JPS5942162B2 - 可変的に位置決めおよび固着するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 （１）発明の分野 この発明は、装着軸等の対象物の可変的位置決めおよび
固着に関するもので、特に同じシャーフレームが装着軸
受入れのための様々に間隔を隔てた開口を有する異なる
大きさのフレームまたは容器に装着できるように、カー
ラジオ、ステレオ、テレビジョンなどの装着軸を可変的
に固着しかつ位置決めするための装置に関するものであ
る。

（２）先行技術の説明 価格の低減のために、種々様々の種類および型の自動車
で用いることができる標準カーラジオまたはステレオシ
ャーシを製作しかつ在庫品として保有することが、自動
車アクセサリ産業界の要望であつた。

自動車製造業者は、均一な間隔の装着開口を有する計器
盤を備える自動車を製造しないので、種々の計器盤構造
に適合するように、その位置が変えられるような制御つ
まみを有する可動装着軸を提供することが必要になつて
きた。過去において、この位置決めの問題は、軸の相対
的位置を一方向に変化させることによつてまずは解決さ
れた。

典型的な先行技術の装置は、シヤーシプレートの異なる
対をなす水平に整列する孔とマツチして係合させるため
の整列ブラケツトを備えていた。したがつて、シヤーシ
に対して同時に制御機構の水平および垂直位置を変える
ことはできなかつた。多くのカーラジオは、自動車の持
ち主によつて取付けられるので、用いられる装置は、平
均的な人間によつて十分に用いられるぐらいに簡単でな
ければならなかつた。

或る種の先行技術の装置は、また、もし装着軸が緩むと
、制御つまみの電線が不所望に回転するのを十分に防ぐ
ものではなかつた。

多くの場合、この回転によつて、機構に取付けられた電
線が損傷され、それによつてラジオまたはテレビジヨン
は動作しなくなつた。類似の目標および問題点が、テレ
ビジヨンシヤーシなどを取扱うときにも存在し、この場
合種々様々のキヤビネツトに取付け可能な１個のシヤー
シフレームを作ることが望まれる。

発明の概要および目的 先行技術の上述の問題点は、この発明によつて克服され
るもので、この発明は、ラジオ、ステレオなどの同調お
よび／または音量調整つまみを有する装着軸の可変的位
置決めおよび固着のための装置を提供する。

この発明の一般的な目的は、簡単に作られ、経済的に製
造でき、かつ平均的な人間によつて使用可能な、ラジオ
その他の装置の制御機構を可変的に位置決めしかつ固着
するための装置を提供することである。

この発明の他の目的は、強固で信頼性がありかつ使用の
容易な位置決め装置を提供することである。

この発明のなおも他の局面は、ラジオ、テレビジヨンな
どの制御機構の水平および垂直位置の同時の変更を可能
とする、ラジオ等の制御機構を可変的に位置決めおよび
固着するための装置を提供することである。

この発明のなおも他の目的は、たとえ装置が緩んでも使
用の間その長さ方向軸線のまわりに制御機構が回転する
のを防ぐ、ラジオなどの制御機構を可変的に位置決めし
かつ固着するための装置を提供することである。

この発明の他の目的および利点は添付図面に関連して行
なわれる以下の説明から明らかとなろう。

好ましい実施例の説明この発明は、種々の修正および代
替の構造が可能であるが、例示の実施例が図面に示され
かつ以下に詳細に述べられる。

しかしながら、この発明を、開示される特定の形態に限
定する意図はなく、むしろ反対に、この発明は、前掲の
特許請求の範囲で表現される発明の精神および範囲に入
るすべての変形、均等物および代替の構造を含むもので
あることを理解しなければならない。図面において、対
象物が位置決めされるフレームとしてのシヤーシ１０は
、端縁１４で形成される大きな軸引出口１２を有する。

例示の軸は、位置決め対象物の主要部分をなす制御機構
１６から突出してねじ切りされたフインガ１８として示
され、それは制御機構１６のカラー２６に隣接する裏板
２０の孔２２を通る。

突出したフインガの前方端部は、整列部材３２の内側端
縁３０によつて囲まれる。ねじ切りされたフインガ１８
は、裏板２０の孔２２のところで横断面がわずかばかり
矩形状である。

したがつて、制御機構１６のフインガ１８と裏板２０と
の間の相対的な回転動作は、防がれる。引出口１２は、
裏板２０の通過を防ぐくらいに小さく、しかも制御機構
の軸を所望の場所に水平、垂直および／または直交方向
に移動させるくらいに大きい。シヤーシ１０の側部には
、裏板２０の端縁がシヤーシ１０を越えて延びるほどに
制御機構１６が水平方向の延長された位置にあるとき、
裏板２０に適合する切込み４４がある。

裏板２０は、引出口１２の端縁１４の近くでシヤーシ１
０の後方部分に当接する矩形状延長部４６を有し、その
ため裏板２０は制御機構１６がそのような延長位置にあ
るときシヤーシ１０の内側に留まる。ほぼ矩形状の本体
部分３１と、その右側および左側で本体部分３１から反
対かつ垂直方向に離れるように延びる脚部分３４とを有
する、整列部材３２が用意される。

