JPS593841B2 - 過電圧サ−ジ避雷器 - Google Patents

過電圧サ−ジ避雷器

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JPS593841B2
JPS593841B2 JP53028761A JP2876178A JPS593841B2 JP S593841 B2 JPS593841 B2 JP S593841B2 JP 53028761 A JP53028761 A JP 53028761A JP 2876178 A JP2876178 A JP 2876178A JP S593841 B2 JPS593841 B2 JP S593841B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電力バリスタを含む形式の過電圧サージ避雷器
に関し、更に詳しく云えば、これに限定されるものでは
ないが、電力を処理するアーク・ギャップをバリスタと
直列に接続する必要なく、バリスタが酸化亜鉛バリスタ
である様な避雷器に関する。
過電圧サージ避雷器は、通常開路位置にあって、電気系
統と大地又はその他の基準電位との間に接続されている
高速電圧感応開閉器と考えることが出来る。
これらは典型的には、絶縁ハウジング内忙電気的に直列
になっている1つ又はそれ以上のバリスタと1つ又はそ
れ以上のアーク・ギャップとを含む。
一層高い電圧用では、ギャップを分路する電圧勾配調整
抵抗を含み、またサージに対する避雷器の応答をより良
好に制御する別の回路を含んでいることがある。
避雷器が定常状態にある時、定常状態電流が電圧勾配調
整抵抗を介して流れる外は何ら電流は流れない。
然し、系統内の予定の電圧を越える電圧サージにより、
アーク・ギャップが弧絡して直列の電力バリスタを介し
て大地へ大電流を通す。
ここで電力バリスタはこの様な電圧にて低い抵抗を持つ
様に選ばれている。
系統の電圧が正規の電圧に戻ると、避雷器を通る続流が
ギャップのアークを維持するのに不充分になるまで電力
バリスタの抵抗が急速に増加し、そこで避雷器は回復し
て再び開いた開閉器となる。
ギャップは、開閉作用の鋭敏な制御を行い又系統電圧を
定常状態に於てバリスタから隔離する働きをする。
この隔離が必要なのは、バリスタの電流−電圧特性に於
ける非直線性が充分でなくて、正規系統電圧に於ける定
常状態電流を避雷器の熱的損傷が生じない程に充分低い
値に維持出来ないことがある為である。
最近酸化亜鉛化合物形式のバリスタが開発されて、避雷
器から直列のアーク・ギャップを完全に除外することが
可能になっている。
これらのバリスタは屡々「高指数バリスタ」と呼ばれて
いる。
指数は、バリスタの電流−電圧関係式■=Kvnに於け
る指数を指す。
該式で、■はバリスタを流れる電流であり、Kは定数、
Vはバリスタ両端間ノミ圧である。
この様な高指数バリスタは系統電圧では充分な抵抗を持
っていて普通意味のない続流を通し、他方予定のサージ
電圧では充分急速に抵抗が減少して、何らギャップを介
在しないでも避雷器の開閉作用を厳密に制御出来る。
避雷器に用いられるバリスタは普通熱逸走状態に陥り易
い。
これは直列ギャップなしで用いられる高指数バリスタの
場合特にそうである。
熱逸走状態は、設定電圧におけるバリスタが温度上昇に
つれて益々多くの電流を通す傾向があるためである。
直列ギャップを持たず高指数電力バリスタを備えた避雷
器は、正規系統電圧にて成る定常状態電流を通す。
この電流の大きさは、該電流によって発生される熱が避
雷器から散逸される態様により影響を受ける。
定常状態電流が高過ぎる場合、避雷器の温度は上昇し続
け、バリスタ電流の温度依存性が避雷器からの熱の散逸
よりも高次の関数であるので、避雷器が故障するまで電
流は増加する。
他方、定常状態電流が不安定性の閾値より充分小さい場
合であっても、一連のサージによりバリスタに多量のエ
ネルギが加えられた為にバリスタがその定常状態電流ま
で回復出来ず、このため熱逸走状態に突入することがあ
る。
避雷器の熱逸走の問題は以前でも認識されていた。
従来の熱逸走を防ぐ方式は、主にバリスタとハウジング
