いる。
【0014】なお、金属層3の表面には、フッ素系やシ
リコン系の物質からなる保護層を積層してもよい。フッ
素系の物質としては、例えばポリテトラフルオロエチレ
ンやポリクロルトリフルオロエチレン、フッ化ビニル、
三フッ化エチレン、フッ化ビニリデン、六フッ化プロピ
レン等の共重合体からなるフッ素系樹脂やフッ素系オイ
ルを用いる。また、シリコン系の物質としてはシリコン
オイル等を用いる。そしてこれらの物質からなる保護層
を積層した場合には、耐湿性が向上し、コンデンサのta
nδ特性や、寿命を改善できる。
【0015】そして、図2は、金属化誘電体1を巻回し
て形成したコンデンサ素子7を有するコンデンサ8の断
面図を示す。コンデンサ素子7は、金属化誘電体1に、
図3に示す通りのヒューズ機能付き金属部を設けない金
属層3’を積層した金属化誘電体1’を、端部用の非金
属部6及び6’が互いに逆向きになるようにして重ね合
せて巻回したり、金属化誘電体1及び1’間に金属層3
及び3’を形成しないフィルム状の誘電体を介在させた
ものを巻回したものである。この場合、巻心部分と外周
部には金属層3及び3’を形成しない誘電体のみを巻回
している。なお、同じ構造の金属化誘電体1を2枚重ね
て巻回してもよい。また、コンデンサ素子7は積層型に
形成にしてもよい。コンデンサ素子7の端面9には、亜
鉛や鉛、銅、スズ等の溶射金属からなるメタリコン層1
0を積層している。メタリコン層10には、フレーム状
の端子11をはんだ付けや電気溶接等により接続してい
る。なお、端子11はリード状であってもよい。さら
に、端子11の先端を引き出した状態にして、コンデン
サ素子7をプラスチック製の角形等のケース12に収納
し、エポキシ樹脂等の合成樹脂等の絶縁物質13を充填
して封止している。なお、ケース12は、金属製のケー
スでもよく、絶縁油等を含浸し、蓋をして密閉する構造
にしてもよい。また、ケースを用いず、モールド法やデ
ィップ法等によって、コンデンサ素子7を合成樹脂等の
絶縁物質によって被覆する構造にしてもよい。
【0016】また、金属化誘電体として図4に示す通り
の構造のものを用いてもよい。この図3において図1と
同一のものは同一の符号で示している。すなわち、金属
化誘電体14は、特に、誘電体2の幅方向のほぼ中央部
付近を通って長手方向に、幅が数mm程度の中央部用の非
金属部15を設けている。そしてこの非金属部15によ
って金属層は幅方向に金属層16aと金属層16bとに
分割されている。さらに、金属層16a及び16bは、
幅方向の非金属部4により、長手方向に金属層16a−
1〜16a−3と金属層16b−1〜16b−3とに分
割されている。また、金属層16a−1〜16a−3に
は誘電体1の端部付近に金属部17−1〜17−3を設
けている。この金属部17−1〜17−3は、幅を狭く
してヒューズ機能を付与しているが、他に低融点の金属
等を用いて形成してもよい。そして図1と同様に金属層
16a−1〜16a−3は、金属部17−1〜17−3
を介して端部の箇所で互いに接続されている。また、分
割された他方の金属層16a−1〜16b−3は互いに
に絶縁されている。
【0017】そしてこの金属化誘電体14を2枚、図5
に示す通り、端部用の非金属部6を互いに逆向きにして
重ねた場合には、金属層16aと金属層16bとの間に
点線で示す3個のコンデンサC1〜C3が形成される。従
って、メタリコン層を積層する端面18及び19側から
みると、各コンデンサC1〜C3が直列に接続され、耐圧
が通常のほぼ3倍に上昇する。このため、使用電圧の大
きさによっては、金属部17−1〜17−3が溶断した
場合、金属層16a−1〜16a−3間や金属層16b
−1〜16b−3間に非常に高い電位差を生じる恐れが
ある。従って、金属層16a−1〜16a−3及び16
b−1〜16b−3間に設けた幅方向の非金属部3の幅
を0.5mm以上とすることにより、より効果的に金属層
16a−1〜16a−3間や金属層16b−1〜16b
−3間の放電を防止できる。
【0018】この図5の場合には、金属層16a及び1
6bの誘電体2の幅方向の長さをW1=W2=W3の関係
となるように形成することにより、各コンデンサC1
3が分担する電圧を均等に1/3づつにでき、耐圧不
良を改善できる。
【0019】なお、通常は、金属化誘電体14の製造時
に、金属層16a及び16bの寸法に多少の誤差を生じ
