JPS5939826B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPS5939826B2
JPS5939826B2 JP53072821A JP7282178A JPS5939826B2 JP S5939826 B2 JPS5939826 B2 JP S5939826B2 JP 53072821 A JP53072821 A JP 53072821A JP 7282178 A JP7282178 A JP 7282178A JP S5939826 B2 JPS5939826 B2 JP S5939826B2
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rod
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JP53072821A
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哲 井上
彬弘 三浦
英美 佐々木
大三郎 久保田
泰雄 株田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は往復録音再生可能な磁気記録再生装置に関し、
その目的とするところは正転用、反転用、2つの再生ロ
ッドを設け、機械的手段により上記再生ロッドの操作に
応じてテープの定速走行方向を切換えることができるよ
うになし使い勝手の良い往復式の磁気記録再生装置を提
供しようとすることにある。
従来における往復式の磁気記録再生装置は、大別すると
次の2つに分けることができる。
すなわち1個の再生ロッドと、1個のテープ定速走行方
向切換レバーを有し、この切換レバーでテープ定速方向
を選び再生ロッドを操作することでテープの定速走行が
行なわれるものと、正転用、反転用の2つの再生ロッド
を有し、これらの2つの再生ロツドを選択的に操作する
だけでテープを所望の方向に定速走行させることができ
るものとに分けることができる。使用するに際しては面
倒なテープ定速走行方向切換レバーの操作を必要としな
い、単に希望するテープ定速走行方向に対応する再生ロ
ツドを操作するだけで良い後者の方が有利であるが、テ
ープの走行方向を操作された再生ロツドに対応させて切
換えるためにモータ、プタランジヤ等を含む電気的手段
が採用されており、コスト高になるという問題があつた
。しかも電気的手段による走行方向切換えは信頼性の面
でも問題があるものでもあつた。そこで本発明はこのよ
うな従来の問題点に鑑みて2つの再生ロツドを用いる装
置において、テープの走行方向切換え(走行,駆動機構
の切換えも含む)を機械的手段によつて行ないコストの
低減と信頼性の向上を図ろうとしたものである。
特に本発明は上記機械的手段の構成を簡単になし所望の
動作を行なわせようとしたものである。以下に本発明の
一実施例について図面と共に説明する。
第1図は本実施例の全体を示しており、下部基板1の上
面には所定間隔をおいて下部基板1に平行となるように
上部基板2が固定されている。
そして下部基板1と上部基板2の間には一時停止ロツド
3、右早送リロツド4、正転再生ロツド5、録音ロツド
6、反転再生ロツド7、左早送りロツド8、停止ロツド
9が矢印A,B方向に摺動自在に設けられており、これ
らの各ロツドは下部基板1上で上記各ロツドの下方にそ
れぞれ配置したねじりはね10〜16によつて常時矢印
B方向へ付勢されている。そして上記各ロツドの先端に
は一時停止釦17、左早送り釦18、正転再生釦19、
録音釦20、反転再生釦21、左早送り釦22、停止釦
23が固定されている。さらに下部基板1にはテープ駆
動用モータ24、テープカウンタ25が固定され、また
リール台26,27が回転自在に支持され、上記リール
台26とカウンタ25の駆動プーリ28とはベルト29
により連結され、リール台26の回転に伴つてテープカ
ウンタ25の数字目盛が変化するようになつている。上
部基板2上にはヘツド基板30が第2図に示すように鋼
球31を介して支持されかつ一端が上部基板2上に固定
された押え板ばね32によつて上部基板2上に押圧付勢
され第1図の矢印A,B方向に摺動自在に配されている
。このヘツド基板30上には録音再生兼用ヘツド33、
消去ヘツド34,35が取付けられている。また上部基
板2上にはモータ24の電源をオン・オフするスイツチ
36が固定され、その可動接片36aおよび固定接片3
6bは上部基板2の開孔2aを貫通して下方へ突出され
ている。さらに上部基板2上には上記録音再生兼用ヘツ
ド33のアンプ回路、消去ヘツド34,35のバイアス
発振回路およびテープ走行方向表示ランプ回路を切換え
るスイツチ37が固定されいる。なおヘツド33はその
前面の上下に正転用、反転用の2種のギヤツプを持ち、
テープが正転方向に定速走行される時には正転用ギヤツ
プが、又反転方向に定速走行される時には反転用ギヤツ
プがスイツチ37の切換えによつて選択されるようにな
つている。またこれに伴い消去ヘツド34,35につい
ては正転録音時にはヘツド34が、反転録音時にはヘツ
ド35が動作されるようになつている。以上が第1図に
示す構成の説明であるが、次に第2図および第3図には
テープ1駆動機構の要部が示してあり、これを説明する
下部基板1の下面には所定間隔をおいてフライホイール
基板38が下記基板1と平行になるように固定されてお
り、このフライホイール基板38に固定されたスラスト
軸受39,40と上部基板2に固定された回転軸受41
,42によりキヤプスタン43,44が回転自在に支持
されている。上記キヤプスタン43,44には一体にキ
ヤプスタンプ一り45,46およびフライホイール47
,48が固定されている。下部基板1には軸49を中心
に回転自在にプーリ50が支持されており、上記モータ
24の回転軸に取付けられたモータプ一り51と上記フ
ライホイール47,48とこのプーリ50とはベルト5
2で連結され、モータ24の反時計方向の回転力により
、キヤプスタン43,44は第3図に示す如くそれぞれ
反時計方向、時計方向に回転駆動されるように構成され
ている。なお上部基板2には第3図に示す支軸53,5
4を中心に回動自在なピンチローラアーム55,56が
取付けられており、これらのピンチローラアーム55,
56にはピンチローラ57,58が軸59,60を中心
に回転自在に取付けられ、ピンチローラ57,58はそ
れぞれ上記キヤプスタン43,44と当接可能に配され
ている。また上部基板2には上部基板2をはさんで摺動
自在にアイドラレバー61,62が配されており(第2
図参照)、これらのアイドラレバー61,62はアイド
ラ63,64が軸65,66を中心に回転自在に取付け
られ、アイドラ63,64はそれぞれ上記キヤプスタン
プ一り45,46およびリール台26,27と当接可能
に配されている。以上がテープ駆動機構の要部構成の説
明であるが、次に第4図、第5図にテープ定速駆動機構
の構成を示しているのでこれを説明する。
正転再生ロツド5と反転再生ロツド7の中間には主再生
ロツド67が配され、この主再生ロツド67も下部基板
1と上部基板2の間に矢印A,B方向に摺動自在に設け
られ、他のロツドと同様に下部基板1に配置したねじり
ばね68により常時矢印B方向へ付勢されている。主再
生ロツド67には連結ピン69が固定されており、5こ
の連結ピン69は上部基板2の開孔2b、ヘツド基板3
0の開孔30aを貫通してヘツド基板30上に突出され
る。ヘッド基板30には軸70に遊嵌され一端が係止片
71に係止されたねじりばね72が配され、このばね7
2の他端は連結ピン69の外周溝69aと係合し、この
連結ピン69を矢印方向に押圧している0一方正転再生
ロツド5および反転再生ロツド7のそれぞれの折曲片5
a,7aは上記主再生ロツド67の係止爪部67a,6
7bと当接可能であり、停止状態のときは第4図に示す
ように同時に当接するようになつている。従つて正転再
生ロツド5と矢印A方向に押圧操作すれは、折曲片5a
、係止爪部67aを介して主再生ロツド67も同方向に
摺動され、また反転再生ロツド7を矢印A方向に押圧操
作すれば折曲片7a、係止爪部67bを介して主再生ロ
ツド67も同方向に摺動される0つまり停止状態から正
転再生時は第5図に示すように、正転再生ロツド5と主
再生ロツド67が、また反転再生時は反転再生ロツド7