の間の熱伝達を改善して、バリスタが任意の普通予想さ
れるサージ電流により熱逸走に突入する惧れのある温度
より充分低い温度にバリスタを保つ様にハウジングから
充分な熱を散逸することに向けられていた。
この様な従来の方式の例が米国特許第2050334号
に記載されている。
該特許中には、ハウジングへの熱伝達を改善するためバ
リスタと磁器製ハウジングの間の空間を不燃性の絶縁物
で充填した避雷器が開示されている。
絶縁物は円筒形であって、バリスタをハウジングの中に
はめ込んだ後に配設される。
絶縁物は、その特定の形に応じて、バリスタの周りに詰
め込み、埋め込み、又は予め成形された同筒体として挿
入することが出来る。
上記の従来の方式に伴う重要な問題は、故障時のバリス
タ間のアークが密に局限され、従ってその結果大量のガ
スが急速に発生することである。
このようなガスの発生はハウジングの爆発の可能性を増
加させる。
本発明の新規な避雷器はバリスタとハウジングの間に熱
伝達及び熱散逸(sinking)カラーを有する。
カラーの形状は、バリスタの故障の際に自由なアーク発
生のための空間を残す様になっている。
このため局限されたアークにより生じるガスの急激な発
生が減じ、もって避雷器の爆発の可能性を実質的に低下
させる。
カラーは、熱をバリスタからハウジングへ伝達する作用
の他に、それ自身熱散逸体(heat 5ink)とし
て働いてバリスタの熱容量を補い、もってバリスタが衝
撃的なエネルギにより熱逸走状態に突入する可能性を減
らす。
本発明の第1の好ましい実施例は第1図に示す過電圧サ
ージ避雷器10である。
避雷器10は段付の磁器部分12を含むハウジングを持
つ。
磁器部分120両端には2つの金属製の端子用端蓋集成
体14が固定されており、該集成体は避雷器10内のガ
スの圧力が予定の圧力を越えた時に避雷器内部からガス
を逃がす手段を含む。
磁器部分12の中には端蓋集成体140間に電気的に直
列に接続された円板形のバリスタ16の積重ね体があり
、各バリスタ16は高指数の酸化亜鉛化合物材料から成
る。
バリスタ16は磁器部分12の中心軸線の一方の側に配
設されている。
バリスタ16と磁器部分12の内壁との間の空間の大部
分が、粒状酸化アルミニウム充填剤を充填した室温硫化
シリコーンゴム・コンパウンドである熱伝達及び熱散逸
材料18で充たされている。
磁器部分12の内部の縦方向空間の未充填部分がアーク
発生及びガス逃し用チャネル19を画成する。
第2図に避雷器10の横断面が示されており、熱伝達及
び熱散逸材料18の中に埋め込まれたバリスタ1601
つを例示する。
各バリスタの両面には導電性の電極被覆が設けられてい
て、このためバリスタ16を一緒に積み重ねた時それら
が隣り合う面の間の接触によ−り電気的に直列に接続さ
れる。
熱伝達材料18はバリスタ16を配設した後避雷器10
の中に注入し、次いで材料がひとりでに平らになること
によってガス逃し用チャネル19を磁器部分12の内部
に残す様に材料18の硬化中に避雷器10を横に倒して
もよい。
熱伝達及び熱散逸材料18は、バリスタ16と磁器部分
12との間の熱的結合を改善して、系統上での避雷器1
0の定常状態動作中にバリスタ16内で発生される熱を
磁器部分から一層効果的に散逸させることが出来る。
該材料はまた、バリスタ16が単一の長い過電圧インパ
ルスの間に又は極く短い時間間隔で生じる一連のインパ
ルスにより吸収したエネルギによって熱逸走状態に突入
することがない様に、避雷器10の全体の熱容量を増し
てハIJスタ16に対する熱散逸能力を高める。
熱伝達及び熱材料18の別の作用は、避雷器10の輸送
又は他の取扱いの際の機械的衝撃による損傷からバリス
タ16を保護することである。
本明細書で述べる全ての実施例に於て、適当な熱伝達及
び熱散逸材料は、1.8重量部の酸化アルミニウム砂の
粒状充填剤と1重量部の低活性2成分室温硫化液状シリ
コーンゴム結合剤(例えば、アメリカ合衆国、ニューヨ
ーク州、ウォーターフォード所在のゼネラル・エレクト
リック・カンパニイのシリコーン・プロダクツ・デパー
トメントにより市販されている製品名RTV627の様
