JPS5943313Y2 - 板状部材供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器に積み重ねた状態で収納した板状部材を一
枚づつ所定の位置に供給するための板状部材供給装置に
関するものである。

以下、本考案による板状部材供給装置について、第１図
〜第７図の図面を用いて説明する５ 第１図に本考案の一実施例による板状部材供給装置を示
しており、図において１は複数枚の板状部材２を積み重
ねた状態で収納する容器で、この容器１の複数の壁板３
ａ 、３ｂ 、３ｃ 、３ｄにより形成された空間部に
、第２図に示すように板状部材２が水平方向に複数列（
図示のものは３列）に亘って自然落下９能なように垂直
方向に積み重ねられて収納されている。

また、容器１の外側面には複数個の突起４が設けられて
いる。

５は容器１より供給される板状部材２を保持してレール
６上を摺動し板状部材２を順次加工装置に送る移送部材
、７は前記容器１の下端部に位置し前記容器１より自然
落下する板状部材２を受ける受は板でこの受は板７は、
第３図および第４図に示すように前記容器１との間に隙
間Ａをあけて容器１から自然落下してきた板状部材２が
前記移送部材５に送られるように、また前記容器１を下
端部も受けるように凹状に成形されている。

捷た、この受は板７には、前記容器１を立設させるため
の基板８と、この基板８とで前記容器１を位置決め保持
する位置決め板９と、エアシリンダ１０が取付けられる
エアシリンダ取付板１１とが設けられ、さらに前記基板
８の上端部の左右側面には、前記容器１の突起４が係止
する案内固定板１２が設けられている。

すなわち、前記容器１を前記受は板上に組込む場合は、
容器１の突起４が前記位置決め板９と前記案内固定板１
２とに係止するようにして組込めば、容器１はその位置
決め板９と案内固定板１２とによって保持されるのであ
る。

１３は前記受は板７上に自然落下してくる板状部材２を
前記移送部材５に向って押す押出し板で、この押出し板
１３は前記板状部材２の厚みより若干薄く、そして前記
エアシリンダ１０の摺動軸１４に連結されてむり、押出
し板１３はエアシリンダ１０によって前記移送部材５に
向って往復運動し、前記容器１から自然落下してきた板
状部材２を前記移送部材５に向って押して順次供給する
。

１５はエアシリンダ１０を動かすための空気配管チュー
ブである。

なト移送部材５の受は板７の上面とほぼ同じ面位置にあ
る上面（板状部材の保持面にあたる）の押出し板１３の
側を除く周辺部は上方に突出し、このなかでも押出し板
１３と対向する側の突出部分は押出し板１３により押出
されてきた板状部材２を移送部材５上の所定位置に停止
せしめるストッパーとしての機能を有する。

捷たエアシリンダ１”０は空気圧により一定の推進力を
与えられかつ押出し板１３を第３図での位置（板状部材
２の後方）より、押出し板１３の先端が移送部材５の前
端部にくる１でのストロークを本来有し、板状部材２を
押出すに際しては第４図に示すように、最前の板状部材
２−１の前端部が移送部材５の押出し板１３と対向する
側の前記突出部分に当接すると押出し板１３の移送部材
５側への移動は強制的に止められ、一定時間経過すると
シリンダ１０の逆方向の推進力により、押出し板１３は
後方に移動され、第３図に示した位置１で移動されるよ
う構成されている。

次に、上記構成に於ける本考案の板状部材供給装置の動
作を説明する。

捷ず、第２図に示すように複数枚の板状部材２を積み重
ねて収納した容器１を突起４が位置決め板９と案内固定
板１２に係合するように保持させる。

この時、移送部材５は第１図に示すＢ位置にある。

このように容器１を受は板７上に取付けることにより、
第３図に示すように各列の最下位の位置にある板状部材
２−１．２−２．２−３が受は板７上に自然落下する。

そして、その後、エアシリンダ１０により押出し板１３
が移送部材５に向って押出されて板状部材２−３に当接
し、第４図に示すように板状部材２−１が移送部材５に
当接して止オる１で受は板γ上を摺動する。

次に、エアシリンダ１０は逆方向に動作して押出し板１
３を逆方向に駆動し、第３図の位置源で押出し板１３は
移動される。

この時、第４図に釦いて、押出し板１３上に位置する板
状部材２−４が受は板７上に自然落下する。

そして、次のエアシリンダ１０の動作により押出し板１
３が受は板７上を摺動し、前述と同様にして板状部材２
−２が移送部材５に装填される。

このような動作の繰９返しにより容器１内に複数列に亘
って積み重ねて収納された板状部材２が順次移送部材５
に送られ、移送部材５から次工程のカロエ装置に送られ
るのである。

ナオ、容器１の壁板３ａ、３ｂ間、壁板３ｂ。

３ｃ間に収納されている板状部材２は最下端の受は板Ｔ
上に板状部材２がすでに位置しているため、乗り上げ状
態のま１収納されており、壁板３ｃ。

３ｄ間に収納されている板状部材２−３．２−４・・・
・・・が順次供給され、その壁板３ｃ 、３ｄ間におけ
るストック量が全くなくなった時点で、次の壁板３ｂ
、３ｃ間に収納されている板状部材２が供給され、さら
にこの空間におけるストック量が全くなくなれば、次に
壁板３ａ、３ｂ間の板状部材２が供給されるというよう
に連続的に移送部材５に１枚づつ板状部材２が供給され
る。