と主再生ロツド67が同時に矢印A方向へ摺動するよう
になつている。正転あるいは反転再生操作時に主再生ロ
ツド67が矢印A方向へ摺動すると連結ピン69、ねじ
りばね72を介してヘツド基板30も同方向に摺動され
ヘツド基板30が上部基板2上のストツパピン2cと当
接する所定の再生位置に持ち来たされ保持され得る。ま
た再生位置に保持されたヘツド基板30に矢印B方向の
力を加えればねじりばね72の力に抗してヘツド基板3
0を同方向に移動させ得る。ピンチローラアーム55,
56には下面に規制ピン73,74が設けられ、これら
の規制ピン73,74はヘツド基板30の開孔75,7
6を貫通して上部基板2の方向へ突出している。そして
上記ピンチローラアーム55,56はヘツド基板30の
軸77,78に遊嵌され一端がヘツド基板30上の係止
片に係止され固定されたねじりばね79,80の他端の
付勢力を受けてピンチローラアーム55は軸53の回り
に時計方向に回動付勢され、ピンチローラアーム56は
軸54の回りに反時計方向に回動付勢されている。従つ
て正転再生ロツド5あるいは反転再生ロツド7を矢印A
方向に押圧してヘツド基板30を同方向に摺動させると
開孔75,76の位置も変移してピンチローラ57がキ
ヤプスタン43にあるいはピンチローラ58がキヤプス
タン44に圧接可能となり、また上記正転再生ロツド5
あるいは反転再生ロツド7および主再生ロツド67が第
4図に示すように停止位置に復帰されると開孔75,7
6の元の位置への復帰に伴つてピンチローラ57,58
はそれぞれキヤプスタン43,44から離される。以上
がテープ定速駆動機構の要部構成の説明であるが、この
テープ定速駆動機構にはテープ定速走行方向切換機構い
わゆる正転反転切換機構が密接に関連しているので、上
記第4図、第5図を用いてこの切換機構の構成について
次に説明する。
上部基板2上にはヘツド基板30との間に切換ロツド8
1が矢印C,D方向に摺動自在に設けられている。同じ
く上部基板2には支軸82を中心に回動自在にへ字状の
レバー83が取付けられ、このレバー83の一端には下
面に連結ピン84が固定されており、この連結ピン84
は上記切換ロツド81の長孔81aに貫挿されている。
従つて切換ロツド81とレバー83は連動するようにな
つている。さらにレバー83の他端の小孔83aには一
端を上部基板2の小孔2aに遊嵌されたねじりクリツク
ばね85の他端が遊嵌されており、レバー83はこのク
リツクばね85の思案点と境に時計方向と反時計方向の
2方向に回動付勢されるようになつている。これにより
切換ロツド81も矢印C方向と矢印D方向の2方向に付
勢されるようになつている。さらに切換ロツド81の折
曲係合凹片81bには前記スイツチ37の切換つまみ3
7aが嵌挿されており、従つて、このスイツチ3rも矢
印C方向とD方向の2方向に切換えられるようになつて
いる。また上記基板2上には上記切換ロツド81との間
に支軸86を中心に回動自在にT形のレバー87が取付
けられており、その中ほどに形成されている腕の先端の
上面には連結ピン88が固定され、この連結ピン88は
上記切換ロツド81の長孔81cに貫挿されている。従
つてレバー87は切換ロツド81、レベ一83を介して
、クリツクばね85の付勢力により、反時計方向と時計
方向の2方向に回動付勢される。さらにレバー87の左
右対称に形成された2つの腕の先端部はそれぞれ、前記
正転再生ロツド5および反転再生ロツド7に各々上向に
固定され上部基板2を貫通して上部基板2の上面まで突
出した操作ピン88,89と係合可能である。ここで第
4図に示す停止状態において正転再生ロツド5および反
転再生ロツド7は停止位置に保持されているわけである
が、この状態で上記レバー87はクリツクばね85の付
勢力を受けて反転再生ロッド7の操作ピン89と当接し
ており、従つてこのレバー87、切換ロツド81、レバ
ー83、スイツチ37はひとつの安定状態に保持される
ようになつており、いまこれを第1の状態(正転走行可
能状態)と呼ぶことにする。
逆にクリツクばね85の思案点を越えた反対方向の付勢
力が作用した時にはレバー87は正転再生ロツド5の操
作ピン88と当接するようになり、従つてレバー87、
切換ロツド81、レバー83スイツチ37はもうひとつ
の安定状態に保持されるようになり、これを第2の状態
(反転走行可能状態)と呼ぶことにする。
さらに上部基板2には支軸90,91を中心に回動自在
に規制アーム92,93が取付けられており、これらの
規制アームは前記切換ロツド81とヘツド基板30との
間に配されている。上記規制アーム92,93には開孔
92a,93aが設けられており、ここにアイドラレバ
ー61,62の頭部61a,62a(第2図も参照)が
貫通し上方に突出している。そしてこのアイドラレバー
61,62の頭部61a,62aは上部基板2の軸94
,95に遊嵌され一端が係止されたねじりばね96,9
rの・他端96a,9raの付勢力を受け、従つてアイ
ドラ63はキヤプスタンプ一り45とリール台226に
、またアイドラ64はキヤプスタンプーリ46とリール
台27に圧接する方向に付勢されている。上記規制アー
ム92,93にはアイドラの位置調整部材98,99が
ねじ100,101により、その長孔部92b,93b
に固定されており、これらの調整部材98,99は固定
の際に長孔92b,93bの長手方向に摺動させアイド
ラをリール台とキヤプスタンプリ一とに対して適当な任
意の位置に固定することができるようになつている。上
記調整部材の一部は前記規制アーム92,93の開孔9
2a,93aに望んでおり、前記アイドラレバー61,
・62の頭部61a,62aと当接するようになつてい
る。従つて規制アーム92はねじりばね96の付勢力を
アイドラレバー61、調整部材98を介して受け軸90
の回りに時計方向に回動付勢され、また、規制アーム9
3はねじりばね97の付勢力とアイドラレバー62、調
整部材99を介して受け、軸91の回りに反時計方向に
回動付勢される。上記規制アーム92,93の一端には
下面に規制ピン102,103が固定されており、これ
らのピン102,103はそれぞれ前記切換ロツド81
の係合突片81d,81eと係合可能である。すなわち
、切換ロツド81がクリツタばね85の付勢力により、
矢印C方向に付勢され保持された正転走行可能な第1の
状態のときは第4図に示すように係合突片81eが規制
ピン103と係合するが、クリツクばね85による付勢
力がばね97による付勢力よりはるかに大きいので規制
アーム93も正転走行可能なすなわち供給リール台27
を回転させ得ない第1の状態に保持されることになる。
またこのとき係合突片81dは規制ピン102から離れ
ており、規制アーム92は軸90の回りに時計方向に回
動できるようになつている。さらに切換ロツド81が矢
印D方向に付勢された反転走行可能な第2の状態のとき
は係合突片81eは規制ピン103から離れ、規制アー
ム93は軸91の回りに反時計方向に回動できるように
なり、逆に係合突片81dが規制ピン102と係合する
ため規制アーム92が反転走行可能なすなわち巻取リー
ル台26を回転させ得ない第2の伏態に保持されるよう
になる。上記規制アーム92,93にはさらに上面に規
制ピン104,105が固定されているがこれらはヘツ
ド基板30に設けた外周テーパ縁部106,107とそ
れぞれ係合可能である。
つまり切換ロツド81が正転走行可能な第1の伏態にあ
る場合、規制アーム92は軸90の回りに時計方向に回
動可能であるがヘツド基板30が停止位置にあるときは
、その外周テーパ縁部106と規制ピン104が係合し
規制アーム92は時計方向の回動を規制され、従つてア
イドラ63も調整板98、アイドラレバー61を介して
位置規制され、この状態ではアイドラ63はキヤプスタ
ンプ一り45とりール台26に圧接しないようになつて
いる。そして再生操作によりヘツド基板30が矢印A方
向へ摺動するとともに規制アーム92は時計方向へ回動
をはじめアイドラ63がキヤプスタンプ一り45とリー
ル台26に圧接するようになると規制アーム92の回動
は止まるが、ヘツド基板30はさらに前進し、そして所
定の再生位置に保持されるとき、その外周縁106は規
制ピン104から離れ従つてアイドラ63は所定の付勢
力でキヤプスタンプ一り45とリール台26に圧接され
るようになる。また切換ロツド81が反転走行可能な第
