JPS594181Y2 - 高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置 - Google Patents

高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置

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JPS594181Y2
JPS594181Y2 JP1978089713U JP8971378U JPS594181Y2 JP S594181 Y2 JPS594181 Y2 JP S594181Y2 JP 1978089713 U JP1978089713 U JP 1978089713U JP 8971378 U JP8971378 U JP 8971378U JP S594181 Y2 JPS594181 Y2 JP S594181Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
clutch
synchronizer ring
clutch sleeve
gear
sleeve
Prior art date
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Expired
Application number
JP1978089713U
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English (en)
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JPS557467U (ja
Inventor
義友 宇高
Original Assignee
いすゞ自動車株式会社
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Publication date
Application filed by いすゞ自動車株式会社 filed Critical いすゞ自動車株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高速−低速段切換用変速機の同期噛合装置の改
良に関するものである。
この種同期噛合装置として一般に用いられているものを
第1図について説明する。
図において、1は主軸、2は該主軸1にスプライン嵌合
により連結されたクラッチハブで、その外周には外歯ス
プラインが形成されている。
3は内周に内歯スプライン31が設けられたクラッチス
リーブで、前記クラッチハブ2の外周に軸方向に摺動可
能にスプライン嵌合されている。
4は前記クラッチハブ2の外周部に設けられた切欠溝(
通常3ケ所)21に嵌合されたディテントブロック、5
は該ディテントブロック4に設けられた穴51に半径方
向に摺動可能に嵌合された押圧子で、スプリング6によ
って常に図において上方に押圧されている。
7および8は前記クラッチハブの両側に各々配設された
高速および低速段切換用歯車で、各々ドック歯71およ
び81を備えている。
9および10は該歯車7および8とクラッチハブとの間
おいて歯車7および8に設けられたコーン部72および
82上に配設されたシンクロナイザ−リングで、その外
周には各々歯91および101が設けられているととも
に、前記クラッチハブ2の切欠溝21と嵌合する係合部
92および102を備えている。
このような同期噛合装置において、前記クラッチハブ2
の切欠溝21と、シンクロナイザ−リング9および10
の係合部92および102との関係は第2図に示すよう
に、クラッチスリーブ3のスプライン噛31とシンクロ
ナイザ−リング9および10の歯91および101との
位相が噛合位置に合致した状態で、前記切欠溝21と係
合部92および102とは、該係合部の両側に各々間隙
111 a、111111 bおよび112 a、 t
12 bが各々設けられるように構成されている。
従って、シンクロナイザ−リング9および10は前記ク
ラッチスリーブ3と係合していない状態では、前記間隙
111 a、 111 bおよび112 a、 112
bの範囲内で移動可能である。
このため、例えば第3図に示すように、シンクロナイザ
−リング9の係合部92が切欠溝21の図において上側
の壁と接触している状態でクラッチスリーブ3をH方向
に摺動すると、シンクロナイザ−リング9はディテント
ブロック4によって図において左方に押されるため、前
記コーン部72との間に摩擦力が生じクラッチバブ2に
対して相対的に矢印E方向に回動しようとするが、クラ
ッチスリーブ3の操作速度が早い場合には、クラッチス
リーブ3のスプライン歯31のチャンファ31 aと係
合するシンクロナイザ−リング9の歯91 aのチャン
ファ911aが、保合位置まで回動する以前にクラッチ
スリーブ3のスプライン歯31がシンクロナイザ−リン
グ9を通りぬけてドッグ歯71と係合しようとする。
このため、歯車7とクラッチバブ2との回転が同期され
ない状態で、クラッチスリーブ3がドッグ歯71と係合
することになるので、円滑な保合が行われず所謂ギヤ鳴
が生じ、フィーリングを悪化させるばかりでなく、クラ
ッチスリーブおよびドッグ歯を損傷するという不具合が
ある。
本考案は上記の点に鑑み案出されたもので、高速−低速
段切換用変速機の同期装置においては、同期作用時にシ
ンクロナイザ−リングがクラッチバブに対して相対的に
