JPS5942052B2 - 連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法 - Google Patents
連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法Info
- Publication number
- JPS5942052B2 JPS5942052B2 JP51102717A JP10271776A JPS5942052B2 JP S5942052 B2 JPS5942052 B2 JP S5942052B2 JP 51102717 A JP51102717 A JP 51102717A JP 10271776 A JP10271776 A JP 10271776A JP S5942052 B2 JPS5942052 B2 JP S5942052B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultra
- high strength
- rolled steel
- steel sheet
- cold rolled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D1/00—General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
- C21D1/78—Combined heat-treatments not provided for above
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方
法に関するものである。
法に関するものである。
最近、自動車の安全基準の強化に伴う車体重量の増加を
防ぐため、また燃費の改善を遂行するために車体を軽量
化する努力がなされている。
防ぐため、また燃費の改善を遂行するために車体を軽量
化する努力がなされている。
軽量化の方法としては種々あるが高強度化による板厚減
少が有効な方法である。
少が有効な方法である。
このような要求に対応して自動車を対象とした高強度冷
延鋼板に関する数多くの特許が提案されている。
延鋼板に関する数多くの特許が提案されている。
それらの特許が提案する材質は概ねTS−30〜80k
g/md、El=40〜20係であり、強度に比べ優れ
た加工性を示している。
g/md、El=40〜20係であり、強度に比べ優れ
た加工性を示している。
将来、自動車を構成していくであろう高強度鋼板に要求
される性能を考察すると、優れた加工性を要求されるも
のと、簡単な加工に耐えるだけの加工性しか要求されな
いものとに分類される。
される性能を考察すると、優れた加工性を要求されるも
のと、簡単な加工に耐えるだけの加工性しか要求されな
いものとに分類される。
高強度冷延鋼板に関して提案された特許の大部分は、前
者の優れた加工性を要求される鋼板に係るものであった
。
者の優れた加工性を要求される鋼板に係るものであった
。
一方、後者の鋼板は板厚摩滅の効果の点から見て、でき
る限り強度が高いことが望まれる。
る限り強度が高いことが望まれる。
しかしながら、加工性を全く無視することはできず、使
用範囲がきわめて狭い範囲に限定されるのを避けるため
にも、同一強度であれば加工性がより大きいことが望ま
しい。
用範囲がきわめて狭い範囲に限定されるのを避けるため
にも、同一強度であれば加工性がより大きいことが望ま
しい。
本発明者等は、このような観点から種々の研究を重ねた
結果、強度が高く、シかもある程度の加工に耐える延性
を有する鋼板の製造方法を得るに到ったのである。
結果、強度が高く、シかもある程度の加工に耐える延性
を有する鋼板の製造方法を得るに到ったのである。
すなわち、この発明は、
C:0.13〜0.20係、
S i +Mn : 0.7≦(S i ) + (M
n 〕≦3.5係(何れも重量係但し、Mn : 0.
7%以上)を含有する鋼板を、 A1変態点+20〜900℃の範囲内の温度で10〜3
00秒均熱した後、噴流水中で室温まで急冷し、次いで
、150〜350℃の範囲内の温度に10〜600秒再
加熱して室温まで冷却することにより、マルテンサイト
体積率を20係以上としたこ吉に特徴を有するものであ
る。
n 〕≦3.5係(何れも重量係但し、Mn : 0.
