JPS5941503Y2 - 氷かき機の受皿兼用の蓋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は氷かき機の蓋をかき氷を受ける受皿としても利
用することが出来る受皿兼用の蓋を備えた氷かき機に関
するものである。

従来、氷かき機によりかき氷を作る場合はあらかじめか
き氷を受ける受皿を用意する必要があった。

又、かき氷を受けるときはかき氷の落下位置に受皿をお
くだけではかき氷が受皿の一部に片寄って外にこぼれて
しまい受皿に十分に受けることが出来ず、このため受皿
を手際よく回転させて受ける必要があったが、受皿自体
を手でもって回転させながらかき氷を受けることは上記
受皿を別に準備することと相いまって非常に面倒であっ
た。

本考案は上述の点に鑑み、切削室内を回転しながら氷を
上記切削室の底面に押圧する回転ホッパーの上部を覆う
椀状の蓋を受皿として利用すると共に、この受皿を氷か
き機のスタンドに回転自在に取付けてかき氷を外にこぼ
さないようにしかも体裁よく容易に受けることが出来る
受皿兼用の蓋を備えた氷かき機を提供するもので、以下
本考案の実施例を図により説明すると、１は氷かき機の
函体で、電動機２およびこの電動機２と駆動結合する減
速歯車３を収納した駆動機構収納室４と有底筒状の切削
室５とが一体に形成されている。

６は切削室５の底面７の中心から周縁にわたって穿設し
たカッター嵌合溝で、このカッター嵌合溝６には切削室
５底面７の半径内においてかき水吐出用の細長孔８が穿
設されている。

９は切削室５の底面７中央に植立状態に固定した固定軸
、１０は刃先ａを細長孔８と同じ長さで切起したカッタ
ーでその一方端に穿設した透孔を固定軸９に嵌め込むこ
とによりカッター１０は刃先ａを切削室５の底面７上に
突出させてカッター嵌合溝６に取り外し自在に嵌合され
る。

１１は固定軸９に回転自在に枢着させて切削室５に収納
した筒状の回転ホッパーで。

外周面に歯車１２を刻設し、内部には上面に氷の投入口
１３を開口してこの投入口１３に始端を接続し、カッタ
ー１０に終端を近接させた螺旋状の押圧板１４が一体に
形成されており、この回転ホッパー１１は歯車１２を減
速歯車３に噛合させることにより電動機２の回転力を受
けて回転する。

１５は氷かき機の不使用時回転ホッパー１１の上方を覆
って埃が内部に侵入するのを阻止する蓋で、第１図に２
点鎖線′で示すように椀状に形成されて切削室５の開口
端に取り外し自在に被せられる。

１６は上記蓋１５の上面中央の平担面に凹設した凹孔、
１７は函体１の中央部下面から一体に垂設された氷かき
機のスタンドで、このスタンド１７は函体１から垂設さ
れた縦長な面状の脚体１８と、この脚体１８の下端から
駆動機構収納室４の下方においては板状をなし、切削室
５の下方においては２又状に形成された座フレーム１９
と、この座フレーム１９にお・いて切削室５下方の２又
状となったフレーム間に一体に設けられた台板２０とに
よって構成されている。

２１は上記台板２０のほぼ中央に蓋１５の凹孔１６と嵌
合可能な径で突設された棒状の突起、２２は電動機２の
スイッチである。

次にかき氷を作る場合について説明すると、先づ切削室
５から蓋１５を取り外し、この蓋１５の夕Ｈ則平担面に
設けた凹孔１６をスタンド１７の合板上２０に突設した
棒状の突起２１に嵌め込むことにより、蓋１５は第１図
および第２図に示すように開口面を切削室５と対向させ
て上記台板２０上に回動自在に乗載されてかき氷の受皿
１５ａとして使用する。

この状態でスイッチ２２を投入して電動機２により減速
歯車３を介して回転ホッパー１１を回転させ、氷を上記
回転ホッパー１１の投入口１３より投入すると、氷は押
圧板１４の下面側に入り込み、この抑圧板１４の回転に
より切削室５の底面７上に圧接摺動され、この摺動に伴
いカッター１０の刃先ａにより切削されて細長孔８から
落下する。

