JPS5939295Y2 - ステレオ機器におけるワンタツチスタ−ト操作回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、回転型スイッチ付きボリウムを用いそしてカ
セット方式又は８トラック方式をとるステレオ演奏のワ
ンタッチスタート操作回路に関する。

現在、広く使用されているカセット方式又は８トランク
方式の、ステレオプレーヤだけの単機能音響機器、渣た
はステレオプレーヤとラジオの複合機能を有する音響機
器において、そして音量調節用可変抵抗（以下ボリウム
という）と電源スィッチが連動していて、該電源スィッ
チのオンオフおよびボリウム調整動作をつ捷みの回転に
より行なうボリウムを用いるものでは、ボリウムが最小
つ１り音量が零になった後に電源スィッチがオフとなる
ので、ワンタッチで即ちステレオプレーヤのカセット又
はカートリッジを音響機器に挿入するだけで該機器を直
ちに動作させ、ステレオ演奏を開始することは不可能で
あった。

この点第１図に示すブツシュ・ブツシュ型のスイッチ付
きボリウムを用イる音響機器ではボリウムの摺動子Ｓの
位置に関係なく押し釦Ｂを押圧するだけで電源スィッチ
ＳＷをキンオフすることができるので、前もって適当な
位置に摺動子Ｓを位置させておけばフンタッチで所望の
音量の出力を得ることができる。

なおこの第１図のブツシュ・ブツシュ型スイッチ付きボ
リウムでは押し釦Ｂを回転させると摺動子Ｓが抵抗Ｒｖ
上を移動し、そして押し釦Ｂの回転位置に関係なくこれ
を押せばマイクロスイッチなどからなる電源スィッチＳ
Ｗが閉成普たは開放し、再び押せば元に戻り、以下同様
である。

スイッチＳＷの一方の接点は電源ＰＳへ、他方の接点は
各回路ＣＣＴへ接続され そして抵抗Ｒの一端はアース
され、他端は前段出力端ＦＳＯへ、摺動子Ｓはコシデ／
すＣを介して次段入力回路ＮＳＩへ接続される。

本考案はかＸるブツシュ・ブツシュ型スイッチ付きボリ
ウムを用いたものと同じ機能を回転式スイッチ付ボリウ
ムを用いたものに持たせ、カセット等をステレオ機器に
挿入するだけで直ちに該機器が適当な音量で動作するこ
とができるようにするステレオ機器のワンタッチスター
ト操作回路を提供しようとするものである。

本考案のフンタッチスタート操作回路はカートリッジ挿
入により切換ルスイッチ機構および回転型スイッチ付き
ボリウムを備えて、カートリッジ挿入前では該スインｆ
Ｗおよび該ボリウムのスイッチをＭしてパワーアンプお
よびラジオチューナに電源が供給され、カートリッジ挿
入後は該スイッチ機構を通して直接電源がパワーアンプ
およびステレオイコライザーに電源が供給されるステレ
オ機器において、該ボリウムの抵抗のアース側に出力設
定用抵抗を挿入し、筐た該出力設定用抵抗に並列に、カ
ートリッジ挿入前およびカートリッジ挿入後でかつ前記
ボリウムのスイッチが閉成したとき動作して該出力設定
用抵抗を短絡するスイッチング素子を接続したことを特
徴とするが、以下図面に示す実施例を参照しながらこれ
を詳細に説明する。

第２図は本考案に係るスタート操作回路の第１の実施例
を示す。

実線で囲んで示す部分はカセット等の挿入に応動するス
イッチ機構ＭＳであって、連動するスイッチＳＷ１．Ｓ
Ｗ２かもなり、スイッチＳＷ１の可動接点ＳＷ、、は電
源ＰＳに接続され。

該スイッチのラジオ側接点ｔ１は回転型ボリウムの摺動
子Ｓと連動する電源スィッチＳＷ３、スイッチＳＷ１の
ステレオ側接点ｔ２、スイッチｓｗ２の可動接点５Ｗ２
ａ１同ラジオ側接点ｔ３を介してラジオチューナ部ＲＴ
の電源回路へ接続される。

またこのスイッチＳＷ１のステレオ側接点ｔ２はパワー
アンプＰＡの電源回路へ、そしてスイッチＳＷ２のステ
レオ側接点ｔ４はステレオイコライザーＳＩの電源回路
へ接続される。

更に接点ｔ１とアースとの間にはリレーＲｙが接続され
、このリレーＲｙによりオンオフ動作するリレースイッ
チＳＷ４の可動接点５Ｗ４８は、一端をアースされた出
力設定用抵抗Ｒとボリウムの抵抗Ｒｖとの接続点Ｐに接
続される。

