JP5989595B2 - 避雷装置の取替目安決定方法 - Google Patents
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Description
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態における避雷装置について説明する。図1は、本実施形態における避雷装置を示す図である。尚、基準決定装置5は、見えない状態となっているが、説明の便宜上、点線で示されている。図1は、本実施形態における避雷器を示す図である。図2は、本実施形態における避雷器を示す斜視図である。
避雷装置200は、例えば落雷等に基づいて送電線13(電力線)に供給される高電圧(サージ電圧)を大地に放電させて、例えば送電線13及び送電線13に接続されている電力装置等の落雷に基づく損傷を防止する装置である。
例えば、送電線13への落雷に基づいて第2電極202に対して所定電圧以上の高電圧(サージ電圧)が印加された場合、この高電圧に基づく電流は、直列ギャップ203、酸化亜鉛素子、アーム11、送電用鉄塔10を介して地面100(グランド)供給されることになる。この後、第2電極202に印加されている電圧が所定電圧以下となった場合、例えば酸化亜鉛素子の抵抗値が上昇し、高電圧に基づく電流が遮断されることになる。尚、所定電圧は、避雷装置200の仕様等に基づいて予め定められている電圧である。
以下、図3を参照して、本実施形態における基準決定装置について説明する。図3は、本実施形態における基準決定装置を示すブロック図である。
表示部53は、基準決定装置5に対して入力された情報等を表示するための例えばディスプレイである。
第1の領域541には、例えば、基準決定装置5を動作させるための制御プログラムが記憶されている。第2の領域542には、例えば、入力部51から入力された情報、第1遮断領域情報700(図7)等が記憶される。尚、第1遮断領域情報700については、後述する。
制御部56は、制御プログラムに基づいて、基準決定装置5を制御する。
以下、図4を参照して、本実施形態における試験情報について説明する。図4は、本実施形態における試験情報を示す図である。
例えば、目標汚損度A1乃至A3のうち、目標汚損度A1が最も小さく(少なく)、目標汚損度A3が最も大きく(多く)、目標汚損度A2は、目標汚損度A1、A3の間の値に設定されていることとする。
以下、図5を参照して、本実施形態における避雷器の続流遮断性能に関する試験について説明する。図5は、本実施形態における避雷器の続流遮断性能に関する試験を行うための試験回路を示す回路図である。
続流遮断性能に関する試験では、ひだ部21乃至35の欠損枚数に対する続流遮断性能の確認が行われる。続流遮断性能に関する試験では、例えば、ひだ部21乃至35の欠損枚数を1枚ずつ増加させ、欠損枚数が増加する毎に、続流を遮断できるか否かの確認が行われる。この試験では、続流を遮断できないときの欠損枚数の最小値である遮断不能欠損枚数が、試験結果とされる。尚、この試験では、目標汚損度を適宜変更して、例えば、第1の場合(図4)、第2の場合、第3の場合夫々において、上述の試験が行われる。
試験回路600は、続流遮断性能に関する試験を行うための試験回路である。試験回路600は、交流電源装置61、パルス装置62、コンデンサC0、試験対象としての避雷器2を有する。
試験情報T1における第3の場合の試験について説明する。
まず、目標汚損度A3に対応する汚損水が避雷器2に所定時間(例えば30秒)スプレー塗付される。
以下、図6を参照して、本実施形態における汚損区分情報について説明する。図6は、本実施形態における汚損区分情報を示す図である。
以下、図7及び図8を参照して、本実施形態における演算部について説明する。図7は、本実施形態における第1遮断領域情報を示す図である。図8は、本実施形態における第2遮断領域情報を示す図である。尚、図8における図7と同様な構成には、同様な符号が付されている。
図7におけるX1軸は、避雷器2の沿面距離を示している。尚、避雷器2の沿面距離とは、一方の端部211(図2)から他方の端部212までの、避雷器2の長手方向において避雷器2の外面(表面)に沿った最短距離である。この避雷器2の沿面距離は、避雷器2の仕様等に基づいて定まる。避雷器2の沿面距離は、避雷器2におけるひだ部の欠損枚数に応じて定まる。例えば、ひだ部の欠損枚数が増加するにつれて、避雷器2の沿面距離は短くなる。沿面距離D0乃至D15は夫々、ひだ部の欠損枚数が0枚乃至15枚となったときの避雷器2の沿面距離に対応している。沿面距離D0乃至D15のうち、沿面距離D15が最短であり、沿面距離D0が最長となっている。
第1遮断領域情報700は、第1汚損度直線711、第2汚損度直線712、第3汚損度直線713、第1基準直線71、第2基準直線72(第3情報)夫々を示す情報を有する。
第1汚損度直線711、第2汚損度直線712、第3汚損度直線713は、試験情報T1における続流遮断性能に関する試験の試験条件に応じた情報である。第1汚損度直線711、第2汚損度直線712、第3汚損度直線713は夫々、試験情報T1の第1の場合、第2の場合、第3の場合に対応している。例えば、第1汚損度直線711は、沿面距離に対する、抵抗値R1と沿面距離との積を示している。第1汚損度直線711の傾きは、抵抗値R1に対応している。例えば、第2汚損度直線712は、沿面距離に対する、抵抗値R2と沿面距離との積を示している。第2汚損度直線712の傾きは、抵抗値R2に対応している。例えば、第3汚損度直線713は、沿面距離に対する、抵抗値R3と沿面距離との積を示している。第3汚損度直線713の傾きは、抵抗値R3に対応している。