各々の脚部分３４の端部には、後方に突出する矩形状の
歯３６かある。

整列部材３２の本体部分３１は、制御機構１６のフイン
ガ１８を収容するくらいに大きい中央に位置決めされる
透孔３７を有する。図面に示されるように、整列部材３
２の各脚部分３４は、大体において平行であり、かつ、
整列部材３２にある透孔３７の中心から等距離にある。
また、整列部材３２の脚部分３４の各歯３６も、透孔３
７の中心から等距離にある。本体部分３１は、整列部材
３２の内側端縁３０から内方そして後方に延びる複数個
のバンパ３５を有する。バンパ３５の表面は、整列部材
３２の前方表面２９に対して垂直で、平滑な湾曲された
面となるように機械加工され、かつ、フインガ１８が整
列部材３２の透孔３７に挿入されるとき、整列部材３２
と制御機構１６との間の相対的な回転動作を防ぐように
、矩形による位置合わせの関係で位置決めされる。バン
パ３５の機械加工された内側表面は、フインガ１８のね
じが挿入および取出しの間に損傷されるのを保護する。
シヤーシ１０にある整列スロツトすなわち整列孔３８が
、好ましくは２つのグループをなして形成され、その一
方は引出口１２の上方でかつそのわずかに右側にあり、
他方は引出口１２の下方でややその左側にある。

各グループによつて形成されるパターンは、同一であり
かつ整夕１ルた複数個の行および列をなす。整列孔３８
の各グループは、一方のグループの各整列孔が他方のグ
ループの相補的な整列孔を有するように配置される。

２つの整列孔は、整列部材３２の歯３６がそうであるよ
うに、互いに間隔をおきかつ互いに同じ相対的な位置を
有する。

したがつて、整列部材３２の姿勢は、反対にすることも
できかつ上下の区別もない。制御機構１６の突出しねじ
切りされたフインガ１８は、次に、歯３６がシヤーシ１
０に向かうように、整列部材３２の透孔３７に挿入され
る。

そして、歯３６は１対の整夕杆Ｌ３８に挿入される。ワ
ツシヤ４０が、整列部材３２に当接するように、フイン
ガ１８に挿入され、かつ、ねじ切りされたナツト４２が
、ワツシヤ４０に当接するように、フインガ１８上で回
転される。このナツト４２は、裏板２０および整列部材
３２をシヤーシ１０に対して、そして制御機構１６を裏
板２０に対して、それぞれ押し付けるための圧縮手段し
て働く。シヤーシ１０の対をなす整列孔３８の各々は、
整列部材３２の歯３６が前記整列孔に挿入されるとき、
制御機構１６の位置が所望の場所になるように、位置決
めされる。この装置は、裏板２０が一方の側で制御機構
１６のカラー２６に当接しかつ他方の側でシヤーシ１０
の内側に当接するように組立てられる。

整列部材３２が、次に、フインガ１８に挿入されかつ所
望の位置に位置決めされる。歯３６が、次に、整列孔３
８に挿入される。ワツシヤ４０およびナツト４２が、フ
インガ１８に挿入され、かつナツト４２が締め付けられ
る。前述したように、フインガ１８および整列部材３２
の透孔３７の内側端縁は、双方とも矩形状であることか
ら、２つの要素の間の相対的な回転動作が、ナツト４２
がわずかに緩んだときでさえ、なくなる。

もし、制御機構１６を再び位置決めしたいと望むならば
、ナツト４２を十分に緩めて歯３６を整列孔３８から外
せばよい。

歯３６は、次に、所望の新しい整列孔に再び位置決めさ
れ、そしてナツト４２が締められる。上述の動作を最も
うまく達成するための、整列孔すなわちスロツトの行お
よび列の輪郭形状が、大体において、引出口１２の輪郭
形状に対応していることに注目される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、自動車のラジオと組合わされたこの発明の装
置の正面図である。 第２図は、整列部材の透視図である。第３図は、第１図
の線３−３に沿うこの装置の断面図である。図において
、１０はフレームとしてのシヤーシ、１２は引出口、１
６は対象物の主要部分となる制御機構、１８はフインガ
、２０は裏板、３２は整列部材、３４は脚部分、３６は
歯、３７は透孔、３８は整列孔、４２は圧縮手段として
のナツトである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 主要部分およびここから突出するフィンガ部分を有
   する対象物を可変的に位置決めおよび固着するための装
   置であつて、内側および外側表面を有するフレームであ
   つて、前記主要部分がこのフレームの内側上に位置する
   ように前記フィンガ部分が挿入される引出口を有し、か
   つ複数個のグループをなして配置される複数個の整列孔
   を有し、各グループの整列孔は他のグループと同一のパ
   ターンを形成し、各グループの整列孔は複数個の行およ
   び列を備える、そのようなフレームと、中心に位置決め
   された孔を有する板であつて、前記主要部分と前記フレ
   ームの内側とにこの板が当接するように、前記フィンガ
   部分がこの孔に挿入される、そのような板と、前記フレ
   ームの外側に当接する整列部材であつて、前記フィンガ
   部分を受入れるための透孔と複数個の脚部分とを有し、
   各脚部分は前記整列孔に係合するように内側に突出する
   歯を有し、この歯の数は前記整列孔の数より小さい、そ
   のような整列部材と、前記板および整列部材を前記フレ
   ームに対して、および前記主要部分を前記板に対して、
   それぞれ押し付けるための圧縮手段と、を備える装置。 ２ 前記整列部材の各脚部分は、大体において平行であ
   り、かつ、整列部材にある透孔の中心から等距離にある
   、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 前記整列部材の脚部分の各歯は、整列部材にある透
   孔の中心から等距離にある、特許請求の範囲第２項記載
   の装置。 ４ 前記フィンガ部分と、前記整列部材にある透孔の有
   効部分とは、それらの間の相対的な回転を禁止するよう
   に、非円形である、特許請求の範囲第３項記載の装置。