JPS5941696B2 - 高温不溶性ゼラチン、その製造方法及び高温不溶性ゼラチンを主材とする食品材料 - Google Patents

高温不溶性ゼラチン、その製造方法及び高温不溶性ゼラチンを主材とする食品材料

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Publication number
JPS5941696B2
JPS5941696B2 JP57087129A JP8712982A JPS5941696B2 JP S5941696 B2 JPS5941696 B2 JP S5941696B2 JP 57087129 A JP57087129 A JP 57087129A JP 8712982 A JP8712982 A JP 8712982A JP S5941696 B2 JPS5941696 B2 JP S5941696B2
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JP
Japan
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gelatin
temperature
insoluble gelatin
temperature insoluble
production method
Prior art date
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Application number
JP57087129A
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English (en)
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JPS58205464A (ja
Inventor
新十郎 長沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高温に保持しても形状を保持するため肉様の食
感を有するゼラチン、その製造方法及び該ゼラチンを主
材とする食品材料にかんするものである。
従来からゼラチンを食品材料として使用することが知ら
れているが、ゼラチンはその処理方法からも明らかなよ
うに水分を含有する状態あるいは水中においては温度の
上昇とともに溶解し、たとえば水中において約60℃以
上に加温すると完全に水に溶解してしまうと言う性質を
有するものである。
したがってこの性質を利用し、高温において溶解させ一
定の型に流し込み、冷却してその形状を保持させるごと
き食品に使用されていた。
本発明者は従来の上記ゼラチンの用途以外に、たとえば
肉様の食感を有するとともに、加工処理において高温に
保持されても特定形状を保持するゼラチンの製造を目的
とし、鋭意検討した結果、高温に加熱しても特定形状を
保持するとともに肉様の食感を有する新規なゼラチンを
製造することに成功し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、温度60〜120℃の加熱下にお
いて、特定形状を保持する高温不溶性ゼラチン、その製
造方法および該高温不溶性ゼラチンを主材とする食品材
料をその要旨とするものである。
本発明の高温不溶性ゼラチンは、温度60〜120℃の
加熱下において、特定形状を保持することを特徴とする
が、その特定形状としては、ミンチ状、紐状、練状、板
状、柱状等、食品、あるいは食品材料として肉様の食感
を有するものである。
本発明の高温不溶性のゼラチンは、食品原料として、ハ
ンバーグ、ソーセージ、各種スナック食品、その他各種
総菜に使用され、その後の加熱処理により60〜120
℃の温度に加熱処理しても肉様の食感を有するものであ
り、そのため従来にない肉様食品として使用されるもの
である。
本発明に使用し得る真皮としては、獣類の真皮であって
、特に牛の真皮が好ましく使用される。
本発明の高温不溶性ゼラチンの製造法としては、第1工
程としてpH5,0〜7.5の溶液に真皮を浸漬するこ
とを必須とするが、浸漬時間としては、真皮が充分該p
Hとなる時間であれば長短を問わず、たとえば常温にお
いて10−12時間程度であれば良い。
この第1工程で使用する溶液としては、主として水溶液
を挙げることができるが、これにエチルアルコール、グ
リセリン、フロピレンクリコール等の水溶性有機物を添
加してもよい。
また、第1工程で使用する溶液には、着色料、強化剤、
調味料及び食品製造用各種添加剤(たとえば、「食品添
加物便覧1978年版」株式会社食品と科学社、昭和5
3年1月20日発行に所載されている)を必要に応じて
添加することができる。
着色料としては、ヘモグロビン、天然あるいは合成の着
色料を挙げることができ、強化剤としてはL−アスコル
ビン酸ナトリウム、乳酸カルシウム、ニコチン酸アミド