な結合剤)を混合することによって作ることが出来る。
砂は好ましくは、例えば米国基準局により米国商務省刊
行物番号118−50rシンプリフアイド・プラクテイ
ス・リコメンディション(SimplifiedPra
ct、ice Recommendations)Jに
於て定義されている様な、180グリツドの粒の細い砂
と80グリツドの粒の粗い砂との等しい量の混合物であ
る。
砂の内の粒の粗い成分の主な作用は熱伝導率を改善する
ことであり、他方砂の粒の細い成分の主な作用は材料の
構造的な特性を改善し、注入及び硬化の際の粗い成分の
沈殿を禁止し、よりコストの高いシリコーンゴム結合剤
と置き換わることである。
逃しチャネル19は避雷器10の故障の場合にハIJス
タ16の全部又はどれかの間でのアークの発生を局限し
ない空間を与え、このため故障により最小のガスしか発
生されない。
この様な故障の際にその発生を避けることの出来ないガ
スは、熱伝達材料18によって残された拘束のない逃し
チャネル19を介して端蓋集成体14中の逃し機構を通
すことにより逃すことが出来る。
本発明の第2の好ましい実施例は、第3図に示す避雷器
20である。
避雷器20のハウジングが第1の例と同様な端蓋集成体
及び磁器部分22を含む。
避雷器20のハウジング磁器部分22の内部には複数の
バリスタ・ユニット24が積み重ねられており、その1
つのユニットが第4図により詳しく示されている。
バリスタ・ユニット24により、避雷器20の内部に沿
って縦方向に延在する逃し空間25が残されている。
第4図のバリスタ・ユニット24は、第1の例の避雷器
10の材料18と同じ種類の熱伝達材料からなる個別の
熱伝達及び熱散逸カラー21を備えた酸化亜鉛化合物バ
リスタ26である。
カラー27はバリスタ26を完全に取り囲み且つ平らに
した逃し空間部分28を持つ。
部分28は個々のバリスタ・ユニット24に対し避雷器
20の逃し空間25の増分的な部分を提供する。
バリスタと個々の熱伝達及び熱散逸カラー27との組合
せは、材料18が全てのバリスタ16を1群としてさや
状に包んでいる第1の例の避雷器10の様な構成に較べ
幾つかの利点を持つ。
1つノ利点は、個々にカラーを設けたバリスタ・ユニッ
ト24の方が、カラー27がバリスタ26に対する支持
手段となるのでカラーなしのバリスタ26自体よりも取
扱いや避雷器内への据付dvc於て一層容易であると云
うことである。
別の利点は、仕上げられた避雷器20を試験した際Vc
1づ又はそれ以上のバリスタ26に障害があることが判
った場合、バリスタ・ユニット24を再び容易に分解出
来ることである。
この場合、障害のあるバリスタ・ユニット24を取り替
えることが出来、避雷器は廃棄することなく再組立てさ
れる。
バリスタ26を個々にカラー27と組み合わせてユニッ
ト24にする第3の利点は、カラー27の形状が材料の
節約のため及びその他の問題の条件によりよく適合する
様にするため容易に変更出来ることである。
問題になる1つの特性は、カラー27、バリスタ26及
び磁器部分22の材料間の熱膨張係数Ω差である。
カラー27の熱膨張係数は磁器部分22又はバリスタ2
6の熱膨張係数より相当大きい。
このことは、避雷器20の加熱時隣接するバリスタ・ユ
ニット24のカラー27が互に対し押し合って、夫々の
バリスタ26の面の間の接触が破壊される惧れがあるこ
とを意味している。
この様な破壊の発生を防ぐため、カラー27の厚さをバ
リスタ26の厚さよりも小さくする。
機械的な安定性のため、また磁器部分22への良好な熱
伝達関係を確立するため、各々のバリスタ・ユニット2
4を磁器部分22内の所定位置にしっかりと保持するこ
とが望ましい。
カラー27の材料を弾力性がある様に作ることが出来る
ので、カラー27はそれ自身で、所定位置での所望の保
持を確立するのに必要な機械的及び熱的接触を与えるこ
とが出来る。
然し、酸化アルミニウムの様な絶縁セラミックの粒子の
充填を増加することによりカラーの熱伝導率を増大させ
ると、弾力性が減少して、ユニット24の配設の際又は
避雷器20の完成後の避雷器の加熱の時に過大な応力が
生じるまでになることが知られている。
