JPS6240468Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は操作表示器の構造の改良に関するもの
である。

操作表示器はその使用目的から、操作および表
示を行う部品はパネル面から外部に露出させて使
用する。このため露出部品の取付および配線が複
雑になつてしまうために、組立配線が容易に行え
る構造が望まれている。

第１図は従来から用いられている操作表示器の
一例を示す側面図であつて、操作表示器を分解し
た状態を示す。１は筐体であつて表示器２、操作
器３の露出部品を取付けている。４は印刷配線板
であり接栓５ａ，６ａを搭載しており、筐体１に
複数個所を固定して取付けている。印刷配線板４
と露出部品とは接栓５ａに嵌合する接栓５ｂを介
して接続線７により接続しており、外部機器（図
示しない）とは接栓６ａに嵌合するケーブル付接
栓６ｂにより接続している。筐体１は前カバー７
内に挿入され、露出部品は前カバー７の穴７ａ，
７ｂから露出し、後カバー８は前カバーに嵌合し
て構成される。

しかしながら、従来の操作表示器によれば部品
点数が多く、筐体に取付けている露出部品と印刷
配線板４との接続は配線によらなければならない
ので組立配線を多く要し、外部機器との接続のた
めのケーブル付接栓６ｂは操作表示器を分解しな
い限り取外せない欠点があつた。

したがつて、本考案の目的は部品点数および組
立配線工数を低減し、外部機器との着脱自在な操
作表示器の構造を提供するにある。

このような目的を達成するため、本考案は露出
部品を搭載した第１印刷配線板と外部接続用接栓
を搭載した第２印刷配線板の半田付面を対向さ
せ、両印刷配線板の相対向する両端を一対の取付
金具で挾持して前カバーおよび後カバーと共に固
定するものである。以下図面を用いて本考案によ
る操作表示器の構造を詳細に説明する。

第２図は本考案の一実施例を示す側面図で操作
表示器を分解した状態を示し、第１図と同一部分
は同記号を用いている。９は前カバーであつて、
背面は例えば方形の開口部を備えてその内方の四
隅には部分破断図に示すように厚肉部１０を有し
て該厚肉部１０には、ねじ孔１０ａが穿設されて
いる。そして、前記前カバー９の両側面には透孔
９ａが穿設されている。１１は第１印刷配線板で
あつて、前面には少なくとも表示器２および操作
器３の露出部品が搭載されており、前カバー１０
の、ねじ孔１０ａに対応した透孔１１ａを対角に
有している。１２は第２印刷配線板であつて、少
なくとも外部接続用の接栓１３を背面に搭載して
左右両側方の略中央には透孔１２ａを有し、第１
印刷配線板１１とは所定距離離間しており、第１
印刷配線板１１と第２印刷配線板１２は接続線１
４で接続している。１５は取付板であつて、第２
図に示す該取付板１５の反対側から見た状態を第
３図Ａ，Ｂに詳細を示すように第１印刷配線板１
１に対応して突出した第１印刷配線板取付部１５
ａおよび第１印刷配線板係止部１５ｆと第２印刷
配線板１２に対応して突出した第２印刷配線板取
付部１５ｂおよび前カバー９の透孔９ａに対応し
たねじ孔１５ｃを有している。そして、第１印刷
配線板取付部１５ａは前カバー９のねじ孔１０ａ
に対応する位置に透孔１５ｄが穿設されており、
第２印刷配線板取付部１５ｂは第２印刷配線板１
２の透孔１２ａに対応する位置にねじ孔１５ｅが
設けられている。１６は後カバーであつて、前方
に前カバー９の開口部の形状に対応した開口部を
備え、左右両側方には第２印刷配線板１２の透孔
１２ａに対応する位置に透孔１６ａが穿設され、
背面には外部接続用接栓１３が貫通する開口部１
６ｂを備えている。１７，１８は固定用のねじで
ある。

このような部分から構成された本考案に係る操
作表示器の構造を組立工程について説明すると、
第１印刷配線板１１の前部を前カバー９の厚肉部
１０に当接させた後に第１印刷配線板１１の両側
方から一対の取付板１５を第１印刷配線板１１と
前カバー９の隙間に挿入する。この時、一対の取
付板１５の第１印刷配線板取付部１５ａは第１印
刷配線板１１側に対向しているので、第１印刷配
線板１１は前カバー９の厚肉部１０と第１印刷配
線板取付部１５ａおよび第１印刷配線板係止部１
５ｆに前後を当接することになる。この状態で透
孔１１ａ，１５ｄを貫通するねじ１７をねじ孔１
０ａに螺合することにより第１印刷配線板取付部
１５ａは第１印刷配線板１１を介装して前カバー
９に螺着され、第１印刷配線板係止部１５ｆは第
１印刷配線板１１を係止する。なお、第２図の透
孔１１ａは１個所しか示していないが、第１印刷
配線板１１の対向する位置にも透孔１１ａを有
し、同様にねじ１７で螺着される。

