JPS5941208A - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は化粧単板の製造方法に関するものである。

複数枚の素材単板を接着剤を介して積層・圧締接着シ集
成フリッチを得、この集成フリッチをその積層面と交差
する方向よりスライスして前記各素材単板の切断面を天
然木材の木目柄に似せて表現した集成化粧単板を得る方
法において、再現される木目柄の夏材部を得るために、
従来はつぎに述べる方法を用いていた。すなわち、第１
の方法は、春材色に染色した複数枚の素材単板間に接着
剤を介し異種材料（たとえば紙、不織布、フィルム等）
を挿入して集成フリッチを得る方法で、素材単板の切断
面で春材部を表現し、異種材料の切断面で夏材部を表現
する。ところが、この方法では、素材単板に異種材料を
接清しなければならないため、製造工程が複雑となると
ともに、多量の接着剤が必要となってコスト高にもなり
、また、素材単板と異種材料間の接着不良が原因して製
品の不良発生率が高まるという問題を有していた。

壕だ、第２の方法は、第１図に示すように、素材単板１
を２枚ＩＭｉでスペーサ２を介して染色液３内に積層浸
漬することにより、第２ト１に示すように各素材単板１
の染色液３に面する側の片面ガを濃色に染色するととも
に残部１ｂを淡色に染色し、これら染色単板ｌを乾燥し
た後、第３図に示すように濃色片面１ａを同一方向に揃
えて複数枚積層することにより集成フリッチを得る方法
であり、上記各単板１の切断面に現われる濃色片面１ａ
で髪材部を表現し、淡色残部１ｂで春材部を表現する。

ところが、この方法では、単板１を染色するときに、相
重ね合う単＆１が相互にずれたり、あるいは単板１のサ
イズが異なると、染色液３が・単板１の片面１ｇのみな
らず他面にも回り込んで他面も夏材色に染色され、化粧
単板に仕上げた場合に不自然な木目模様になるという欠
点を有しでいた。また、単板１の染料浸透性能が表面位
置によって異なるため、濃色深さが場所により異なり、
化粧単板に仕上げた場合に夏材部幅が不均一となってシ
ャープな年輪表現ができないという問題を有していた。

さらに、単板１の内部まで染色可能でしかも単板１０表
面だけを濃色に染♂できるような染料は極めて少なく、
価格も高価につくという欠点も有していた。

したがって、この発明の目的は、シャープな木目柄をも
つ化粧単板を安価かつ容易に製造でき、しかも製品の不
良発生率も低減できる化粧単板のａｍ方法を提供するこ
とである。

この発明の一実施例を第４図を用いて説明する。

すなわち、この化粧単板の製造方法は、つぎに述べる順
序で行なうものである。

（１）　　第４図＜ａ＋に示すように、素材単板４０片
面４ａに不揮発性溶剤５（ＰＣ，エチレングライコール
等）を塗布し、第４図（ｂｌに示すように、染色液６内
に浸漬する。これにより、染料が不揮発性溶剤５の塗布
領域に多量に吸収されて濃色（を材色）に染まり、残部
４ｂは淡色（春材色）に染まる。

（２）　　上記染色単板４を染色液６から引き出して乾
燥し、第４図ｔｅｌに示すように、濃色片面４ａを同一
方向に揃えながら接着剤を介し複数枚積層して、第４図
（ｄ）に示すように、金型７で加熱・圧締することによ
り、集成フリッｆ８を形成する。

（３）　　この集成フリッチ８を、第４図（ｅ）に示す
ように、その積層面と交差する所定方向よりナイフ９に
よシスライスすることにより゛、第４１ｍ（ｆｌに示す
化粧単板ｌＯを得る。

この化粧単板１０は、上記単板４の切断面において、不
揮発性溶剤５の浸透領域すなわち単板４の片面４ａから
一定深さをもった濃色部で夏材部１１を表現し、残部４
ｂの淡色部で春材部１２を表現する。

このように、素材単板４の片面４ａに不揮発性溶剤５を
塗布して染色液６内に浸漬するだけで単単４の片面４ａ
を濃色に染色することができ、単板表面に異種材料を接
着して夏材部を形成する従来の化粧単板の製造方法に比
べると、異種材料の接着工程を省略できて製造が容易と
なるとともに、接着剤使用量も半減できてコスト安にも
なり、さらに素材単板と異種材料間の接着不良という問
題がなくなって製品の不良発生率も低減できる。また、
不揮発性溶剤５の塗布領域だけを濃色に染色できるため
、素材単板４の片面４ａのみを正確に濃色に染色するこ
とができ、また、濃色深さも単板４の表面全体にほぼ均
一に揃えることができるので、化粧単板に仕上げた場合
に、第４図（ｆｌに示すような夏材部１１幅のほぼ均一
な、すなわち自然感に富んだシャープな木目模様を再現
できる。