上述の問題の条件を避ける様に変更したカラーを備えた
バリスタ・ユニットの幾つかの代りの形状ニついて以下
説明する。
これらの代りのユニットは、別々の個々の熱伝達及び熱
散逸カラーを含み且つ避雷器磁器部分の中VC1つ又は
それ以上の積重ね体として組み込むことが出来ると云う
点で、避雷器20のバリスタ・ユニット24と同じ形式
のものである。
従って、磁器部分以外の避雷器の特徴は、各々の代りの
ユニットに対してはこれ以上説明しない。
また、各々の代りのユニットのカラーは、前述の第1の
例の避雷器10Vc於て用いタノと同じ材料で作ること
が出来る。
第5及び6図に、代りのバリスタ・ユニット30が示さ
れている。
バリスタ・ユニット30は、バリスタ32とその周りを
囲むカラー33とを含む。
カラー33は平らにした逃し空間部分34を持ち、また
2つの膨張空間くぼみ35を備えている。
くぼみ35は、充填剤を大量に充填した時のカラー材料
の弾力性の損失を補う。
バリスタ・ユニット30は第7図に示す様に磁器部分3
6の中に配設されて、逃し空間3γを残す。
くぼみ35はカラー材料を節約すると共に、カラー33
が膨張する空間を提供する。
また、くぼみ35は、カラー33の中に、逃し空間部分
34のどちらの側にも可撓性の部分を作って、種々の直
径の磁器部分の中にぴったりとt炎め込むことが出来る
様にする。
バリスタ320面はカラー33よりも上方に高(なって
いて、該方向へのカラー33の熱膨張を許す。
第8及び9図に、第2の代りのバリスタ・ユニット38
が示されており、該ユニットは第10及び11図に示す
様に磁器部分36の内側に配設される様になっている。
ユニット38はバリスタ40とカラー42を含む。
バリスタ400面はカラー42より上に高くなっていて
、カラー42の熱膨張を許す。
カラー42は突出部44を含み、突出部44は隆起部4
6及び縦方向のチャネル48を持つ。
カラー42の4つの面部分49が逃し空間部分として作
用する。
第10及び11図に示す様に、バリスタ・ユニツ)38
は、未充填シリコ−7−fムの流し込み成形物である高
弾性バイアス球50と共に磁器部分36の中に配設され
る。
球50はバリスタ・ユニット38のチャネル48と磁器
部分36の内壁との間の位置に押し込まれる。
球50は所定位置にあるとき僅かに変形するほどの一寸
大きめの直径を持ち、このため球50は磁器部分360
反対側の内壁に対して押し付ける様にバリスタ・ユニツ
)38に一定のバイアスをかける。
これが、カラー42が磁器部分36の壁に見合った形に
なる様に強制することから、磁器部分36に対するバリ
スタ・ユニット38の機械的安定性及び良好な熱的接触
が得られる。
逃し空間部分49が突出部440両側に逃しを提供し、
このためバリスタ・ユニット38の様なユニットニヨり
避雷器の中VC2つの逃し空間52が形成される。
突出部44の隆起部46は、バリスタ・ユニット38を
積み重ねて球50Vcより偏圧した時に突出部440間
隔を適切に保持する。
突出部44のチャネル48を含む端部に余分の粒子状充
填剤材料を充填して、それを更に固くし、バイアス球5
0の力がカラー42の中で一層均等に分配される様にす
ることが出来る。
バイアス球50は磁器部分の中の積重ね体のバリスタ・
ユニット38を個々に保持する。
球50はバリスタ・ユニット38の整合したチャネル4
8に沿って1度に1個づつ又は数個づつまとめて容易に
押し込むことが出来、またバリスタ・ユニット38をゆ
るめ離すため容易に引き出すことが出来る。
装着した球50の縦方向の寸法はユニット38のバリス
タ40の厚さと同じであり、このためユニット38の積
重ね体の球50が必然的に積み重ねられたバリスタ・ユ
ニット38と整合シテいる。
バリスタ・ユニットを所定位置に保持するバイアス球を
用いることは本発明の部分ではない。
第12及び13図に、単一のカラー58によって一緒に
積み重ねられ且つ囲まれている1対のバリスタ56を含
む第3の代りのバリスタ・ユニット54が示されている
カラー58は、上述のバリスタ・ユニット38と同様に
隆起部62及びチャネル64を備えた突出部60を持つ
