JPS5938793Y2 - 映像信号記録再生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は高周波変調器を有する映像信号記録再生装置の
遅延歪補正回路に関するものである。

テレビジョン受像機で映像信号はチューナ、ＩＦ増幅回
路等の帯域制限回路を通過する為、特にその帯域の端部
にある色信号は、位相遅延歪を受ける。

この為第１図に示すように放送局側で予め補正して信号
を送り出すようにし、このような歪の発生をなくしてい
る。

一方、最近に於いてはヒテオテープレコーダ（略してＶ
ＴＲという）のような映像信号記録再生装置が家庭にも
入るようになり、テレビジョン受像機と直接接続出来る
ようにテレビジョン放送と同様な信号を作る高周波変調
器を備えるのが普通となっている。

このような場合もテレビジョン受像機は同じものを使用
するのであるから、映像信号記録再生装置の高周波＼、
変調器より送り出される信号は正確には第１図に示すよ
うな補正を必要とする。

第２図は従来のこのような補正回路を備えた映像信号記
録再生装置のブロック図を示す。

図に於て、１は外部より映像信号を取り入れる為の映像
入力端子、２は入力された映像信号より色信号、音声信
号等の不要高周波成分を除去する為の低域ろ波手段（以
下略してＬＰＦとする）、３はプリエンノアシス回路、
４はクリップ回路、５はＦＭ変調回路、６は低域変換さ
れた色信号を加算する為その周波数帯に存在するＦＭ信
号を除去する為の高域ろ波手段（以下略してＨＰＦとす
る）、７は入力映像信号より色信号を抜き取る為の帯域
ろ波手段（以下略してＢＰＦとする）、８は色信号を低
域に変換する周波数変換回路、９は低域変換された色信
号の帯域を制限するＬＰＦ、１０ばＦＭ信号と低域変換
色信号を加算し増幅する記録増幅回路、１１は記録、再
生でビデオヘッドを記録増幅回路あるいは再生増幅回路
に切換る為の切換手段、１２はビデオヘッド、１３は磁
気テープ、１４はビデオヘッド１２で再生した微弱な信
号を増幅する為の再生増幅回路、１５ばＦＭ信号を取り
出す為のＨＰＦ、１４はリミッタ、１５はＦＭ復調回路
、１８はキャリヤを除き元の輝度信号を取り出すための
ＬＰＦ、２０は低域変換色信号を取シ出す為のＬＰＦ、
２１は低域変換された色信号を元の周波数に戻すための
周波数変換回路、２２ＩＩ′ｉ周波数変換回路２１の出
力より不要周波数成分を除去するＢＰＦ。

１９は輝度信号と色信号を加算し、増幅する出力増幅回
路、２３は受信機の特性を補償するため第１図に示すよ
うな群遅延特性を持った群遅延補償回路、２４は高周波
変調回路である。

２５は高周波変調回路の出力を受像機へ送り出す為の高
周波出力端子である。

このような装置に於いては出力増幅回路１９の入力で輝
度信号と色信号を一致させ、さらに群遅延補償回路２３
で第１図に示すような群遅延特性を持たせている。

しかし、このような群遅延補償回路を備えることは回路
部品点数を多くし、コストアップとなる問題がある。

本考案の目的は、前記したようにコストアップにならな
いように遅延補償回路を用いることなく、同等の性能を
得られるようにした映像信号記録再生装置を提供するに
ある。

前記目的を達成する為本考案に於いては、再生系のフィ
ルターの遅延時間を適当に設定することにより（輝度信
号系遅延時間）−（色信号系遅延時間）−０，１７μＳ
に設定し特別な位相遅延回路を用いずとも良好な受信画
像を得られるようにしたことを特徴とする。

第３図は本考案による映像信号記録再生装置の主要部を
示すブロック図である。

本実施例においては、主として、低域ろ技手段γおよび
１８′、高域ろ技手段６′および１５′による輝度信号
における遅延時間を、主として帯域ろ技手段γおよび２
２′、低域ろ技手段９′釦よび２０′による色信号の遅
延時間よりも約１７０ｎｓ大きくなるように設定しであ
る。

これにより従来必要であった群遅延補償回路を省略する
ことが出来る。

なお各ろ技手段にはその位相特性を補正するための補正
回路が含まれている場合があっても良い事はもちろんで
ある。

本考案を実施することにより特別に遅延補償回路を設け
なくとも実用上充分な画像が得られ回路の簡略化が出来
コストダウンが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は送信側群遅延補償特性を示す特性曲線図、第２
図は従来の映像信号記録再生装置の例を示すブロック図
、第３図は本考案の一実施例を示すブロック図である。 ２．２’、９，９’、１８，１８’、２０，２０’・・
低域ろ技手段、６，６’、１５，１５′・・・高域ろ技
手段、７ 、７’、 ２２ 、２２’−・・帯域ろ技手
段、１０・・・記録増幅回路、１４・・・再生増幅回路
、２４・・・高周波変調回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カラー映像信号から輝度、同期信号を分離する低域ろ波
   手段と色信号を分離する帯域ろ波手段と、前記低域ろ波
   手段より得られる輝度、同期信号を変調する記録系輝度
   、同期信号処理手段と、前記帯域ろ波手段より得られる
   色信号を低域に周波数変換する記録系色信号処理手段と
   前記２つの記録系信号処理手段より得られる変調輝度同
   期信号と変換色信号を加算する手段と、前記加算された
   信号を記録媒体上に記録し、また記録媒体上に記録され
   た信号を再生する記録再生手段と、再生された信号から
   変調輝度同期信号を分離する高域ろ波手段と変換色信号
   を分離する低域ろ波手段と前記高域ろ波手段より得られ
   る再生変調輝度同期信号を復調し元の輝度同期信号に戻
   す再生系輝度同期信号処理手段と前記低域ろ波手段より
   得られる再生変換色信号を元の周波数に戻す再生系色信
   号処理手段と前記２つの再生系信号処理手段より得られ
   る輝度同期信号と色信号を加算する再生系信号加算手段
   とこれより得られるカラー映像信号をテレビジョン放送
   と同じ高周波信号に変調する高周波変調手段を有し、輝
   度同期信号の通る低域ろ波手段、記録系輝度同期信号処
   理手段、高域ろ波手段、再生系輝度同期信号処理手段に
   よる輝度同期信号の遅延時間よりも色信号の通る帯域ろ
   波手段、記録系色信号処理手段、低域ろ波手段、再生系
   色信号処理手段による色信号の遅延時間を約１７０ｎｓ
   短くし輝度同期信号と色信号が加算されてから遅延補償
   手段を設けないことを特徴とする高周波変調手段を有す
   る映像信号記録再生装置。