JPH021262Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案はアタツチメント収納ケースを備えた掃除
機の梱包装置に関する。

(ロ) 従来技術 本案に先行する掃除機に関する技術として実公
昭58−36716号公報、実公昭53−15662号、実公昭
47−21188号公報等があつた。だがそのいずれも
が収納ケースを備えたものではないが、収納ケー
ス付掃除機に対しても同様の技術が採用されて行
なわれていた。そんな中において一般的に行なわ
れていたのは実公昭47−21188号公報に記載の技
術に基づくものであつた。

すなわち、収納ケースに掃除機本体を載置嵌合
させた一体結合体を１対の上部緩衝体と１対の下
部緩衝体に支持せしめて外装箱体に収納してい
た。そして収納ケースと掃除機本体との接合部分
は保持されておらず、係合片とクランプ体の係合
にのみ、その保持を委ねていた。その結果、輸送
中に落下したりすると、前記収納ケースが拡がり
掃除機本体が収納ケース内に落ち込みアタツチメ
ントを傷付けたり、前記クランプ体が外れ前記掃
除機本体が収納ケースの前方にずれたりすること
があつた。

(ハ) 考案の目的 本案は前項の従来欠点の内、収納ケース内への
掃除機本体の落ち込みを防止した収納ケース付掃
除機の梱包装置を提供することを目的とする。

(ニ) 考案の構成 本案は収納ケース内に掃除機本体下面に当接し
て、該掃除機本体を支持する補助緩衝体を収納す
ることで、輸送中の振動等による掃除機本体の収
納ケース内への落ち込みを防止する構成としたも
のである。

(ホ) 実施例 掃除機本体１は前部に吸込ホース２を接続する
接続口３と、把手４を形成し、後部に移動車輪５
を下面及び後面にその一部が突出する如く形成し
ている。前記掃除機本体１の前部下面には舵取用
自在車輪６が形成されている。前記掃除機本体１
上面略中央には引き起し把手７を形成している。
前記掃除機本体１前下部と後下部には係合部８，
９を形成している。前記掃除機本体１の周側面に
はバンパーを兼用する張出部１０を形成してい
る。

前記掃除機本体１を載置嵌合支持するアタツチ
メント収納ケース１１には、前記吸込ホース２、
吸込具１２、延長管１３等を収納する。前記収納
ケース１１の上縁には、前記掃除機本体１の張出
部１０が当接する。前記収納ケース１１の後両側
上部には前記移動車輪５が嵌合する凹所１４を形
成している。前記収納ケース１１には前記掃除機
本体１後下部の係合部８に係合する係止部１５
と、前記掃除機本体１前下部の係合部９に係合す
るクランプ体１６とを形成している。前記係止部
１５は前記収納ケース１１に一体に突起にて形成
している。前記クランプ体１６はその中央を前記
収納ケース１１に枢支されシーソー状に回動し、
前記係合部９への係止爪１７を上部に形成し、押
圧操作部１８を下部に形成している。

前記掃除機本体１と収納ケース１１は結合した
状態で外装箱体３１に収納される。該外装箱体３
１への収納時には１対の上部緩衝体３２と、１対
の下部緩衝体３３が介在される。前記上部及び下
部緩衝体３２，３３は発泡樹脂にて成型される。
前記下部緩衝体３３は収納ケース１１の前下部と
後下部を支持し、前記上部緩衝体３２は掃除機本
体１の前上部と後上部を支持する。前記上部緩衝
体３２はその周側面が前記外装箱体３１内面に合
致当接される。前記下部緩衝体３３の一方はその
周側面が前記外装箱体３１内面に合致当接される
が、前記収納ケース１１のクランプ体１６が形成
された側の他方は、両側面が前記外装箱体３１内
面に合致当接するが、前側面は前記外装箱体３１
内面から離れて位置している。前記下部緩衝体３
３と外装箱体３１との間には第二補助緩衝体３４
が介在される。該第二補助緩衝体３４は段ボール
紙をＶ字状に折曲せしめて形成され、両端縁は前
記外装箱体３１の角部に当接支持され、折曲部分
は前記クランプ体１６の上部に当接する。従つ
て、輸送時に外力が作用したとしても前記クラン
プ体１６は前記第二補助緩衝体３４にて押圧され
ていることで、その係合がゆるみ、外れることが
防止される。

前記収納ケース１１の後部内には第一補助緩衝
体３５が挿入される。該第一補助緩衝体３５は段
ボール紙をくの字状に折曲せしめて形成され、上
縁には舌片３６を形成している。前記第一補助緩
衝体３５は両側縁を前記収納ケース１１の後角部
に当接する如く収納され、上縁は載置嵌合された
掃除機本体１下面に当接する。従つて、前記第一
補助緩衝体３５は前記収納ケース１１内底面と掃
除機本体１下面の間につつかいとなる如く介在さ
れる。前記第一補助緩衝体３５は段ボール紙をく
の字状に折曲せしめたことで、強度が向上すると
共に、前記収納ケース１１に収納された吸込ホー
ス２等を一側に押圧するので、収納物品のガタツ
キを防止できる。前記第一補助緩衝体３５を形成
する段ボール紙のその波紙がその上縁に波形状を
露出するように用いられるので、押圧に対する強
度がより向上する。前記掃除機本体１は前記第一
緩衝体３５にて支持されていることで、輸送時の
振動にて掃除機本体１が収納ケース１１内に落ち
込むことが防止される。また本実施例では電動送
風機を収納した最も重い掃除機本体１後部を支持
するようにしたので、より安定した保持が行なわ
れる。

なお、第一補助緩衝体３５はその構造が本実施
例に限定されるものではなく、材質に段ボール紙
を用いたとしても筒形、コ字形、箱形等種々考え
られる。また前記収納ケース１１に収納される吸
込ホース２、吸込具１２等を箱体に収納し、該箱
体に前記第一緩衝体３５を兼用せしめてもよい。
さらに材質として発泡樹脂を用いてもよい等種々
考えられる。

(ヘ) 考案の効果 本案は補助緩衝体（第一補助緩衝体）にて掃除
機本体を支持したことで、収納ケース内への落ち
込みが防止される等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案梱包装置にて梱包される掃除機の
分割斜視図、第２図は収納ケースの平面図、第３
図は第一緩衝体の斜視図、第４図は梱包装置の断
面図、第５図は側壁を除いた斜視図である。 １……掃除機本体、１１……収納ケース、３１
……外装箱体、３２……上部緩衝体、３３……下
部緩衝体、３５……第一補助緩衝体（補助緩衝
体）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ アタツチメント収納ケースの上面開口を閉塞
   する如く掃除機本体を着脱自在に載置係合せし
   めた一体結合体を上部及び下部緩衝体に保持せ
   しめて外装箱体に梱包するものに於て、前記収
   納ケースに前記掃除機本体の下面を支持する補
   助緩衝体を収納してなる収納ケース付掃除機の
   梱包装置。 ２ 補助緩衝体を段ボール紙をくの字状に折曲し
   て形成してなる実用新案登録請求の範囲第１項
   記載の収納ケース付掃除機の梱包装置。