カラー58の2つの平坦な逃し空間部分66が突出部6
0の両側に夫々位置している。
更に、カラー58の中間部分に、カラー58の横方向の
熱伝導率を増すためのアルミニウムの熱的分路板67(
第14図にそれのみを別個に示す)が埋め込まれている
第15図に、複数個のバリスタ・ユニット54がどの様
に避雷器磁器部分70の中に配設されてバイアス球68
によって所定位置に保持されるかを示している。
2つの並列のバリスタ・ユニット54の積重ね体が磁器
部分子Oの中で直径上で向い合う関係に配向されている
これらの積重ね体の間で両方のチャネル64の中に設け
たバイアス球が、突出部60に対して互に反対向きの力
を加えて、ユニット54を所定位置にしっかりと保持す
ると共に磁器部分子Oの内壁に緊密に接触させる。
この様なバリスタ・ユニット54の並列の積重ね体の構
成は、非常に大きなサージ電流に耐える様に設計された
避雷器に特に適している。
この様な大サージ電流を扱う場合、充分に低い抵抗の電
流路を提供するため2つ以上のバリスタ積重ね体を並列
にする必要があることがある。
更に、大電流時に個々のバリスタ・ユニット540両端
間のサージ電圧が、フラシュオーバを防ぐため両面間に
余分な絶縁表面を必要とする程高くなることがある。
このため、ユニット54のバリスタ56は、磁器部分子
0と接触するカラー58の部分からの間隔が密な方がバ
リスタ56から磁器部分70への一層良好な熱結合が得
られるけれども、カラー58の該部分から間隔を空けて
配置される。
代りに、バリスタ56を充分な距離遠ざかる様に動かし
て、必要な絶縁表面を作る。
このため磁器部分子Oに対する熱結合が減少するので、
熱的分路板67を各々のバリスタ・ユニット54の中に
埋め込んで、はy磁器部分70の内壁の方向に対応的に
カラー58の熱伝導率を増す。
好マシい実施例で述べた様なバリスタ・ユニットは、ガ
ス絶縁方式の金属外被の内部に、フラシュオーバを防ぐ
様に外被の壁から充分な間隔をおいて、絶縁ガス中に直
接用いることが出来る。
この様な構成の場合、絶縁ハウジングはガスそれ自身で
あると考えることが出来る。
バリスタ・ユニットのカラーはガスと緊密に接触して、
ガスによルカラーの冷却を行う。
冷却とは別に、カラーはバリスタの熱逸走を防ぐために
インパルス・エネルギを吸収する熱散逸作用を行う。
従って、本明細書で用いる「絶縁ハウジング」とは、バ
リスタ・ユニットのカラーと熱的に接触する絶縁流体包
囲体をも含むものとする。
バリスタ・ユニットのカラーは、普通避雷器の内部のガ
スの放射又は対流によるカラーに対する熱伝導を改善す
るのに充分な熱伝導性を持ち且つ電気絶縁性を持つ任意
の材料で作ることが出来る。
これらの特性はたy熱散逸作用を行う。
更に、カラー材料は幾分弾力性を持つことが好ましい。
したがって、磁器部分の輪郭に順応する材料を持つこと
によって、磁器部分の内壁に対する密な熱的接触を作る
ことが出来、また材料の伸縮性によりバリスタとカラー
の熱膨張係数の差が安全に吸収される。
好ましい実施例で示した充填剤添加室温硫化シリコーン
ガスはカラー材料として特に適している。
然し、長期間高電圧に対し充分な高抵抗を持つものであ
ればその他のニジストマーも用いることが出来る。
また、酸化シリコン、酸化マグネシウムの様なその他の
粒状充填剤も用いることが出来るが、酸化アルミニウム
が望ましい電気的及び熱的特性を持ち且つ容易に入手出
来る。
1つのバリスタ・ユニットは、製造及び組立てのやり易
さに依存し且つ特定の用途に対する望ましい電気的及び
熱的要因を考慮して、任意の数のバリスタ素子を持つこ
とが出来る。
バリスタ・ユニットのカラーはバリスタの全周縁の周り
に延在する必要はないが、磁器部分又はハウジングの壁
と接触すべき部分の周りには延在して、機械的衝撃に対
するクッションとなり且つ上記壁の輪郭に順応して該壁
に対し熱的接触をなす様にすべきである。
カラーの逃し部分の形状は、ハウジングの内部の断面形
状がハウジングの中に縦方向にガスのための通路を用意
し且つアーク発生空間を提供するものであれば任意のど
んな形状であってもよい。
例えば、逃し部分は一方の面から他方の面への通路を作
