JPS5940394B2 - 大環状ジエステルおよびそれを含有する香料 - Google Patents
大環状ジエステルおよびそれを含有する香料Info
- Publication number
- JPS5940394B2 JPS5940394B2 JP12688079A JP12688079A JPS5940394B2 JP S5940394 B2 JPS5940394 B2 JP S5940394B2 JP 12688079 A JP12688079 A JP 12688079A JP 12688079 A JP12688079 A JP 12688079A JP S5940394 B2 JPS5940394 B2 JP S5940394B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- fragrance
- methyl
- general formula
- dioxa
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は香料に有用な性質を有する新規な化合物と、そ
れらを含有する香料に関するものである。
れらを含有する香料に関するものである。
大環状ケトン、大環状ラクトン、大環状ジエステルなど
の内のあるものが香料成分として重要であることは広く
知られている。大環状ジエステルでは、2・5−ジオキ
サー1 ・ 6〜ジオキソシクロヘプタデカンおよび2
・5−−ジオキサー1 ・ 6 一ジオキソシクロヘ
キサデカンがムスク系香料として著名であり、広く香料
の調合に使用されている。しかしながら、側鎖のついた
大環状ジエステルは香料成分としては全く知られていな
い。本発明者らは、香料組成物に配合する場合に特に微
量で香料の変調および香気の増強に効果のある化合物を
鋭意検討した結果、側鎖を有する新規な環状ジエステル
である下記一般式(I)の化合物がこの目的に効果のあ
る化合物であることを見出し本発明に到達した。
の内のあるものが香料成分として重要であることは広く
知られている。大環状ジエステルでは、2・5−ジオキ
サー1 ・ 6〜ジオキソシクロヘプタデカンおよび2
・5−−ジオキサー1 ・ 6 一ジオキソシクロヘ
キサデカンがムスク系香料として著名であり、広く香料
の調合に使用されている。しかしながら、側鎖のついた
大環状ジエステルは香料成分としては全く知られていな
い。本発明者らは、香料組成物に配合する場合に特に微
量で香料の変調および香気の増強に効果のある化合物を
鋭意検討した結果、側鎖を有する新規な環状ジエステル
である下記一般式(I)の化合物がこの目的に効果のあ
る化合物であることを見出し本発明に到達した。
0=C−(CH2)11−C−0
O−CH■(CH2)n−O(I)
(ただしnは1または2を示す)
一般式(I)の本発明化合物のうち、nl)″−1のも
のは3−メチル〜2・ 5−ジオキサー1・ 6−ジオ
キソシクロヘプタデカンであり、nが2のものは3−メ
チルー 2 ・ 6−ジオキサー1 ・ 7〜ジオキソ
シクロオクタデカンである。
のは3−メチル〜2・ 5−ジオキサー1・ 6−ジオ
キソシクロヘプタデカンであり、nが2のものは3−メ
チルー 2 ・ 6−ジオキサー1 ・ 7〜ジオキソ
シクロオクタデカンである。
一般式(I)を有する本発明化合物はいずれも淡いジヤ
香様香気に特徴を有する化合物であるが、特に注目すべ
き香気を有するものではない。
香様香気に特徴を有する化合物であるが、特に注目すべ
き香気を有するものではない。
しかし、予想に反して本物質を他の香料組成物に微量添
加した場合、単一の化合物からは想像できない効果を示
し、その香料組成物の香気を大きく改善することが明ら
かとなつた。特に香粧用香料として使用される調合香料
組成物に配合すると素晴らしい効果を発揮する化合物で
あることが明らかとなつた。一般式(1)の本発明化合
物はたとえば次の如く製造される。
加した場合、単一の化合物からは想像できない効果を示
し、その香料組成物の香気を大きく改善することが明ら
かとなつた。特に香粧用香料として使用される調合香料
組成物に配合すると素晴らしい効果を発揮する化合物で
あることが明らかとなつた。一般式(1)の本発明化合
物はたとえば次の如く製造される。
すなわち、まず、ブラシル酸またはそのジエステルとプ
ロピレングリコール(一般式(1)においてn−1の場
合)あるいはブチレングリコール(一般式(1)におい
てn−2の場合)を重縮合させ、高分子重合体をつくり
、ついで触媒の存在下、高真空下で、直接あるいは溶媒
の存在下で、高温において解重合する。ここで用いられ
る触媒、溶媒などは、特に2・5−ジオキサ−1・6−
ジオキソシクロヘプタデカンなどについてよく知られて
いる解重合法に準じれば良い。しかしながら、本発明の
化合物の場合、側鎖があるからか、高温において解重合
反応中特に分解反応を起しやすく、したがつて溶媒を使
用して反応温度を低くする方が望ましい。本化合物は解
重合後、洗浄精留などの常法により香料成分として十分
な純度まで精製される。3−メチル−2・5−ジオキサ
−1・6ジオキソシクロヘプタデカン(一般式()にお
いてn−1の化合物)は沸点158〜159℃/2韮H
7、N−1.4575を示し常温で液体である。