る。また、2枚の金属化誘電体14を重ねて巻回する際
には、互いに幅方向にズレたりする。このため、W1
3は互いに等しくならず、W1≠W2、W1≠W3及びW2
≠W3という関係になり易い。その結果、各コンデンサ
1〜C3は、容量が異なり、各々が分担する電圧の大き
さが不均等になる。そしてコンデンサC1〜C3の電圧が
不均等になると、誘電体の特定の箇所に他の箇所よりも
高い電圧が印加され、局部的に劣化が促進する。このた
め、図4の構造の金属化誘電体14は、図1の金属化誘
電体1に比較してセルフヒーリングを生じ易い。すなわ
ち、金属化誘電体14は、非金属部4の幅を0.5mm以
上として、金属層16aー1〜16aー3間及び金属層
16bー1〜16bー3間の距離を0.5mm以上とする
ことにより、金属層16aー1〜16aー3間や金属層
16bー1〜16bー3間の放電を大きく抑制できる。
従って、セルフヒーリングの発生数が多くても、正常な
金属層が絶縁状態になるのを防止し易く、より効果的に
容量の減少を改善できる。
【0020】次に、本発明の実施の形態の製造方法を説
明する。先ず、高分子フィルム等の誘電体2の表面の非
金属部4及び6とする箇所に石油系のオイルを塗布す
る。次に、真空蒸着装置やイオンプレーティング装置、
スパッタリング装置等を用いて、誘電体2の表面に銅を
薄く蒸着し、さらに、亜鉛やアルミ等の金属をその表面
に蒸着して非金属部を除く箇所に金属層3を形成する。
この金属層3を形成後、同一の又は異なる真空蒸着装置
等を用いて、フッ素系やシリコン系の物質を金属層3及
び非金属部4及び6の表面に直接蒸着して厚さが1オン
グストロームより厚い保護層を形成する。なお、真空蒸
着装置を用いてフッ素系の物質により保護層を形成する
場合には、装置内の真空度は50×10-3Torr以下
とし、フッ素系の物質の加熱温度を120℃〜200℃
程度にすることにより均一な保護層を形成し易くなる。
この後、必要に応じて、誘電体が高分子フィルムの場合
には、温度30−70℃で、24〜48時間加熱処理す
る。
【0021】加熱処理後、自動巻取機等により金属化誘
電体1を所定の長さだけ巻取り、コンデンサ素子7を形
成する。そして金属化誘電体1を巻取り後のコンデンサ
素子7を、例えば、100℃〜150℃程度の温度で1
〜2時間程度、加熱処理する。この処理を行うことによ
り、高分子フィルムからなる誘電体2を用いた場合に
は、誘電体2を収縮させて、静電容量を安定化させるこ
とができる。コンデンサ素子7を加熱処理後、コンデン
サ素子7の端面9に亜鉛や銅等の溶射金属を吹き付け
て、メタリコン層10を形成する。この際、コンデンサ
素子7の側面に金属が付着しないように側面を紙粘着テ
ープ等でマスキングしておく。メタリコン層10を形成
後、このメタリコン層10に端子11を半田付けした
り、電気溶接等にして接続する。端子11と接続後、コ
ンデンサ7をケース12に収納し、エポキシ樹脂等の絶
縁物質13をこのケース12内に充填して封止する。こ
の後、電圧処理を行ない、予じめ高分子フィルムやコン
デンサ紙等の誘電体2の弱点部の金属層3を除去する。
以上の工程によって、コンデンサ8を製造する。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について、従来例とと
もに、金属化誘電体の金属層間の放電状態やコンデンサ
の容量変化率等を測定する。測定条件は次の通りとす
る。 実施例1:定格250V.AC,50μFのフィルムコ
ンデンサを用いる。そして誘電体は、長さ115m、巾
50mm、厚さ4μmのポリプロピレンフィルムを用い
る。また、このポリプロピレンフィルムの表面に亜鉛か
らなる厚さ約300オングストロームの金属層を積層し
て図1に示す構造からなる金属化誘電体とする。そして
この金属化誘電体において、幅方向の一端部に設けた端
部用の非金属部4の幅を2mmとする。また、幅方向に設
けた非金属部4は、幅を0.5mmとし、60mm間隔で設
ける。さらに、ヒューズ機能付きの金属部は長さ0.5
mm、幅0.3mmとする。そしてコンデンサ素子はポリブ
チレンテレフタレートケースに収納し、エポキシ樹脂を
充填して封止する。
【0023】実施例2:実施例1において、幅方向の非
金属部の幅を0.6mmとする以外は、同一の条件とす
る。
【0024】従来例:実施例1において、幅方向の非金
