JPS5939960Y2

JPS5939960Y2 - カ−トリツジ式化粧品容器

Info

Publication number: JPS5939960Y2
Application number: JP7897180U
Authority: JP
Inventors: 秀実田村; 義雄「いそ」部
Original assignee: 株式会社小林コ−セ−
Priority date: 1980-06-06
Filing date: 1980-06-06
Publication date: 1984-11-10
Also published as: JPS578009U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はカートリッジ式化粧品容器に関し、その目的と
するところは手を汚すことなく、かつカートリッジの交
換操作を極めて容易に行い得る所謂ワンタッチ型カート
リッジ式化粧品容器を提供せんとするにある。

従来よりカートリッジ方式の化粧品容器に関しては、種
々の形態のものが報告せられているが、これらは必ずし
もカートリッジの交換操作が容易ではなく、往々にして
他の部品の取り外し等をも要求されると共に、他方では
手指が不必要に汚れると云う欠点を伴うものが多々見ら
れ、実用的には未だ満足し得るものではなかった。

そこで、本考案者は斯る従来の不便・不都合さを解消し
、実用性に優れたワンタッチ型カートリッジ式化粧品容
器を開発すべく種々検討を重ねた結果、本考案化粧品容
器を案出したものである。

すなわち、本考案は螺合作用により進出後退する摺動軸
を有する容器体内に、カートリッジ外筒とこの外筒内を
摺動する棒状化粧料を備えた受皿とから成るカートリッ
ジ体を着脱自在に収納するに当たり、当該摺動軸先端に
弾性係止フックを取り付け、かつ当該カートリッジ外筒
底部に該係止フック挿通孔を形設すると共に受皿底部に
係止フックと係止する係止孔又は係止鉤を形設せしめた
ことを特徴とするカートリッジ式化粧品容器である。

以下本考案の一実施例を示す図面について説明する。

ａは、螺合作用により進出後退する摺動軸を有する容器
体である。

１はこの容器体ａの回転操作筒で、その内部に長軸内筒
２の端部が嵌着せしめられ、回転操作筒１の回転と同時
に長軸内筒２が回転するよう構成せられている。

この長軸内筒２にはその開口部より軸線方向に略半長に
わたりガイドスリット３が形設せられていると共に、そ
の後半部内壁面には螺旋溝４が形設せられている。

５は容器体ａの把持筒をなす外筒体で、その内部を自由
に長軸内筒２が回転し得るよう回転操作筒１から突出し
ている長軸内筒２部外側に遊嵌されている。

尚、この外筒体５の脱落防止には適宜の手段を採用し得
るが、例えば回転操作筒１の回転に支障を来たさない程
度の回転操作筒１との凹凸嵌合機構によっても目的を達
成することができる。

６は長軸内筒２内部を摺動する摺動軸で、その後部外壁
に長軸内筒２の螺旋溝４による螺合作用を受ける突起７
が形成せられていると共に、その先端には弾性係止フッ
ク８が取り付けられている。

この弾性係止フック８は弾性体であればその素材の如何
を問わないが、例えば鋼線、硬質合成樹脂等が好適であ
る。

また、この弾性係止フック８の形状も受皿との係止に適
したものであればその如何を問わないが、その先端が係
止孔１９端壁を弾性作用により反り越えて挿通係止する
も、一部に挿通孔１２は挿通するが係止孔１９を挿通し
得ない部分を有する構成、すなわち先部曲部８Ｘと後部
曲部８ｙとから成る略Ｓ字状曲線とすることが必要であ
り、斯かる構成により弾性作用に伴なうカートリッジ体
への挿通係止を円滑に行うことができる。

尚９は長軸内筒２の尾栓である。ｂは、容器体ａ内に着
脱自在に収納される化粧品カートリッジ体である。

１０は１．その外径が長軸内筒２の内径より小なるカー
）ＩＪツジ外筒で、その底部１１には弾性係止フック
８が挿通する挿通孔１２が形設せられている。

１３は、カートリッジ外筒１０内壁に形設せられた受皿
ガイド溝で、カートリッジ外筒１０の軸線方向に沿って
設けられている。

１４は、この受皿ガイド溝１３の内側壁に付設された小
突起で、受皿突起２２に弱い停止作用を与え受皿１６と
弾性係止フックとの係止をより容易にするものである。

１５は、挿通孔１２と弾性係止フック８との適合位置を
示すガイド突起で、カートリッジ外筒１０の外壁に付設
せられ、カートリッジの装着時長軸内筒２のガイドスリ
ット３に沿って案内移動するものである。

１６は、棒状化粧料１７を備えた受皿で、カートリッジ
外筒１０内を摺動するものである。

この受皿１６の底部１８には挿通孔１２の間口と若干の
ズレを設けて係止孔１９が形設せられ、弾性係止フック
の先端８Ｘが反り返りつつ係止孔１９を挿通し、当該係
止孔壁に係止せられるようになっている。