2の状態にある場合は、今度は規制アーム93が軸91
の回りに反時計方向に回動可能となり再生操作に伴いア
イドラ64がキヤプスタンプ一り46とリール台27に
圧接されるが、この時の動作は第1の状態で説明した内
容と対称関係をもつて全く同様の内容になるので、ここ
では詳しい説明は省略する。
規制アーム92,93に形成した外周テーパ縁部92c
,93cは前記ピンチローラアーム55,56に固定さ
れた規制ピン73,74と係合し、ピンチローラアーム
55,56の軸53,54の回りのそれぞれ時計方向あ
るいは反時計方向の回動を規制するためのものである。
つまりいま切換ロツド81が正転走行可能な第1の状態
にあるとして、停止状態から再生操作が行なわれてへツ
ド基板30が矢印A方向に摺動する場合第5図に示すよ
うにその開孔75,76も変移するためピンチローラア
ーム55,56はねじりばね79,80の付勢力により
軸53,54の回りにそれぞれ時計方向あるいは反時計
方向へ回動付勢される。規制アーム93はクリツクばね
85の付勢力により第1の状態に保持されているため、
ピンチローラアーム56に固定された規制ピン74は規
制アーム93の外周テーパ縁部93cと係合し、これに
より規制アーム93は軸91の回りに反時計方向の回動
力を受けるがクリツクばね85の付勢力の方が大きいの
で、ピンチローラアーム56はこの状態で回動を規制さ
れピンチローラ58はキヤプスタン44から離れた位置
に保持される。一方規制アーム92は軸90の回りの時
計方向の回動が許されているので、その外周テーパ縁部
92cも移動しピンチローラアーム56に固定された規
制ピンチ73が外周テーパ縁部92cと係合するまえに
ピンチローラ57がキヤプスタン43に圧接し従つて所
定の付勢力でピンチローラ57がキヤプスタン43に…
接されるようになる。また切換ロツド81が反転走行可
能な第2の状態にある場合は今度は規制アーム92がア
イドラ63をリール台26、キヤプスタンプ一り45か
ら引離しておく第2の状態に保持されるためピンチロー
ラアーム55に固定された規制ピン73が規制アーム9
2の外周テーパ縁部92cと係合し、従つてピンチロー
ラアーム55は軸53の回りの回動を規制されピンチロ
ーラ57はキヤプスタン43から離れた位置に保持され
、逆に規制アーム93が軸91の回りの反時計方向の回
動が許されているので、その外周テーパ縁部93cとピ
ンチローラアーム56に固定された規制ピン74は係合
せずピンチローラ58がキヤプスタン44に圧接し、従
つて所定の付勢力でピンチローラ58がキヤプスタン4
4に圧接されるようになる。第4図に戻つて上部基板2
上には前記主再生ロツド67に固定した連結ピン69を
支軸として転換レバー108が取付けら上部基板2とヘ
ツド基板30との間に配されており、この転換レバー1
08の両腕は再生操作時に正転再生ロツド5および反転
再生ロツド7に固定した操作ピン88,89と当接可能
である。
つまり、いま第4図の停止状態から正転再生ロツド5を
操作したとすると、まず主再生ロツド67は矢印A方向
へ摺動するがこれにより上記レバー108も同方向へ移
動する。そしてレバー87が反転走行可能な第2の状態
にあつたとしたら操作ピン88の矢印A方向の移動によ
りレバー87はクリツクばね85の力に抗して軸86の
回りに反時計方向に回動し、従つて切換ロツド81は矢
印C方向へ移動しレバー83は軸82の回りに時計方向
に回動しクリツクばね85が思案点を越えたところで今
度はクリツクばね85の付勢力により正転走行可能な第
1の状態へ切換わるようになる。従つてレバー108は
矢印A方向の移動の途中でその左先端が操作ピン89に
当接し、しかるのちは操作ピン89との当接部を支点と
して、連結ピン69により反時計方向に回動され、その
右先端が操作ピン88の矢印A方向の移動に追従するこ
とになる。そして第5図に示すように主再生ロツド67
が所定の再生位置にロツク保持されたときに正転再生ロ
ツド50)押圧操作を止めたら、この正転再生ロツド5
は戻しばね12の付勢力で矢印B方向へ戻ろうとするが
、レバー108の右先端がすぐ近くまできているので、
これと操作ピン88が当接する。レバー108は正転再
生ロツド5の戻し力により連結ピン69を中心に時計方
向の回動力を受けるが、その左先端で反転再生ロツドの
ばね14による戻し力およびレバー87のクリツクばね
85による付勢力により反時計方向の回動力を受け、こ
ちらの方がはるかに大きな力であるからレバー108は
この状態で保持され、従つて正転再生ロツド5もこの状
態で保持されることになる。以上説明した状態が第5図
に示してある。逆に停止状態から反転再生ロツド7を操
作した場合は正転再生時と対称関係でもつて全く同様の
動作になりレバー87、切換ロツド81、レバー83は
第2の状態に保持され、従つて主再生ロツド67が所定
の再生位置にロツク保持されたときに、反転再生ロツド
7は操作ピン89がレバー108の左先端に当接した伏
態で保持されることになる。次に前記正転再生ロツク保
持状態から反転再生ロツド7を操作する場合を説明する
第5図に示す正転再生状態から反転再生ロツド7を押圧
すると反転再生ロツド7は矢印A方向へ摺動し操作ピン
89がレバー87を押王し、このレバー87はクリツク
ばね85の力に抗して軸86を中心に時計方向に回動し
切換ロツド81、スイツチ37の切換つまみ37aは矢
印D方向に移動し、レバー83は軸82を中心に反時計
方向に回動する。そしてクリツクばね85が思案点を越
えたところで今度はクリツクばね85の付勢力により第
2の状態へ切換わる。このとき主再生ロツド67そして
ヘツド基板30は依然再生位置に保持されたままである
が、レバー87が軸86を中心に時計方向へ回動するの
に追従してレバー108も連結ピン69を中心に時計方
向へ回動し、従つて反転再生ロツド7の矢印A方向の摺
動に応じて正転再生ロツド5が矢印B方向へ復帰し、今
度は逆に正転再生ロツド5が停止位置へ戻つた状態のと
き、反転再生ロツド7は操作ピン89がレバー108に
係止され、この状態で保持されることになる。以上が正
転再生状態から反転再生状態への切換動作であるが、逆
に反転再生状態から正転再生状態への切換動作も上記説
明した内容と全く同じであるから、ここでは詳しい説明
は省略する。以上が第4図、第5図に示す機構の説明で
あるが、これをまとめると次の動作を行ない得る。1正
転再生ロツド5を操作すると切換ロツド81は正転走行
可能な第1の状態に保持され、このときピンチローラ5
7かキヤプスタン43に圧接し、アイドラ63がキヤプ
スタンプーリ22とリール台26に圧接し、モータ24
の回転によりテープは正転再生状態になる。
このときスイツチ37は録音再生兼用ヘツド33の正転
側アンプ回路および消去ヘツド34のバイアス発振回路
・正転側のテープ走行方向表示ランプをオンにする側へ
切換わる。21の状態で主再生ロツド67がロツク保持
されると正転再生ロツド5も操作位置に保持される。
3反転再生ロツド7を操作すると切換ロツド81は反転
走行可能な第2の伏態に保持されこのときピンチローラ
58がキヤプスタン44に圧接し、アイドラ64がキヤ
プスタンプーリ23とリール台27に圧接し、モータ2
4の回転によりテープは反転再生状態になる。
このときスイツチ37は録音再生兼用ヘツド33の反転
側アンプ回路および消去ヘツド35のバイアス発振回路
、反転側のテープ走行方向表示ランプ回路をオンにする
側へ切換わる。42の状態で主再生ロツド67がロツク
保持されると反転再生ロツド7も操作位置に保持される
5正転再生状態から反転再生状態への切換えあるいは反
転再生状態から正転再生状態への切換えは主再生ロツド
67とヘツド基板30を再生位置へ保持したままで、切
換ロツド81を正転走行可能な第1の伏態から反転走行
可能な第2の状態へあるいは第2の状態から第1の状態
へ切換え、スイツチ37とピンチローラ57,58のキ
ヤプスタン43,44への圧接、アイドラ63,64の
キヤプスタンプ一り22,23およびリール台26,2
7への圧接をそれぞれ切換えることにより行ない得る。
6規制アーム92,93に調理部材98,99を配置す
ることによりアイドラ63,64のキヤプスタンプ一り
22,23およびリール台26,27への圧接とピンチ
ローラ57,58のキヤプスタン43,44への圧接を
