JPS5942091B2 - 帯電防止性繊維の製造法 - Google Patents
帯電防止性繊維の製造法Info
- Publication number
- JPS5942091B2 JPS5942091B2 JP4180675A JP4180675A JPS5942091B2 JP S5942091 B2 JPS5942091 B2 JP S5942091B2 JP 4180675 A JP4180675 A JP 4180675A JP 4180675 A JP4180675 A JP 4180675A JP S5942091 B2 JPS5942091 B2 JP S5942091B2
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- Japan
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- fibers
- conductive
- fiber
- multifilament
- conductivity
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は導電性繊維と実質的に導電性を有しないマルチ
フィラメントからなる新規な帯電防止性繊維の製造法に
関し、その目的とするところは布帛、カーペット等の製
品にした場合、該製品表面に導電性繊維が目立たない帯
電防止性繊維を提供することにある。
フィラメントからなる新規な帯電防止性繊維の製造法に
関し、その目的とするところは布帛、カーペット等の製
品にした場合、該製品表面に導電性繊維が目立たない帯
電防止性繊維を提供することにある。
従来、導電性繊維(電気抵抗値が1012Ω/m以下の
もの)としては、 ■ 繊維自体がもともと導電性のもの(例えばステンレ
ススティール繊維の如き金属繊維、炭素繊維等) ■ 化学繊維又は合成繊維に有機導電性物質(例えばポ
リアルキレンゲ9コール等)を共重合、ブレンド又はコ
ーティングしたもの ■ 化学繊維又は合成繊維に無機又は金属の導電性微粉
末(カーボンブラック、金属微粉末)をブレンド、化学
メッキ又は接着被覆させたもの(例えば特公昭49−3
5116号公報、特公昭49−35117号公報、特公
昭49−35118号公報等) ■ 芯部に導電性物質を含有した鞘芯型複合繊維(例え
ば特開昭49−50216号公報)等が挙げられる。
もの)としては、 ■ 繊維自体がもともと導電性のもの(例えばステンレ
ススティール繊維の如き金属繊維、炭素繊維等) ■ 化学繊維又は合成繊維に有機導電性物質(例えばポ
リアルキレンゲ9コール等)を共重合、ブレンド又はコ
ーティングしたもの ■ 化学繊維又は合成繊維に無機又は金属の導電性微粉
末(カーボンブラック、金属微粉末)をブレンド、化学
メッキ又は接着被覆させたもの(例えば特公昭49−3
5116号公報、特公昭49−35117号公報、特公
昭49−35118号公報等) ■ 芯部に導電性物質を含有した鞘芯型複合繊維(例え
ば特開昭49−50216号公報)等が挙げられる。
そして従来、これらの導電性繊維を実質的に導電性を有
しない化学繊維又は合成繊維(例えばセルロースアセテ
ート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアク90ニトリ
ル等)と混紡、混撚又は混編して布帛又はカーペット等
の製品に帯電防止性を付与することが一般に行なわれて
きた。
しない化学繊維又は合成繊維(例えばセルロースアセテ
ート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアク90ニトリ
ル等)と混紡、混撚又は混編して布帛又はカーペット等
の製品に帯電防止性を付与することが一般に行なわれて
きた。
しかし、これ等の方法では用いる導電性繊維の染色性、
該繊維表面又は断面の色相が一般の化学繊維並びに合成
繊維と異なるため前記製品の表面に導電性繊維が現出す
ると該製品の色彩、柄、表面形状、電性等の製品品位低
下を来しやすい。
該繊維表面又は断面の色相が一般の化学繊維並びに合成
繊維と異なるため前記製品の表面に導電性繊維が現出す
ると該製品の色彩、柄、表面形状、電性等の製品品位低
下を来しやすい。
本発明者はかかる欠点の解決をはかるべく鋭意検討した
結果、導電性繊維を実質的に導電性を有しない繊維で包
み込んで帯電性繊維を得ればよいことを見出し本発明に
到達したものである。
結果、導電性繊維を実質的に導電性を有しない繊維で包
み込んで帯電性繊維を得ればよいことを見出し本発明に
到達したものである。
即ち、本発明は導電性繊維Aと実質的に導電性を有しな
いマルチフィラメントBとよ沙帯電防止性繊維を製造す
るに際し、前記A、!:Bとを下記式を満足する条件で
合糸し、インターレース処理することを特徴とする帯電
防止性繊維の製造法である。
いマルチフィラメントBとよ沙帯電防止性繊維を製造す
るに際し、前記A、!:Bとを下記式を満足する条件で
合糸し、インターレース処理することを特徴とする帯電
防止性繊維の製造法である。
OFA≦0FB−2・・・・ ・・・・・・(
2)[DA :導電性繊維Aの全繊維(デニール)D
B :実質的に導電性を有しないマルチフイラメン)B
の全繊度(デニール) OFA :導電性繊維Aのオーバーフィード率(イ)O
FB :実質的に導電性を有しないマルチフィラメント
Bのオーバーフィード率(イ)〕本発明では導電性繊維
Aと実質的に導電性を有しないマルチフィラメントB(
以下単にマルチフィラメントBと言う)とを合糸、イン
ターレース処理するに際し、前置1)及び(2)式を同
時に満足させることが必要である。
2)[DA :導電性繊維Aの全繊維(デニール)D
