JPS5942582Y2 - 換気装置のグリル取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は換気装置本体前面に着脱自在に装着されるグリル
の取付方法に関する。

第１図および第２図は従来例を示すものである。

１は天井板２に穿設された開口、３は該開口１０周縁に
取り付けられる補強用木枠、４は前記開口１０室内側に
吸気口５を臨ませて設けた換気扇本体、６は該本体４の
排気ロアに接続され、先端が屋外に開口されたダクトで
、前記排気ロアには風圧にて開閉するシャッタ８を装着
している。

９は本体４内に設けられた仕切板で、鉄板９によりファ
ン室１０と吸気室１１とを仕切っている。

該ファン室１０と吸気室１１とは前記仕切板９の中央に
形設した透孔１２にて連通している。

１３は前記ファン室１０内に設けられた遠心ファン、１
４は該ファン１３を回動するモータで、該モータ１４は
前記透孔１２内に位置する如く取付足１５を介して前記
仕切板９に螺子１６にて固定されている。

１７は前記吸気口５の室内側に位置し前記開口１を塞さ
ぐように添設したグリルで、該グリル１７は従来後述す
る方法にて取り付けられていた。

第１図に示す従来の取付方法は、前記取付足１５の中央
より取付杆１８を垂下せしめ、該取付杆１８の下端に螺
母１９を形設する。

前記グリル１７の中央より固定螺子２０を挿入せしめた
後、前記螺母１９に捩じ込んで、グリル１７を取り付け
る。

しかしこの方法だと、天井板２が厚い場合にも十分取り
付けられるよう比較的長い螺子２０を使用する必要があ
る。

したがって天井板２が薄い場合にはかなり捩じ込まなけ
れば固定されないと共に、強く捩じ込むとグリル１７が
変形することがある。

第２図に示す従来の取付方法は前記本体４０対向する内
側面に、長孔２１を形設した係止片２２を形設する。

前記グリル１７０周縁の前記係止片２２に対応する個所
に支持軸２３を有する固定部２４を形設し、該支持軸２
３に中央部が支着された■字形状の弾性片２５を装着す
る。

取り付けは前記弾性片２５０両端をせばめて前記長孔２
１に挿入した後グリル１７を押し上げると、前記弾性片
２５はＶ字状に開いて、その弾性力によりグリル１７は
開口１を閉ざした位置に固定される。

しかしながら前記弾性片２５を長孔２１に挿入せしめる
作業はグリル１７と天井板２との隙間に手を入れて行な
わねばならず、取付が困難であった。

本案は上記点に鑑み、天井板の厚さが多少違っていても
、単−的な簡単な操作によりグリルを確実に取り付けら
れるようにしたもので、以下本案の一実施例を第３図乃
至第６図により説明する。

なお従来と同一部分については説明を省略すると共に同
一番号を附して示す。

３０は換気扇本体４の吸気口５に架設される取付金具で
、該金具３０の中央には円形の係合孔３１を形設すると
共に、両端部を本体４の奥部に向かい、本体内面に添う
如く折曲せしめ、前記両端部３２，３２に長孔３３を形
設する。

前記取付金具３００本体への取り付けは、本体４の側面
に突出せしめた螺子３４に前記長孔３３を係合せしめた
後、ナツト３５を螺子３４に捩じ込み取付金具３００両
端部３２を締め付けて行なう。

前記取付金具３０は本体４に対して前記長孔３３の範囲
内で取り付は高さを変えることができ、取付金具３０と
天井板２の下面との位置を略一定に保つことができる。

前記保合孔３１に対向するグリル１１の中央には操作つ
まみ３６を枢支せしめており、前記グリル１７の前面か
ら挿入され裏面に突出した前記つまみ３６の枢軸３７の
先端には、前記係合孔３１に係合する逆への字状に開い
た１対の弾性係止片３８を固定している。