次に第２印刷配線板１２を外部接続用接栓１３
が背面に位置する状態で取付板１５の第２印刷配
線板取付部１５ｂに当接させた後に、後カバー１
６を前カバー９に嵌合させると外部接続用接栓１
３が後カバー１６から突出する。この状態で透孔
１２ａ，１６ａを貫通するねじ１８を、ねじ孔１
５ｅに螺合することによつて、第２印刷配線板１
２を介装して後カバー１６が第２印刷配線板取付
部１５ｂに螺着される。このとき前カバー９の透
孔９ａおよび取付板１５のねじ孔１５ｃは対応し
ており、操作表示器全体を任意の場所に螺着する
ために用いられる。

以上のように、本考案によれば、露出部品につ
いても印刷配線板に搭載したので、配線は第１印
刷配線板１１と第２印刷配線板１２を接続する接
続線１４だけとなり、配線工数を極端に少なくす
ることができることに相俟つて従来多数必要であ
つた接栓も外部接続用接栓１３が１個だけで良い
ため部品点数を減じることができる。また、組立
は印刷配線板を取付板１５を介して前カバー９お
よび後カバー１６と共に数本のねじで螺着するだ
けであるから、ねじの数も少なくて良い。そして
外部接続用接栓１３を後カバー１６から突出させ
ているため、外部機器との着脱が自在になる。さ
らに、取付板１５は左右対称であるために製作容
易である。なお、印刷配線板は部品搭載および半
田付の処理は１枚の印刷配線板として行ない、印
刷配線板の完成後に２枚に分割すればさらに製作
容易である。

以上説明したように本考案による操作表示器の
構造は、露出部品を含めて必要な部品を２枚の印
刷配線板に搭載し、この印刷配線板を取付板によ
つて前カバーおよび後カバーと共に固定し、外部
接続用接栓は後カバーから突出させたものである
から、着脱自在となり、組立配線工数、ねじ点
数、部品点数を著しく低減することができる優れ
た効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来から用いられている操作表示器の
構造の一例を示す側面図、第２図は本考案の操作
表示器の構造の一実施例を示す側面図、第３図
Ａ，Ｂはそれぞれ取付板の正面図および側面図で
ある。 ２……表示器、３……操作器、９……前カバ
ー、９ａ，１１ａ，１２ａ，１５ａ，１６ａ……
透孔、１０……厚肉部、１０ａ，１５ｃ，１５ｅ
……ねじ孔、１１……第１印刷配線板、１２……
第２印刷配線板、１３……外部接続用接栓、１４
……接続線、１５……取付板、１５ａ……第１印
刷配線板取付部、１５ｂ……第２印刷配線板取付
部、１５ｆ……第１印刷配線板係止部、１６……
後カバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背面に開口部および第１のねじ孔を備えた前カ
   バーと、少なくとも露出部品を前面に搭載した第
   １印刷配線板と、少なくとも外部接続用接栓を背
   面に搭載して前記第１印刷配線板と所定距離離間
   して配設された第２印刷配線板と、第１印刷配線
   板と第２印刷配線板とを接続する接続線と、第１
   印刷配線板および第２印刷配線板に対応して突出
   した第１印刷配線板取付部および第２のねじ孔を
   備えた第２印刷配線板取付部を有する一対の取付
   板と、前面に前カバーの開口部に対応する開口部
   および背面に外部接続用接栓が貫通する開口部を
   備えて前記第１印刷配線板および第２印刷配線板
   を内包して前記前カバーと嵌合する後カバーを備
   えてなり、第１印刷配線板取付部は第１印刷配線
   板を介装して第１印刷配線板取付部を前カバーに
   設けられた第１のねじ孔にねじによつて固定し、
   後カバーは第２印刷配線板を介装して第２印刷配
   線板取付部に設けられた第２ねじ孔にねじによつ
   て固定することを特徴とする操作表示器の構造。