JPS5938535Y2 - 油圧作動式シヨベル装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は作業車輌に装着した油圧作動式ショベル装置に
関する。

トラクタのような作業車輌は、車輌の前方に延びて上下
方向に回動できる一対のリフトアームを有し、このリフ
トアームの先端にドーザ板、パケットなどの任意の作業
具を取付けて作業を行なう。

したがって、リフトアーム先端に取付けられる作業具は
取付は取外しの容易なアタッチメント形式であることが
望ましく、しかもそのばあいにも、作業性能はできるだ
けすぐれたものにしなければならない。

本考案の目的は、作業車輌のリフトアームに容易に取付
ることかできて、しかも可動範囲の広い油圧作業式ショ
ベル装置を提供することである。

すなわち、本考案による油圧作動式ショベル装置は、上
下方向に回動できる一対の横方向に並んだリフトアーム
と、該リフトアームの各々に対し上下方向に並んで該リ
フトアームとほぼ同方向に延びる連結棒と、該連結棒を
リフトアームに対し長さ方向に相対的に移動させるシリ
ンダ装置とを有する作業車輌の、前記リフトアームの先
端に取付けられるものであって、リフトアームの長手軸
線に対して直角方向でかつ水平な軸線のまわりに回動で
きるようにこの一対のリフトアームの先端に各々枢着さ
れた一対の作動リンク部材と、この一対の作動リンク部
材間にわたして配置された横桁部材と、前記作動リンク
部材が回動する前記軸線に対しほぼ直角な軸線まわりに
回動できるように前記横桁部材に一端が枢着された作動
アームと、該作動アームの長手軸線に対して直角でかつ
水平な軸線のまわりに回動できるようにこの作動アーム
の先端に枢着されたパケットと、一端が前記横桁部材に
取付けられ、他端が前記作動アームに取付けられて前記
作動アームを前記横桁部材に対し回動させる作動シリン
ダと、一端が前記作動アームに取付けられ、他端が前記
パケットに取付けられて該パケットを前記作動アームに
対し回動させる作動装置とからなり、前記作動リンク部
材の各々は、前記連結棒の各々の先端に連結されたこと
を特徴とする。

すなわち、本考案のショベル装置は、生動リンク部材を
上下に回動させるシリンダ装置以外は、パケットの作動
に必要な部品はすべて作動リンク部材よりパケット側に
配置されており、ショベル装置の装着にさいしては、作
動リンク部材をリフトアームと連結棒の先端に取付ける
だけでよい。

そして、パケットは、リフトアームの上下動、作動リン
ク部材の上下方向回動、作動アームの左右方向回動、パ
ケット自体の上下方向回動、という多種類の回動により
操作されるので、広い作業範囲にわたりすぐれた機能を
発揮することができる。

以下、添付図面を参照しながら本考案について一層詳し
く説明する。

第１図を参照しで、本考案によるショベル装置１は、作
業車輌２上に固定したフレーム３にブラケット４のとこ
ろで枢着した１対のリフトアーム５を（１つのみを図示
する、以下同じ）包含する。

これらのリフトアーム５はやや下方に曲がっており、湾
曲点のところにそれぞれブラケット６が設けである。

これらのブラケット６にそれぞれ油圧シリンダ７のロッ
ド端が枢着してあり、油圧シリンダ本体もフレーム３に
枢着してあってその伸縮によってリフトアーム５を垂直
方向に回動させうろことは了解できよう。

各リフトアーム５の先端部の外側面には、符号８で示す
ところで、はぼ逆り字形のリンク片９が枢着してあり、
これらリンク片の下部が横桁部材１０によって連結して
あって作動リンク部材を構成している。