この場合、当該係止を可能ならしめるべく、受皿１６の
底部側に若干の空間２０を形成せしめて棒状化粧料１７
が受皿１６７１Ｃ充填せられている。

尚、当該係止孔１９に代え受皿底部１８外壁に係止鉤２
１を形設せしめても同様な結果を得ることができ、この
場合は棒状化粧料１７充填の際、受皿１６に空間２０を
形成せしめる必要はない。

２２は、受皿１６の外側壁に付設された受皿突起で、受
皿ガイド溝１３に沿って受皿１６を案内移動せしめるも
のである。

次に斯る容器に於けるカートリッジの着脱操作並びに作
用を説明する。

まず、容器体ａのガイドスリット３開口部に、カートリ
ッジ体すのガイド突起１５を合わせ、その位置でカート
リッジ体すを長軸内筒２内に直入せしめれば、摺動軸６
の弾性係止フック８の先部曲部８Ｘが挿通孔１２を挿通
した後、後部曲部８ｙが一旦挿通孔１２の外側端壁に当
接してやや反り返るので、該先部曲部８Ｘが係止孔１９
に挿通する。

更にカートリッジ体すを直入せしめれば、後部曲部８ｙ
自体も挿通孔１２に挿通するので後部曲部８ｙと挿通孔
１２端壁との当接が解除され、反り返りが元の状態にも
どるので、先部曲部８Ｘが係止孔１９端壁と係止し、容
器体ａとカートリッジ体すとの装着が完ｒする。

而して、この状態で外筒体５を把持し、回転操作筒１を
回転せしめれば、螺合作用による摺動軸６の進出に伴い
、弾性係止フック８の受皿底部１８外残存部たる後部曲
部８ｙが受皿１６を押し出すので、受皿１６は受皿ガイ
ド溝１３に沿って摺動直進し、棒状化粧料１７をカート
リッジ外筒１０外に突出せしめ、化粧に供される。

化粧終了後に於ては、回転操作筒１を逆回転せしめれば
、螺合作用により摺動軸６が後退するので、これに伴い
弾性係止フック８の先端８Ｘと受皿底部１８壁との係止
作用により受皿１６従ってまた棒状化粧料１７が後退し
、カートリッジ外筒１０内に収納される。

また、カートリッジを取り外すす場合には、螺合作用に
よる収納完ｒ後、そのままカートリッジ体すを長軸内筒
２から引き抜けば、弾性係止フック８の弾性作用、すな
わちまず後部曲部８ｙが挿通孔１２の内側端壁に当接し
てやや反り返るので、先部曲部８Ｘと係止孔１９端壁と
の係止が解除され、先部曲部８Ｘが係止孔１９から抜き
出されると共に後部曲部８ｙが挿通孔１２から離脱し、
反り返りが元の状態にもどった状態で先部曲部８Ｘも挿
通孔１２から抜き出され、カートリッジ体すが容器体ａ
から取り外ずされる。

尚、受皿１６に係止鉤２１を形設した場合も上記したと
ころと同様の操作並びに作用でカー）ＩＪツジの着脱
が行なわれる。

以上の如く、本考案によれば単にカートリッジ体を容器
体に直入直出するだけで着脱し得るので、その交換操作
は極めて容易であり、またカートリッジ外筒を有するの
で、不必要に手指等を汚すことなくカートリッジの交換
操作を行うことができるものであって、本考案は実用上
極めて有利な化粧品容器である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はカートリ
ッジ体の正面断面図、第２図はカートリッジ体の右側面
図、第３図はカートリッジ体の平面図、第４図は受皿の
他の実施例を示す正面断面図、第５図は当該受皿の右側
面図、第６図は容器体の正面断面図、第７図はカートリ
ッジ体を容器体に装着した状態の正面断面図、第８図は
弾性係止フックの弾性係止作用を示す正面説明図である
。ａ・・・容器体、ｂ・・・カートリッジ体、１・・・回
転操作筒、２・・・長軸内筒、４・・・螺旋溝、６・・
・摺動軸、７・・・突起、８・・・弾性係止フック、１
０・・・カートリッジ外筒、１２・・・挿通孔、１６・
・・受皿、１７・・・棒状化粧料、１９・・・係止孔、
２１・・・係止鉤。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

螺合作用により進出後退する摺動軸を有する容器体内に
、カートリッジ外筒とこの外筒内を摺動する棒状化粧料
を備えた受皿とから成るカートリッジ体を着脱自在に収
納するに当たり、当該摺動軸先端に略Ｓ字状曲線先部を
有する弾性係止フックを取り付け、かつ当該カー）１
７ツジ外筒底部に該係止フック挿通孔を形設すると共に
受皿底部に係止フックと係止する係止孔又は係止鉤を形
設せしめたことを特徴とするカートリッジ式化粧品容器
。