JPS5927211Y2 - 棒状化粧品 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、切削性の良好なプラスチック筒内に化粧品を
保護して、軟かな化粧品でも、粉状体を固めた如き脆弱
な化粧品でもホルダーに収容して使用することができ、
取扱いに際して手を汚すことのないようにした棒状化粧
品に係るものである。

本考案の棒状化粧品は、軟弱な化粧品を切削性の良好な
プラスチック筒内に充填固着して一体とした化粧芯と、
前記化粧芯をその前端開口部より挿抜可能としたホルダ
ー主部と、前記ホルダー主部に固定した長溝孔を有する
溝パイプと、前記ホルダー主部の後方に回転自在に取付
けた内周壁に螺旋溝を設けた螺旋パイプと、前記螺旋パ
イプと一体とした外筒と、前記外筒の後端に着脱自在に
取付けられ前記化粧芯を切削する削り器を内蔵する尻キ
ャップと、前記溝パイプ内に摺動自在に収容し前記化粧
品を直接又は間接に押圧する押棒と、前記押棒の後方に
穿設した前記溝パイプの長溝孔を通して前記螺旋パイプ
の螺旋溝に挿入した係合部と、前記押棒の先端に設けた
前記化粧芯を保持する保持部とよりなるものであって、
前記化粧品は前記プラスチック筒内で摺動することなく
保護され、前記尻キャップを前記外筒から引抜くことに
より通常外筒内に内挿されて見えない前記削り器が使用
可能とされ、該削り器を用いて前記化粧品及びプラスチ
ック筒を同時に必要量だけ切削することが可能であるこ
とを特徴とする棒状化粧品に係るものである。

以下図面について本考案の実施例を説明すると下記の通
りである。

実施例 １ 第１図と第２図に示すように、本実施例の棒状化粧品は
、発泡スチロール、硬質発泡ウレタン、低分子ポリエチ
レンの如き切削性の良好なプラスチック筒２内にアイラ
イナー、アイブロー、眉墨の如き化粧をする化粧品１を
充填固着して一体とした化粧芯と、前記化粧芯のプラス
チック筒２をその前端開口部より挿抜可能としたホルダ
ー主部３と、前記ホルダー主部３に固定した長溝孔４を
有する溝パイプ５と、前記ホルダー主部３の後方に回転
自在に取付けた内周壁に螺旋溝６を設けた螺旋パイプ７
と、前記螺旋パイプ７と一体とした外筒８と、前記外筒
８の後端に着脱自在に取付けた前記プラスチック筒２と
化粧品１からなる化粧芯を切削する鉛筆削り状の削り器
９を内蔵する尻キャップ１４と゛、前記溝パイプ５内に
摺動自在に収容し前記化粧品を直接又は間接に押圧する
押棒１０と、前記押棒１０の後方に横方向に突設した前
記溝パイプ５の長溝孔４を通して螺旋パイプ７の螺旋溝
６ＶＣ挿入した係合部１１とから成る。

さらに前記化粧品は前記プラスチック筒内で摺動するこ
となく保護され、前記尻キャップを前記外筒から引抜く
ことにより通常外筒内に内挿されて見えない前記削り器
が使用可能とされ、該削り器を用いて前記化粧品及びプ
ラスチック筒を同時に必要量だけ切削することが可能で
ある。

前記押棒１０の先端を直接プラスチック筒２を保持する
保持部１２とし、前記押棒１０の先端の外径をプラスチ
ック筒２の内径より幾分大径とし、プラスチック筒２内
に摺動することなく充填した化粧品１はプラスチック筒
２の一端部で排除して空洞部１３とし、この空洞部１３
に前記保持部１２を嵌合することで化粧品１と一体とし
たプラスチック筒２を押棒１０と共に摺動するようにし
て本考案を実施する。

しかして図中１５は削り器９を尻キャップ１４に取付け
た脚、１６は螺旋パイプ７をホルダー主部３の方向に常
時圧迫しておくために溝パイプ５の後端を拡張させた拡
張部で、上記螺旋パイプ７の後端と拡張部１６との間は
コイルスプリング１７と座金１８を介在させることでホ
ルダー主部３と溝パイプ５の外周に回転自在に取付けた
螺旋パイプ７とホルダー主部３との長手方向のがたつき
をなくすことができるものである。

１９はホルダー主部３と溝パイプ５との固定部、２０は
ホルダー主部３の化粧芯の収容部であり、この実施例で
は該収容部２０の内径はプラスチック筒２の外径より幾
分大径とした同一径とすればよく、また本考案を実施す
るに際して保持部１２とプラスチック筒２との嵌合状態
を確実とするために、保持部１２である押棒１０の先端
近くの外周に環状溝を設け、この環状溝に０１Ｊング状
のゴム環を嵌合して、該ゴム環の外周がプラスチック筒
２の空洞部１３の内壁に嵌合するようにしてもよい。

