JPS6029276B2 - 録画再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ＶＩＲ（ＶｅｎｉｃａｌｌｎｔｅＷａＩＲｅ
ｆｅｎｃｅ）信号を含むカラーテレビジョン信号を記録
再生する録画再生装置に関するものである。

カラーテレビジョン信号をＶＨＦあるいはＵＨＦで伝送
する場合、伝送系の歪等により特に、カラー信号の位相
、振幅変動を生じる問題があるため、送信時に第Ｔ図の
様なＶＩＲ信号を垂直プランキング期間の第１歩走査期
間（ＦＣＣ規格）に挿入して伝送し、放送局の中継局な
どで、このＶＩＲ信号をもとに位相、振幅変動を補正す
る。

いわゆる局間調整に使用されていたが、最近米国などで
はカラーテレビジョン受像機でもこのＶＩＲ信号により
色飽和度及び色相を制御する受信機が現われてきた。第
１図において、ａは水平同期信号、ｂはバースト信号、
ｃはクロマリフアレンス信号で振幅、位相はｂのバ−ス
ト信号と同じである。

第２図はバースト信号とクロマリフアレン信号をベクト
ル的に示したもので、バースト信号Ｂは、クロマリフア
レンス信号はＲで示してある。第３図イ，口には、ＶＩ
Ｒ信号の寄数および偶数フィールドの正常な位置を示す
。さて、このＶＩＲ信号と含むカラーテレビジョン信号
をビデオテープレコーダ（以下ＶＴＲと略称す）を用い
て記録再生した場合、以下の理由によってこのＶＩＲ信
号が振幅・位相変動を受け、カラーＴＶ受像機で正常な
飽和度、正常な色相が再現されないというＶＩＲの補正
の誤動作を生じる問題があった。

ＶＴＲにおいて、ＶＩＲ信号が忠実に再生されない理由
について、以下説明する。

この問題は第１に、通常のへＩＪカルスキャン形のＶＴ
Ｒで輝度信号を角度変調し、搬送色信号を低域側に変換
して、その周波数の変換された搬送色信号を前記角度変
調波に重畳して記録再生するいわゆる低減変換記録再生
方式であって、しかも記録トラック間のガードバンドを
なくす方式のＶＴＲにおいて生じる。

つまりガードバンドをなくしているので、トラツキング
ェラー等によって、隣接トラックからのクロストークが
生じ、防害信号となった主トラックからのクロストーク
の影響を軽減するために、隣接トラック間で、ヘッドア
ジムス角度（例えば±６ｏ）を異なる様にして記録し、
クロストーク成分はアジムス損失分だけ減少する。その
ため現在ガードバンドレス記録にはアジムス記録方式が
用いられる。ところでこのジアムス損失は、短波長ほど
大きい。

即ち輝度信号を角度変調（例えばＦＭ変調）したＦＭ信
号は、ァジムス損失は大きいが、低減周波（数百ＫＨＺ
）に変換した搬送色信号は長波長となりアジムス損失が
少ない。そのため隣接クロストークを除去するために、
隣接トラック間の記録搬送色信号の周波数スベクトラム
が第４図（実線が主トラック、破線が隣接トラックのス
ベクトラム）の様に周波数インターリーブの関係にして
記録し、再生時には搬送色信号ＩＨ（１水平走査期間）
遅延線を用いたクシ形フィル夕によって、主信号のみ分
離する方法が用いられている。ところが、このＩＨ遅延
線を用いたクシ形フィル夕は、ＩＨ（１水平走査期間）
前の信号との相関性を利用して、主信号は加算され、ク
ロストークは打ち消される。しかしＶＩＲ信号のクロマ
リフアレンス信号（第１図ｃ）は、１水平走査期間のみ
しかない信号で、ＩＨ前の信号は無信号（最近は１６〜
１薪鞠こＶＩＲ信号（テスト信号）が挿入されている場
合もある）であり、この相関性がなく、クシ形フィル夕
による、隣接のクロマリフアレンス信号の影響を受け、
振中及び位相が変動する又、クロストークの影響がない
場合、振中は通常に比べ＆旧低下する。その上、ＶＩＴ
信号（テスト信号）等の信号がＩＨ前にあると、この信
号が加算され、ＶＩＴ信号内容によっては、振中・位相
が大幅に変動し、カラーＴＶ受像機（ＶＩＲ制御付）で
は、飽和度や色相が異なり、正常な画とならない問題が
あった。