ロピレングリコール(一般式(1)においてn−1の場
合)あるいはブチレングリコール(一般式(1)におい
てn−2の場合)を重縮合させ、高分子重合体をつくり
、ついで触媒の存在下、高真空下で、直接あるいは溶媒
の存在下で、高温において解重合する。ここで用いられ
る触媒、溶媒などは、特に2・5−ジオキサ−1・6−
ジオキソシクロヘプタデカンなどについてよく知られて
いる解重合法に準じれば良い。しかしながら、本発明の
化合物の場合、側鎖があるからか、高温において解重合
反応中特に分解反応を起しやすく、したがつて溶媒を使
用して反応温度を低くする方が望ましい。本化合物は解
重合後、洗浄精留などの常法により香料成分として十分
な純度まで精製される。3−メチル−2・5−ジオキサ
−1・6ジオキソシクロヘプタデカン(一般式()にお
いてn−1の化合物)は沸点158〜159℃/2韮H
7、N−1.4575を示し常温で液体である。
また3−メチル−2・6−ジオキサ−1・7ジオキソシ
クロオクタデカン(一般式(1)においてn−2の化合
物)は沸点170〜17FC/2mmH7、N−1.4
583を示し常温で液体である。本発明の化合物は前述
したようにジヤ香様香気を有するが、該化合物を調合香
料組成物に少量添加すると、それらの特徴ある芳香を調
和させると共に、ジヤ香様香気が強調されて該化合物を
配合しない組成物より香気が大きく改善され、更に保留
性も増大する。
クロオクタデカン(一般式(1)においてn−2の化合
物)は沸点170〜17FC/2mmH7、N−1.4
583を示し常温で液体である。本発明の化合物は前述
したようにジヤ香様香気を有するが、該化合物を調合香
料組成物に少量添加すると、それらの特徴ある芳香を調
和させると共に、ジヤ香様香気が強調されて該化合物を
配合しない組成物より香気が大きく改善され、更に保留
性も増大する。
特に、フローラルブーケ、シプレ、ラベンダ一、バイオ
レツトなどのタイプの調合香料組成物に添加すると効果
が大きい。本発明の香料に使用される一般式(1)を有
する化合物の配合量は、その目的および配合される香料
組成物によつて変えられるが、一般には香料組成物総重
量の0.005〜50重量%が望ましく、より好ましく
は0.05〜30重量%が望ましい。
レツトなどのタイプの調合香料組成物に添加すると効果
が大きい。本発明の香料に使用される一般式(1)を有
する化合物の配合量は、その目的および配合される香料
組成物によつて変えられるが、一般には香料組成物総重
量の0.005〜50重量%が望ましく、より好ましく
は0.05〜30重量%が望ましい。
次の実施例は本発明を具体的に説明するものであるが、
本発明はこれに限定されるものではない。実施例 13
−メチル−2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシクロ
ヘプタデカンの製造ブラシル酸150部にプロピレング
リコール93部を加え、攪拌しながら180〜220℃
に加温すると、水21部が留出し過剰プロピレングリコ
ールと重合物の混合物222部が生成する。
本発明はこれに限定されるものではない。実施例 13
−メチル−2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシクロ
ヘプタデカンの製造ブラシル酸150部にプロピレング
リコール93部を加え、攪拌しながら180〜220℃
に加温すると、水21部が留出し過剰プロピレングリコ
ールと重合物の混合物222部が生成する。
この混合物100部に溶媒流動パラフイン400部、触
媒ジオクチルスズラウレート12.1部を加え、160
〜260℃/2mT1LH7で反応させると過剰プロピ
レングリコール21部、3−メチル2・5−ジオキサ−
1・6−ジオキソシクロヘフタデカン89.1部(純度
68.9%)が得られる。原料ブラシル酸よりの収率は
81%であつた。この反応液を常法により精製し、純粋
な3−メチル2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシク
ロヘプタデカンを得た。実施例 2 3−メチル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシク
ロオクタデカンの製造ブラシル酸150部にプチレング
リコール100部を加え、攪拌しながら180〜22『
Cに加温すると水21部が留出し過剰ブチレングリコー
ルと重合物の混合物229部が生成する。
媒ジオクチルスズラウレート12.1部を加え、160
〜260℃/2mT1LH7で反応させると過剰プロピ
レングリコール21部、3−メチル2・5−ジオキサ−
1・6−ジオキソシクロヘフタデカン89.1部(純度
68.9%)が得られる。原料ブラシル酸よりの収率は
81%であつた。この反応液を常法により精製し、純粋
な3−メチル2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシク
ロヘプタデカンを得た。実施例 2 3−メチル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシク
ロオクタデカンの製造ブラシル酸150部にプチレング
リコール100部を加え、攪拌しながら180〜22『
Cに加温すると水21部が留出し過剰ブチレングリコー
