JPS5938264B2 - 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性ポリエステル樹脂組成物

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JPS5938264B2
JPS5938264B2 JP14814276A JP14814276A JPS5938264B2 JP S5938264 B2 JPS5938264 B2 JP S5938264B2 JP 14814276 A JP14814276 A JP 14814276A JP 14814276 A JP14814276 A JP 14814276A JP S5938264 B2 JPS5938264 B2 JP S5938264B2
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JP
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pbt
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pet
molding
present
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JP14814276A
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善行 山本
敏明 高井
秀真 岡阪
正信 森川
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は成形性および加工性にすぐれた熱可塑 。
性ポリエステル樹脂組成物に関するものである。ポリブ
チレンテレフタレート(以下PBTと略称する)は高結
晶性ポリエステルであり、成形性、耐熱性、耐半田性、
低吸水性および耐薬品性などの諸性質がすぐれているた
め電気および自動車関係などの部品用途に対し多量に使
用されている。しかし反面PBTはそれ自体の高結晶性
に由来して成形収縮率が大きいことおよび結晶化速度が
速いため冷却条件によつては結晶化による歪みが緩和さ
れることなく成形品中に残ることなどの欠点を有してい
る。かかる成形品中の残存歪みは、成形品割れの原因と
なり、またその成形品に続いて切削加工や絞り加工を施
こす際に応力割れを生ずる原因ともなる。従来PBTの
成形収縮を抑え、成形品の残存歪みを減少する手段とし
ては、(1)成形条件を調節する方法、(2)成形品の
形状を変更する方法、(3)PBTに第3成分を共重合
する方法、(4)PBTに他のポリマをブレンドする方
法および(5)PBTにガラス繊維などの無機強化材を
配合する方法などが提案されているが、上記(1)、(
2)法は望まれるすべての成形品に採用し難い問題があ
り、成形性そのものを改善する手段とはいい難い。
また上記(3)法は成形性改善効果が十分でなく、反面
PBT自体の機械的性質、耐熱性、耐薬品性などが低下
する欠点がある。上記(4)法はポリマ同志の相溶性が
不良で成形品の光沢が変化するとか、PBT自体の特性
が変化する問題があり、特にPBTとポリエチレンテレ
フタレートのブレンド(特開昭48−38343号公報
)では、PBTの結晶化特性を阻害することなく成形収
縮を減少させる面での効果はあるが、成形品中の残存歪
みを抑える効果は不十分である。さらに上記(5)法は
PBTの機械的性質や成形収縮率こそ向上するものの強
化材の配合により成形収縮率の異方形が大きくなり、成
形品にソリが発生するという好ましからぬ問題点がある
。そこで本発明者らはPBT本来の機械的性質や結晶化
特性を阻害することなく、成形収縮を減少させ、成形品
中の残存歪みを抑えることを目的として鋭意検討した結
果、PBTに対し特定の非晶性ないし低結晶性共重合ポ
リエステルを配合することにより、上記目的が効果的に
達成され、成形性および加工性が極めそすぐれ、割れや
ソリの無い良好な成形品を与え得る熱可塑性ポリエステ
ル樹脂組成物が得られることを見い出し本発明に到達し
た。
すなわち本発明はPBT65〜99重量%およびテレフ
タル酸/イソフタル酸のモル比が85/15〜15/8
5の範囲にあるポリエチレン(テレ/イソフタレート)
1〜35重量%からなる熱可塑性ポリエステル樹脂を提
供するものである。
本発明におけるPBTとはジオール成分として1・4−
ブタンジオール、酸成分としてテレフタル酸を使用する