正確に同期させ、定速テープ駆動状態を正確に得ること
ができる。
次に第6図〜第8図には操作釦機構が示してありこれを
説明する。
第6図において下部基板1上には各操作ロツドの下方に
、上から順に操作連動ロツド109、第10ツク板11
0、第20ツク板111が所定間隔をおいて矢印C,D
方向に摺動自在に設けられており、これらは一端を下部
基板1に固定した引張ばね112〜114により常時矢
印C方向へ付勢され所定位置に保持されている。上記操
作連動ロツド109には右端側から矢印C方向に順に傾
斜辺115aを形成する開孔115、傾斜辺116aを
形成する開孔116、角孔117〜119、傾斜辺12
0aを形成する開孔120、角孔121が設けられてお
り、開孔115,116,120は同一形状である。次
に第10ツク板110には右端側から矢印C方向に順に
傾斜辺を有する三角形状の突片122aと溝部122b
を形成する開孔122、傾斜辺を有する三角形状の突片
124aと溝部124bを形成する開孔124、傾斜辺
を有する三角形状の突片125aと溝部125bを形成
する開孔125、傾斜辺を有する三角形状の突片126
aと溝部126bを形成する開孔126、傾斜辺127
aを形成する開孔127が設けられており、上記突片1
22a,124a,125a,126aの高さは同じに
なつている.さらに第20ツク板111には右端側から
矢印C方向に順に角孔128、傾斜辺を有する三角形状
の突片129aと溝129bを形成する開孔129、角
孔131.傾斜辺132aを有する開孔132が設けら
れている。
開孔129は開孔124の真下に配置されており、第8
図に示すように突片124aと129aの高さは同じで
あるが、溝部124b,129bの位置をわずかな量α
だけずらして配置している。また第20ツク板111は
第7図に示すように111b〜111dの3つの摺動部
で下部基板1に設けたガイド部1a〜1cに摺動ガイド
されており、摺動部111b,111cがガイド部1a
,1bに当接した状態で摺動部111dとガイド部1c
に所定のスキマβができるようになつている。そして上
記状態のとき前記した溝部124b,129bの位置ず
れαが生じるようになつている。またβはαより大きく
設定されている。−方、早送りロツド4、主再生ロツド
67、録音ロツド6、左早送りロツド8、停止ロツド9
には下向にそれぞれ操作ピン138〜142が固定され
ている。
そして操作ピン138は開孔115,122,128に
操作ピン139は開孔116,124,129に、操作
ピン140は開孔117,125に、操作ピン141は
開孔120,126,131に、操作ピン142は開孔
121,127,132にそれぞれ貫通挿入されている
。また操作連動ロツド109にはその下面に阻止ロツド
143が摺動自在に配置されている。つまり阻止ロツド
143の突片143a,143bはそれぞれ操作連動ロ
ツド109の角孔118,119に挿入され、この角孔
118,119で突片143a,143bを案内するよ
うになつている。そして操作連動ロツド109と阻止ロ
ツド143との間には一本の引張ばね144がかけられ
ていて阻止ロツド143は操作連動ロツド109が矢印
D方向へ移動するとき、この引張ばねの付勢力で同方向
へ摺動力を受けることになる。またこの阻止ロツド14
3にはL形の開孔145が形成されており、この開孔に
は前記録音ロツド6に固定した操作ピン140が貫通し
ている。上記操作連動ロツド109には一端に折曲片1
09aが形成されており、この折曲片109は第1図で
説明したモータ24の電源をオン・オフするスイツチ3
6の可動接片36aを移動させ固定接片36bと接触さ
せるためのものである。つまり、上記操作連動ロツド1
09が所定の停止位置にあるときは上記折曲片109a
は可動接片36aから離れており、従つてスイツチ36
の可動接片36aと固定接片36bは離れてオフとなつ
ているが、操作連動ロツド109が矢印D方向へ移動さ
れると上記折曲片109aが可動接片36aを同方向へ
押圧しこの可動接片36aと固定接片36bの接触状態
が得られスイツチ36がオンとなるようになる。以上が
操作釦機構の構成であるが、次にその動作について説明
する。まず正転再生操作時あるいは反転再生操作時は主
再生ロツド67が矢印A方向へ移動することにより操作
ピン139も同方向へ移動する。
このとき操作ピン139が操作連動ロツド109の開孔
116の傾斜辺116aを押圧するので上記操作連動ロ
ツド109はばね112の付勢力に抗して矢印D方向へ
移動せしめられ、従つて、その折曲片109aがスイツ
チ36の可動接片36aを同方向へ押圧し可動接片36
aと固定接片36bが接触しスイツチ36はオンになる
。同時に操作ピン139が第10ツク板110の開孔1
24の傾斜辺を押圧するので上記第10ツク板110は
ばね113の付勢力に抗して矢印D方向へ移動せしめら
れ、操作ピン139が突片124aを乗越えると、この
操作ピン139は溝部124bに挿入係止され主再生ロ
ツド67はこの位置でロツクされ再生状態となる。一方
さらに操作ピン139aは第20ツク板111の開口1
29の傾斜辺を押圧するので上記第20ツク板111は
ばね114の付勢力に抗して矢印D方向へ移動せしめら
れ操作ピン139が突片129aを乗越えるとこの操作
ピン139は溝部129bに挿入される。しかし第8図
に示す如く、第10ツク板110の開孔124の溝部1
24bとはわずかな量αだけ位置がすいているので操作
ピン139はこの溝部129bで係止されることはなく
、すき間αをおいて対向する。この再生状態において停
止ロツド9を押圧操作するとこの停止ロツド9の矢印A
方向の移動により操作ピン142も同方向に移動し、こ
のとき操作ピン142が第10ツク板110の開孔12
7の傾斜辺127aと第20ツク板111の開孔132
の傾斜辺132aとを押圧するので、第10ック板11
0および第20ツク板は矢印D方向へ移動せしめられ、
主再生ロツド67の操作ピンが第10ツク板110の溝
部124bおよび第20ツク板111の溝部129bか
ら外れるところまでくると操作ピン139の係止状態が
解除され、主再生ロツド67はばね68の力により元の
伏態に復帰され停止状態となる。
次に録音操作を説明する。
録音操作は録音ロツド6と主再生ロツド67を同時に押
田することによつて行なわれる。録音ロツド6と主再生
ロツド67が矢印A方向に移動すると、再生操作時と同
様に操作連動ロツド109は矢印D方向へ移動せしめら
れ、このとき阻止ロツド143もばね144に引かれて
同方向へ移動しようとするが、操作ピン140が阻止ロ
ツド1430)L形開孔145の矢印C,D方向の溝部
145aからすでに外れ、矢印A,B方向の溝部145
bへ到達しているので、操作ピン140は溝部145a
で係止することなく、従つて録音ロツド6の押圧操作は
続けて行ない得る。このとき阻止ロツド143は溝部1
45bが操作ピン140に係止された状態で保持される
。一方操作ピン140と139はそれぞれ第10ツク板
110の開孔125,124の傾斜辺を押圧するので再
生操作時と同様に第10ツク板110は矢印D方向へ移
動し、上記操作ピン140,139がそれぞれ溝部12
5b,124bに挿入係止され、録音、主再生両ロツド
はこの位置にてロツクされ録音状態になる。なお、録音
状態にて停止操作をずれば再生時と同様第10ツク板1
10および第20ツク板111が矢印D方向へ移動して
録音ロツド6、主再生ロツド67のロツクは解除されそ
れぞればね13,68の力により元の位置に復帰され停
止状態になる。次に右あるいは左早送り操作を説明する
右早送りロッド4あるいは左早送りロツド8が矢印A方
向に移動せしめられると操作ピン138あるいは操作ピ
ン141も同方向に移動し、それぞれ操作連動ロツド1
09の開孔115,120の傾斜辺115a,120a
を押圧するから、再生時と同様に上記操作連動ロツド1
09は矢印D方向へ移動せしめられ、スイツチ36はオ
ン状態となりモータの電源が入る。そして、同時に第1
0ツク板110の開孔122,126の傾斜辺を押圧す
るので再生時同様第10ツク板110は矢印D方向へ移
動し、操作ピン138あるいは141が突片122aあ
るいは126aを乗越えると溝部122bあるいは12
6bに挿入係止され右早送りロツド4あるいは左早送り
ロツド8はこの位置でロツクされ右早送りあるいは左早
