JPS5940877B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は液体洗浄剤組成物に関する。

更に詳しくは液状安定化剤を必要としない優れた洗浄力
と高起泡性を示す液体洗浄剤組成物に関する。本発明の
液体洗浄剤組成物はその使用途は汎用的であるが、特に
シヤンプー組成物として使用する場合が有利であるので
該液体洗浄剤組成物を中心に本発明を詳細に説明する。
従来より用いられているシヤンプー組成物はアルキル硫
酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸エステル塩、アルファオレフィンスルホン酸塩等のア
ニオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、脂肪酸アルキロールアミド等の非イオン界面活性剤
、アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイド等の両
性イオン界面活性剤の単独又は混合物がシヤンプー基剤
として用いられているが、いずれのシヤンプー組成物も
系の安定性、性能を改善する為に種々工夫をこらしてい
る。

しかし、例えはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫
酸エステルは主にエチレンオキシドが２〜３モル付加さ
れたものが通常使用されるが、低温安定性には優れてい
るものの起泡性の面で劣る。一方、アルキル硫酸エステ
ルのナトリウム塩アンモニウム塩、α−オレフィンスル
ホン酸ナトリウム等は洗浄力、起泡性の面では優れてい
るものの、界自活性剤自身のクラフト点が高く、低温安
定性に欠け、冬期に凝固する欠点を持つているため、保
管後の使用時に於いても液状が不安定であり、沈殿、分
離等の現象をまねき、液体ジャンプ一として満足する結
果が得られていない。又、特にアルキル硫酸エステルの
アンモニウム塩に関してはアニオン活性剤の中でも起泡
性に優れ洗い上りの風合いも他のアニオン活性剤に比べ
良好であるという特徴を持つているが低温安定性が悪く
、又、高温で着色するという致命的欠点がある。本発明
者等はアルキル硫酸エステルのアンモニウム塩のもつ特
性を十分に生かし、かつ上記のような欠点を改善すべく
鋭意研究を重ねた結果、今般計らずもアルキル硫酸エス
テルのアンモニウム塩と特定のポリオキシアルキレンア
ルキルエーテル、脂肪酸ジアルカノールアミドをある特
定の範囲で、併用、使用することにより基本的にプロピ
レングリコール、グリセリン、エチルアルコール、尿素
等々の液状安定化剤を使用しなくとも、低温安定性並び
に高温安定性に優れ、かつ高起泡性を有し、洗い上りの
風合いの良い液体洗浄剤組成物が得られることを見い出
し本発明を完成するに到つた。

即ち、本発明は（４）一般式（１）で示されるアルキル
硫酸エステルアンモニウム塩 ５〜２５重量％Ｒ１−０
−ＳＯ３ＮＨ４（１）（式中Ｒ１は平均炭素数８〜１８
の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水素基を示す）（Ｂ） 一
般式（２）で示されるポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル ０．２〜１０重量％（式中Ｒ２は炭素
原子数６乃至１４のアルキル基、Ｒ３は炭素原子数１乃
至７のアルキル基を表わす。

Ｒ１は水素又はメチル基を表わす。ｎは平均付加モル数
を表わし３〜１５の整数を示す。）（０ 一般式（３）
で示される脂肪酸ジアルカノールアミド
０．２〜１０重量％〔式中Ｒ４は炭素原子数７乃至
１７の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和炭化水素基、Ｒ
／′，ビはＣｍＨ２ｍ（ｍ＝２〜３）を表わす〕を必須
成分として含有し、かつ第１図に示すようなこれら必須
三成分系の三角図表において該三成分の組成がＡＣＣＡ
）−７８：（Ｂ）−１７：（Ｏ二５〕、ＢＣＣＡ）＝４
５：（Ｂ）−５０：（Ｃ）−５〕、ＣＣ（Ａ）２０：（
Ｂ）二５０：（０＝３０〕、ＤＣ（Ａ）＝２０：（ＢＦ
−３０：（０＝５０〕、ＥＣＣＡ）＝４５：（Ｂ）＝５
：（０５０〕、ＦＣＣＡ）＝７８：（Ｂ）＝５：（０＝
１７〕の６点を結ぶ直線で囲まれた範囲内にあることを
特徴とする液体洗浄剤組成物を提供するものである。

本発明において使用する一般式（１）で示されるアルキ
ル硫酸エステルアンモニウム塩のＲ１としては好ましく
は平均炭素数１０〜１４の直鎖又は分岐鎖の飽和炭化水
素基である。また、この原料アルコールは、天然又は合
成アルコールのどちらでも良く、常法により硫酸エステ
ル化し、アンモニア水で中和したものを用いる。本発明
に使用される、第二成分の一般式（２）で示されるポリ
オキシアルキレンアルキルエーテルの原料である第二級
アルコールは、ｎ−パラフインを酸化したものが最も良
くｎ−パラフインの炭素数は８〜２２程度のもので、特
に炭素数１１〜１６程度のものが好ましい。

又、第二級アルコールに付加させる、オキシアルキレン
はエチレンオキシドが最も良く、平均付加モル数は３〜
１５である。本発明の第三の必須成分である脂肪酸ジア
ルカノールアミドは一般式（３）で示されるが原料脂肪
酸組成は炭素数８〜１８の分布を持つものが良く、ラウ
リン酸（Ｃｌ２）を４０％以上含むものが特に良い。又
、原料アルカノールアミンとしては、ジエタノールアミ
ン、ジイソプロパノールアミンが好ましい。本発明の洗
浄剤組成物は以上の３必須成分の他に例えばジャンプ一
組成物として使う場合公知のジャンプ一組成物の配合成
分を配合できる。