B :実質的に導電性を有しないマルチフイラメン)B
の全繊度(デニール) OFA :導電性繊維Aのオーバーフィード率(イ)O
FB :実質的に導電性を有しないマルチフィラメント
Bのオーバーフィード率(イ)〕本発明では導電性繊維
Aと実質的に導電性を有しないマルチフィラメントB(
以下単にマルチフィラメントBと言う)とを合糸、イン
ターレース処理するに際し、前置1)及び(2)式を同
時に満足させることが必要である。
(1)式において
がo、i未満で
あると得られる繊維の帯電防止性が不充分であシ、又2
0を越えると処理時のオーバーフィード率が(2)式を
満足しても得られる繊維の表面に導電性繊維Aの現出が
著しくなる。
0を越えると処理時のオーバーフィード率が(2)式を
満足しても得られる繊維の表面に導電性繊維Aの現出が
著しくなる。
尚、マルチフィラメントBのフィラメント数は導電性繊
維Aを十分包み込むことができるように10本以上とす
るのが好ましい。
維Aを十分包み込むことができるように10本以上とす
るのが好ましい。
一方、導電性繊維Aのオーバーフィード率OFAはマル
チフィラメントBのオーバーフィード率に対して(2)
式を満足していなければならない。
チフィラメントBのオーバーフィード率に対して(2)
式を満足していなければならない。
(2)式においてOFAが0FB−2未満であるとイン
ターレース処理時にマルチフィラメントBが導電性繊維
Aを包み込むことが不充分とな如、得られる繊維の表面
に導電性繊維の現出が著しくなる。
ターレース処理時にマルチフィラメントBが導電性繊維
Aを包み込むことが不充分とな如、得られる繊維の表面
に導電性繊維の現出が著しくなる。
尚、オーバーフィード率は合糸工程(合糸、インターレ
ース処理が1工程のときは金糸インターレース処理工程
)前後の糸条の供給速度VF(m /m in )と引
取速度VD(m/m1n)よシよシ定義した値である。
ース処理が1工程のときは金糸インターレース処理工程
)前後の糸条の供給速度VF(m /m in )と引
取速度VD(m/m1n)よシよシ定義した値である。
そして、前記OFBは導電性繊維Aをインターレース処
理時包み込むためにプラスであることが必要であるが、
OFAは必ずしもプラスである必要はない。
理時包み込むためにプラスであることが必要であるが、
OFAは必ずしもプラスである必要はない。
又、インターレース処理としては通常のインク−レース
を付与するだめの公知の乱流型エアーノズルを使用すれ
ばよい。
を付与するだめの公知の乱流型エアーノズルを使用すれ
ばよい。
更に、導電性繊維AとマルチフィラメントBとを合糸し
、インターレース処理する工程は前記AとBを合糸する
工程、次いでインターレース処理する工程の2工程から
なってもよいし、合糸とインターレース処理を同時に実
施する1工程からなってもよい。
、インターレース処理する工程は前記AとBを合糸する
工程、次いでインターレース処理する工程の2工程から
なってもよいし、合糸とインターレース処理を同時に実
施する1工程からなってもよい。
工業性、操業性から後者が好ましいと言える。
以上の如く本発明によれば、導電性繊維Aとマルチフィ
ラメントBの各々の全繊度、オーバーフィード率を規定
して合糸、インターレース処理することによシ、前記A
をBが包み込むことができる。
ラメントBの各々の全繊度、オーバーフィード率を規定
して合糸、インターレース処理することによシ、前記A
をBが包み込むことができる。
従って、得られた繊維を布帛カーペット等の製品にして
も該製品表面に導電性繊維Aが現出せず、製品の品位の
低下がな(、品質的工業的に極めて有利である。
も該製品表面に導電性繊維Aが現出せず、製品の品位の
低下がな(、品質的工業的に極めて有利である。
以下、本発明を実施例によシ具体的に説明する。
尚、実施例中に示される導電性繊維の電気抵抗値は横筒
電機製作所製のFMテスター(Li2−B型)及び自動
式絶縁抵抗計(L−68型)により測定した値を示し、
又帯電圧の値は宍戸商会製のローターリースタテイック
テスターにより綿布と700 rpm で回転摩擦し
た時の値を示す。
電機製作所製のFMテスター(Li2−B型)及び自動
式絶縁抵抗計(L−68型)により測定した値を示し、
又帯電圧の値は宍戸商会製のローターリースタテイック
テスターにより綿布と700 rpm で回転摩擦し
た時の値を示す。
実施例 1
15デニールのナイロン−6モノフイラメントにアセチ
レンブラック1部とポリアミド変性エポキシ樹脂系接着
剤2部からなるペーストを塗布し、乾燥固化せしめて導
電性被膜を形成せしめた電気抵抗値1.lX103Ω/
Crnの導電性繊維と210デニール/34フイラメン
トのナイロン−6マルチフイラメントとを合糸すると共
に糸路径2%φ、糸路長さ20%及び糸路に対して直角
で且つ向い合った噴射孔、1%φ2個を有する乱流型エ
アーノズルにより、インク、レース処理をするにあたり
前記導電性繊維とマルチフィラメントのオーバーフィー
ド率OFA、OFBを種々変更し実施した。
レンブラック1部とポリアミド変性エポキシ樹脂系接着
剤2部からなるペーストを塗布し、乾燥固化せしめて導
電性被膜を形成せしめた電気抵抗値1.lX103Ω/
Crnの導電性繊維と210デニール/34フイラメン
トのナイロン−6マルチフイラメントとを合糸すると共
に糸路径2%φ、糸路長さ20%及び糸路に対して直角
で且つ向い合った噴射孔、1%φ2個を有する乱流型エ
アーノズルにより、インク、レース処理をするにあたり
前記導電性繊維とマルチフィラメントのオーバーフィー
ド率OFA、OFBを種々変更し実施した。
ついで得られた繊維によりメリヤス編を得、品位及び帯