第２に、記録トラック間にガードバンドを設けている記
録再生方式（ＥＩＡＪ，統一１型等）でもカラー信号の
Ｓ／Ｎ向上やクロスカラー除去のためくし形フィルター
を用いているものでは、Ｖｍ信号のみの時、飽和度が母
旧異なり、ＶＩＴ信号がある時は、振中、位相共大幅に
変動し、正常な画像をみることができない欠点があった
。本発明は、このような点に鑑み、ＶＩＲ信号あるいは
ＶＩＲ信号とＶＩＴ信号を含むカラーテレビジョン信号
の記録再生に関し、再生時くし形フィル夕を用いて隣接
クロストーク除去や、Ｓ／Ｎ向上を目的とした記録再生
装置で安定な記録再生を行ない、ＶＩＲ制御付カラーＴ
Ｖ受像機に正常な画像を提供するものである。

そのため、本発明においては、再生信号中からＶＩＲ信
号の全部又は一部を除去することによってＶＩＲ制御機
能付カラーテレビジョン受像機のＶｍ制御機能を停止さ
せる。

以下本発明の説明を図面と共に行なう。

第５図に低域変換記録再生方式の記録ブロック図を、第
６図に、本発明を適用した再生系の基本ブロック図を示
す。

第５図において、カラーテレビジョン信号入力端子１よ
りローパスフィルタ２で輝度信号を得、角度変調器３で
周波数の高城側で角度変調（例えばＦＭ変調、以下ＦＭ
変調と略称す）し、一方入力カラーテレビジョン信号は
バンドパスフイル夕５で周波数３．５８ＭＨＺ（ナｓ）
の搬送色信号を得、周波数変換器６で連続波入力端１０
よりの宿号イなる連続波で周波数変換し、ローパスフィ
ルタ７を介して、搬送色信号を低域側に周波数変換し、
（例えば周波数ナｃ）、該低域変換搬送色信号を前記Ｆ
Ｍ波と混合器８で加算して、ビデオヘッド９により記録
媒体に記録される。

ここで連続波イ信号は、例えば、３．５８ＭＨＺの発振
器と、入力カラーテレビジョン信号の水平同期信号（周
波数〆Ｈ）に位相同期したいわゆるＡＦＣ回路（例えば
４０「Ｈ＝〆ｃ）を周波数変換し、周波数〆ｃ＋〆ｓと
したもの、あるいは前記３．５剥けＨＺ発振器を入力カ
ラーテレビジョン信号のバーストで位相同期させた信号
と前記ＡＦＣ回路出力を周波数変換した、周波数〆ｃ＋
ナｓなる連続波である。ここでガードバンドをなくし、
アジムス記録再生を行なうには、前述したように、搬送
色信号をトラック間で周波数インターリーブさせる必要
がある。その方法の一つのＶＨＳフオーマットでは、こ
の連続波イを１つのトラックでは、ライン（１水平走査
期間）ごと、９００ずつ進み位相に、もう一つのトラッ
クではラインごと９００ずつ遅れ位相に位相を切換える
と、トラック間の記録される低域変換搬送色信号は周波
数インターリープする。隣接クロストーク除去の方法に
、８−フオーマツトがあり、その技術は等開昭５０一４
２７３３などに示されている。又従来のガードバンド付
では、連続波イは周波数ナｃ＋「ｓの固定発振器を具備
しているものもある。次にこのように記録された信号は
第６図に示すような基本ブロックで再生される。

ビデオヘッド９からの再生信号は、前層増幅器１１で増
幅され、ハィパスフィルタ１２で輝度ＦＭ信号を得、リ
ミツタ回路１３で振幅変動を除去し、角度復調器１４（
例えばＦＭ復調器）で角度復調し、再生輝度信号を得る
。