例えば本発明の効果を損わない量の両性界面活性剤、非
イオン性界面活性剤、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、高級アルコール等々の粘度調整剤、香
料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、外観変
化剤（例えばパール化剤）等々をその必要に応じて配合
出来る。本発明の液体洗浄剤組成物は、…が使用時にお
いて弱酸性から弱アルカリ性迄広範囲にわたつて使用出
来る。

以下実施例により本発明を具体的に説明するが本発明は
、これら実施例に限定されるものではない尚、実施例に
おいて検討した試験法は次のとおりである。

（１）低温安定性 １００ｄ容の透明ガラス容器に試料を入れ、密閉し、−
５℃の恒温槽内に於いて、１ケ月間保存し、試料の状態
変化を肉眼観察する。

○＝均一透明 ×＝沈殿析出又は固化 （２）高温安定性 透明ガラス容器で試料を５０℃の恒温槽中に一か月保存
した後、着色の有無を肉眼観察した。

評価判定基準 ネ○＝着色
はほとんどない。Ｘ＝着色する。

（３）泡立ち試験法 洗浄剤組成物の１％水溶液に人工汚れとしてラノリンを
０．１％加え、平型プロペラで４０に於て回転数１００
０ｒｐｍで１０秒毎反転の条件下で５分間シリンダー中
で攪拌し４攪拌終了後、３０秒後の泡量により評価を行
なつた。

実施例 １必須三成分を第１表に示す如く種々配合率で
含有する組成物を調製し、その効果について検討した。

結果を第１表に示す。尚、各組成物ともＰＨは７．０に
調製した。第１表から明らかなように、必須三成分の配
合割合が第１図のＡ，ｂ，ｃ，ｄ，ｅ，ｆの６点を結ぶ
直線で囲まれた範囲外のもの（組成物腐１〜９）は低温
安定性、高温安定性が悪かつた。

実施例 ２第２表に示す他の溶解剤を配合し、本発明組
成物（組成物．４６．１７）との比較を行なつた。

又、ラウリル硫酸エステルアンモニウム塩の代わりにラ
ウリル硫酸エステルナトリウム塩、ラウリル硫酸エステ
ルトリエタノールアミン塩を用いた時の比較も行なつた
。第２表から明らかなように他の溶解剤では低温安定性
、高温安定性が良くならず、またラウリル硫酸エステル
アンモニウム塩の代わりにラウリル硫酸エステルナトリ
ウム塩を用いると低温安定性が悪く、ラウリル硫酸エス
テルトリエタノールアミン塩を用いると高温安定性に劣
り、両者共、泡立ちが悪い。

実施例 ３ 本発明の洗浄剤組成物（組成物滝２４）と、この組成物
中の非イオン活性剤を種々の他の非イオン活性剤に代え
て調製した組成物（組成物７１６．２５〜２９）との比
較検討結果を第３表に示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明で使用される必須３成分間の配合比率を
示す三角図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ （Ａ）一般式（１）で示されるアルキル硫酸エステ
   ルアンモニウム塩５〜２５重量％Ｒ＿１ＯＳＯ＿３ＮＨ
   ＿４（１） （式中Ｒ＿１は平均炭素数８〜１８の直鎖又は分岐鎖の
   飽和炭化水素基を示す。 ）（Ｂ）一般式（２）で示されるポリオキシアルキレン
   アルキルエーテル０．２〜１０重量％▲数式、化学式、
   表等があります▼（２）（式中、Ｒ＿２は炭素原子数６
   乃至１４のアルキル基、Ｒ＿３は炭素原子数１乃至７の
   アルキル基を表わす。 Ｒ′は水素又はメチル基を表わす。ｎは平均付加モル数
   を表わし、３〜１５の整数を示す。）（Ｃ）一般式（３
   ）で示される脂肪酸ジアルカノールアミド０．２〜１０
   重量％▲数式、化学式、表等があります▼（３）〔式中
   Ｒ＿４は炭素原子数７乃至１７の直鎖又は、分岐鎖の飽
   和又は不飽和炭化水素基、Ｒ″、Ｒ″′は、Ｃ＿ｍＨ＿
   ２＿ｍ（ｍ＝２〜３）を表わす〕を必須成分として含有
   し、かつ三成分系の三角図表において該三成分の組成が
   、ａ〔（Ａ）＝７８：（Ｂ）＝１７：（Ｃ）＝５〕、ｂ
   〔（Ａ）＝４５：（Ｂ）＝５０：（Ｃ）＝５〕、ｃ〔（
   Ａ）＝２０：（Ｂ）＝５０：（Ｃ）＝３０〕、ｄ〔（Ａ
   ）＝２０：（Ｂ）＝３０：（Ｃ）＝５０〕、ｅ〔（Ａ）
   ＝４５：（Ｂ）＝５：（Ｃ）＝５０〕、ｆ〔（Ａ）＝７
   ８：（Ｂ）＝５：（Ｃ）＝１７〕の６点を結ぶ直線で囲
   まれた範囲内にあることを特徴とする液体洗浄剤組成物
   。