JPS5847563B2 - トリツケバン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はねじ、ボルト及びナットなどの簡単な取付手段
により、定格電圧の低い（６００ボルト以下）電気部品
（例えばリレー、コンタクク）を取付け固定される取付
板に関する。

この種の取付板としては、例えば本件出願人が所有する
フランス国特許第１５０２６４０の取付板がある。

この取付板には所定幅の孔が所定間隔で形威されており
、また取付板上の孔の両側から弾性クリップとボルトと
をはさむようにして、ボルトを孔の前方から弾性クリッ
プに連結させることにより電気部品を取付板に取付け固
定するようになっている。

ところでこの種の取付板には、電気部品のケース上に複
数形威されている取付孔の中心間距離が一定の規格化さ
れた電気部品しか取付けられない。

一方、近年では電気部品の小型化が進む傾向にあり、こ
のため、上記取付孔の中心間距離も短かくなって形状の
大きい従来の電気部品の取付用に設計された従来の取付
板は使用不能となることがある。

このためこのような場合には、電気部品の大きさにあっ
た特殊な大きさの孔を取付板上に形成するようにしてい
る。

本発明は上述した事情の下になされたものであるが単に
小型電気部品の取付板を提供するのみに止まらず、取付
板に電気製品を増付ける際に使用するねじの直径が所定
長と等しいかそれより大きいという条件と、該電気製品
の取付孔の中心間距離が前記所定長の整数倍となるべく
製作されるという条件の下に、それぞれ取付孔の中心間
距離の異なる少くとも２種類の電気部品を１枚の共通な
取付板に取付け可能とすることを目的とし、更に該取付
板の寸法を必要最小限とすることを狙ったものである。

また本発明の取付板では、電気部品の縦方向に沿って形
成された取付孔間の任意の大きさの中心間距離に対応で
きるのみならず、横方向に沿って形威された取付孔間の
任意の大きさの中心間距離に対しても対応できるもので
あり、電気部品取付上の自由度を向上させている。

更に本発明の取付板上に形威される孔の寸法は、標準規
格ＤＩＮ４６２７７、第３頁に記載されている規格によ
る固定レールに取付けられる電気部品にも使用可能なも
のである。

以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

第１図は本発明の取付板（第２図、参照番号４）に取付
けられるリレー等の電気部品の基板Ｐの形状を示す。

図示するようにこの例では、基板Ｐは縦長の矩形状を成
し、その上方の両隅及び下方の左隅の３ケ所には取付孔
Ａ，Ｂ，Ｃがその縦方向または横方向に沿って夫々形威
されている（即ち、角ＢＡＣは直角である）。

而してこの取付孔Ａ，Ｂ，Ｃには所定寸法（直径φ）の
ねじが挿入され、基板Ｐと一体の電気部品が取付板４に
取付け固定されるものである。

第１図中ｅは所定長を示している。

この所定長ｅはヨーロッパ規格またはアメリカ合衆国規
格等によって規定される単位長を示すもので、例えばヨ
ーロッパ規格では、ｅ＝５ｍｍ（尚、この場合に使用さ
れるねじの直径φは６窮冨である）、またアメリカ合衆
国規格ではｅ＝±インチ、φ＝±イン１ ８３
４ チまたはｅ＝τインチ、φ＝Ｂインチである。

また第１図の基板Ｐの場合、取付孔Ａ，Ｂ間の中心間距
離Ｌは７ｅ，取付孔Ａ，Ｃ間の中心間距離Ｌ′は１０ｅ
である。

第２図は上記取付板４の一部構成を示すものである。

即ち、取付板４上には縦方向及び横方向に沿って所定間
隔を夫々おき、同一サイズの矩形孔３が多数形成されて
いる。

尚、横方向に形成されている矩形孔３の図示は省略する
。

また図中２は隣接する矩形孔３，３間に形成される格子
部である。

更に第２図は前記電気部品の取付孔Ａ，Ｂ及びＣにねじ
５が挿入され、該電気部品が取付板４に取付け固定され
た際のねじ５の種々の位置を表わしたものである。

この状態における各部品間の寸法関係と、各部品寸法の
制限条件とを代数を利用して不等式として表わし、この
式に、取付けられる電気部品の条件（数値）を代入する
ことにより、その電気部品に設けられた取付孔（もしく
はねじ５）の径φ及びその中心間距離（第１図に示され
たように、所定長ｅの正の整数倍に定められている。