また、ホルダー主部３は単一の部材でなく二以上の部材
を組合せて構成してもよいものである。

この実施例による構造が簡単で安価に提供できる。

実施例 ２ 第３図と第４図に示すように、押棒１０の先端の保持部
２１を窪穴状とし、化粧芯のプラスチック筒２の両端を
上記窪穴状とした保持部２１に緊密に嵌合する嵌合小径
部２２とし、その他の構成は前記第１実施例と同一の構
成として本考案を実施する。

この実施例によると、化粧品１を使用するためにプラス
チック筒２の端部近くを削るのに、削り量が少なく容易
に化粧品を露出させて化粧品１を使用しはじめることが
でき、しかも削り屑の排出量を少なくすることができる
。

またこの実施例では押棒１０の直径を収容部２０の内径
より幾分小径とすればよい。

実施例 ３ 第５図と第６図に示すように、押棒１０の先端に取付杆
２４によって筒体の保持部２３を取付杆２４に対して摺
動自在に取付け、取付杆２４の先端には大径とした頭部
２５を設け、この頭部２５を保持部２３の先端側に位置
させ、上記押棒１０の先端と保持部２３０間にはコイル
スプリング２６を介在させ、ホルダー主部３の収容部２
０の先端にはプラスチック筒２は通過させるが保持部２
３は係止する突当部２７を設け、その他の構成は前記第
１実施例と同一の構成として本考案を実施する。

この実施例によると化粧品１はプラスチック筒２に両切
状に充填して使用することができ、また化粧芯が使用に
よって短くなったときには保持部２３が突当部２７に当
接する１で前進させ、さらに押棒１０を前進させると取
付杆２４の頭部２５が化粧芯を保持部２３やホルダー主
部３より吐き出すことができる。

本考案は上記の如くで、化粧品が軟弱の場合でもグラス
チック筒２より必要量だけ削り出して使用することがで
きる。

渣た、プラスチック筒２もホルダー主部３の特に先端部
分に支持されているので、ホルダー主部３よりあ１り突
出させないで使用するので肉薄のものでよく、削りも容
易であって削り屑も少ない利点を有する。

また本考案によると、化粧芯の交換に際してプラスチッ
ク筒を持つことで手や指先を汚すことがない利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の化粧芯の一実施例の側断面図、第２図
は第１図の化粧芯を取付けて使用状態とした棒状化粧品
の側断面図、第３図は異なる実施例による化粧芯の側断
面図、第４図は第３図の化粧芯を取付けた使用状態とし
た棒状化粧品の側断面図、第５図はさらに異なる実施例
による化粧芯の側断面図、第６図は第５図の化粧芯を取
付けて使用状態とした棒状化粧品の側断面図である。 １・・・・・・化粧品、２・・・・・・プラスチック筒
、３・・・・・・ホルダー主部、４・・・・・・長溝孔
、５・・・・・・溝パイプ、６・・・・・・螺旋溝、７
・・・・・・螺旋パイプ、８・・・・・・外筒、９・・
・・・・削り器、１０・・・・・・押棒、１１・・・・
・・係合部、１２・・・・・・保持部、１３・・・・・
・空洞部、１４・・・・・・尻キャップ、１５・・・・
・・脚、１６・・・・・・拡張部、１γ・・・・・・ス
プリング、１８・・・・・・座金、１９・・・・・・固
定部、２０・・・・・・収容部、２１・・・・・・保持
部、２２・・・・・・嵌合小径部、２３・・・・・・保
持部、２４・・・・・・取付杆、２５・・・・・・頭部
、２６・・・・・・コイルスプリング、２１・・・・・
・突当部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 軟弱な化粧品を切削性の良好なプラスチック筒内に充填
   固着して一体とした化粧芯と、前記化粧芯をその前端開
   口部より挿抜可能としたホルダー主部と、前記ホルダー
   主部に固定した長溝孔を有する溝パイプと、前記ホルダ
   ー主部の後方に回転自在に取付けた内周壁に螺旋溝を設
   けた螺旋パイプと、前記螺旋パイプと一体とした外筒と
   、前記外筒の後端に着脱自在に取付けられ前記化粧芯を
   切削する削り器を内蔵する尻キャップと、前記溝パイプ
   内に摺動自在に収容し前記化粧品を直接又は間接に押圧
   する押棒と、前記押棒の後方に穿設した前記溝パイプの
   長溝孔を通して前記螺旋パイプの螺旋溝に挿入した係合
   部と、前記押棒の先端に設けた前記化粧芯を保持する保
   持部とよりなる棒状化粧品であって、 前記化粧品は前記プラスチック筒内で摺動することなく
   保護され、前記尻キャップを前記外筒から引抜くことに
   より通常外筒内に内挿されて見えない前記削り器が使用
   可能とされ、該削り器を用いて前記化粧品及びプラスチ
   ック筒を同時に必要量だけ切削することが可能であるこ
   とを特徴とする棒状化粧品。