属部の幅を0.4mmとする以外は、同一の条件とする。
【0025】そして、各試料には常温雰囲気中において
450V.ACの交流電圧を1分間印加する。印加後の
測定結果は表1の通りになる。 以下余白。
【0026】
【表1】
【0027】この表1から明らかな通り、金属化誘電体
にセルフヒーリングが発生することによって隣接する金
属層から放電を受けた金属数は、実施例1及び実施例2
が各々1ケであるのに対して、従来例は19ケとなり、
約5倍以上になっている。このことから、幅方向の非金
属部の幅を0.5mm以上とした実施例1及び実施例2の
方が、前記の幅が0.4mmの従来例よりも、隣接する金
属層間で放電を生じ難くなっていることが明らかであ
る。また、容量変化率についても、実施例1及び実施例
2は−0.16〜−0.36%となり、従来例が−1.
09%となっているのと比較して、約14.7%〜3
3.0%の大きさに低下している。すなわち、実施例1
及び実施例2の方が従来例よりも容量減少を改善できる
ことが明らかである。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、誘電体の
幅方向に設けた非金属部により金属層を分割するととも
に、分割した個々の金属層にヒューズ機能付き金属部を
設けた金属化誘電体を用いてコンデンサ素子を形成した
コンデンサにおいて、200V.AC以上の許容電圧に
対して、非金属部の幅を0.5mm以上にしているため、
隣接する金属層間での放電を減少でき、容量減少を改善
できるコンデンサが得られる。
【0029】そして、特に、誘電体の長手方向に非金属
部を設けて金属層を幅方向に分離して互いに絶縁した構
造の金属化誘電体を用いた場合には、セルフヒーリング
が多くなり易いが、幅方向の非金属部の幅を0.5mm以
上にしているため、より効果的に容量の減少を改善でき
るコンデンサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に用いる金属化誘電体の平
面図を示す。
【図2】本発明の実施の形態の断面図を示す。
【図3】本発明の実施の形態に用いる他の金属化誘電体
の平面図を示す。
【図4】本発明の他の実施の形態に用いる金属化誘電体
の平面図を示す。
【図5】図4の金属化誘電体を重ね合せた状態の断面図
を示す。
【図6】従来の金属化誘電体の平面図を示す。
【符号の説明】
1,1’,14…金属化誘電体、 2…誘電体、3,3
−1,3−2,3−3,3’,16a,16a−1,1
6a−2,16a−3,16b,16b−1,16b−
2,16b−3…金属層、4,6,15…非金属部、5
−1,5−2,5−3,17−1,17−2,17−3
…ヒューズ機能付き金属部、 7…コンデンサ素子、
8…コンデンサ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム状の誘電体の表面に金属層を積
    層し、この金属層を前記誘電体に設けた幅方向の非金属
    部により複数個に分けるとともに、個々の金属層にヒュ
    ーズ機能付き金属部を設けた金属化誘電体を有するコン
    デンサにおいて、幅が0.5mm以上の幅方向の非金属部
    を設けた金属化誘電体を有し、交流使用最大電圧が20
    0V.AC以上であることを特徴とするコンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体の長手方向に設けた非金属部によ
    り金属層を幅方向に分離して互いに絶縁した金属化誘電
    体を有する請求項1記載のコンデンサ。
JP6428798A 1998-02-27 1998-02-27 コンデンサ Pending JPH11251175A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049139A (ja) * 2007-08-17 2009-03-05 Nichicon Corp 金属化フィルムコンデンサ
JP2013207158A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Hitachi Aic Inc 金属化フィルムコンデンサ

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