）Ｌに対して最適な取付板寸法か得られる。

第２図において各矩形孔３と縦方向に隣接する格子部２
の縦幅をｍ、各矩形孔３の縦幅をｎとし、ｍとｎの和を
Ｐとすると次式が得られる。

ここで、ねじ５の直径φと前記所定長ｅとの間には次式
の関係を与える。

第２図に示された同一矩形孔３内０一対のねじ５におい
てその中心間距離をａとした場合、該中心間距離ａは次
式の如く定められている。

〔但しＫは正の整数とする〕

更に第２図において縦方向に隣接する２つの矩形孔３の
下端都、上端部に夫々接して位置する一対のねじ５の中
心間距離ｂは前記ａよりｅだけ犬、即ち 次に（３）式と（５）式を（６）式に代入すると次式が
得られる。

（７）式は、寸法Ｐが所定長ｅの奇数倍である必要があ
ることを表わしている。

また、格子部２の幅ｍはねじ５の径に対して次式の如く
規定されている。

であることは明らかである。

（８）式を（９）式に代入することにより次式が得られ
る。

本発明の取付板は、上記の結果の内（１） ， （７）
， （８）及び（１２）式の条件を共に充すように構
成されている。

また、本発明を実施する際の具体例としては下記の３例
がある。

（１） 直径φ＝ ４ ｓｍのねじとｅ＝ １ １１
１１の倍数の中心間距離の組み合せ。

（ＩＩ） 直径φ＝５鼎のねじと６ ＝ ５ ＋＋ｎ
の倍数の中心間距離の組み合せ。

（Ｉ［Ｄ 直径φ＝６朋のねじとｅ＝５ｍの倍数の中
心間距離の組み合せ。

そこで、（７）式及び０２）式の条件をｆｌＪ（１）に
当てはめると、 となり、従ってＰ＝７．９，１１，１３．１５・・・で
ある。

次に、上記条件（７）式及び（１２）式を側Ｉ）に当て
はめると、 （７）式よりＰ≧１２．５ （１２）式よりＰ＝１５，２５，３５・・・・・・とな
り、従ってＰ＝１５，２５，３５・・・・・・である。

同様に、（［［）例に当てはめると （７）式よりＰ≧１４ （ｌ２）式よりｐ＝１５．２５．３５・・・・・・であ
り、従ってＰ＝１５，２５，３５・・・・・・である。

このため上記（１），（ＩＩ）及び（Ｉｌｌ）の３例を
共に満足して矩形孔３を形或するための最小間隔を与え
るＰの値は１５朋である。

このことから次の数値が逆算される。

ここで注目すべきは、例（１）及び例（Ｉｌｌ）におい
てはｍ及びｎの数値が夫々等しいことである。

このことはｍ ”” ４ ”、ｎ＝１１ｓｍとすること
によりｆｌｌ）及び例（［［Ｄによるねじ及び基板を用
いること、即ちφ＝ ４ ｍｔｘ （ ｅ＝ ｌ ｓｕ
ｍ ）とφ＝ ６ｓｎ （ ｅ＝ ５ Ｂ）なる規格に
従った互いに異なるねじ及び基板を使用する電気部品を
同一の取付板に取付けることが可能であることを示すも
のである。

第３図は他の実施例の取付板４を示している。

図示する如く、この例では縦幅、横幅ともｎの正方形状
の孔３が形戒間隔ｍをおいて多数形成されている。

この場合、横方向に隣接する２個の孔３間の格子部２を
除去すれば矩形孔６を同様に得ることができるものであ
る。

勿論、連続する３個以上の孔３間の各格子部２を除去す
れば、任意の大きさの矩形孔６を更に得ることができる
ので、取付板４に取付ける電気部品の各種サイズに夫々
対応することができるものである。