各リンク片９の後端１１には、連結棒１２の一端が枢着
してあり、連結棒の他端は各リフトアーム５のブラケッ
ト６の上縁に枢着した支持部材１３に連結しである。

この支持部材１３には、油圧シリンダ１４のロッド端が
枢着してあり、油圧シリンダ本体もフレーム３のブラケ
ット４に枢着しである。

したがって、この油圧シリンダ１４の伸縮によって連結
棒１２を介して作動リンク部材９，１０が枢着軸線８の
まわりに回動させられる。

この枢着軸線８は、明らかなように、リフトアーム５の
長手軸線に対して直角でかつ水平方向に延びている。

横桁部材１０のやや横方向に片寄った位置で作動アーム
１６のふたまた後端部１７が垂直軸線１８まわりに枢着
してあり、作動アーム１６はその後端に枢着した油圧シ
リンダ１９の伸縮によってリフトアーム５の長手軸線に
対して直角でかつ垂直方向の軸線１８のまわりに回動さ
せられる（第２図参照）。

この油圧シリンダ１９の本体は作動リンク部材の横桁部
材１０に枢着しである。

作動アーム１６の先端には、後端部のふたまたとは９０
度変位したふたまた部２０が設けてあり、そこにパケッ
ト２１が枢着しである。

したがって、パケット、２１は、作動リンク部材９，１
０のリフトアーム５への枢着軸線と平行な方向の軸線２
２のまわりに回動できる。

パケット２１の後部２３には油圧シリンダ２４のロッド
端が枢着してあり、油圧シリンダ２４の本体も作動アー
ム１６の上面に取付けたブラケット２５に枢着２６シで
ある。

こうして、パケット２１は垂直方向に油圧シリンダ２４
によって回動させられると共に、作動アーム１６の油圧
シリンダ１９による水平方向回動によってリフトアーム
５の長手軸線からずれた方向にも向けられうる。

その−し、作動アーム１６が油圧シリンダ１４の伸縮に
よって垂直方向に回動するので、パケット２１の届く範
囲はさらに広がることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるショベル装置を作業車輌に取付け
た状態で示す側面図、第２図は本考案のショベル装置の
一部を示す平面図である。 １・・・・・・ショベル装置、２・・・・・・作業車輌
、３・・・・・・フレーム、４・・・・・・ブラケット
、５・・・・・・リフトアーム、６・・・・・・ブラケ
ット、７・・・・・・油圧シリンダ、９・・・・・・作
動リンク片、１０・・・・・・横桁部材、１２・・・・
・・連結棒、１３・・・・・・支持部材、１４・・・・
・・油圧シリンダ、１６・・・・・・作動アーム、１９
・・・・・・油圧シリンダ、２１・・・・・・パケット
、２４・・・・・・油圧シリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下方向に回動できる一対の横方向に並んだリフトアー
   ムと、該リフトアームの各々に対し上下方向に並んで該
   リフトアームとほぼ同方向に延びる連結棒と、該連結棒
   をリフトアームに対し長さ方向に相対的に移動させるシ
   リンダ装置とを有する作業車輌の、前記リフトアームの
   先端に取付けられるショベル装置にお゛いて、リフトア
   ームの長手軸線に対して直角方向でかつ水平な軸線のま
   わりに回動できるようにこの一対のリフトアームの先端
   に各々枢着された一対の作動リンク部材と、この一対の
   作動リンク部材間にわたして配置された横桁部材と、前
   記作動リンク部材が回動する前記軸線に対しほぼ直角な
   軸線まわりに回動できるように前記横桁部材に一端が枢
   着された作動アームと、該作動アームの長手軸線に対し
   て直角でかつ水平な軸線のまわりに回動できるようにこ
   の作動アームの先端に枢着されたパケットと、一端が前
   記横桁部材に取付けられ、他端が前記作動アームに取付
   けられて前記作動アームを前記横桁部材に対し回動させ
   る作動シリンダと、一端が前記作動アームに取付けられ
   、他端が前記パケットに取付けられて該パケットを前記
   作動アームに対し回動させる作動装置とからなり、前記
   作動リンク部材の各々は、前記連結棒の各々の先端に連
   結されたことを特徴とするショベル装置。