JPH0753267Y2 - フランジ付きコネクター - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、コネクター嵌合部の両側に取付用孔を備えた
フランジ付きコネクターに関し、特に長手方向にコネク
ターを複数直列にする場合、コネクター実装寸法の縮小
を可能とするフランジ付きコネクターに関する。

［従来の技術］ 従来のフランジ付きコネクターは、第３図に示す様に相
手のコネクターと嵌合する嵌合部８と、この嵌合部が支
持されている支持部９と、嵌合部８の長手方向の両端部
を越えて左右に設けられた一対のフランジ１とで構成さ
れ、各フランジ１には、取付用孔２が設けられている。

この一対のフランジ１は、コネクターの長手方向と直角
方向にそれぞれ、幅と厚さを有しており、従来における
コネクターでは、幅、厚さ、および長さよって規定され
るフランジの形状は、左右対称に構成されている。

［考案が解決しょうとする課題］ この様に左右対称の一対のフランジを有するコネクター
を長手方向に複数直列して実装する場合、隣接するコネ
クターは互いにある程度、間隔を置いて配置しなければ
ならない。

このため、コネクターの長手方向の全実装寸法を、コネ
クターの外形寸法の総和以内に収めることは不可能で、
コネクターの実装小型化には限界があった。

それ故に本考案の課題は、コネクター実装小型化に有効
なフランジ付きコネクターを提供することにある。

［課題を解決するための手段］ フランジ付きコネクターにおいて、一対のフランジはそ
れぞれ、長手方向と直角方向に幅および厚さを有してい
る。本考案によると、一方のフランジは他方のフランジ
に対して、幅方向および厚さ方向の少なくとも一方にお
いて、相補的な切欠部を備えた構造になつている。

［作用］ 本考案によるコネクターを長手方向に複数直列して実装
する場合、左右のフランジに相補的に設けられた切欠部
を、順次、重ね合わせて行くことによりコネクターの全
実装寸法を、コネクターの外形寸法の総和より短くする
ことができる。

［実施例］ 第１図および第２図は、本考案によるフランジ付きコネ
クターの実施例である。

第１図を参照すると、本考案の一実施例に係るコネクタ
ーが２個、長手方向に並列に配置されている。各コネク
ターは第３図の場合と同様に、嵌合部、支持部、および
一対のフランジ１を備え、各フランジ１は、図の上下方
向に幅を、図の前後方向に厚さを有している。

一対のフランジ１には、コネクターの幅寸法がほぼ半分
になる様な切欠部が設けられている。

図に示された各コネクターの場合、嵌合部に対し右側に
配置された右フランジでは幅方向の下側が切欠かれてお
り、他方、左フランジでは幅方向の上側が切欠かれてい
る。

従って、両フランジは第３図の場合と異なり、左右非対
称な形状を有している。この様なコネクターを複数個、
長手方向に並列に隣接して実装する場合、相互の切欠部
を幅方向に重ね合わせることにより隣接する両コネクタ
ーのフランジ１は、互いに相補う形となり見掛上、一つ
のコネクターを構成する。

また、左右のフランジの残された部分には、コネクター
をパネル３に固定するために、雌ねじなどの取付用孔２
が形成され、ねじ５によって固定される。

更に、基板４とコネクターは、従来と同様にねじ止めに
よって固定され、嵌合部に対して左側がキリ通し孔、右
側が雌ねじとなっている。コネクターを長手方向に複数
直列した場合の基板４との固定方法としては、嵌合部に
対し最左端部ではナット６が、最右端部ではスペーサー
７が用いられている。

第２図を参照すると、本考案の他の実施例に係る本コネ
クターは、コネクターの厚さ寸法が、ほぼ半分になるよ
うな切欠部を備えたフランジ１を有している。

この切欠部は、嵌合部に対して右フランジでは嵌合面、
即ち図の前側に、他方、左フランジでは配線面、即ち図
の後側に形成されている。

複数のコネクターを長手方向に隣接して実装する場合、
相互の切欠部を厚さ方向に重ね合わせることにより、互
いに相補う形となり見掛上、一体化されたコネクターを
構成する。

また、左右のフランジの残された部分にはパネル固定用
として、嵌合部に対して右側では雌ねじ、左側ではキリ
通し孔などの取付用孔２が設けられている。

本コネクターを複数直列に実装する場合のパネルへの固
定方法については、第１図のコネクターと基板との固定
方法と同様の工夫が考えられる（図示せず） ［考案の効果］ 本考案によるフランジ付きコネクターによると、特に長
手方向に複数直列に実装する場合、相互のコネクターの
フランジ部分を重ね合わせることにより、コネクターの
全実装寸法を、コネクターの外形寸法の総和よりも短く
出来るので、コネクターの実装小型化に有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案によるフランジ付きコネクター
の実施例を示す分解図、第３図は従来のフランジ付きコ
ネクターの実施例を示す分解図である。 １……フランジ、６……ナット ２……取付用孔、７……スペーサー ８……嵌合部 ３……パネル、９……支持部 ４……基板 ５……ねじ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】予め定められた長手方向に沿って延びるコ
   ネクター嵌合部と、該嵌合部の長手方向の両端部を越え
   て延在し、前記嵌合部を支持する支持部と、前記嵌合部
   の両端部を越えた部分にそれぞれ取付用孔を備えた一対
   のフランジとから成り、該フランジは長手方向と直角方
   向に幅および厚さを有するフランジ付きコネクターにお
   いて、前記フランジの一方は他方のフランジに対し、両
   方の取付用孔がコネクタ長手方向にて実質的に同じ位置
   になるように、前記フランジの幅方向および厚さ方向の
   少なくとも一方において、相補的に構成されていること
   を特徴とするフランジ付きコネクター。