7%以上)を含有する鋼板を、 A1変態点+20〜900℃の範囲内の温度で10〜3
00秒均熱した後、噴流水中で室温まで急冷し、次いで
、150〜350℃の範囲内の温度に10〜600秒再
加熱して室温まで冷却することにより、マルテンサイト
体積率を20係以上としたこ吉に特徴を有するものであ
る。
なお、この種の鋼板(以下ウルトラハイテンと称す)と
しては、米国インランドスチール社のマルチンサイト鋼
があるが、延性が3〜4係と低く、極めて緩やかな加工
しか行えないという点でこの発明の製造方法により製造
した鋼と異なる。
しては、米国インランドスチール社のマルチンサイト鋼
があるが、延性が3〜4係と低く、極めて緩やかな加工
しか行えないという点でこの発明の製造方法により製造
した鋼と異なる。
この発明の限定理由を以下に説明する。
(C):0.13〜0.20
下限0.13%は、マルテンサイト相の体積率を少くと
も20係以上とすることによって、鋼板の強度を80k
g/ma以上とするためであり、上限を0.20%とし
たのは、これ以上添加すると溶接性が急激に劣化するか
らである。
も20係以上とすることによって、鋼板の強度を80k
g/ma以上とするためであり、上限を0.20%とし
たのは、これ以上添加すると溶接性が急激に劣化するか
らである。
(Si )+(Mn):0.7≦(S i )+(Mn
)≦3.5係但しMnは0.7係以上とする。
)≦3.5係但しMnは0.7係以上とする。
後述する実施例で示すように、SiおよびMnを複合添
加した鋼は良好な延性を示す。
加した鋼は良好な延性を示す。
これは、SiおよびMnの複合添加がマルテンサイト相
自体の延性を改善することと、フェライト相を固溶硬化
させるため、マルテンサイト相の体積率を低くすること
ができるためである。
自体の延性を改善することと、フェライト相を固溶硬化
させるため、マルテンサイト相の体積率を低くすること
ができるためである。
特にSiにその傾向が顕著であるが、Siは変態点を上
昇させるため好ましくなく、変態点を下げる効果を持つ
Mnと併せ添加することにより優れた材質が得られるの
である。
昇させるため好ましくなく、変態点を下げる効果を持つ
Mnと併せ添加することにより優れた材質が得られるの
である。
下限は、熱延時の熱間脆性を防ぐために必要なMn量お
よびSiの効果は0.2%から現われることにより決め
られ、その上限は、冷延前の操業性を考慮して3.50
;bとした。
よびSiの効果は0.2%から現われることにより決め
られ、その上限は、冷延前の操業性を考慮して3.50
;bとした。
マルテンサイト体積率: 20 %以上
これは、TSを80kg/m7?L以上とするためであ
る。
る。
加熱温度:A1+20〜900℃
下限は、マルテンサイト体積率を20係以上とするため
決められる。
決められる。
上限は、制限する理由はないが加熱温度が900°Cに
なるとTSは飽和してしまい、これ以上加熱温度を上げ
てもTSはほとんど上昇しないので900℃を上限とし
た。
なるとTSは飽和してしまい、これ以上加熱温度を上げ
てもTSはほとんど上昇しないので900℃を上限とし
た。
加熱時間:10〜300秒
下限はγ相形成に必要な最低時間であり、上限は生産性
が低下するのを防止する為に300秒とした。
が低下するのを防止する為に300秒とした。
再加熱温度、再加熱時間:150〜350℃。
10〜600秒
下限は、焼戻しの効果が現われるに必要な温度であり、
上限は、焼戻しのし過ぎによる軟化防止を計るために決
められる。
上限は、焼戻しのし過ぎによる軟化防止を計るために決
められる。
また、10〜300秒加熱した後、噴流水中で室温まで
急冷即ち、水中焼入れするのは、添加元素量を押え、コ
ストの安い鋼板で強度を高くするためには、冷却速度を
上げる必要があり、このためには噴流水中焼入れが優れ
ているからである。
急冷即ち、水中焼入れするのは、添加元素量を押え、コ
ストの安い鋼板で強度を高くするためには、冷却速度を
上げる必要があり、このためには噴流水中焼入れが優れ
ているからである。
次に、この発明を実施例に基づき説明する。
第1表に示す組成の鋼(1〜7は比較鋼、8〜30は本
発明鋼)を溶製し、これを通常の工程にしたがって熱延
し、次いで酸洗冷延したス:・リップを連続的に700
〜900℃に200°C/分以上で急速加熱し、この温
度内で10〜300秒均熱した後、噴流水中で室温まで
急冷し、次いで、150〜350°Cに再加熱し、10
〜600秒内で上記再結晶加熱温度に相応して選定され
る時間保持した。
発明鋼)を溶製し、これを通常の工程にしたがって熱延
し、次いで酸洗冷延したス:・リップを連続的に700
〜900℃に200°C/分以上で急速加熱し、この温
度内で10〜300秒均熱した後、噴流水中で室温まで
急冷し、次いで、150〜350°Cに再加熱し、10
〜600秒内で上記再結晶加熱温度に相応して選定され
る時間保持した。
第1表および第1図にこれらの鋼の材質が示されている
。
。
第1表から比較鋼1〜4は、マルテンサイト鋼として知
られているウルトラバイテンであるが、焼戻し処理を行
っていない為とSiが添加されていない為に、本発明鋼
8〜30に比べ延性が劣っている。
られているウルトラバイテンであるが、焼戻し処理を行
っていない為とSiが添加されていない為に、本発明鋼