送り状態となるOなおこれらの右早送りめるいは左早送
り状態において停止ロツド9を押圧操作すれば再生時と
同様に第10ツク板110が矢印D方向へ移動して右早
送りロツド4あるいは左早送りロツド8のロツクは解除
され、それぞれはね11あるいは15の力により元の位
置へ復帰され停止状態になる。
次に再生あるいは右左早送り状態から録音ロツド6を押
川操作する場合について説明する。再生あるいは右左早
送り状態のとき操作連動ロツド109は矢印D方向へ移
動し阻止ロツド143もばね144の力で同方向へ移動
している。このとき録音ロツド6の操作ピン140は阻
止ロツド143のL形開孔145の矢印C,D方向の溝
部145aに入つており、従つてこの状態で録音操作を
行なおうとしても操作ピン140が溝部145aに係止
されるため、録音ロツド6の矢印A方向の移動は不可能
となる。次に高速再生操作いわゆるキユ一操作について
説明する。
再生状態から右早送りロツド4あるいは左早送りロツド
8を操作すると、操作ピン138あるいは141の矢印
A方向の移動によりすでに早送り操作時説明した通り第
10ツク板110は矢印D方向へ移動する。そして第8
図に示すように操作ピン138あるいは141が突片1
22aあるいは126aを乗越えると、このとき主再生
ロツド67の操作ピン139は開孔124の溝部124
bから外れる位置にきており、従つて主再生ロツド67
の第10ツク板110によるロツクは解除され主再生ロ
ツド67は停止位置へ戻ろうとするが、第20ツク板1
11が矢印D方向へ移動されていないので今度は第20
ツク板111の開孔129の溝129bで操作ピン13
9は係止され再生状態の保持は持続される。つまり主再
生ロツド67は通常のロツク位置かられずかな量αだけ
戻つた位置にロツクされるわけであるが、この状態でも
テープ定速駆動は正常に動作するようになつている。一
方操作ピン139がαだけ戻つた位置にロツクされるた
め第10ツク板110は矢印C方向へ戻ろうとしてもそ
の力は非常に弱いので開孔124の突片124aの先端
がこの操作ピン139に逆に係止される。従つて、右早
送りロツド4あるいは左早送りロツド8の操作ピン13
8あるいは操作ピン141はそれぞれ第10ソク板11
0の開孔122,126の溝部122b,126bと係
合できなくなり、右早送りロツド4あるいは左早送りロ
ツド8はロックされず、キユ一伏態を保持するには右早
送りロツド4あるいは左早送りロツド8を常に手で押圧
しておく必要がある。もちろんこの押干力を解除すれば
右早送りロツド4あるいは左早送りロツド8は停止位置
へ復帰するので、再び再生状態となる。ここで録音状態
から上記のキユ一操作を行なう場合はすでに説明したよ
うに、第10ツク板110が矢印D方向へ移動するので
録音ロツド6の操作ピン140は開孔125の溝部12
5bから外れ録音ロツド6のロツクは解除され、従つて
、上述の正常なキユ一あるいは再生状態に移行できるわ
けで、録音状態からのキユ一操作によりミス録音が行な
われないように構成されている。
ところでキユ一状態を長時間持続させるとき、上述のよ
うに各早送りロツドを手で長い間押圧しておかなければ
ならないのは不便であり、本実施例ではこのような場合
、主再生ロツド67と右早送りロツド4あるいは左早送
りロツド8を同時にロツクできるように構成しているの
でこれを説明する。
再生あるいは録音状態からキユ一操作を行なう場合、上
記に説明したように各早送りロツドの操作ピン138、
あるいは141が第10ツク板110の開孔122,1
26の突片122a,126aを乗り越えたところで、
第10ツク板110が主再生ロツド67の操作ピン13
9に係止されるため操作ピン138,141のロツクが
できなかつたわけであるが、この状態のとき、操作ピン
138,141は第20ツク板111の角孔128,1
31の中にあつてこの角孔128,131の一辺128
a,131aとは当接していないが、右あるいは左早送
りロツド4,8をその位置からさらに深く押し込むと操
作ピン138,141はそれぞれ第20ツク板111の
開孔128,131の一辺128a,131aを押圧す
るようになる。
ここで第7図に示す如く、第20ツク板111は主再生
ロツド67の復帰力で矢印B方向へ押しつけられていた
ものが右早送りロツド4のそれに抗する。さらに深い押
圧により、その摺動部111bが下部基板1のガイド部
1aと当接した点を支点として、反時計方向にわずかな
がら回動するようになる。このとき開孔129の溝部1
29bも変移し従つて主再生ロツド67の操作ピン13
9が矢印A方向へ移動せしめられ、この移動量がαより
大きくなると、操作ピA39は第10ツク板110の開
孔124の突片124aから離れ、これに伴つて、第1
0ツク板110は操作ピン139による係止が解除され
るため、ばね113の力により矢印C方向へ移動し、溝
部124bは操作ピン139とそして溝部122bは操
作ピン138と係合状態になり、主再生ロツド67と右
早送りロツド4は第10ソク板110でロツクされ、キ
ユ一状態が保持される。一方、左早送りロツド8の深い
押圧の場合も第20ツク板111がその摺動部111c
と下部基板1のガイド部1bとの当接点を支点として時
計方向に回動するため上述した右早送り操作時と同様開
孔129の溝部129bの変移により主再生礪ンド67
の操作ピン139が矢印A方向へ移動せしめられ従つて
第10ツク板は、ばね113の力により矢印C方向へ移
動して主再生ロツド67と左早送リロツド4をロツクし
、キユ一状態が保持される。なお、キユ一状態のロツク
保持は再生あるいは録音状態から右早送りロツド4ある
いは左早送りロツド8を深く押し込むことによつて行な
う以外に主再生ロツド67と右あるいは左早送リロツド
4,8を同時に押圧操作することによつても上述の動作
と全く同じ動作によりなし得る。
次に上記キユ一がロツクされた状態から停止操作を行な
う場合は再生時と同様、第10ツク板110と第20ツ
ク板111が同時に矢印D方向へ移動して主再生ロツド
67と右早送りロツド4あるいは左早送りロツド8のロ
ツクが解除され、それぞれ元の位置へ復帰され停止状態
になる。
以上が操作釦機構についての説明であり、まとめると次
の動作が行ない得る。1主再生ロツド67のみ、あるい
は主再生ロツド67と録音ロツド6を同時にロツクして
再生伏態あるいは録音状態の保持。
2右早送りロツド4のみあるいは左早送りロツド8のみ
をロツタして右早送状態あるいは左早送り状態の保持。
3再生状態あるいは右早送り状態あるいは左早送り状態
における録音ロツドの押圧操作の阻止。
4再生伏態において、右早送りロツド4あるいは左早送
りロツド8を押8操作し、押圧状態を手で保持すること
によるキユ一動作。
5録音状態において右早送りロツド4あるいは左早送り
ロツド8を押圧操作することによる録音ロツド6のみの
ロツク解除すなわち録音状態から自動的に再生状態に戻
してのキユ一動作。
6キユ一動作からさらに右早送りロツド4あるいは左早
送リロツド8を押圧操作することによる主再生ロツド6
7と右早送りロツド4あるいは左早送りロツド8の同時
ロツクすなわち、キユ一状態の保持。
7主再生ロツド67と右早送りロツド4あるいは左早送
りロツド8を同時に押圧操作することによる同時ロツク
すなわちキユ一状態の保持。
8再生、録音、右早送り、左早送りあるいはキユ一保持
状態において停止ロツド9を押圧操作することによる停
止状態への移行。
次に第9図には早送り機構が示してあり、これについて
説明する。
下部基板1には支軸146,147を中心に回動自在な
操作レバー148,149が取付けられており、これら
の操作レバー148,149の軸受部にはねじりばね1
50,151が遊嵌されており、これらのばね150,
151の両技は上記操作レバー148,149に係止さ
れ、その長技150a,151aのみが操作レバーの外
側へ突出している。一方、右早送りロツド4、左犀送り
ロツド8には上記ねじりばね150,151の長技15
0a,151aに対向して、折曲片152,153が設
けられており右早送りロッド4あるいは左早送りロツド
8を矢印A方向に移動させれば、上記折曲片152,1
53がねじりばね150,151の長技150a,15
1aに当接押圧するので、このねじりばね150,15
1の弾性力により操作レバー148,149はそれぞれ