また、板状部材２が順次装填される移送部材５は、レー
ル６上を往復運動する。

ここで、本実施例にち・いては、板状部材２の供給にエ
アシリンダ１０を用いたが、電磁石等を用い、そして押
出し板１３の間に弾性部材、例えばバネ等を介在させて
押出し板１３の摺動距離の差（受は板γ上に位置する板
状部材２の枚数にょる摺動距離の差）を吸収するように
しても同様な効果を得ることができる。

また、第５図〜第７図に本考案の他の実施例を示してお
り、以下その説明を行なう。

第５図に示す実施例では、容器１の下端部に受は板７を
一体に形成したものであう、容器１の下端面と受は板１
との間には板状部材２の供給移送を行わすために、板状
部材２の厚みより若干高い隙間Ａを設けている。

この実施例の場合には、容器１に板状部材２を収納した
壕１の状態で容器１の着脱が容易となう、作業性が一層
向上する。

また、第６図および第７図に示す実施例は、容器１の板
状部材２が積み重ねられて収納される空間を増やした場
合のものであり、容器１円に複数列（図示のものは５列
）に亘って積み重ねて収納される板状部材２の各列のピ
ッチ壁板３ａ 、 ３ｂ 。

３ｃｙ ３ｄ、３ｅ、３ｆの厚みを変えることにより調
節し、壁板３ａ ｙ ３ｂ ｓ ３ｃ＋ ３ｄ ｙ ３
ｅ ｔ３ｆ間に位置する板状部材２が最下端の板状部材
２の列上に充分な乗り上げ量Ｃを保つように構成したも
のである。

この乗り上げ量Ｃが少ないと、押出し板１３が元に戻る
方向に移動した時に、第７図に示すように板状部材２′
が傾いてし１い、この状態で押出し板１３が板状部材２
を押出すために摺動した時に板状部材２′に当って停止
し、所定の位置昔で動作しないので板状部材２の移送を
円滑に行うことができない。

すなわち、この実施例では、板状部材２の移送を円滑に
行わせるために壁板３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅ、３
ｆの厚みを適正なものとしているのである。

また、壁板３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅ、３ｆの厚み
を設定する場合、次のようにして行えばよい。

すなわち、板状部材２の幅をＸ、容器１の壁厚をＹｌ。

Ｙ２ ・・・・・・とした時に、 となるように壁厚を保てばよい。

なお、Ｙの添字は容器１の壁の位置を示して訟す、第６
図ではＹｌが壁板３ａの厚み、Ｙ２は壁板３ｂの厚みを
示している。

筐た、上記（１）式の関係が成立しなくなるｎ ＋ １ ｎ＋１番目の壁厚を１，４．Ｙｉ＝Ｘとなるようにすれ
ば、ｎ ＋ ２番目からの壁厚は上記（１）式を満足す
るような数値にすればよい。

以上の説明から明らかなように本考案によれば、次のよ
うな効果を得ることができる。

（１）板状部材を容器に複数列に亘って積み重ねて収納
することができるため、容器に板状部材を補給する頻度
が少なくなり、作業性が向上するとともに、手間も省く
ことができる。

しかも簡単な構造にして板状部材を手前の列から順にな
くすることができるので、板状部材のなくなった量を列
単位で把握することができ、さらには板状部材が手前の
列から順になくなることに応じて押出し板のストローク
が変わるので、押出し板のストローク量を検出すること
によっても板状部材補給を自動化する場合極めて有利で
ある。

（２）容器と受は板とを一体に成形しておけば、板状部
材を収納した１１の状態での容器の着脱を容易に行うこ
とができ、これによって板状部材を収納した容器を複数
個用意しておけば、板状部材の補給も容易となる。

（３）容器の壁板のピッチを変えることにより複数列に
亘って並べて積み重ねられる板状部材が最下端に位置す
る板状部材に充分に乗り上げるように規制することがで
きるので、非常に多くの列に亘って板状部材が積み重ね
られる容器であっても、誤動作を起こすことはなく安定
して供給することができる。

従って、容器の高さを高くすることなく多数の板状部材
を収納することができ、装置全体の小型化にも大きく貢
献することができるとともに、板状部材の収納容量が増
えるため、補給頻度が少なくなり、作業性を向上させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例による板状部材供給装置を示
す斜視図、第２図は同装置に用しる容器に板状部材を収
納した時の状態を示す斜視図、第３図および第４図は同
装置の動作を説明するために第１図のイーイ′線で切断
した断面図、第５図は本考案の他の実施例による板状部
材供給装置の要部を示す斜視図、第６図および第７図は
さらに本考案の他の実施例による板状部材供給装置の要
部の断面図である。 １・・・・・・容器、２・・・・・・板状部材、３ａ
Ｉ ３ｂ ｐ ３ｃｙ３ｄ、３ｅ 、３ｆ・・・・・・
壁板、７・・・・・・受は板、１０・・・・・・エアシ
リンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板状部材が垂直方向に複数枚積み重ねられかつ水平方向
   に複数列に並べられて収納される複数の空間を有する容
   器と、この容器の下端部に容器との間に板状部材の厚み
   より大きい隙間をあけて配設されかつ前記容器から自然
   落下する板状部材を受ける受は板と、この受は板上の板
   状部材を受は板と容器との間から押出す押出し板と、上
   記押出し板により押出されてきた板状部材を所定の位置
   に停止させる停止手段と、前記板状部材を押出す方向に
   押圧し、押出されてきた板状部材が所定位置に停止した
   後には上記押出し板を後退せしめる押出し板駆動手段と
   で構成してなる板状部材供給装置。