か、またはおのおののエステル形成性誘導体の組み合わ
せを重縮合して得られる線状ポリエステルであり、上記
ジオール成分および酸成分はPBT本来の結晶化特性を
阻害しない範囲で他の共重合可能な成分を含有すること
ができる。そのようなジオール成分としてはエチレング
リコール、プロピレングリコール、1・6−ヘキサンジ
オール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラメチレングリコール、1・4−シクロヘ
キサンジメタノール、p−キシリ“レングリコールなど
が、酸成分としてはイソフタル酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、オキシ安息香酸などが挙げられる。本発明におい
てPBTに配合するポリエチレン(テレ/イソフタレー
ト)(以下PET/Iと略称する)とはエチレングリコ
ールとテレフタル酸およびイソフタル酸からなる共重縮
合ポリマであつて、テレフタル酸/イソフタル酸のモル
比が85/15〜15/85、特に80/20〜50/
50の範囲にある非晶性ないし極めて結晶し難いポリマ
である。
PET/Iの酸成分におけるテレフタル酸含量が85モ
ル%以上では本発明での効果が減少し、また15モル%
以下では組成物の軟化点が低下するため好ましくない。
またPET/Iはこれに共重合し得る第三成分を含有す
ることができるが、PET/I自体のガラス転位点を必
要以上に落すような共重合ほ避けるべきである。PBT
に対するPET/Iの配合割合はPBT65〜99重量
%に対しPET/11〜35重量%、特に好ましくはP
BT7O〜95重量%に対しPET/15〜30重量%
であり、PET/1の配合量が1重量?巨下ではPBT
の成形性を改良することができず、35重量%以下では
PBT本来の結晶化特性が阻害され、本発明の目的とす
る効果が得られなくなるため好ましくない。PBTにP
ET/Iを所定量配合してなる本発明の組成物は例えば
PBTにポリエチレンテレフタレートを配合してなる組
成物に比較して成形収縮率が減少すると共に、成形品の
残留歪みが効果的に抑制され、応力割れやンリの無い成
形品を与えることができる。かかる本発明の効果は共重
合ポリエステルの中でもPET/Iを用いることによる
特有の効果であり、他の非晶性ないし極めて結晶化し難
い共重合ポリエステルであるポリブチレン(テレフタレ
ート/インフタレート)、ポリブチレン(テレフタレー
ト/セバケート)、ポリエチレン(テレフタレート/セ
バケート)などをPBTに配合しても本発明の効果を得
ることができない。本発明の組成物に対しては他の第三
成分としてのポリマ、染料、顔料などの着色剤、タルク
、クレーなどの核剤、有機酸ワツクス、脂肪酸金属塩、
シリコーンオイルなどの離型剤、芳香族・・ロゲン化合
物、有機リン化合物、ハロゲン化ポリカーボネート、三
酸化アンチモンなどの難燃剤、ガラス繊維、アスベスト
などの無機強化材、可塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、
発泡剤などの各種配合剤を添加することができる。
前記したごとくガラス繊維などの無機強化材を含有する
PBT組成物は成形収縮こそ減少するものの、成形収縮
率の異方性によりソリを生ずる欠点があつたが、本発明
のPBTおよびPET/Iからなる組成物に対しさらに
ガラス繊維を配合すれば、成形収縮、成形品残留歪およ
び収縮率の異方性によるソリが全くない成形品を得るこ
とができる。PBTとPET/Iの配合方法は特に制限
されないが、両者の混合物を押出機に導入してペレタイ
ズする方法が好ましく用いられる。
ただし、PET/IをPBTの重合時に添加する方法お
よび両者を過度に溶融混合する方法はPBTの結晶性を
著しく損なうため避けるのが望ましい。本発明の組成物
はPBT本来の結晶化特性をそのまま保持し、成形収縮
、異方性および結晶化歪みが減少したものであるので、
応力割れが少なく形態安定性の高い成形品を与えること
ができる。例えば本組成物を押出成形により丸棒やシー
トに加工し、ついでこれに切削加工や絞り加工などの二
次加工を施こすことが容易となる。また本発明の組成物
を射出成形に供する場合の成形性も良好であり、耐衝撃
性にすぐれた成形品を得ることができる。以下に実施例
を挙げて本発明の効果をさらに詳述する。
−4実施例
1東レPBTl4OO(0−クレゾール中25℃、0
.5Wt%でのη1−1.72)に対し第1表に示した
各種共重合ポリエステルおよびポリエチレンテレフタレ