る様に種々の場所でカラーを貫通する単なる孔であって
よい。
然し、逃し部分は、バリスタ・ユニットを積み重ねたと
き整合する様に作られるべきである。
好ましい実施例の避雷器では、バリスタ・ユニットを機
械的に直列に配列すると共に隣接するユニットを互に電
気的に直列に接続したけれども、機械的に直列のバリス
タ・ユニットの電気的回路関係は、隣接するバリスタ・
ユニットの間に絶縁スペーサを挿入し、そして機械的に
並列なユニットの積重ね体の選ばれた位置の間または同
じ積重ね体の選ばれた位置の間に導電性接続体を設ける
ことにより、所望の種々の回路接続を得る様に色合に変
えることが出来る。
したがって、本発明は避雷器の内部構成部品の任意の特
定の回路構成に限定されるものでなく、主にバリスタと
熱伝導及び熱散逸手段としてのカラーとの関係、バリス
タと電気絶縁体としてのカラーとの関係、並びに熱的接
触及び機械的安定性のための避雷器の固いハウジングに
対するバリスタの関係に関する。
本明細書で説明したカラーは主にバリスタ用に設計され
たものであるが、それらの電気的、熱的及び機械的特徴
は避雷器回路に含まれている様なその他の電気回路部品
にとっても有用であることが認められよう。
カラーはまた酸化亜鉛バリスタ化合物より他のバリスタ
にも適用出来ることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の好ましい実施例に従った避雷器の第1
の例の側面断面図、第2図は第1図の避雷器の中央部分
で切った横断面図、第3図は本発明の好ましい実施例に
従った第2の例の避雷器の一部分の側面断面図、第4図
は第3図の避雷器の中の1つのバリスタ・ユニットの斜
視図、第5図は第4図に示す様な一般的な形式のバリス
タ・ユニットの第1の代りの形状を示す斜視図、第6図
は第5図のバリスタ・ユニットの正面断面図、第1図は
第5図に示す様なバリスタ・ユニットを持つ避雷器の横
断面図、第8図は第4図に示す一般的な形式のバリスタ
・ユニットの第2の代りの形状を示す斜視図、第9図は
第8図のバリスタ・ユニットの側面断面図、第10図は
第8及び9図に示す様なバリスタ・ユニットを配設して
弾力性のあるバイアス球によって所定位置に保持した避
雷器の横断面図、第11図は該避雷器の一部分の側面断
面図、第12図は第4図に示す様な一般的形式のバリス
タ・ユニットの第3の代りの形状を示す斜視図、第13
図は第12図のバリスタ・ユニットの正面断面図、第1
4図は第12及び13図のバリスタ・ユニット中に含ま
れている金属の熱的分路板の斜視図、第15図は第12
及び13図に示した様なバリスタ・ユニットの対が磁器
部分の中に配設され且つ弾力性のあるバイアス球によっ
て所定位置に保持されて(・る避雷器の横断面である。 主な符号の説明、10,20:避雷器、12゜22.3
6,70:ハウジングの磁器部分、16゜26.32,
40,56:バリスタ、24,30゜38.54:バリ
スタ・ユニット、18:熱伝達及び熱散逸材料、27,
33,42,58:熱伝達及び熱散逸カラー、25,3
γ、52:逃し空間、28,34,49,66:カラー
の平坦な逃し空間部分、35:くぼみ、44,60:突
出部、46.62:隆起部、48,64:チャネル、5
0゜68:バイアス球、6T:熱的分路札

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気端子を含む中空の絶縁ハウジングと、少な(と
    も1個のバリスタを有していて、前記ハウジングの中に
    配設され且つ前記端子の2つの間に電気的に直列に接続
    された少なくとも1個のバリスタ・ユニットと、前記ユ
    ニットの周縁の少なくとも一部分の周りの、弾力性のあ
    る電気絶縁性で熱伝導性の材料からなる個々のカラーと
    を有し、該カラーは前記ハウジングの内壁及び前記バリ
    スタと直接熱伝導接触し、前記カラーが、前記ハウジン
    グの内部の部分を接続する逃し通路を前記ユニットのい
    ずれかの側に作る様に前記壁から隔たっている逃し用部
