JPS5941582Y2 - コネクタ取付板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電子装置のコネクタ取付板の改良に関する
ものである。

電子装置に作動電源を供給し、またこの電子装置と他の
電子装置を外部ケーブルで接続するための端子としてコ
ネクタが用いられている。

この場合電子装置のフレームにコネクタのレセプタクル
を固定してやる必要があり、このレセプタタルを固定す
るために金属板で作られたコネクタ取付板をフレームに
ネジ止めしたり、フレームと一体にコネクタ取付板を形
成したりしている。

そしてレセプタクルは普通その取付板に貫入させた状態
で取り付けられるので、この取付板にはレセプタタルを
貫入させるための挿着孔を設け、この挿着孔周辺にレセ
プタクルを固定するためのタップ穴が設けられている。

ところでコネクタはこのコネク、り取付板の取付面に直
角に装着されるから、この取付面の方向によって外部ケ
ーブルの接続方向が決定される。

電子機器の種類によってはその機器の設置条件によって
この外部ケーブルの接続方向を変えたい場合がある。

たとえば第１図に示す卓上ディスプレイ装置１において
、これを机の端部に設置するために外部ケーブル２を下
方２ａから接続したい場合、あるいは机の中央部に設置
するために外部ケーブル２を後方２ｂから接続したい場
合等がある。

従来このような要求を満足させるには第２図のＡ。

Ｂに示すような各種のコネクタ取付板を用意しておき、
外部ケーブルを下方から接続したい場合には取付板Ａを
、外部ケーブルを後方から接続したい場合には取付板Ｂ
を用いるというように、コネクタ取付板Ａ、 Ｂを使
い分けることで行なわれていた。

図において、４はレセプタクル挿着穴、５はレセプタク
ルを固定するためのタップ穴、１０はこのコネクタ取付
板Ａ、 Ｂを電子装置のフレームに装着するための取
付穴である。

ところが設置条件に応じて各種のコネクタ取付板を使い
分けるのは繁雑であるばかりでなく、設置場所の変更な
どによって外部ケーブルの接続方向を変更しようとする
ときにはレセプタクルに接続された内部ケーブルを外し
、レセプタタルをコネクタ取付板から取り外し、コネク
タ取付板を交換し、再びレセプタクルを取り付けた後こ
れに内部ケーブルを接続してやらねばならず、きわめて
面倒である。

この考案は一種類のコネクタ取付板によって、予想され
るすべての方向に外部ケーブルを接続することができる
とともに、その接続方向を変更するときにも、レセプタ
クルと内部ケーブルを取り外すことなくレセプタタルの
取付方向を変更することができるようなコネクタ取付板
を提供することによって、上述したような繁雑さを解消
することを目的としたものである。

第３図は第１図に示す卓上ディスプレイ装置１にお・い
て、外部ケーブル２を下方２ａおよび後方２ｂのいずれ
からでも接続できるようにしたい場合に使用されるコネ
クタ取付板の実施例を示すものであって、コネクタ取付
板３は３ａおよび３ｂの２つのコネクタ取付面を有して
いる。

コネクタ取付面３ａ、３ｂにはそれぞれレセプタクル挿
着穴４ａ、４ｂが穿設されており、その周囲にはレセプ
タタルを固定するためのタップ穴５ａ、５ｂが設けられ
ている。

そして２つのコネクタ取付面３ａ、３ｂに設けられたレ
セプタクル挿着穴４ａ。

４ｂは、このレセプタクルに接続されている内部ケーブ
ルの直径より広い幅を有する切欠路６によって互いに連
接されている。

なお１０はこのコネクタ取付板３をディスプレイ装置１
のフレームに固着するための取付穴である。

上述のように構成されたコネクタ取付板３を第１図のデ
ィスプレイ装置１に用いれば、レセプタクルをコネクタ
取付面３ａの挿着孔４ａに挿着した場合には外部ケーブ
ル２をディスプレイ装置１の下方２ａより接続すること
ができ、レセプタクルを取付面３ｂの挿着孔４ｂに挿着
した場合には外部ケーブル２をディスプレイ装置１の後
方２ｂより接続することができるから、外部ケーブル２
の接続方向の違いによりコネクタ取付板を使い分ける必
要がない。

そして取付面３ａまたは３ｂに挿着されたレセプタタル
を取付面３ｂまたは３ａに変更したい場合には、レセプ
タクルを固定しているネジを”取り外し、内部ケーブル
を接続させたままの状態でレセプタタルを稍引き抜き、
内部ケーブルを切欠路６を通過させてレセプタタルを取
付面３ａまたは３ｂから３ｂまたは３ａへと移動させて
固定することによって外部ケーブルの接続方向の変更が
行なわれる。

外部ケーブルの接続方向を３方向としたい場合には、第
４図に示すような３つの取付面７ａ、 ７ｂ。

７ｃを有し、各面に穿設されたレセプタクル挿着穴８ａ
、８ｂ、８ｃを切欠路９ａ、９ｂで連接した取付板７を
用いればよい。

第３図および第４図はコネクタ取付板３，７の各取付面
に２個ずつのレセプタクル挿着穴を設けた場合のもので
あるが、各取付面に１個または３個以上のレセプタクル
挿着穴を有するコネクタ取付板についても同様にしてこ
の考案を実施することができる。

上述のようにこの考案に係るコネクタ取付板３゜７を用
いることによって、予想されるすべての方向にレセプタ
クルを挿着することができるとともにレセプタタルの挿
着方向の変更も容易にできるので、外部ケーブルの接続
方向によってコネクタ取付板を選択しなければならない
という繁雑さが解消されるとともに、一旦決定された外
部ケーブルの接続方向を変更しようとするときにも容易
にこれを変更できることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は電子機器と外部ケーブルの接続状態を模式的に
示す側面図、第２図は従来のコネクタ取付板を示す斜視
図、第３図はこの考案の第１実施例を示す斜視図、第４
図は第２実施例を示す斜視図である。 ３．７・・・・・・コネクタ取付板、３ａ、 ３ｂ、
７ａ。 ７ ｂ、 ７ ｃ−コネクタ取付面、４ａ、 ４ｂ、
８ａ。 ８ｂ、８−ｃ・・・・・レセプタクル挿着穴、６，９ａ
。 ９ｂ・・・・・・切欠路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数のコネクタ取付面を有し、その各取付面に設けられ
   たレセプタクル挿着穴が、少なくともこのレセプタタル
   に接続される内部ケーブルの直径より大きな幅を有する
   切欠路で、連通されている事を特徴とする、コネクタ取
   付板。