第４図、第５図は第３図の実施例の取付板４で上述の格
子部２除去後得られた３個の矩形孔６に従来から利用さ
れている弾性クリップをナット１３で固定した状態を示
す。

この場合、図示する距離ｄは３４關である。

第６図は２枚の取付板４を結合して使用する例を示し、
即ち、各取付板４の一端部８，８付近の矩形孔３の部分
を９０度折り曲げ、且つこの折り曲げ部を結合したもの
で、この場合、上記折り曲げ部は支持脚９を形成し、取
付板４の補強用となっている。

尚、第γ図は、本願発明の取付板の一例の全体斜視図で
ある。

鼓で、上述した式（１）〜（１２）までの諸条件に対す
る取付板の設計例を示しておく。

ｅ＝５７Ｂ φ＝６ｍ７１１の場合 （１）Ｐ−３ｅ，５ｅ，７ｅ・・・即ち、ｐ＝ｌ５１Ｊ
２５朋，３５朋，・・・ （２） Ｐ＞１．５φ＋ｅ１即ちＰ＞ １． ４ ｔ
ｔｘ，（３）ｍ≧０．５φ、即ちｍ＞ ３ ＩＩＩ、鼓
で、Ｐは上述の如く算出されたものの中から最小値のも
のを使用すると，Ｐ＝１５ｓ＋ｍである。

１１ ｅ＝百インチ、φ一Ｔインチの場合 ５ したがって最小のＰ一，インチ。

本発明は以上説明したように、縦方向または横方向に沿
い且つ中心間距離が所定長ｅの整数倍となるように複数
の取付孔が形成された電気部品を該電気部品の上記取付
孔に直径φのねじが挿入されて取付けられる取付板にお
いて、上記縦方向および横方向に沿って同一犬、横長の
矩形孔が複数形成され且つ該矩形孔の縦幅をｎ１縦方向
に隣接する該矩形孔の形成間隔をｍとするとき次の各条
件、即ち、 （１） Ｐ＝ｍ＋ｎ （２）Ｐ＝（２Ｋ＋１ ）ｅ （Ｋは正整数）（３）
Ｐ≧１．５φ＋ｅ （４）ｍ≧０．５φ （５） （１）〜（４）の条件下に算出されるＰのう
ち最小値のＰを選択する。

を満足する取付板を提供したから、各種サイズの電気部
品に利用でき、極めて好都合となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例の取付板に取付け固定される
電気部品の基板の平面図、第２図は上記取付板の一部構
或等を示す図、第３図は他の実施例による取付板の一部
構成等を示す図、第４図は取付板に固定された弾性クリ
ップの状態図、第５図は第４図の縦断側面図、第６図は
２枚の取付板の連結状態を示す断面図、第７図は本願発
明の取付板の一例の全体斜視図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 縦方向または横方向に沿い且つ中心間距離が所定長
   ｅの整数倍となるように複数の取付孔が形威された電気
   部品を該電気部品の上記取付孔に直径φのねじが挿入さ
   れてかつ当接して取付けられる取付板において、上記縦
   方向および横方向に沿って同一の大きさで横長の矩形孔
   が複数形成され且つ該矩形孔の幅をｎ１隣接する該矩形
   孔の形或間隔をｍとするとき下記の各条件が満足される
   ように上記矩形孔が形成されていることを特徴とする取
   付板。 （１） Ｐ ＝ｍ ＋ ｎ （２）Ｐ＝（２Ｋ＋１ ）ｅ（Ｋは正整数）（３）Ｐ≧
   １．５φ＋ｅ （４）ｍ≧０．５φ （５）前記（１）〜（４）の条件下に算出されるＰのう
   ち最小値のＰを選択する。