また、染料として油密の安価な染料を使几できる。

実際に、素材単板４ヲプラの片面４ａに、エチレングラ
イコール５を７０〜８０　ｔ／ｄ塗布して、スミノール
ミリングブラウン３　に　（ＳｕｍｉｎｏｌＭｉｌｌｉ
ｎｇ　Ｂｒｏｗｎ　３　Ｇ　）　０．５　％の染色液６
中へ１時間浸漬したところ、エチレングライコール塗布
面、が他面より濃色に染色された。この染色単板４を用
いて化粧単板を形成したところ、夏材部１１の幅がほぼ
均一なシャープな木目模様をもつ化粧単板１０を、容易
かつ安価に製造できた。

この発明の他の実施例を第５図および第６図を用いて説
明する。すなわち、この化粧単板の製造方法は、上記実
施例が素材単板４の片面４ａに不揮発性溶剤５を塗布し
たのに対し、第５図に示すように、素材単板１３の片面
に染料固着剤１４を塗布したものである。塗布方法とし
ては、ロールコータやスプレィ等を用いる。その他の構
成は、上記実施例と同様である。

この実施例によれば、染料固着剤１４を塗布した素材単
板１３を染色液中に浸漬すると、染料固着剤１４の塗布
領域が濃色に染色され、言い換えれば、染料固着剤１４
が上記実施例の不揮発注溶剤５と同一の作用を果たすた
め、第６図に示すように、夏材部１５の幅のほぼ均一な
シャープな木目模様をもつ化粧単板１６を安価かつ容易
に製造することができ、その他、上記実施例と同様の効
果を達成できる。

実験例１ 厚さ１削、樹ｆｌ−５プフのロータリー単板１３の片面
に、染色固着剤水溶液１４（カチオン系固着剤濃度１０
チ水溶液）を、スプレィにより１０ｒＮの塗布量で塗布
し、この単板１３の染料水溶液〔染料として酸性染料〕
中に、煮沸下４時間浸漬して染色処理した債、含水率２
０〜６０％に乾燥し、ウレタン接着剤を介し複数枚積層
して型板上で圧締接着することにより集成フリッチを得
、これをスライスして化粧単板を形成したところ、夏材
部１５幅がほぼ均一なシャープな木目模様をもつ化粧単
板１６が得られた。

実験例２ 上記実験例１において、第７図に示すように染料固着剤
１７を単板１８上に帯状に塗布し、その他は上記実験例
１と全く同一の条件で化粧単板を製造したところ、第８
図に示すように、シャープな夏材部１９とぼけた夏材部
２０が夕互に現われる自然感に富んだ化粧単板２１が得
られた。

以上のように、この発明の化粧単板の！Ａ造方法部が淡
色に染色される染色単板を得る染色単板形成工程と、前
記染色単板の複数枚をそれらの濃色前を同一方間に揃え
ながら接着剤を介し積層・圧締接着して集成フリッチを
得る集成プリッチ形成工程と、前記集成フリッチをその
積層面と父差する所定方向よりスライスするスライス工
程とを含むため、シャープな木目柄をもつ化粧単板を安
価かつ容易に製造でき、しかも製品の不良発生率も低減
できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は従来例の説明図、第４図はこの発
明の一実施例の説明図、第５図は他の実施例において単
板上に染料固着剤を塗布し、た側面図、第６図はその単
板により得た化粧単板の平面図、第７図および第８図は
実験例の説明Ｎである。 ４．１３・・・単板、４ａ・・・片面、５・・・不揮発
性溶剤、６・・・染色液、８・・・集成フリッチ、１０
．１６・・・化粧単板、１４・・・染料固着剤」 □ 第６図 ８ 第７図　　　　　第８図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　　素材単板の片面に染料板゛収促進剤を塗布し
   て染色液へ浸漬することにより片面が濃色に染色されて
   残部が淡色に染色される染色単板を得る染色単板形成工
   程と、前記染色単板の複数枚をそれらの濃色面を同一方
   向に揃えながら接着剤を介し積層・圧締接着して集成７
   リツチを得る集成フリッチ形成工程と、ｍＩ記集成フリ
   ッチをその積層面と交差する所定方向よりスライスする
   スライスエ稈とを含む化粧単板の製造方法。 （２１ＱｉＪ記染料吸収促進剤が不揮発性溶剤である特
   許請求の範囲第（１）項記載の化粧単板の製造方法。 （３）　　前記染料吸収促進剤が染料固着剤である特許
   請求の範囲第（１）項記載の化粧単板の製造方法。