一方前置増幅器１１からの再生信号の一部はローパスフ
イルタ１６で低域変換搬送色信号（周波数〆ｃ）を得、
周波数変換器１７で、連続波入力端２２からの信号口に
より周波数変換し、バンドバスフィルタ１８で元の周波
数３．捌けＨＺ（ナｓ）の搬送色信号を得、くし形フィ
ル夕１９で隣接トラックからのク。ストークやクロスカ
ラー除去あるいは、カラーＳ／Ｎを向上させたのち、そ
の再生搬送色信号を混合器１５にて、再生縄信号と加算
し、元のカラーテレビジョン信号を得、後述するＶＩＲ
消去回路２３を介して、再生カラーテレビジョン信号出
力端２４に再生出力信号を得る。又連続波口信号は、く
し形フィル夕１９の出力より、バースト信号を得、該バ
ースト信号と、３．５母ＭＨＺの発振器信号を位相比較
し、該誤差信号で別の３．斑ＭＨ２の発振器を制御する
ＡＰＣ回路と、再生水平同期信号（周波数ナＨ）に位相
同期した連続波（例えば、４０ナ日＝ナｃ）いわゆるＡ
ＦＣ回路と、両出力を周波数変換し、周波数ナｃ＋ナｓ
の連続波口を得るものである。

ここで、記録時、周波数インターリーブさせたものにつ
いては、再生時にも、同一に、例えば、１つのトラック
ではラインごと９００ずつ進み位相に、もう１つのトラ
ックではラインごと９００ずつ遅れ位相に連続波ナｃ＋
〆ｓを切換えると、バンドパスフイルタ１８出力は、主
信号は、元の搬送色信号位相に、クロストーク成分は、
ラインごと１８００位相が異なるようになる。即ち第７
図にバンドパスフィルタ１８出力の主信号を実線で、ク
ロストーク成分を破線で示している。この信号は、くし
形フイルタ１９の、遅延しない信号とＩＨ遅延器２０に
よりＩＨ遅延した信号を減算器２１で減算すると、主信
号は、２倍の振幅に、クロストーク成分は打ちけされて
零となる。又連続波口は、従来のガード付記鍵では、再
生出力のバースト信号と３．５８ＭＨＺ（ナｓ）の発振
器信号を位相比較し、その誤差信号で周波数〆ｃ＋〆ｓ
の可変周波発振器を制御し、その可変周波発振器出力を
連続波とするものである。

さて、ＶＩＲ信号のみをカラーテレビジョン信号が含む
場合、ライン相関がないため、くし形フィル夕１９出力
は、隣接クロストークがなければバースト信号や搬送色
信号に比べ紅Ｂ振幅が少なくなり、隣接クロストークが
ある時は振幅・位相共変化する。

さらに１８走査期間に色信号を含むＶＩＴ信号があれば
、くし形フィル夕１９の出力は、ＶＩＴ信号とＶＩＲ信
号が等価的に加算され、振幅・位相共変化し、カラーＴ
Ｖ受像機がこの変動したＶＩＲ信号で飽和度、色相を制
御するため、色誤差が発生する。そこで本発明では、Ｖ
ＩＲ信号除去回路２３を設け、少くとも、１９走査期間
のＶＩＲ信号の輝度信号とクロマリフアレンス信号を消
去するものである。消去すれば、カラーＴＶ受像機では
ＶＩＲ信号がないと判断し、ＶＩＲ制御を止めて、従来
のバースト信号制御のみとし、ＶＩＲ制御ランプがさえ
る。このことは、伝送路の振幅・位相変化は除去されな
いが、ＶＴＲで発生する重要な問題（振幅・位相の大幅
変動）を除去でき、ほぼ正常な画面（従来のカラーＴＶ
受像機と同様）を見ることができる。第８図イが再生輝
度信号と再生搬送色信号を混合器１５で加算したもので
あり、Ｂはバースト信号、ＲはＶＩＲ信号のクロャリフ
アレンス信号でそのレベルは、バーストレベルに対して
一助Ｂである。