回動する方向は常に一定方向であるということに着目し
てなされたもので、以下、第4図乃至第6図に基づいて
説明する。
本考案は第4図に示すように、高速段用歯車側のシンク
ロナイザ−リング9の係合部92は、歯91とクラッチ
スリーブ3のスプライン歯31との位相が噛合位置に合
致した状態において、保合部92の図において上辺92
aが、クラッチバブ2の溝21の上側の壁と接触し、
その反対側には切欠溝21の下側の壁との間に前記歯9
1の幅の略々半分の長さの間隙111bが形成されるよ
うに、その幅が構成されている。
また、低速段用歯車側のシンクロナイザ−リング10の
係合部102は、歯101aとクラッチスリーブ3のス
プライン歯31との位相が噛合状態に合致した状態にお
いて、係合部102の図において下辺102bが、クラ
ッチバブ2の溝21の下側の壁と接触し、その反対側に
は切欠溝21の上側の壁との間に前記歯101aの幅の
略々半分の長さの間隙112aが形成されるように、そ
の幅が構成されている。
なお、上記第4図および第2図は説明の便宜上クラッチ
スリーブ3が中立位置にあるものを示したが、高速−低
速段切換用変速機の同期噛合装置においては、クラッチ
スリーブ3は通常左右いずれかに摺動されており、いず
れかのシンクロナイザ−リングおよびドッグ歯と噛合っ
ている。
本考案は以上のように構成されており、以下その作用に
ついて述べる。
今、第4図の状態からクラッチスリーブ43を矢印H方
向即ち、高速段側に摺動すると、クラッチスリーブ3と
ともに摺動するディテントブロック4により、シンクロ
ナイザ−リング9の係合部92が図において左方に押さ
れるため、シンクロナイザ−リング9は前記高速段切換
用歯車7のコーン部72との間に摩擦が生じ、第5図a
に示すようにクラッチバブ2に対して相対的に矢印E方
向に係合部92の下辺が切欠溝21の下側の壁に当接す
るまで回動する。
なお、高速段切換用歯車7に変速する場合、即ちシフト
アップ時は常に主軸1の回転より歯車7の回転の方が速
いので、同期時にはシンクロナイザ−リング9の回動方
向は常にE方向で一定である。
第5図aに示すようにシンクロナイザ−リング9がクラ
ッチバブ2に対して相対的に矢印E方向に回動すると、
クラッチスリーブ3のスプライン歯31のチャンファ3
1 aとシンクロナイザ−リング9の歯91 aのチャ
ンファ911aとが係合するため、クラッチスリーブ3
0図において左方への摺動力により、シンクロナイザ−
リング9は前記歯車7のコーン部72に更に押し付けら
れ、歯車1の回転と同期する。
このようにして同期作用が完了すると、クラッチスリー
ブ3は第5図すに示すようにシンクロナイザ−リング9
を押しのけて更に左方に摺動し、前記ドッグ歯71と噛
合う。
なお、このクラッチスリーブ3がシングロナイザーリン
グ9を押しのける際、シンクロナイザ−リング9は第5
図すにおいてクラッチバブ2に対して相対的に矢印G方
向に戻される。
以上のように本考案によれば、第4図の状態においてシ
ンクロナイザ−リング9は、その係合部92の上辺92
aが切欠溝21の上側の壁と接触しており、同期作用
時においてクラッチバブ2に対して相対的に回動する方
向Eと反対方向にはその移動が規制されているので、同
期作用時にはその歯91 aの幅の略々半分の長さに相
当する僅かな距離だけクラッチバブ2に対して相対的に
矢印E方向に回動するのみで゛、チャンファ911aが
クラッチスリーブ3のスプライン歯31のチャンファ3
1 aと係合する位置に達する。
このようにクラッチスリーブ3の操作時には、シンクロ
ナイザ−リング9は僅かな回動で、その歯91 aのチ
ャンファ911aがクラッチスリーブ3のスプライン歯
31のチャンファ31 aと係合する位置に達するので
、クラッチスリーブの操作速度が速くても、両者は確実
に係合し同期作用が行われる。
従って、前記従来のもののように同期されないままクラ
ッチスリーブが摺動してドッグ歯と噛合うというような
ことがなく、これによって生ずるギヤ鳴りを防止するこ
とができる。
なお、シンクロナイザ−リング9は第4図の状態におい
てはその係合部92と切欠溝21の間隙111b間にお
いて移動可能であり、クラッチスリーブ3を摺動すると
き必ずしも第4図の位置にあるとは限らないが、前記の
ように第4図の位置より矢印Eと反対方向にはその移動
が規制されているため、少なくとも第4図の位置より矢
印E方向にあることは間違いない。
従って、シンクロナイザ−リング9はクラッチスリーブ
3の摺動時には、前述したより更に僅かな矢印E方向へ
の回動で、前記両チャンファが係合する位置に達し、同
期作用は更に確実に行われる。
次に、クラッチスリーブ3を第4図の状態から矢印り方
向即ち、低速段側に摺動する場合について説明する。
クラッチスリーブ3が矢印り方向に摺動すると、これと
ともに摺動するテ゛イテントブロック4により、シンク
ロナイザ−リング10の係合部92が図において右方に
押されるため、シンクロナイザ−リング10は前記低速
段切換用歯車8のコーン部82との間に摩擦が生じ、第
6図aに示すようにクラッチバブ2に対して相対的に矢
印F方向に係合部102の下辺が切欠溝21の上側の壁
に当接するまで回動する。
なお、低速段切換用歯車8に変速する場合、即ちシフト
ダウン時は常に主軸1の回転より歯車8の回転の方が遅
いので、同期時にはシンクロナイザ−リング9のクラッ
チバブ2に対する相対的な回動方向は常にF方向で一定
