JPS5938600Y2 - 階段用手摺り - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は階段用手摺りの改良に関する。

従来この種牛摺りは、階段の上下に縦設した支柱間へ上
下横桟を斜めに架設し、上下横桟間に等間隔を設けて立
格子を配備して（・る。

ところが、下部横桟は、その端部を階段の傾斜に応じて
斜めに切断し、支柱の側面へ衝合せ溶接しており、かか
る溶接作業に手間どり且つ溶接ビートが外部に表われて
美感を損じる等の問題がある。

本考案は支柱側面と横桟端部とを蝶番型連結具にて連結
し且つ該連結具全体を横桟の枠内空間に納めることによ
り、上記要望を満足し施工の簡易化及び美感向上に効果
を発揮する新規な手摺りを提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明す
る。

図面は階段用手摺りを示し、支柱１，１間に上下横桟２
，２を平行し且つ傾斜して架設し、上下横桟２，２に立
格子１３の端部を支持している。

前記下部横桟２はチャネル型金属枠材を下向きに使用し
ており、両側壁の下縁には夫々枠内空間に向けてＬ字状
に対称的に屈曲した固定フランジ２１゜２１を形成し、
該横桟２端部をその傾斜に応じて斜めに切断し、本案に
係る連結具３にて支柱１側面に連結固定している。

本案の特徴をなす連結具３は、横桟２０両フランジ２１
．２１に股ぎ適合する幅の２枚の取付板３１．３２を蝶
番状に枢止連結し、一方の取付板３１にはビス孔３３を
開設し他方の取付板３２上には、両端に下向き鍔部４１
，４１を具えた締付板４をビス３４にて仮止めしてその
側方にピン５を縦設し、且つ、取付板３２と締付板４と
の間にバネ６を介装して締付板４を回動附勢し、両端鍔
部４１，４１が取付板３２両側へ臨出するようになして
いる。

連結に際しては、一方の取付板３１を支柱１側面にビス
固定し、他方の取付板３２に対し、横桟２端部を被せて
フランジ２Ｌ２１下面に接合し、且つ横桟の切断端面２
２を支柱側面に接合した後、先ずビス３４を緩める。

このとき、締付板４はバネ６カにて回動し両端部がフラ
ンジ２Ｌ２１上に係合し、再びビス３４を締付けるとき
、締付板４は両フランジ２１，２１を取付板３２上に圧
着固定し、連結具を横桟内に位置して支柱、横桟を一体
結合するようにしたものである。

第５図は連結具の第２実施例であって、両歌付板３１，
３２の一辺に枢止片３５．３６を具えて枢止連結したも
ので、取付板３１，３２には前述例と同様にビス孔及び
締付板を設ける。

この実施例では、両歌付板の間隔を大小に設定できるた
め、組立ての作業性がよい。

本考案は上記の如く、チャネル型枠を以てなす下部横桟
２の端部を階段の傾斜に応じて斜めに切断し、斜めの切
断端面２２を垂直な支柱１の側面に衝合し、横桟２枠内
に納まる幅を有し且つ回動可能に枢支連設された２枚の
取付板３１，３２０一方を支柱１の側面に、他方を横桟
の枠内に形成したフランジ２１．２１にそれぞれ固定し
て、下部横桟２の傾斜切断端面２２を支柱１の側面に衝
合固定したから、階段用手摺りにおいて、特に下部横桟
２と支柱１との取付げに溶接を要せず、しかも、両歌付
板３１，３２は下部横桟２０枠内空間に納まって外部に
現われず、以て、階段手摺りをスッキリと仕上げること
が出来る等、実用上の効果を有す。

【図面の簡単な説明】

第１図は階段用手摺りの正面図、第２図は要部の拡大断
面図、第３図は第２図Ａ−Ａ線断面図、第４図は蝶番型
連結具の斜視図、第５図は第２実施例を示す断面図であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 階段の傾斜に沿って配設される階段用手摺りにおいて、
   支柱１と、チャネル型枠材を以てなし枠内空間に枠側壁
   に連続するＬ状フランジ２１，２１を対称的に備え、端
   部を階段傾斜に応じて斜めに切断した下部横桟２と、該
   横桟２と支柱１との間に配備され横桟の切断端面２２を
   支柱１側面に衝合し且つ固定する連結具３とを備え、該
   連結具３は横桟の両フランジ２１，２１に股ぎ適合する
   幅の２枚の取付板３１，３２を枢止してなり、一方の取
   付板３１は支柱１側面にビス固定し、他方の取付板３２
   上には締付板４がビス３４を介して配備され、該締付板
   ４と取付板３２との間に横桟２０両フランジ２１，２１
   を挾持固定してなる階段用手摺り。