１９走査期間にまたＶＩＲ信号の輝度信号がある。

２０走査期間の信号は、１９走査期間のクロマリフアレ
ンス信号がくし形フィル夕を通過したために発生したも
のである。

この第８図イがＶＩＲ信号除去回路２３に入力されてい
る。このＶＩＲ信号除去回路は、ゲートパルス発生回路
２５からの、１９走査期間でバースト信号だけは残るよ
うな第８図口に示すパルスを発生し、そのパルス期間、
ＶＩＲ信号（輝度信号及びクロマリフアレンス信号）を
除去し、そのレベルが第８図ハに示すようにほぼべデス
タル位置近ぼうのＤＣレベルに保持される。このＤＣレ
ベルはある範囲の許容値はあるが、現在市販されている
ＶＩＲ制御付カラーＴＶでは、ＶＩＲの有無をＶＩＲ信
号の輝度７０％ＩＲＥを検出しているため、このＤＣレ
ベルをあまり高くはできない。あらゆる安全を考えると
べデスタル近辺のレベルがよい。又バ−スト信号をした
ゲートパルスとしているのは、バースト信号は肋蚤走’
査期間からあり、ライン相関がある状態で前述したクロ
ストークを除去できており、ＶＴＲやカラーＴＶ受像機
正常なＡＰＣ動作を保証するためである。又ゲートパル
ス発生回路２５は、再生カラーテレビジョン信号の複合
同期信号の垂直同期信号をもとに、水平同期信号から垂
直同期信号や等化パルスを除去した信号を計数し、モノ
マルチノゞィブレータを使用することによってゲートパ
ルスの位置およびパルス中を設定して作成する。以上Ｖ
ＩＲ信号のみを消去する場合について説明したが、第８
図二に示すように、ＶＩＴ信号やその他の信号を除去す
るようなゲートパルスを発生してもよい。又、ＶＩＲ信
号の輝度信号のみを消去してＶＩＲ制御を停止させても
よい。ＶＩＲ信号の消去位置としては下記のものが考え
られる。

○）・ ＶＴＲのカラーテレビジョン信号出力でＶＩＲ
信号の輝度信号をクロマリフアレンス信号を消去する。

（第６図）。ｔ２｝ ＶＴＲ再生輝度信号（第６図ＦＭ
復調器１４と混合器１５間に）のＶＩＲ信号と再生搬送
色信号（第６図〈し形フィルター９と混合器１５間で）
のＶＩＲ信号を別々に消去する。

【３’ＶＴＲの入力輝度信号（第５図ローパスフィルタ
２出力）のＶＩＲ信号を消去する。

この手法は、再生時輝度信号はべデスタルとなるが、ク
ロマリフアレンス信号はそのまま、隣接クロストークや
振幅変化をともなったまま出力する。（輝度信号のＶＩ
Ｒ信号レベルでＶＩＲ有無を検出するよう構成されてい
るテレビジョン受像機ではこれでもよい。）以上のよう
に本発明によると、くし形フィル夕を使用したＶＴＲ出
力をＶｍ制御付カラーＴＶ受像機に入力した時、発生す
る色飽和度の上昇、色相の変動を比較的簡単な回路で、
ＶＩＲ信号を除去し、カラーＴＶ受像機のＶＩＲ制御回
路を自動的にＯＦＦし従来のカラーＴＶ受像機同様の画
像を提供でき、充分に満足のいく画面をみることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はＶＩＲ信号波形を示す図、第２図はバースト信
号とクロマレフアレンス信号をベクトル的に示した図、
第３図イ，口は寄数および偶数フィールドにおけるＶＩ
Ｒ信号の挿入位置を示す波形図、第４図は隣接トラック
間の記録搬送色信号の周波数スベクトラムを示す図、第
５図および第６図は本発明の１実施例における記録系お
よび再生系を示すブロック図、第７図は同動作説明のた
めのベクトル図、第８図は同動作説明のための波形図で
ある。 １・・・・・・入力端子、１，１６・・・・・・ＬＰＦ
、３・・・・・・ＦＭ変調器、４，１２・・・・・・Ｈ
ＰＦ、１５，１８・・・・・・ＢＰＦ、６，１７・・・
・・・周波数変換器、６，１５・・・・・・混合器、９
・・・・・・磁気ヘッド、１１・・・・・・増中器、１
３…・・・リミッタ、１４・・・・・・ＦＭ復調器、１
９・・…・くし形フィル夕、２３・…・・ＶＩＲ消去回
路、２５・・・・・・ゲートパルス発生器。 第１図 第２図 第４図 第５図 第６図 第７図 図 の 舵 図 〇 船

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 所定の水平走査期間にＶＩＲ信号を含むカラーテレ
   ビジヨン信号を記録再生する線画再生装置において、少
   なくとも前記所定の水平走査期間のＶＩＲ信号の輝度信
   号とクロマリンフアレンス信号の両信号を消去する信号
   処理手段を具備した録画再生装置。 ２ 信号処理手段を、記録側信号処理系に設けたことを
   特徴とする特許請求の範囲第第１項記載の録画再生装置
   。 ３ 信号処理手段を、再生側信号処理系に設けたことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の録画再生装置。