捷たリレースイッチＳＷ４の接点ｔ５は非接続、接点ｔ
６はアースされる。

これらのうち点線で囲んで示す部分ＣＣが本考案による
付加回路部分である。

抵抗Ｒｖの他端は前段の出力信号回路ＦＳＯに接続され
、摺動子ＳはコンデンサＣを介して又は直接パワーアン
プの信号回路ＰＡＳに接続される。

前段出力回路は本例ではステレオイコライザーＳｌおよ
びラジオチューナ部ＲＴの各出力段であり、これは第３
図ａに示すように各出力端を抵抗回路網で接続して電源
の投入された側の出力を取出すようにしたもの、あるい
は同図すに示すように切換スイッチＳＷ５で切換えて一
方の出力のみを取出すようにしたもののいずれでもよい
。

次にこの回路の動作を説明するに、回転型ボリウムのス
イッチＳＷ３がオフでカセット等（図示しない）が挿入
される以前の状態では、カセット及びカートリッジ挿入
検出スイッチＳ Ｗｌ 、ＳＷ ２の可動接点ＳＷ１，
５Ｗ２ａはそれぞれ実線で示す如くラジオ側接点ｔ１．
ｔ３に接続されているため各回路部には電源が供給され
ず、従ってラジオおよびステレオプレーヤは共に不動作
状態にある。

一方、リレーＲｙには電源が供給されるため該リレーは
付勢されてリレースイッチＳＷ の可動接点５Ｗ４８を
接点ｔ６に接続し、抵抗Ｒを短絡する。

か＼る状態でカセット等をステレオ機器に挿入すると検
出スイッチＳＷ１．ＳＷ２ の可動接点５Ｗ１ａＳＷ２
ａがステレオ側接点ｔ２．ｔ４に接続し、この結果パワ
ーアンプ部ＰＡ１ステレオイコライザーＳＩに電源が供
給され、これらの回路は動作状態となる。

一方、接点ｔ２への可動接点５Ｗ１ａの切り換わりによ
りリレーＲｙは消勢され、リレースイッチＳＷ４の可動
接点５Ｗ４ａは接点ｔ５に接続し、抵抗Ｒの短絡を解く
。

回転型スイッチ付きボリウムのスイッチＳＷ３のオフ状
態では前述のように摺動子Ｓは抵抗零つ筐り点Ｐ側にあ
るが、この点Ｐとアースとの間には出力設定用抵抗Ｒが
挿入されるので、該抵抗Ｒにより決定される一定の信号
出力電圧がコンデンサＣを介して又は直接パワーアンプ
信号回路ＰＡＳに入力され、こうしてワンタンチでステ
レオ演奏を開始させることができる。

なお前段出力部ＦＳＯが第３図ａの回路構成をとる場合
は上記動作でステレオ演奏が始するが、第３図すの回路
構成をとる場合は勿論スイッチＳＷ５ をスイッチＳＷ
１．ｓｗ２と連動させたりして切換える必要がある。

聴取者がこの抵抗Ｒにより自動的に設定されたこの音量
では不満を感じた時は、摺動子Ｓを動かしてつ筐すボリ
ウムのつ捷み（図示しない）を回転させて電源スィッチ
ＳＷ３をオンにすればよく、このときリレーＲｙは付勢
されてリレースイッチＳＷ４の可動接点５Ｗ４ａを接点
ｔ６側に切換え、出力設定用抵抗Ｒを短絡してボリウム
をその点Ｐ側がアースされる正常な状態に戻すから、摺
動子Ｓの位置調節により所望の音量にしてステレオ演奏
を聞くことができる。

捷たラジオを聴取する場合はカセットを抜き出してボリ
ウムの電源スィッチをオンにすればよく、このときスイ
ッチＳＷ１．ＳＷ２の可動接点Ｓｗ１．ＳＷ２＆はラジ
オ側接点ｔ１．ｔ３に接続シハワーアンプＰＡおよびラ
ジオチューナ部ＲＴに電源が投入され、かつラジオチュ
ーナ部の出力信号がボリウムに加わり、摺動子Ｓにより
調整された該信号の一部がパワーアンプの信号回路ＰＡ
Ｓに入力する。

このときリレーＲｙは付勢されて出力設定用抵抗Ｒを短
絡するのでボリウムは正常に動作する。

第４図は本考案の第２の実施例を示す。

この回路においてスイッチ機構ＭＳは第２図に示したも
のと同一のものであるが、付加回路部分ＣＣはリレーＲ
ｙの代りに、ダイオードｄ１．ｄ２、抵抗Ｒ１コンデン
サＣ１かもなる。

即ちラジオ側接点ｔ１とアースとの間に抵抗Ｒ１、コン
デンサＣ１の直列回路が接続され、これらＲ１，Ｃ１の
直列接続点はダイオードｄ１を介してボリウムの抵抗Ｒ
ｖと出力設定用抵抗Ｒとの接続点Ｐに接続され、更にダ
イオードｄ２を介してアースされる。

