JPS5916008Y2 - カ−トリツジ式化粧品容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカートリッジ式化粧品容器に関し、その目的と
するところは手を汚すことなく、かつカートリッジの交
換操作を極めて容易に行い得る所謂ワンタッチ型カート
リッジ式化粧品容器を提供せんとするにある。

従来よりカートリッジ方式の化粧品容器に関しては、種
々の形態のものが報告せられているが、これらは必ずし
もカートリッジの交換操作が容易ではなく、往々にして
他の部品の取り外し等をも要求されると共に、他方では
手指が不必要に汚れると云う欠点を伴うものが多々見ら
れ、実用的には未だ満足し得るものではなかった。

そこで、本考案者は斯る従来の不便・不都合さを解消し
、実用性に優れたワンタッチ型カートリッジ式化粧品容
器を開発すべく種々検討を重ねた結果、本考案化粧品容
器を案出したものである。

すなわち、本考案は螺合作用により長軸内筒内を進出後
退する摺動軸を有する容器体内に、カートリッジ外筒と
この外筒内を摺動する棒状化粧料を備えた受皿とから戒
るカートリッジ体を着脱自在に収納するに当り、当該長
軸内筒にその開口部より略り字状のガイドスリットを形
設すると共に摺動軸先端に係止フックを取り付け、かつ
当該カートリッジ外筒外壁にガイドスリットに沿ってカ
ートリッジ体を案内移動せしめるガイド突起を付設する
と共に受皿底部に係止フックと係止する係止孔を形設せ
しめたことを特徴とするカートリッジ式化粧品容器であ
る。

以下本考案の一実施例を示す図面について説明する。

ａは、螺合作用により進出後退する摺動軸を有する容器
体である。

１は、この容器体ａの回転操作筒で、その内部に長軸内
筒２の端部が嵌着せしめられ、回転操作筒１の回転と同
時に長軸内筒２が回転するよう構成せられている。

この長軸内筒２にはその開口部より略り字状のガイドス
リット３が形設せられていると共に、その後半部内壁面
には螺旋溝４が形設せられている。

５は、容器体ａの把持筒をなす外筒体で、その内部を自
由に長軸内筒２が回転し得るよう回転操作筒１から突出
している長軸内筒２部外側に遊嵌されている。

尚、この外筒体５の脱落防止には適宜の手段を採用し得
るが、例えば回転操作筒１の回転に支障を来たさない程
度の回転操作筒１との凹凸遊嵌機構６によっても目的を
達成することができる。

７は長軸内筒２内部を摺動する摺動軸で、その後部外壁
に長軸内筒２の螺旋溝４による螺合作用を受ける突起８
が形成せられていると共に、その先端には係止フック９
が取り付けられている。

この係止フック９の取り付けは、摺動軸７にそのまま取
り付けても良いが、摺動軸７の前部を係止孔１９を挿通
しない程度の小径軸部１０とし、或いは第９図に示す如
く係止孔１９を挿通し得る程度の小径軸部１０′とした
場合にその先端に係止孔１９を挿通し得ない鍔部１１を
形設せしめて係止フック９を取り付けるのが、摺動を円
滑にさせかつ受皿底部１８を押し出すことができるので
有利である。

尚、１２は長軸内筒２の尾栓である。

ｂは、容器体ａ内に着脱自在に収納される化粧品カート
リッジ体である。

１３は、その外径が長軸内筒２の内径より小なるカート
リッジ外筒で、その両端が開口し、かつその内壁には受
皿ガイド溝１４がカートリッジ外筒１３の軸線方向に沿
って設けられている。

１５は、係止孔１９と係止フック９との適合位置を示す
と共にカートリッジ体すの装着時長軸内筒２のガイドス
リット３に沿って当該カートリッジ体すを移動回転せし
めるガイド突起で、カートリッジ外筒１３外壁に付設せ
られているものである。

１６は、棒状化粧料１７を備えた受皿で、カートリッジ
外筒１３内を摺動するものである。

この受皿１６の底部１８には係止フック９が挿通し、カ
ートリッジ体すの回転に伴ない孔端壁と係止する係止孔
１９が形設せられている。

この係止孔１９の形状は係止フック９が挿通係止し得る
ものであればその如何を問わないが、例えば係止フック
９の形状に対応して所謂鍵穴状とするのがよい結果を与
える。

また、受皿１６はこの係止孔１９と係止フック９との係
止を可能ならしめるべく、受皿１６の内底部側に若干の
空間２０を形成せしめて棒状化粧料１７が充填せられて
いる。