軸146,147の回りに反時計方向および時計方向に
回動されるようになつている。上記操作レバー148,
149の一端には連結ピン154,155が固定されて
おり、これらの連結ピン154,155は下部基板1に
矢印C,D方向に摺動自在に支持された切換ロツド15
6の折曲係合凹片157,158に嵌挿されている。従
つて操作レバー148,149と切換ロツド156は共
動するようになつている0つまり、右早送りロツド4を
矢印A方向へ移動させれば操作レバー148は軸146
の回りに反時計方向へ回動し切換ロツド156は矢印C
方向へ移動するし、左早送りロツド8を矢印A方向へ移
動させれば操作レバー149は軸147の回りに時計方
向へ回動し切換ロツド156は矢印D方向へ移動するよ
うになつている。また、下部基板1には支軸159を中
心に回動自在に切換板160が支持されている。
この切換板160上の軸161にはねじりばね162が
遊嵌されており、このばね162の右技162a,左技
162bは夫々切換板160上の係止片160a,16
0bに係止されるとともに切換板160の外側へ突出し
、前記切換ロツド156に形成した係合凹部163の右
内壁163a1左内壁163bと当接しており、従つて
切換ロツド156が矢印C方向へ移動するときは係合凹
部163の右内壁163aがばね162の右技162a
を押圧するので切換板160はばね162の弾性力で軸
159の回りに反時計方向に回動させられ、また切換ロ
ツド156が矢印D方向へ移動するときは係合凹部16
3の左内壁163bがばね162の左技162bを押圧
するので、切換板160はばね162の弾性力で軸15
9の回りに時計方向に回動させられるようになる。さら
に上記切換板160の他端には軸164が固定され、こ
の軸164には回転自在に歯車165とプーリ166が
一体に取付けられている。
またキヤプスタンプ一り45,46には第2図にも示す
通りキヤプスタン歯車167,168がキヤプスタン4
3,44を同軸に一体に固定されている。そして、リー
ル台26,27の巻取リール軸26a,27aには一体
にプーリ169,170が固定されている。従つて切換
板160が軸1.59の回りに反時計方向に回動すると
歯車165とキヤプスタン歯車167は噛合し、プーリ
166はプーリ169に圧接するようになる0また切換
板160が軸159の回りに時計方向に回動すると歯車
165とキヤプスタン歯車168は噛合し、プーリ16
6はプーリ170に圧接するようになる。また下部基板
1上の軸171にねじりばね172が遊嵌されており、
このばね172の右技172a左技172bは下部基板
1の係止片1d,1eに夫々係止されるとともに、その
先端部は前記切換ロツド156に形成した係合凹部17
3の右内壁173a、左内壁173bと当接しており、
従つてはね172の右技172aは切換ロツド156を
矢印D方向に、また左技172bは切換ロツド156を
矢印C方向へ付勢するようになつており、上述したよう
に下部基板1の係止片1d,1eに係止された状態で右
技172aと左技172bが切換ロツド156を同じ力
で互いに逆方向に付勢するようになるため切換ロツド1
56はこの位置に保持されることになる。
このとき前述した切換板160はばね162を介して中
立位置すなわち歯車165がキヤプスタン歯車167,
168から離れ、プーリ166が、プーリ169,17
0から離れた位置に保持されるとともに、操作レバー1
48,149に支持されたばね150,151の長技1
50a,151aは夫々右早送リロツド4の折曲片15
2、左早送りロツド8の折曲片153から離れた位置に
保持されるようになつている。さらに下部基板1の下面
にはスイツチ174が固定されており、このスイツチ1
74の切換つまみ174aは下部基板1を貫通して上方
に突出しており前記切換ロツド156に形成した係合凹
部175に嵌挿されており、従つてこのスイツチ174
は前記切換ロツド156がばね172により保持されて
いる中立位置を中心に、右早送りロツド4が矢印A方向
へ移動されたときにばね150操作レバー148、切換
ロツド156を介して矢印C方向へまた、左早送りロツ
ド8が矢印A方向へ移動されたときにばね1,51、操
作レバー149、切換ロツド156を介して矢印D方向
へそれぞれ切換えられるようになつている。
このスイツチ174はテープ走行方向表示ランプ回路お
よびキユ一動作において再生出力を所定レベルだけ下げ
るいわゆるミユーテイング回路を動作させるためのもの
であり、第10図、第11図にその回路図を示してある
が、これを説明する前にキユ一動作を説明する必要があ
るので、再び第9図Zaでキユ一動作の構成を説明する
下部基板1には支軸176,177を中心に回動自在に
制御レバー178,179が設けてあり、この制御レバ
ー178,179の軸受部にはねじりばね180,18
1が遊嵌されており、このばね180,181の両技は
上記制御レバー178,179に係止され、その長技1
80a,181aのみが制御レバー178,179の外
側へ突出している。
一方早送りロツド4、左早送りロツド8には上記ねじり
ばね180,181の長技180a.181aに対向し
て折曲片182,183が設けられており右早送りロツ
ド4あるいは左早送りロツド8を矢印A方向に移動させ
れは、上記折曲片182,183がねじりばね180,
181の長技180a,181aに当接押圧するのでこ
のねじりばね180,181の弾性力により制御レバー
178,179はそれぞれ軸176,177のまわりに
反時計方向および時計方向に回動されるようになつてい
る。ここで第4図、第5図に戻つてヘツド基板30には
その中央付近に下面に制御ピン184,185が固定さ
れ、この制御ピン184,185は切換ロツド81、上
部基板2を貫通して上部基板2の下方に突出して、前記
制御レバー178,179の一方の腕部178a,17
9aと対向している〇そして、このFhI脚ピン184
,185はヘツド基板30が停止位置にあるときは前記
制御レバーの腕部178a,179aから離れた位置に
あるが、ヘツド基板30が第5図に示すように所定の再
生位置に保持されたときは、腕部178a,179aの
すぐ近くまできており、従つて右早送りロツド4、左早
送りロツド8が矢印A方向へ移動されて制御レバー17
8,179が軸176,177の回りに夫々反時計方向
、時計方向に回動する際、腕部178a,179aは制
御ピン184,185に当接しこれらを矢印B方向へ押
圧するようになる。
そしてばね180,181の弾性力の方がはね72の弾
性力より大きいので、ヘツド基板30はばね72の力に
抗して矢印B方向へ移動されるようになる。制御レバー
178,179はヘツド基板を所定量矢印B方向へ移動
させたとき、その腕部178a,179aの先端部が下
部基板1に設けられたストツパ一186と当接するよう
になつており、従つて当接後は右早送りロツド、左早送
りロツド8の矢印A方向の継続移動はばね180,18
1の弾性力で逃げるようになつている。すなわち右早送
りロツド4、左早送りロツド8の矢印A方向の移動でヘ
ツド基板30は矢印B方向へ移動させられるが、所定量
移動したのちは、右早送りロツド4、左早送りロツド8
の移動量に関係なく、一定位置に保持されるように構成
されている。ここでヘツド基板30が所定量B方向へ移
動する場合について第1図、第5図に戻つて説明する。
ヘツド基板30が矢印B方向へ移動することにより、録
音再生兼用ヘツド33も同方向へ変移するが移動量は一
定であり、この伏態でヘツド33は力セツトテープと依
然接触している。従つてこの状態でテープが高速送りさ
れるとヘツド33を介していわゆるキユ一音が再生され
る。またヘツド基板30が矢印B方向へ移動することに
より、正転再生の場合はヘツド基板30の外周縁106
が規制ピン104に当接押…するので規制アーム92は
軸90の回りに反時計方向に回動する。これによりアイ
ドラ63は規制アーム92、調整部材98、アイドラレ
バー61を介しておおむね矢印D方向へ移動させられ、
キヤプスタンプーリ45、リール台26から離れる。ま
たピンチローラ57は規制アーム92の外周縁92c1
規制ピン73、ピンチローラアーム55を介しておおむ
ね矢印B方向へ移動させられ、キヤプスタン43から離
れる。従つてテープ定速駆動は解除されるようになる。