細長孔８から落下したかき氷は蓋１５を転用した受皿１
５ａ上に落下堆積される。

この際、細長孔８から落下するかき氷が受皿１５ａの内
の一方に片寄って堆積される場合は、受皿１５ａ自体を
台板２０の突起２１を中心として回転させることにより
、かき氷は受皿１５ａに山状となって円滑に受けること
が出来る。

氷の切削後はかき氷の入った受皿１５ａを持ち上げて凹
孔１６と突起２１との嵌合を解いて台板２０上に乗載し
た受皿１５ａをスタンド１７から取り外す。

蓋１５を受皿１５ａとして使用したあとは、回転ホッパ
ー１１と共に水洗して切削室５の開口端に被せると、蓋
１５は第１図に２点鎖線で示すように回転ホッパー１１
の上面を完全に覆っているため、氷かき機は内部に埃や
虫等が侵入することは全くなく長期にわたり衛生的に保
管することが出来る。

尚、本考案は蓋１５に設けた凹孔１６をスタンド１７の
台板２０上に突設した棒状の突起２１に嵌め込む代りに
、第３図に示すように受皿１５ａとなる蓋１５の９Ｈ則
平担面の周縁に環状の突起２１′ を設け、一方台板２
０には上記環状の突起２１′ と嵌合する環状溝１６′
を凹設して、蓋１５を環状溝１６′ に環状の突起を
嵌め込むことにより台板２０上に回動自在に取付けて受
皿１５ａとして使用するようにしても本考案は成立する
ものである。

本考案は上述のように、椀状に形成されて回転ホッパー
の上部を覆う蓋の夕Ｈ則平担面とこの蓋をかき氷の受皿
として乗載せしめる氷かき機のスタンドの合板とのいづ
れか一方に凹孔又は環状溝からなる凹孔部を設け、他方
は上記凹孔部に嵌合する棒状又は環状の突起を突設し、
この突起を上記凹孔部に嵌合させて蓋をスタンドの合板
上に開口部を上向きにして回動自在に取付けてかき氷の
受皿として使用するようにしたもので、かき氷を作る場
合、従来のようにあらかじめ受皿を用意することなく回
転ホッパーを覆う蓋を受皿として利用することができる
ので至便である。

又、かき氷を受ける際は受皿自体を手で持ってかき氷を
受ける必要は全くなく、氷かき機のスタンド上において
蓋を兼ねた受皿を手動回転させることによりとかく受皿
の一方に片寄って堆積されがちながき氷を受皿全体に体
裁よく山盛状に堆積させることが出来る。

しかもこの際、受皿は嵌合部材によりスタンドに回転可
能に保持されているので、かき氷を受けるときに受皿を
回転させてもスタンドから離脱することなく円滑に回転
させてかき氷を円滑に受けることが出来る。

更に蓋を兼ねた受皿を乗載する”スタンドは特別に大型
化することなく従前どお・りの大きさでよく、ただ受皿
受止用の嵌合部材を設けるだけでよいので、小型でしか
も蓋を受皿としても利用することが可能な利用価値の大
なる氷かき機を得ることが出来る効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は氷かき機の蓋を受皿として使用した氷かき機め
縦断側面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿った縦断面
図、第３図は他の蓋を受皿として使用している状態を拡
大して示す縦断面図である。 ５・・・・・・切削室、１０・・・・・・カッター、１
１・・・・・・回転ホッパー、１６・・・・・・凹孔、
１６′・・・・・・環状溝、１７・・・・・・スタンド
、２０・・・・・・台板・・・・・・２１．２１’・・
・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スタンドに支持されてカッターを底面上に突出させた有
   底筒状の切削室に氷を底面に押し付けてカッターにより
   切削させる回転ホッパーを回転自在に設け、この回転ホ
   ッパーの上部に蓋を設けた氷かき機において、上記蓋を
   椀状に形成してこの蓋をその開口部を切削室の底面に向
   けてスタンドの合板上に載せた場合上記蓋と合板との接
   触面のいずれか一方に凹孔又は環状溝からなる凹孔部を
   凹設し、他方には上記凹孔又は環状溝に嵌合する棒状又
   は環状の突起を突設し、上記凹孔部に突起を嵌合させて
   蓋を合板上に回動自在に取付けてかき氷の受皿としたこ
   とを特徴とする氷かき機の受皿兼用の蓋。