尚、斯る棒状化粧料充填法による空間２０の形成に代え
第１０図に示す如く受皿下部に係止用空間を形成するた
めの係止アダプター２１を取り付け、或いはまた第１１
図に示す如く受皿下部に係止片２２を取り付けることに
よっても同様な結果を得ることができる。

２３は、受皿１６の外側壁に付設された受皿突起で、受
皿ガイド溝１４に沿って受皿１６を案内移動せしめると
共に、受皿１６の脱落を防止し、かつまたカートリッジ
外筒１３の回転と同時に受皿１６を回転せしめ、係止孔
１９端壁と係止フック９との係脱を可能ならしめるもの
である。

次に斬る容器に於けるカートリッジの着脱操作並びに作
用を説明する。

まず、容器体ａのガイドスリット３開口部に、カートリ
ッジ体すのガイド突起１５を合わせ、その位置で勿−ト
リッジ体すを長軸内筒２内に直入すれば、係止フック９
が係止孔１９を挿通し第５及び７図の状態となる。

次いで、ガイドスリット３に沿ってカートリッジ体すを
若干回転せしめれば、受皿１６も受皿突起２３と受皿ガ
イド溝１４との係止により若干回転し、係止孔１９端壁
に係止フック９が係止せられた第６及び８図の状態とな
り、容器体ａとカートリッジ体すとの装着が完了する。

而して、この状態で外筒体５を把持し、回転操作筒１を
回転せしめれば、螺合作用による摺動軸７の進出に伴な
い、摺動軸端部が受皿１６の底部１８を押し出すので、
受皿１６は受皿ガイド溝１４に沿って摺動直進し、棒状
化粧料１７をカートリッジ外筒１３外に突出せしめ、化
粧に供される。

化粧終了後に於ては、回転操作筒１を逆回転せしめれば
、螺合作用により摺動軸７が後退するので、これに伴な
い係止フック９と係止孔１９端壁との係止作用により受
皿１６従ってまた棒状化粧料１７が後退し、カートリッ
ジ外筒１３内に収納される。

また、化粧料の使用済後カートリッジを取り外すす場合
には、螺合作用による収納完了後、カートリッジ体すを
装着時とは逆方向にガイドスリット３に沿って若干回転
せしめれば、係止フック９と係止孔１９端壁との係止が
解除されるので、そのまま引き抜けばカートリッジ体す
が容器体ａから取り外ずされる。

以上の如く、本考案によれば、単にカートリッジ体すを
容器体ａに差し込み若干回転せしめるだけで装着し得、
またカートリッジ体の離脱はこの逆の操作で行い得るの
で、その交換操作は極めて容易であり、またカートリッ
ジ外筒を有するので、不必要に手指等を汚すことなくカ
ートリッジの交換操作を行うことができるものであって
、本考案は実用性に極めて優れた化粧品容器である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図はカートリ
ッジ体の正面断面図、第２図はカートリッジ体の右側面
図、第３図は容器体の正面断面図、第４図は容器体にカ
ートリッジ体を差し込んだ状態の平面図、第５図は第４
図Ａ−Ａ線断面図、第６図は受皿と係止フックの係止状
態を示す断面説明図、第７図は第５図Ｂ−Ｂ線に於ける
受皿と係止フックの挿通状態を示す断面説明図、第８図
は６図Ｃ−Ｃ線断面図、第９図は摺動軸の他の実施例を
示す正面図、第１０及び１１図は受皿に空間部を形成せ
しめる他の実施例を示す正面断面図である。 ａ・・・・・・容器体、ｂ・・・・・・カートリッジ体
、１・・・・・・回転操作筒、２・・・・・・長軸内筒
、３・・・・・・ガイドスリット、４・・・・・・螺旋
溝、７・・・・・・摺動軸、９・・・・・・係止フック
、１３・・・・・・カートリッジ外筒、１５・・・・・
・ガイド突起、１６・・・・・・受皿、１７・・・・・
・棒状化粧料、１８・・・・・・受皿底部、１９・・・
・・・係止孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 螺合作用により長軸内筒内を進出後退する摺動軸を有す
   る容器体内に、カートリッジ外筒とこの外筒内を摺動す
   る棒状化粧料を備えた受皿とから成るカートリッジ体を
   着脱自在に収納するに当り、当該長軸内筒にその開口部
   より略り字状のガイドスリットを形設すると共に摺動軸
   先端に係止フックを取り付け、かつ当該カートリッジ外
   筒外壁にガイドスリットに沿ってカートリッジ体を案内
   移動せしめるガイド突起を付設すると共に受皿底部に係
   止フックと係止する係止孔を形設せしめたことを特徴と
   するカートリッジ式化粧品容器。