8〜30に比べ延性が劣っている。
比較鋼6および7は、C量が低く、マルテンサイト体積
率が低いため、焼戻し処理を行うと80kg/ma以上
の強度を得ることができない例である。
率が低いため、焼戻し処理を行うと80kg/ma以上
の強度を得ることができない例である。
成分および熱サイクルを種々変化させた本発明鋼8〜3
0において、その延性は改善されているが、これらと同
様な組成をもつ鋼であっても、焼戻しを行なわないと比
較鋼5の様に延性は劣る。
0において、その延性は改善されているが、これらと同
様な組成をもつ鋼であっても、焼戻しを行なわないと比
較鋼5の様に延性は劣る。
しかし、Siが添加されていること、および2相となっ
ていることにより比較鋼5は同一強度を持つ比較鋼2に
比べ延性は改善されていることがわかる。
ていることにより比較鋼5は同一強度を持つ比較鋼2に
比べ延性は改善されていることがわかる。
更に、焼戻し処理についてみると本発明鋼8〜18によ
り焼戻しの効果は、150°C−10秒以上であれば確
認され、また350℃−600秒以下であればTSは8
0に9/−以上を確保できる。
り焼戻しの効果は、150°C−10秒以上であれば確
認され、また350℃−600秒以下であればTSは8
0に9/−以上を確保できる。
また、焼入温度については本発明鋼19〜30より70
0′℃以上であればTSが80kg/m4以上の鋼が得
られることがわかる。
0′℃以上であればTSが80kg/m4以上の鋼が得
られることがわかる。
なお、第1表において、熱サイクルのWQは、噴流水中
焼入れであり、熱処理時間は記入していなければ昇温後
60秒均熱である。
焼入れであり、熱処理時間は記入していなければ昇温後
60秒均熱である。
また、条件は、JIS・5号、調圧0.5係である。
以上説明したように、この発明によれば、強度が高<、
シかもある程度の加工に耐え得る延性を有する鋼板が得
られ、板厚を減少させるこ吉ができるので軽量化が計れ
るという産業上極めて有用な効果がもたらされる。
シかもある程度の加工に耐え得る延性を有する鋼板が得
られ、板厚を減少させるこ吉ができるので軽量化が計れ
るという産業上極めて有用な効果がもたらされる。
第1図は、従来方法と本発明によるウルトラハイテンに
おける引張り強さと破断伸びの関係を示す図である。
おける引張り強さと破断伸びの関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 IC:0.13〜0.20係 S i+Mn : 0.7≦(S i :]+(Mn
)≦3.5係(倒れも重量係但し、Mnは0.7係以上
)を含有する鋼板を、 A1変態点+20〜900℃の範囲内の温度で10〜3
00秒均熱した後、噴流水中で室温まで急冷し、次いで
、150〜350℃の範囲内の温度に10〜600秒再
加熱して室温まで冷却することにより、マルテンサイト
体積率を20%以上としたことを特徴とする連続焼鈍に
よる超高強度冷延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51102717A JPS5942052B2 (ja) | 1976-08-30 | 1976-08-30 | 連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51102717A JPS5942052B2 (ja) | 1976-08-30 | 1976-08-30 | 連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5328515A JPS5328515A (en) | 1978-03-16 |
JPS5942052B2 true JPS5942052B2 (ja) | 1984-10-12 |
Family
ID=14335005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51102717A Expired JPS5942052B2 (ja) | 1976-08-30 | 1976-08-30 | 連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942052B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6288733U (ja) * | 1985-11-21 | 1987-06-06 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6087213A (ja) * | 1983-10-17 | 1985-05-16 | Tadao Shiraishi | 酵素入り入浴剤の製法 |
US4537706A (en) * | 1984-05-14 | 1985-08-27 | The Procter & Gamble Company | Liquid detergents containing boric acid to stabilize enzymes |
US4537707A (en) * | 1984-05-14 | 1985-08-27 | The Procter & Gamble Company | Liquid detergents containing boric acid and formate to stabilize enzymes |
