JPS5942387Y2 - 車両運送用梱包箱の車輪止め金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は自動二輪車などの車両運送用梱包箱に用いら
れ、内部に収容した車両の車輪固定用止め金具に関する
ものである。

従来、梱包箱に与えられる衝撃によって車輪が横すべり
するのを防止する目的で、梱包箱内に発泡スチロールか
らなるブロックを収容し、そのブロックに車輪相当のく
ぼみを設け、車輪をそのくぼみ内へ落し込んで位置決め
することが行われている。

然しなから車輪の太さとくぼみの大きさとが一致してい
ないとガタつきを生じるので、タイヤのサイズ毎にブロ
ックを準備する必要があった。

そのため梱包作業に不便であるばかりでなく梱包資材を
多量に必要とし、梱包費用の上昇を招来している。

この考案は以上の不具合を除去することを目的とするも
ので、以下、図示の実施例によって説明する。

図中１は梱包箱であり、木材あるいま鋼板製の柱枠２で
支持された底板３上に前車輪を取外した自動二輪車Ｂを
載せ、その上部を図示してない枠材で固定すると共に、
外面を外箱４で覆っである。

自動二輪車Ｂの下部は前車軸Ｂ１が支持枠５に固定され
、後車輪Ｂ２が止め金具６により、それぞれ固定されて
いる。

止め金具６は鋼板をプレス成形して作られており、基部
６ａとその両端から対向するように起立させた側壁６ｂ
および側壁６ｂ上端から外方へ屈曲されたフランジ６ｃ
とからなっている。

ここで両側壁６ｂ＊６ｂ間は車輪幅（タイヤ幅）よりや
や狭く作ってあり、止め金具６に後車輪Ｂ２を載置する
と第３図中破線で示すように側壁６ｂが若干外方へ撓み
、その弾力で車輪の側面を断えず押圧するようになって
いる。

６ｄは止め金具６を底板３へ釘打ちするための釘孔であ
る。

なお、底板３が鋼板の場合は止め金具６を点溶接するこ
とができ、そのときは前記釘孔６ｄは不要である。

６ｅは基部６ａと側壁６ｂとの間に形成された補強リブ
である。

この考案は以上のように、梱包箱の底板に取付けられる
止め金具を鋼板からプレス成形された基部６ａとその両
端から対向するように起立させた２個の側壁６ｂとを有
し、両側壁６ｂ、６ｂの間隔を車輪の幅よりやや狭くし
であるので、止め金具に後車輪Ｂ２を載置すると側壁６
ｂが若干外方へ撓み、その弾力で車輪の側面を挾持する
ので。

車輪と止め金具６との間にガタつきを生じることがなく
、更に車輪の寸法が多少大きくても、側壁６ｂの撓み量
が変化するのみで挾持が可能であって、寸法の異る止め
金具を数多く準備する必要がない。

普た、側壁６ｂの上端は外方へ屈曲されてフランジ６０
部が形成されているので、止め金具６の上面には鋭い緑
がない。

よってタイヤを止め金具６上へ載置する際に誤って傷付
けることもない。

更に基部６ａと側壁６ｂとの間に補強リブ６ｅが膨出水
成されているので、タイヤが側壁６ｂを側方へ押し拡げ
るとき、基部６ａが中高に撓り返って、底板３と止め金
具６とを連結する釘が抜けたり、点溶接が剥れたりする
不具合がなく。

従来のように車輪が横滑りするのを防止するための余分
な梱包資材を必要とせず、運送コストを大幅に低帆でき
る。

また、梱包の際、その皺、ブロックを挾む作業を要せず
生産性を高めることが出来るなど、実用上の優れた効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は梱包
箱の外箱を取外した側面図、第２図はその要部の外観図
、第３図は使用状態を示す説明図である。 １・・・・・・梱包箱、３・・・・・・底板、６・・・
・・・止め金某６ａ・・・・・・基部、６ｂ・・・・・
・側壁、５ｃ・・・・・・フランジ。 ６ｅ・・・・・・補強リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 梱包箱の底板に取付けられる止め金具が、鋼板からプレ
   ス加工された基部６ａと、その両端から車輪の幅よりや
   や狭い間隔をもって対向するようＫＭ立された２個の撓
   みうる側壁６ｂｓ６ｂを有し、その側壁６ｂの上端を外
   方へ屈曲してフランジ６ｃを設けると共に、前記基部６
   ａとフランジ６ｃとＱ司に補強リブ６ｅが膨出形成され
   た車両運送用梱包箱の車輪止め金具。