ルと重合物の混合物229部が生成する。
この混合物100部に溶媒流動パラフイン400部、触
媒ジオクチルスズラウレート10部を加え、160〜2
60℃/27nTtH7で反応させると、過剰ブチレン
グリコール19.8部、3−メチル−2・6−ジオキサ
−1・7ージオキソシクロオクタデカン44.9部(純
度52%)が得られる。原料セバシン酸よりの収率は4
5%であつた。この反応液を常法により精製し、純粋な
3−メチル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシク
ロオクタデカンを得た。実施例 3 シプレ調香料組成物 本香料組成物は3人の香料技術熟練者により、3−メチ
ル−2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシクロヘプタ
デカンを配合しない比較組成物に比して、−その調子、
保香性の点で著しく優れていると判定された。
媒ジオクチルスズラウレート10部を加え、160〜2
60℃/27nTtH7で反応させると、過剰ブチレン
グリコール19.8部、3−メチル−2・6−ジオキサ
−1・7ージオキソシクロオクタデカン44.9部(純
度52%)が得られる。原料セバシン酸よりの収率は4
5%であつた。この反応液を常法により精製し、純粋な
3−メチル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシク
ロオクタデカンを得た。実施例 3 シプレ調香料組成物 本香料組成物は3人の香料技術熟練者により、3−メチ
ル−2・5−ジオキサ−1・6−ジオキソシクロヘプタ
デカンを配合しない比較組成物に比して、−その調子、
保香性の点で著しく優れていると判定された。
実施例 4
石鹸用ラベンダー
本香料組成物は3人の香料技術熟練者により、3−メチ
ル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシクロオクタ
デカンを配合しない比較組成物に比して、その調子、保
香性の点で著しく優れていると判定された。
ル−2・6−ジオキサ−1・7ージオキソシクロオクタ
デカンを配合しない比較組成物に比して、その調子、保
香性の点で著しく優れていると判定された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしnは1または2を示す) で表わされる大環状ジエステル。 2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしnは1または2を示す) で表わされる大環状ジエステルを含有する香料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12688079A JPS5940394B2 (ja) | 1979-10-03 | 1979-10-03 | 大環状ジエステルおよびそれを含有する香料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12688079A JPS5940394B2 (ja) | 1979-10-03 | 1979-10-03 | 大環状ジエステルおよびそれを含有する香料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5651473A JPS5651473A (en) | 1981-05-09 |
JPS5940394B2 true JPS5940394B2 (ja) | 1984-09-29 |
Family
ID=14946123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12688079A Expired JPS5940394B2 (ja) | 1979-10-03 | 1979-10-03 | 大環状ジエステルおよびそれを含有する香料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5940394B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967282A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-16 | Daicel Chem Ind Ltd | 大環状ジエステルおよびこれを含む付香剤組成物 |
EP0103893A3 (en) * | 1982-09-22 | 1986-03-19 | Daicel Chemical Industries, Ltd. | Macrocyclic diesters |
CN1059903C (zh) * | 1993-10-25 | 2000-12-27 | 朱守一 | 麝香大环双内酯化合物的混合物及其生产方法 |
-
1979
- 1979-10-03 JP JP12688079A patent/JPS5940394B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5651473A (en) | 1981-05-09 |
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