本回路の動作を説明すると、スイッチＳＷ３がオフでカ
セット等挿入以前の状態では、スイッチ５ＷＩｓ ＳＷ
２の可動接点５Ｗ１１ＳＷ２＆はそれぞれ実線で示す位
置にあり、各回路部には電源が供給されず、ラジオおよ
びステレオプレーヤは共に不動作状態にある。

しかしながら抵抗Ｒ１を介してダイオードｄｌｔｄ２に
電圧が印加されるためダイオードｄ１ｔｄ２はオンとな
り、出力設定用抵抗Ｒは短絡状態にある。

か＼る状態でカセット等をステレオ機器に挿入するとス
イッチＳ Ｗｌ 、Ｓ Ｗ２の可動点５Ｗ１１ＳＷ２８
が接点ｔ２．ｔ４側に切換わり、パワーアンプ部ＰＡお
よびステレオイコライザ一部ＳＩに電源が供給され、こ
れらの回路は動作状態になる。

一方、可動接点ＳＷ１．の接点ｔ２側への切換わりによ
り抵抗Ｒ１に電源が供給されなくなるとダイオードｄ１
．ｄ２はオフとなり、抵抗Ｒの萄絡は解かれる。

スイッチＳＷ３がオフ状態では摺動子Ｓは点Ｐ側の最下
端位置にあるので抵抗Ｒにより決定される一定の信号出
力電圧がコンデンサＣを介して又は直接パワーアンプの
信号回路ＰＡＳに人力され、所定音量でステレオ演奏が
直ちに開始される。

なお自動的に設定された音量に不満がある時あるいはラ
ジオに切換える時には第２図の場合と同様な操作を行な
えばよい。

なおＣ１は雑音妨止用コンデンサーである。

第５図ａ、ｂは第４図のダイオードｄ２の代りにトラン
ジスタを用いた例を示す。

即ち、同図ａではｎｐｎトランジスタＴＲ，のコレクタ
とエミッタが抵抗Ｒの両端に接続され、ベースが抵抗Ｒ
２を介してコレクタおよびダイオードｄ１へ接続される
。

同図すではｐｎｐ）ランジスタＴＲ２が用いられ、その
エミッタとコレクタが抵抗Ｒの両端に接続され１ベース
が抵抗Ｒ３を介してアースされる動作は第４図の場合と
同様であってスイッチＳＷの可動接点Ｓ１８が接点ｔ１
側に接触しであるいはスイッチＳＷ３が閉じて点ａに電
圧が印加されると第５図ａの場合はＲ１ｄ ｌ、Ｒ２，
ＴＲ，のベースエミッタの経路で、筐た同図すの場合は
Ｒ１。

ｄｌ、ＴＲ２のエミッタベースＲ３の経路でベース電流
が供給され、トランジスタＴＲ１，ＴＲ２がオンになっ
て抵抗Ｒを短絡する。

点ａの電圧か除かれるとこれらのトランジスタはオンと
なり、抵抗Ｒの短絡が解かれる。

以上詳細に説明したように本考案によれば、回転型スイ
ッチ付きボリウムを用いてもその電源スィッチのオンオ
フ状態に関係なくステレオ機器にカセット等を挿入する
だけで直ちにステレオ機５を適当な音量で動作させるこ
とのできるワンタッチスタート操作回路を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はブツシュ・ブツシュ型スイッチ付きボリウムの
構造を示す説明図、第２図および第４図は本考案に係る
ワンタッチスタート操作回路図、第３図ａ、ｂは前段出
力部の回路構成の説明図、第５図ａｔｂは本考案のスタ
ート操作回路の変形例を示す回路図である。 凹面でＭＳはスイッチ機構、Ｒｖは回転型スイッチ付き
ボリウム、ＳＷ３はボリウムスイッチ、ＰＡはパワーア
ンプ、ＲＴはラジオチューナ、ＰＳは電源、ＳＩはステ
レオイコライザー、Ｒは出力設定用抵抗、ｄ２．ＴＲ１
，ＴＲ２はスイッチング素子である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カー） ＩＪッジ挿入により切換るスイッチ機構および
   回転型スイッチ付きボリウムを備えて、カートリッジ挿
   入前では該スイッチ機構および該ボリウムのスイッチを
   通してパワーアンプおよびラジオチューナに電源が供給
   され、カートリッジ挿入後は該スイッチ機構を通して直
   接電源がパワーアンプおよびステレオイコライザーに電
   源が供給されるステレオ機器において、該ボリウムの抵
   抗のアース側に出力設定用抵抗を挿入し、また該出力設
   定用抵抗に並列に、カートリッジ挿入前およびカートリ
   ッジ挿入後でかつ前記ボリウムのスイッチが閉成したと
   き動作して該出力設定用抵抗を短絡スるスイッチング素
   子を接続したことを特徴とするステレオ機器におけるワ
   ンタッチスタート操作回路。