第1基準直線71は、避雷器2の定格電圧に応じた電圧に基づいて、第1遮断領域情報700に示される領域を遮断可能領域と、遮断不可能領域とに区分けするための情報である。尚、第1遮断領域情報700を示すグラフ(図7)における第1基準直線71よりも紙面右側の第1領域73が、遮断可能領域(「第1基準での遮断可能領域」とも称する)に対応している。又、第1遮断領域情報700を示すグラフ(図7)における第1基準直線71よりも紙面左の第2領域74及び第3領域75が、遮断不可能領域(「第1基準での遮断不可能領域」とも称する)に対応している。尚、第2領域74は、第1基準直線71と第2基準直線72との間の領域である。第3領域75は、第3基準直線75よりも紙面左側の領域である。
第2基準直線72は、避雷器2の定格電圧(第1交流電圧)よりも低い電線13の対地電圧(第2交流電圧)に応じた電圧に基づいて、第1遮断領域情報700に示される領域を遮断可能領域と、遮断不可能領域とに区分けするための情報である。尚、第1遮断領域情報700を示すグラフ(図7)における第2基準直線72よりも紙面右側の第1領域73及び第2領域74が、遮断可能領域(「第2基準での遮断可能領域」とも称する)に対応している。又、第1遮断領域情報700を示すグラフ(図7)における第2基準直線72よりも紙面左の第3領域75が、遮断不可能領域(「第2基準での遮断不可能領域」とも称する)に対応している。
第2遮断領域情報701は、第1汚損度直線711、第2汚損度直線712、第3汚損度直線713、第1基準直線71、第2基準直線72、第1汚損区分直線811、第2汚損区分直線812を示す情報を有する。
演算部55は、第2遮断領域情報701に基づいて、取替基準枚数を決定する。演算部55は、汚損区分情報T2に示されている汚損区分毎に、取替基準枚数を決定する。演算部55は、避雷器2の定格電圧に基づく第1取替基準枚数と、電線13の対地電圧に基づく第2取替基準枚数とを決定する。
演算部55は、第1汚損区分直線811、第2汚損区分直線812夫々における、第1基準での遮断可能領域内の最大の欠損枚数を第1取替基準枚数とする。
演算部55は、第1汚損区分直線811、第2汚損区分直線812夫々における、第2基準での遮断可能領域内の最大の欠損枚数を第2取替基準枚数とする。
以下、図9を参照して、本実施形態における基準決定装置の動作について説明する。図9は、本実施形態における基準決定装置の動作を示すフローチャートである。
5 基準決定装置
10 送電用鉄塔
13 送電線
20 本体部
21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35 ひだ部
Claims (4)
- 電力線に印加されるサージ電圧を放電するための避雷素子が収容されており長尺形状を呈する絶縁性の筐体と、前記筐体の長手方向において複数設けられており前記筐体を取り囲む形状を呈する絶縁性の外皮片と、を有する避雷装置を取り替える目安としての前記外皮片の欠損枚数を決定する取替目安決定方法であって、
第1塩分濃度の第1水溶液が前記避雷装置に塗布されているときの、前記外皮片の欠損枚数と前記サージ電圧が前記避雷装置に印加されたときに発生する電流を遮断する前記避雷装置の遮断性能との関係を示す第1情報と、前記第1塩分濃度とは異なる第2塩分濃度の第2水溶液が前記避雷装置に塗布されているときの、前記外皮片の欠損枚数と前記電流を遮断する前記避雷装置の遮断性能との関係を示す第2情報とに基づいて、前記避雷装置に塗布される水溶液の塩分濃度と前記電流が遮断されるものと推定される最大の欠損枚数との関係を示す第3情報を算出する第1ステップと、
前記避雷装置に付着していると推定される塩分量を示す情報と前記第3情報とに基づいて、前記避雷装置を取り替える目安としての前記外皮片の欠損枚数を決定する第2ステップと、を含む
ことを特徴とする避雷装置の取替目安決定方法。 - 前記第1及び第2情報は、第1振幅を有する第1交流電圧に重畳された前記サージ電圧が印加された際の情報であり、
前記第1ステップは、
前記第1交流電圧に重畳された前記サージ電圧が印加された際の、前記避雷装置に塗布される水溶液の塩分濃度と前記電流が遮断されるものと推定される最大の欠損枚数との関係を示す情報を前記第3情報として算出する第3ステップと、
前記第1振幅と異なる第2振幅を有する第2交流電圧の前記第2振幅に応じた値と前記第1振幅に応じた値との比率と、前記第3ステップでの演算結果とに基づいて、前記第2交流電圧に重畳された前記サージ電圧が印加された際の、前記避雷装置に塗布される水溶液の塩分濃度と前記電流が遮断されるものと推定される最大の欠損枚数との関係を示す情報を前記第3情報として算出する第4ステップと、を有し、
前記第2ステップは、
前記第3ステップでの演算結果に基づいて、前記避雷装置を取り替える目安としての前記外皮片の第1欠損枚数を決定する第5ステップと、
前記第4ステップでの演算結果に基づいて、前記避雷装置を取り替える目安としての前記外皮片の前記第1欠損枚数とは異なる第2欠損枚数を決定する第6ステップと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の避雷装置の取替目安決定方法。 - 前記第1交流電圧は、前記避雷装置の定格電圧に応じた電圧であり、
前記第2交流電圧は、前記電力線に供給される電圧に応じた電圧である
ことを特徴とする請求項2に記載の避雷装置の取替目安決定方法。 - 前記第1ステップは、前記第1及び第2情報と、記憶装置に記憶されており前記筐体の長手方向における前記避雷装置の沿面距離と前記外皮片の欠損枚数との関係を示す情報とに基づいて、前記避雷装置に塗布される水溶液の塩分濃度と前記電流が遮断されるものと推定される最短の前記沿面距離との関係を示す情報を、前記第3情報として算出する
ことを特徴とする請求項1に記載の避雷装置の取替目安決定方法。
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