よって前記つまみ３６のグリルＩＴからの抜は止めは別
部品の必要なく前記係止片３８にて行なうことができる
。

前記枢軸３７の周囲に位置する前記グリル１７の裏面に
は湾曲壁３９を一体的に形設している。

該湾曲壁３９の上縁には、前記弾性係止片３８が開いた
時に位置する低位部４０と、前記弾性係止片３８が閉じ
た時に位置する高位部４１と、前記低位部４０から高位
部４１に連続的に高さが変化すると共に前記弾性係止片
３８を開いた状態から閉じた状態に案内する傾斜部４２
とを形設している。

よって前記つまみ３６を回動せしめると、前記係止片３
８は低位部４０から高位部４１に向って傾斜部４２によ
り閉ざす方向に押し上げられるので、グリル１７の取り
付は取り外しを、グリル両面からのみ容易に行なうこと
ができる。

またグリル１７の取り外す方向と、操作つまみ３６を回
す方向とが異なるので、係止片３８の保合を外している
途中でグリル１７が外れることがなく各操作を確実に安
全に行なえるものである。

さらに前記係止片３８に強い弾性を有するものを使用し
ても、容易に開閉を行なうことができるものである。

本実施例においては前記つまみ３６の操作を往復操作に
せしめるために、前記低位部４０と高位部４１に係止片
３８が当接する回り止め４３を形設したので、つまみを
回し過ぎて前記係止片３８が高位部４１を外れて再び低
位部に位置してしまうといった誤操作をすることがない
。

なお本実施例に記載はないが、前記取付金具３０を天井
板２に取り付ける構造にしてもよい。

さらに前記係止片３Ｂの開閉を傾斜部４２による下方か
らの押し上げにより行なったが、前記係止片３Ｂの下部
を湾曲壁内に位置せしめ、傾斜部を湾曲壁土端より内側
に張り出すように形設して、前記係止片３８を側方より
押すようにして開閉せしめてもよい。

以上の如く本案は、換気装置本体側に設けられた係合孔
を有する取付金具と、前記本体前面に装着されるグリル
と、該グリルに枢支された操作つまみと、該つまみの枢
軸に固定され前記係合孔に係合する逆への字状に開いた
１対の弾性係止片と、前記枢軸の周囲に形設され前記つ
まみの回動により前記係止片を案内してその開きを閉ざ
すための傾斜部を形設した湾曲壁とよりなるもので、グ
リルの取り付は取り外しをグリルの前面操作により容易
に行なうことができると共に、前記弾性係止片の弾性力
を従来より強くすることができるので天井板の多少の厚
さ変化においてもグリルをがたつきなく確実に取り付け
られるものである。

またグリルの取り外し方向と係止片の保合を外す方向と
が異なるので、係止片の係合を外している途中に不用意
にグリルが外れることがなく各操作を確実に安全に行な
えるものである等、実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来例を示す換気扇の断面図、第
３図は本案の一実施例を示す断面図、第。 ４図は第３図のＡ−Ａ矢視図、第５図は第４図のＢ−Ｂ
断面図、第６図は第４図中の鎖線状態におけるＣ−Ｃ断
面図である。 ４・・・・・・換気扇本体（換気装置本体）、ＩＴ・・
・・・・グリル、３０・・・・・・取付金具、３１・・
・・・・係合孔、３６・・・・・・操作つまみ、３７・
・・・・・枢軸、３８・・・・・・弾性係止片、３９・
・・・・・湾曲壁、４２・・・・・・傾斜部、４３・・
・・・・回り止め。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．換気装置本体側に設けられた係合孔を有する取付金
   具と、前記本体前面に装置されるグリルと、該グリルに
   枢支された操作つまみと、該つまみの枢軸に固定され前
   記係合孔に係合する逆への字状に開いた１対の弾性係止
   片と、前記枢軸の周囲に形成され前記つまみの回動によ
   り前記係止片を案内してその開きを閉ざすための傾斜部
   を形成した湾曲壁とよりなる換気装置のグリル取付装置
   。 ２、前記湾曲壁の傾斜部に前記係止片の回動を一定範囲
   内に規制する回り止めを形成してなる実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の換気装置のグリル取付装置。 ３、前記本体に対する前記取付金具の取付高さを移動自
   在にしてなる実用新案登録請求の範囲第１項および第２
   項記載の換気装置のグリル取付装置。