    分を含んでいることから成る過電圧サージ避雷器。 2 前記カラーが前記ユニットの周縁の周りに完全に延
    在することからなる、特許請求の範囲第1項記載の避雷
    器。 3 前記カラーの外周縁の一部分が、前記壁の形状に実
    質的に適合した形状を持っていて、前記壁の対応表面に
    係合する整合熱接触面を特徴とる特許請求の範囲第2項
    記載の避雷器。 4 前記ユニットが前記外周縁の他の部分よりも前記整
    合接触面の近(に配置されている、特許請求の範囲第3
    項記載の避雷器。 5 前記ユニットがはy円板形の形状を持ち、前記カラ
    ーの厚さが前記バリスタの厚さよりも大きくないことか
    らなる、特許請求の範囲第3項記載の避雷器。 6 前記カラーの厚さが前記バリスタの厚さよりも小さ
    く、もって該カラーが熱膨張しても該バリスタの露出面
    を越えて伸びることがない様にした、特許請求の範囲第
    5項記載の避雷器。 7 前記バリスタが1つの周縁と2つの対向する面を持
    つ円板形であって、前記カラーによって囲まれており、
    前記対向する面は露出されている、特許請求の範囲第1
    項記載の避雷器。 8 前記面が前記カラーより上方に高くなっていて前記
    カラーの熱膨張を許す、特許請求の範囲第7項記載の避
    雷器。 9 前記カラーが一般的な円板形の形状を持ち、その前
    記バリスタの周縁形状に対応する内側部分が前記バリス
    タと置き換えられ、また該円板の少なくとも1つの横の
    部分が除去されて前記逃し用部分となる、特許請求の範
    囲第8項記載の避雷器。 10 前記カラーが、前記ハウジングの壁に対して弾
    力的に押し付けられた時に前記ハウジングの壁の曲率に
    実質的に整合した曲率を持つ周縁を持っている、特許請
    求の範囲第9項に記載の避雷器。 11 前記カラーが、熱膨張に対処するためにその周
    縁にくぼみ部分を含む、特許請求の範囲第10項記載の
    避雷器。 12 前記カラーの材料が、電気絶縁性で熱伝導性の
    粒状充填剤を充填した室温硫化シリコーンゴムである、
    特許請求の範囲第11項記載Q縫雷器。 13 前記充填剤が粒の細い粒子及び粒の粗い粒子の
    両方を含む、特許請求の範囲第12項記載の避雷器。 14前記充填剤がシリコン又はアルミニウムの酸化物で
    ある、特許請求の範囲第13項記載の避雷器。 15 前記カラーによって残された何も充たされてい
    ない空間が前記カラーを通って縦方向に伸びる通路を含
    んでいて、前記ハウジング内のアーク発生及びガス逃し
    空間を特徴とる特許請求の範囲第5項記載の避雷器。 16 前記カラーが、前記複数個のバリスタの合計数
    よりも少ない1個又はそれ以上のバリスタの小グループ
    に個々にはまり合う様に成形され、前記カラーの周面が
    、前記ハウジングの内壁に機械的に偏圧されて該内壁に
    対し熱伝導接触することからなる、特許請求の範囲第1
    5項に記載の避雷器。 1T 前記カラーが前記絶縁性で熱伝導性粒子を充填
    されたゴムからなる、特許請求の範囲第16項に記載の
    避雷器。 18 前記粒子がシリコン又はアルミニウムの酸化物
    である、特許請求の範囲第17項記載の避雷器。 19 前記粒子が粗い粒子と細い粒子の混合物である
    、特許請求の範囲第18項記載の避雷器。 囚 前記ゴムがシリコーンゴムである、特許請求の範囲
    第19項記載の避雷器。 21 前記カラーが、前記ゴムの重さの約3倍の範囲
    までの前記粒子を含んでいる、特許請求の範囲第20項
    記載の避雷器。
JP53028761A 1977-03-16 1978-03-15 過電圧サ−ジ避雷器 Expired JPS593841B2 (ja)

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US000000778007 1977-03-16

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