、パントテン酸ナトリウム、チアミン塩酸塩等を挙げる
ことができ、酸味料としてはクエン酸、酢酸、乳酸その
他食品用各種酸類を挙げることができ、調味料としては
L−アスパラギン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
L−グルタミン酸ナトリウム、5〆−イノシン酸ナトリ
ウム等を挙げることができ、食品製造用各種添加剤とし
てはリン酸−カリウム、リン酸−ナトリウム、ピロリン
酸カリウム、ポリリン酸ナトリウム等を挙げることがで
きる。
このようにしてpH5,0〜7.5の溶液に浸漬して得
られた浸漬度は、次いで浸漬溶液から引きあげられ、7
5℃〜沸とう水中に保持する第2工程が施される。
この第2工程においては浸漬度が該温度に保持されるに
充分な時間を必要とするが、たとえば原料真皮40kg
の場合には5〜8分程度あればよい。
浸漬水のpHが、5より低くなるにしたがって得られる
不溶性ゼラチンが水分を多量に含むようになり良好な食
感(テクスチャー)を生ぜず、7.5より高くなるにし
たがって該不溶性ゼラチンが硬くなりまた苦味を生ずる
ようになる。
また該浸漬水の温度が、50℃より低くなるにしたがっ
て、得られる不溶性ゼラチンが軟質となり、70℃より
高くなるにしたがって該不溶性ゼラチンの硬度が増加し
た食感を悪くすることとなる。
第2工程で得られた加熱皮は、次いで約0℃以下に保持
する第3工程が施される。
この工程は第2工程で加熱された加熱皮を冷却すること
により硬化ひきしめる工程であり、たとえば上記40k
gの原皮を使用した場合−10℃に約10〜20分間保
持すればよい。
このように第1工程乃至第3工程を行うことにより原料
真皮は、本発明の高温不溶性のゼラチンとなる。
このようにして得られた本発明のゼラチンは適当な形状
に切断されて、各種食品に、たとえばハンバーグ、ソー
セージ用原料肉として単独で、あるいは他の獣肉と混合
して使用される。
次に実施例により本発明を説明するが、本発明はかかる
実施例に限定されるものではない。
実施例 1〜3 牛真皮(水分約70%)90kyを水にて充分洗浄し、
次いで10CrIL〜30cTL角に荒びき裁断した。
荒びき裁断した洗浄度100kgを、第1表の組成を有
し、する50dの水に浸漬し、3規定の塩酸及び水酸化
ナトリウム水溶液でpH6,0に調整し、室温にて12
時間保持した。
註1:酵母を自己消化させ製造した。
浸漬度を浸漬液から引き上げ、約230dの沸とう水中
に投入したところ温度が85℃に降下した。
次いで約7分間核部度に保持した。上記処理により得ら
れた加熱皮を、実施例1においては0℃に、実施例2に
おいては一5℃に、そして、実施例3においては一10
℃に各々20分間保持した。
このようにして得られた本発明のゼラチンは、いずれも
半透明のぷりぷりした性状を有するものである。
そして実施例1は白色、実施例2は薄桃色、そして実施
例3はやや濃色の肉様桃色を呈するものであった。
ここで得られた各ゼラチンを直径3.3mmの穴を有す
る肉ひき機によりミンチし、得られたミンチゼラチンを
50%添加した豚肉ソーセージを製造した。
得られたソーセージは80℃に10分間加熱したがいず
れの実施例のものも豚肉を100%使用したものとほと
んど変らない肉様の外観及び歯ざわりを有するものであ
った。
上記により得られたミンチゼラチンを50%添加した合
ひき肉に、玉ねぎ10%、パン粉10係、その他香辛料
を加えて製造したハンバーグは、いずれもほとんど変ら
ない肉様の外観及び歯ざわりを有するものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 真皮を、着色料、強化剤、酸味料、調味料または食
    品製造用添加剤を含有するpH5,0〜7.5の溶液に
    浸漬する第1工程と、第1工程で得られた浸漬皮を75
    〜110℃に加熱保持する第2工程と、次いで第2工程
    で得られた加熱皮を0℃以下の温度に冷却保持する第3
    工程とからなる製造工程を経て得られる高温不溶性ゼラ
    チン。 2 着色料がヘモグロビンである特許請求の範囲第1項
    記載の高温不溶性ゼラチン。
JP57087129A 1982-05-22 1982-05-22 高温不溶性ゼラチン、その製造方法及び高温不溶性ゼラチンを主材とする食品材料 Expired JPS5941696B2 (ja)

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JPS58205464A JPS58205464A (ja) 1983-11-30
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JPS58205464A (ja) 1983-11-30

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