また反転再生時もヘツド基板30の矢印B方向の移動に
より規制アーム93を介して、アイドラ64はキヤプス
タンプ一り46、リール台27から離れ、ピンチローラ
58もキヤプスタン44から離れテープの定速駆動は解
除されるようになる。
次に第10図、第11図に示すテープ走行方向表示ラン
プ回路およびミユーテイング回路について説明する。第
10図はテープ走行方向表示ランプ回路であり、テープ
レコーダ本体に外部から見えるように取付けられた正転
方向表示ランプ187、反転方向表示ランプ188の一
端には常に+Bの電圧が加えられており、他端はスイツ
チ37とスイツチ174に接続されている。
スイツチ37はすでに第1図、第4図、第5図で説明し
たようにテープの定速駆動方向に応じて2つの状態に切
り換わるようになつており、切換ロツド81が第1の状
態すなわち正転再生可能な状態のときはスイツチ37の
接点1側が接続し、切換ロツド81が第2の伏態つまり
反転再生可能な状態のときはスイツチ37の側が接続す
るようになつている。
一方スイツチ174はすでに説明したように右および左
早送りロツド4,8が停止位置にあるとき、右早送りロ
ツド4が押圧操作されたとき、左早送リロツド8が押圧
操作されたときの3つ状態に応じて接点1,,と切換わ
るようになつている。つまり、右および左早送りロツド
4,8が停止位置にあるときはスイツチ174の接点1
側が接続し、右早送りロツド4が押圧操作されたときは
スイツチ174の接点側が接続し、左早送りロツド8が
押圧操作されたときは、スイツチ174の接点側が接続
するようになつている。従つて、右および左早送りロツ
ド4,8が停止位置にあるときスイツチ174とスイツ
チ37は接続されるので、正転再生を行なえばスイツチ
37のI側が接続し、正転方向表示ランプが通電される
ようになり反転再生を行なえばスイツチ37の側が接続
し、反転方向表示ランプ188が通電されるようになつ
ている。また右早送りロツド4が操作される場合は、テ
ープは正転再生方向と同方向に高速送りされるが、スイ
ツチ174は接点側が接続されるのでスイツチ37が接
点1,のいずれの側が接続されていても、正転方向表示
ランプ187が通電されるようになる。同様に左早送り
ロツド8が操作される場合はテープは反転再生方向と同
方向に高速送りされるが、スイツチ174は接点側が接
続されるのでスイツチ37がI,のいずれの側が接続さ
れていても、反転方向表示ランプ188が通電されるよ
うになつている。またキユ一動作の場合も、上述した右
あるいは左早送り状態と同じ動作が行ない得るのは明ら
かであるから説明を省略する。
第11図はミユーテイング回路であり、この回路はキユ
一動作によりテープ189の信号が高速再生されるとき
、再生出力を一定レベルだけ下げることにより、キユ一
音を耳ざわりでない適当なものにするためのものである
再生アンプ190の出力端子の一端は外部出力端子19
1と接続されており、この外部出力端子191より外部
出力+Vが取り出されるようになつている。また、もう
一端は抵抗Rll92を通してトランジスタ193のコ
レクタ側に接続されている。このトランジスタ193の
エミツタ側は接地されており、ベース側は上述したスイ
ツチ174の一端に接続されている。スイツチ174の
他端はIは開放,には常時+B1篭圧が加えられている
。従つて、右および左早送りロツド4,8が停止位置に
あるとき、つまりスイツチ174の接点1側が接続され
ているときはトランジスタ193にベース電流が流れな
いため、このトランジスタ193は0FFとなり、外部
出力は再生アンプ190の出力をそのまま取り出せる。
一方、右早送リロツド4あるいは左早送りロツド8が操
作されて、スイツチ174の接点側あるいは接点側が接
続されるとトランジスタ193にベース電流が流れこの
トランジスタはオンとなるため再生アンプ190の出力
は一部抵抗R,l92にとられ従つて外部出力+Vは一
定レベルだけ下げられた出力になることになつている。
以上が早送り機構の説明であるが、次にその動作につい
て説明する。
まず停止状態から右早送り操作を行なう場合、右早送リ
ロツド4が矢印A方向へ移動されるとねじりばね150
を介して操作レバー148は軸146の回りに反時計方
向に回動され、従つて切換ロツド156は連結ピン15
4を介して矢印C方向へ移動される。
このとき切換板160はねじりばね162を介して軸1
59の回りに反時計方向へ回動され歯車165はキヤプ
スタン歯車167と噛台し、プーリ166はプーリ16
9に圧接される。従つて、キヤプスタン歯車167の反
時計方向の回転により歯車165プーリ166は時計方
向に、プーリ169は反時計方向に回転されリール台2
6のリール軸26aは力セツトテープを正転再生と同方
向に高速で巻取るようになる。さらにスイツチ174の
切換つまみ174aも切換ロツド156の矢印C方向の
移動により同方向へ切僕えられ、スイツチ174は側に
接続され正転方向表示ランプ187が通電されるととも
に、トランジスタ193が0Nとなる。早送り操作時は
再生アンプ190の出力はないので外部出力に変化はな
い。一方制御レバー178はねじりばね180を介して
軸176の回りに反時計方向へ回動されるが、ヘツド基
板30に固定された制御ピン184は矢印A方向へ移動
していないのでこの制御レバー178により押圧制御さ
れることはなく、ヘツド基板30は停止位置に保持され
たままとなる。次に停止状態から左早送り操作を行なう
場合、左早送りロツド8が矢印A方向へ移動されるとね
じりばね151を介して操作レバー149は軸147の
回りに時計方向に回動され、従つて切換ロツド156は
連結ピン155を介して矢印D方向へ移動される。
このとき切換板160はねじりはね162を介して軸1
59の回りに時計方向へ回動され歯車165はキヤプス
タン歯車168と噛合し、プーリ166はプーリ170
に圧接される。従つてキヤプスタン歯車168の時計方
向の回転により歯車165プーリ166は反時計方向に
、プーリ1r0は時計方向に回転され、リール台27の
リール軸27aは力セツトテープを反転再生と同方向に
高速で巻取るようになる。さらにスイツチ174の切換
つまみ174aも切換ロツド156の矢印D方向の移動
により同方向へ切換えられ、スイツチ174は側に接続
され、反転方向表示ランプ188が通電されるとともに
トランジスタ193が0Nになる。この場合も再生アン
プ190の出力はないので外部出力に変化はない。一方
制御レバー178はねじりばね181を介して軸177
の回りに時計方向に回動されるが、この場合もヘツド基
板30に固定されたFjl脚ピン185は制御レバー1
79により押圧制御される。ことはなく、ヘツド基板は
停止位置に保持されたままである。次にキユ一動作につ
いて説明する。
まず正転再生時に右早送りロツド4を押圧操作すると、
上述した右早送り動作と同様にリール台26が反時計方
向へ回転し、力セツトテープを正転再生方向に高速で巻
取ろうとする。一方これに先行してヘツド基板30は再
生時は矢印A方向へ移動し再生位置へ持ちきたされてい
るので制御レバー178の軸176の回りの反時計方向
の回動により制御ピン184を介してへツド基板30は
再生位置より矢印B方向へ移動される0しかし、制御レ
バー178は所定量回動すると下部基板1のストツパ1
86に当接しそれ以上回動できないのでヘツド基板30
も所定量移動した位置で保持される。このとき規制アー
ム92は規制ピン104を介して軸90の回りに反時計
方向へ回動され、これによりアイドラ63は規制アーム
92、調整部材98、アイドラレバー61を介しておお
むね矢印D方向へ移動させられ、キヤプスタンプ一り4
5、りール台26から離れる。またピンチローラ57は
規制アーム92、規制ピン73、ピンチローラアーム5
5を介しておおむね矢印B方向へ移動させられ、キヤプ
スタン43から離れる。従つてテープの正転定速駆動は
解除される。一方ヘツド33はテープ189と接触状態
を保つているので、テープ189の信号はヘツド33を
介して再生が継続される。上述したテープの高速巻取り
動作の開始と定速駆動の解除には一定のタイミング差が
設けてあり、定速駆動が解除されたのちにテープ高速巻
取り動作が開始されるようになつている。またスイツチ
174がBの状態に切換わるので正転方向表示ランプ1