AU600449B2 (en) * | 1985-09-16 | 1990-08-16 | Illinois Tool Works Inc. | Heat treatment method for strapping |
US4842758A (en) * | 1986-10-31 | 1989-06-27 | Colgate-Palmolive Company | Stabilized enzyme system for use in aqueous liquid built detergent compositions |
JP3406094B2 (ja) * | 1994-11-10 | 2003-05-12 | 株式会社神戸製鋼所 | 耐水素脆化特性にすぐれる超高強度薄鋼板の製造方法 |
JP2624641B2 (ja) * | 1996-05-20 | 1997-06-25 | ホーヤ株式会社 | コンタクトレンズ用洗浄液 |
JP5234876B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2013-07-10 | Jfeスチール株式会社 | 高張力冷延鋼板の製造方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50106808A (ja) * | 1974-01-31 | 1975-08-22 |
-
1976
- 1976-08-30 JP JP51102717A patent/JPS5942052B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50106808A (ja) * | 1974-01-31 | 1975-08-22 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6288733U (ja) * | 1985-11-21 | 1987-06-06 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5328515A (en) | 1978-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2567150B2 (ja) | 低温用高強度低降伏比ラインパイプ材の製造法 | |
CN109957714B (zh) | 强度和低温韧性优良的管线用钢及其制造方法 | |
US3860456A (en) | Hot-rolled high-strength low-alloy steel and process for producing same | |
TW201930611A (zh) | 經新穎熱處理後具特製性質之加壓硬化鋼 | |
JPS5927370B2 (ja) | プレス加工用高強度冷延鋼板 | |
JPH0823048B2 (ja) | 焼付硬化性と加工性に優れた熱延鋼板の製造方法 | |
JPS5942052B2 (ja) | 連続焼鈍による超高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JP2013227624A (ja) | 加工性に優れる高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0759726B2 (ja) | 局部延性にすぐれる高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JP2004018911A (ja) | 伸びおよび伸びフランジ性に優れた高張力冷延鋼板およびその製造方法 | |
JPH0830212B2 (ja) | 加工性に優れた超高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPS58126956A (ja) | プレス加工性の優れた高強度薄鋼板 | |
JPH0235013B2 (ja) | Renzokushodonnyoruchokokyodoreienkohannoseizohoho | |
JPS602364B2 (ja) | 低温靭性にすぐれた非調質高張力鋼板の製造法 | |
JPS59177325A (ja) | 高強度熱延ベイナイト鋼板の製造方法 | |
JP3293289B2 (ja) | 高コラプス強度鋼管の製造方法 | |
JPS6119733A (ja) | 伸びフランジ性の優れた超70キロ級高強度熱延鋼板の製造方法 | |
JPS582571B2 (ja) | Tin系低降伏比複合組織高張力鋼板の製造方法 | |
JP3297090B2 (ja) | 降伏比上昇の少ない高張力鋼材の加工方法 | |
JPH04304314A (ja) | 高靭性鋼板の製造方法 | |
JPH0920921A (ja) | セパレーションを利用する高靱性鋼板の製造方法 | |
JPH0450363B2 (ja) | ||
JPS5896819A (ja) | 低温靭性のすぐれたNi低合金鋼板の製造法 | |
JPS63241115A (ja) | 伸びフランジ性にすぐれた高強度冷延鋼板の製造方法 | |
JPH0361748B2 (ja) |