電圧を測定した。
電圧を測定した。
なお、本実施例に使用している導電性繊維はアセチレン
ブラック特有の黒色である。
ブラック特有の黒色である。
得られた結果を第1表に示す。
第1表に示す如く、本発明によるものは品位が′極めて
良好であシ、且つ優れた帯電防止性もあわせ持っている
ことが判る。
良好であシ、且つ優れた帯電防止性もあわせ持っている
ことが判る。
実施例 2
芯はアセチレンブラック25係を含有するポリプロピレ
ン鞘はナイロン−6よりなる20デニール/3フイラメ
ントの鞘芯型の導電性複合繊維で電気抵抗値1.5X1
09Ω/crnのものと、ナイロン−6の全繊度70デ
ニールから2100デニールまでの種々のマルチフィラ
メントとを実施例1と同様にして合糸すると共にインタ
ーレース処理した。
ン鞘はナイロン−6よりなる20デニール/3フイラメ
ントの鞘芯型の導電性複合繊維で電気抵抗値1.5X1
09Ω/crnのものと、ナイロン−6の全繊度70デ
ニールから2100デニールまでの種々のマルチフィラ
メントとを実施例1と同様にして合糸すると共にインタ
ーレース処理した。
オーバーフィード率は、OFAニー0.5%。OF B
= 2.0係で実施した。
= 2.0係で実施した。
ついでこの得られた繊維によりメリヤスを編成し、実施
例1と同様に品位及び帯電圧の測定を実施した。
例1と同様に品位及び帯電圧の測定を実施した。
結果を第2表に示す。第2表において品位は、第1表と
同じものを示す。
同じものを示す。
第2表よシ明らかな様に本発明によるものは、品位が極
めて良好であるだけでなく、優れた帯電防止性を有して
いることが判る。
めて良好であるだけでなく、優れた帯電防止性を有して
いることが判る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 導電性繊維Aと実質的に導電性を有しないマルチフ
イラメン)Bより帯電防止性繊維を製造するに際し、前
記AとBとを下記式を満足する条件で合糸し、インター
レース処理することを特徴とする帯電防止性繊維の製造
法。 OFA≦0FB−2・・・・ ・・・・・ (
2)[DA:導電性繊維Aの全繊度(デニール)DB
:実質的に導電性を有しないマルチフイラメン)Bの全
繊度(デニール) OFA :導電性繊維Aのオーバーフィード率(イ)O
FB :実質的に導電性を有しないマルチフィラメント
Bのオーバーフィード率(イ)〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180675A JPS5942091B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | 帯電防止性繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4180675A JPS5942091B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | 帯電防止性繊維の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS51119854A JPS51119854A (en) | 1976-10-20 |
JPS5942091B2 true JPS5942091B2 (ja) | 1984-10-12 |
Family
ID=12618560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4180675A Expired JPS5942091B2 (ja) | 1975-04-08 | 1975-04-08 | 帯電防止性繊維の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942091B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0590931U (ja) * | 1992-05-07 | 1993-12-10 | ニチコン株式会社 | Dinレール用コンデンサ装置 |
JP2006104617A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Toray Ind Inc | 織編物 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57183426A (en) * | 1981-05-08 | 1982-11-11 | Kanebo Gosen Kk | Conductive blended fiber yarn |
JP2541907B2 (ja) * | 1993-06-29 | 1996-10-09 | 和歌山内燃機株式会社 | 制動ドラムの回転伝達軸抜け止め構造 |
-
1975
- 1975-04-08 JP JP4180675A patent/JPS5942091B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0590931U (ja) * | 1992-05-07 | 1993-12-10 | ニチコン株式会社 | Dinレール用コンデンサ装置 |
JP2006104617A (ja) * | 2004-10-06 | 2006-04-20 | Toray Ind Inc | 織編物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS51119854A (en) | 1976-10-20 |
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