87の通電は継続される、とともにトランジスタ193
がオンとなり再生アンプ190の外部出力は一定レベル
だけ低下する。すなわち外部出力のキユ一音はミユーテ
イングされて小さい音になり、耳ざわりな音を発生しな
い。ここで上述のスイツチ174の切換えにも一定のタ
イミング差が設けてあり、まずミユーテイング回路が動
作してそのうちテープの正転定速駆動が解除され、つい
で正転高速巻取り動作と正転方向表示ランプ187の通
電継続が同時に行なわれるようになつている。以上が正
転再生状態から右早送りロツド4を操作してキュ一動作
を行なう場合であるが、次に反転再生状態から左早送り
ロツド8を操作する場合について述べる。
この場合は左早送り動作と同様にリール台27が時計方
向へ回転し、テープを反転再生方向に高速で巻取ろうと
する。一方これに先行して上述の説明と同様に制御レバ
ー179によりヘツド基板30は再生位置より矢印B方
向へ所定量移動した位置に保持されるこのとき規制アー
ム93は規制ピン105を介して軸91の回りに時計方
向に回動させられ、これによりアイドラ64は規制アー
ム93、調整部材99、アイドラレバー92を介してお
おむね矢印C方向へ移動させられ、キヤプスタンプ一り
46、リール台27から離れる。またピンチローラ58
は規制アーム93、規制ピン74、ピンチローラアーム
56を介しておおむね矢印B方向へ移動させられ、キヤ
プスタン44から離れる。従つてテープの反転定速駆動
は解除される。またヘツド33はテープ189と接触状
態を保つているのでテープ189の信号はヘツド33を
介して再生が継続される。またスイツチ174が接点の
位置に切換わるので反転方向表示ランプ188の通電は
継続されるとともにトランジスタ193がオンとなり再
生アンプ190の外部出力はミユーテイングされる。こ
の場合も切換動作に一定のタイミング差が設けてあり、
まずミユーテイング回路が動作して、そののちテープの
反転定速駆動が解除され、ついで反転高速巻取り動作と
反転方向表示ランプ188の通電継続が同時に行なわれ
るようになつている。以上が反転再生状態から左早送り
ロツド8を操作してキユ一動作を行なう場合であるが、
今度は正転再生状態から左早送りロツド8を操作する場
合および反転再生状態から右早送りロツド4を操作する
場合について説明するが、この場合は上述したキユ一動
作の組み替えになるので詳しい説明は省略する。正転再
生状態から左早送りロツド8を操作すると、まずミユー
テイング回路が動作し、そののちテープの正転定速駆動
が解除され、ついで反転高速巻取り動作の開始と同時に
正転方向表示ランプ187の通電が切れ反転方向表示ラ
ンプ188が通電される。また、反転再生状態から右早
送りロツド4を操作すると、まずミユーテイング回路が
動作し、そののち、テープの反転定速駆動が解除されつ
いで正転高速巻取り動作の開始と同時に反転方向表示ラ
ンプ188の通電が切れ、正転方向表示ランプ187が
通電される。これらの場合、ミユーテイングされた高速
再生音は定速再生音の再生方向と逆方向再生音、いわゆ
るレビユ一音になる。以上が早送り機構の説明であるが
、これをまとめると次の動作を行ない得る。
1右早送りロツド4の操作による正転方向へのテープの
高速早送りと同方向表示ランプの点灯。
2左早送リロツド8の操作による反転方向へのテープ高
速早送りと同方向表示ランプの点灯。
3正転再生状態から右早送りロツド4の操作によるミユ
ーテイングをかけたキユ一動作と正転方向表示ランプの
点灯。
4正転再生状態から左早送りロツド8の操作によるミユ
ーテイングをかけたレビユ一動作と反転方向表示ランプ
の点灯〇5反転再生状態から右早送りロツド4の操作に
よる、ミユーテイングをかけたレビユ一動作と正転方向
表示ランプの点灯。
6反転再生状態から左早送リロツド8の操作によるミユ
ーテイングをかけたキユ一動作と反転方向表示ランプの
点灯。
以上説明したように、本発明の磁気記録再生装置は正転
用、反転用の2つの再生ロツドを設け、これらの再生ロ
ツドにヘツド基板移動用の主再生ロツドを連動させると
共にテープ走行方向切換ロツドを連動させ、この切換ロ
ツドに走行駆動機構に係る1対のピンチローラ、1対の
アイドラを動作制御する1対の規制アームを関連せしめ
たものであり、斯かる本発明によればテープの正転、反
転いずれの定速走行をも機械的手段によつて実施するこ
とができ、安価にして高信頼性の装置を提供することが
できる。
しかも正転、反転、いずれかの再生ロツドの操作に伴い
主再生ロツドを操作位置に保持させておき、後は上記2
つの再生ロツドの選択的操作だけで走行方向を切換える
ことができるもので、少ない操作力で確実な走行方向の
切換えを行なうことができる0この2つの再生ロツドは
主再生ロツドに設けた転換レバーにより操作位置に保持
されるようにすることで複雑なロツク機構を設けずとも
再生ロツドの位置保持を行なうことができる。さらに規
制アームに調整部材を設けることでピンチローラ、アイ
ドラの動きを正確に行なわしめるよう簡単にして調整す
ることができる等、実用上の大なる効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における磁気記録再生装置の
機構部全体の斜視図、第2図は同要部正面図、第3図は
テープ定速駆動機構の概略平面図、第4図は停止状態を
示す平面図、第5図は正転再生状態を示す平面図、第6
図は操作釦機構を示す分解斜視図、第7図は第10ツク
板の平面図、第8図は第10ツク板と第20ツク板の関
係を示す要部拡大平面図、第9図はテープ高速駆動機構
の平面図、第10図はミユーテイング回路を示す回路図
、第11図はテープ走行方向表示回路を示す回路図であ
る。 5・・・・・・正転再生ロツド、7・・・・・・反転再
生ロツド、30・・・・・・ヘツド基板、43,44・
・・・・・キヤプスタン、57,58・・・・・・ピン
チローラ、63,64・・・・・・アイドラ、67・・
・・・・主再生ロツド、81・・・・・・テープ定速走
行方向切換ロツド、87・・・・・・切換レバ92,9
3・・・・・・規制アーム、108・・・・・・転換レ
ノマ一。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 正転再生ロッド、反転再生ロッドの2つの再生ロッ
    ドを備え、これら2つの再生ロッドの操作により機械的
    手段によつてテープの定速走行方向を切換えるように構
    成した磁気記録再生装置であつて、上記2つの再生ロッ
    ドに連動して移動されロック機構によつて操作位置にロ
    ックされる主再生ロッドと、この主再生ロッドに連動し
    て移動されるヘッド基板と、正転用、反転用の1対のキ
    ヤプスタンと、これら1対のキヤプスタンに対応する1
    対のピンチローラ並びに供給用、巻取用の1対のリール
    台を回転駆動する1対の駆動部材と、上記1対のピンチ
    ローラと駆動部材の位置を規制しテープの定速走行を制
    御する1対の規制アームと、これら2つの規制アームを
    選択的に作用させテープ定速走行方向を正転、反転のい
    ずれか一方にせしめる走行方向切換ロッドと、上記正転
    再生ロッド、反転再生ロッドの操作に連動して上記切換
    ロッドを正転走行可能な第1の位置、反転可能な第2の
    位置に選択的に切換える切換レバーとを備えるとともに
    、主再生ロッドに転換レバーを設け、主再生ロッドが操
    作位置に保持された時、上記転換レバーでもつて正転、
    反転、2つの再生ロッドのいずれか一方を操作位置に保
    持するように構成したことを特徴とする磁気記録再生装
    置。 2 転換レバーをその略中央部でもつて主再生ロッドに
    回動自在に軸支し、一方の再生ロッドが操作位置に保持
    された状態で他方の再生ロッドを操作すると上記転換レ
    バーが回動し、他方の再生ロッドが操作位置に保持され
    ると共に一方の再生ロッドが元の位置に復帰するように
    構成した特許請求の範囲第1項記載の磁気記録再生装置
JP53072821A 1978-06-15 1978-06-15 磁気記録再生装置 Expired JPS5939826B2 (ja)

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