である。
第6図aに示すようにシンクロナイザ−リング9がクラ
ッチバブ2に対して相対的に矢印F方向に回動すると、
クラッチスリーブ3のスプライン歯31のチャンファ3
1 bとシンクロナイザ−リング10の歯101aのチ
ャンファ121aとが係合するため、クラッチスリーブ
3の図において右方への摺動力により、シンクロナイザ
−リング9は前記歯車8のコーン部に更に押し付けられ
、歯車8の回転と同期する。
このようにして同期作用が完了すると、クラッチスリー
ブ3は第6図すに示すようにシンクロナイザ−リング1
0を押しのけて更に右方に摺動し、前記ドッグ歯81と
噛合う。
なお、このクラッチスリーブ3がシンクロナイザ−リン
グ10を押しのける際、シンクロナイザーノング9は第
6図すにおいてクラッチバブ2に対して相対的に矢印J
方向に戻される。
このようにシフトダウン時においても、シンクイロナイ
ザーリング10は第4図に示す状態においてその係合部
10の下辺102bが切欠溝21の下側の壁と接触して
おり、同期作用時にクラッチバブ2に対して相対的に回
動する方向Gと反対方向にはその移動が規制されている
ので、上記シフトアップ時と同様に同期作用時にはその
歯101aの幅の略々半分の長さに相当する僅かな距離
だけ矢印G方向に回動するのみで、チャンファ121a
がクラッチスリーブ3のスプライン歯31のチャンファ
31 bと係合する位置に達する。
従って、上記シフトアップ時と同様にクラッチスリーブ
の操作速度が早くても、前記両チャンファを係合させる
ことができ、同期作用を確実に行うことができるため、
変速時に発生するギヤ鳴りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は同期噛合装置の断面図、第2図および第3図は
従来用いられている同期噛合装置のシンクロナイザ−リ
ングとクラッチバブおよびクラッチスリーブとの関係を
示す図、第4図は本案装置におけるシンクロナイザ−リ
ングとクラッチバブおよびクラッチスリーブとの関係を
示す図、第5図a、 l)および第6図a、 l)
は本案装置の作動を示す説明図である。 1・・・・・・主軸、2・・・・・・クラッチバブ、3
・・・・・・クラッチスリーブ、4・・・・・・デ・f
テントブロック、9゜10・・・・・・シンクロナイザ
−リング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クラッチハブにクラッチスリーブを軸方向に摺動可能に
    嵌合し、前記クラッチハブの外周部に設けられた切欠溝
    にディテントブロックを嵌合するとともに、シンクロナ
    イザ−リングの係合部を嵌合せしめた同期噛合装置にお
    いて、前記クラッチスリーブのスプライン歯とシンクロ
    ナイザ−リングの歯との位相が噛合位置に合致した状態
    において、同期作用時にシンクロナイザ−リングがクラ
    ッチハブに対して相対的に回動する方向には移動可能で
    あるが、反対方向にはその移動を規制するように前記ク
    ラッチハブに設けられた切欠溝とシンクロナイザ−リン
    グの係合部との幅を規定したことを特徴とする高速−低
    速段切換用変速機の同期噛合装置。
JP1978089713U 1978-06-29 1978-06-29 高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置 Expired JPS594181Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978089713U JPS594181Y2 (ja) 1978-06-29 1978-06-29 高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置

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JP1978089713U JPS594181Y2 (ja) 1978-06-29 1978-06-29 高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS557467U JPS557467U (ja) 1980-01-18
JPS594181Y2 true JPS594181Y2 (ja) 1984-02-06

Family

ID=29017374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1978089713U Expired JPS594181Y2 (ja) 1978-06-29 1978-06-29 高速↓−低速段切換用変速機の同期噛合装置

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JP (1) JPS594181Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5298053U (ja) * 1976-01-22 1977-07-23

Also Published As

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JPS557467U (ja) 1980-01-18

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