ートをそれぞれ10重量%配合し、へ lンシエルミキ
サ一でドライブレンドしたあと、この混合物を射出成形
機に供し試験片を成形した。
なお成形時には離形性改良のためヘキストワツ※くクズ
0P(ヘキスト社製モンタン酸部分ケン化工スチルワッ
クス)を0.3重量%添加した。試験片の成形条件はシ
リンダー温度250℃、金型温度80℃、成形サイクル
:射出15秒、冷却20秒であつた。成形収縮率は80
mm×80mm×2mmの角板について樹脂の流れ方向
(MD)とそれに直角な方向(TD)について測定した
。落すい衝撃は直接4071t71、厚み2mmの円板
に対し5mmRの落すい体を用いて測定した。その他機
械的強度は弓張および衝撃試験片を用い、ASTMに準
じて測定した。これら機械的強度および成形性の評価結
果を第1表に示す。第1表の結果から明らかな様にPB
TとPET/Iからなる本発明の組成物はPETや他の
共重合ポリエステルとPBTからなる組成物に比較して
成形収縮が減少すると共に機械的強度が均衡してすぐれ
ている。
実施例 2 東レPBTl4OOに対し第2表に示した割合でPET
/I(テレフタル酸/イソフタル酸モル比−70/30
、η1−1.46)を配合しリポンプレンダ一でブレン
ドしたあと65mmφ押出機を通し、250℃で80m
mφの丸棒を成形した。
成形速度は0.5m/Mmに設定した。比較のため、ポ
リエチレンテレ/イソフタレートを加えない場合および
、結晶性のポリエチレンテレフタレートを加えた場合に
ついても同様の実験を行なつた。本発明樹脂組成物以外
では冷却結晶化による歪応力割れが頻発し実際上成形は
困難であつた。また丸棒を10m77!厚みに切断、ギ
ア状に切削加工したが、本発明樹脂組成物は加工性がす
ぐれており、加工時の衝撃割れはほとんど認められなか
つた。これらの成形性、加工性評価結果を第2表にまと
めて示す。表 実施例 3 東レPBTllOO(0−クレゾール中25℃、0.5
wt%でのη,−1.47)に対し第3表に示す各種共
重合ポリエステル10重量%を所定量配合し、さらに;
゛エピコート゜゛815(シエル化学製エポキシ化合物
)0.2重量%、タルク0.2重量%およびガラス繊維
(3mm長さのチョップトストランド)30重量%を加
え、リポンプレンダ一で混合した。
これを307nmφエクストルーダ一で250℃で押出
配合してペレツトを得た。
また比較のため共重合ポリエステルを加えない場合およ
びポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)を加えた
場合についても同様の実験を行なつた。これらのペレツ
トを130℃で4時間乾燥後、射出成形機を用い引張お
よび衝撃試験片とそりおよび異方性測定のための80X
80×1m7nの角板を成形した。
成形にあたつては離形剤としてヘキストワックス0Pを
0.5重量%外添し、成形温度250℃、金型温度80
℃で行なつた。物性評価はすべてASTMに準じて行な
つた。なおそりはテストピースを金属平板上におき、テ
ストピースの片隅を軽くおさえて、もつとも金属平板か
ら浮き上るテストピース他端と金属平板の間距離を測定
した。これらの結果を第3表に示す。
第3表から明らかな様にPBTとPET/Iからなる組
成物にさらにガラス繊維を配合する場合は他の組成物に
ガラス繊維を配合する場合に比し、そりが著しく減少し
、極めて良好な成形性を発揮する。
実施例 4 東レPBTl5OO(0−クレゾール中、25℃、0.
5wt%でのη1−1.75)に対しPET/1(テレ
フタル酸/イソフタル酸−70/30、η1−1.51
)10重量%を配合し、リポンプレンダ一でブレンドし
たあと30mmφ押出機を通し、280℃で40mm幅
の口金からシート状に吐出した。
シート厚みは3mmである。巻取速度は500cTn/
MT!tで、シートは厚みむらもなく均一に巻取が可能
であつた。一方PET/Iを加えない場合には巻取速度
500(V7l/Mmでも厚みむらなく巻きとることは
困難であつた。
ついでこの両者のシートを絞り成形機にかけ、深さ10
mmの成形を行なつたが、本発明組成物は滑かに箱状物
が得られたのに対し、PET/Iを加えない場合にはシ
ート破損が数多く認められた。
本発明の組成物から得たシートの物性は次のとおりであ
つた。実施例 5 東レPBTl4OOに対し、ハロゲン化ポリカーボネー
トオリゴマ(三菱ガス化製、FR−50)18重量%、
酸化アンチモン6重量%、“エピコート81511(シ
エル化学製)0.5重量%、゛スミライザ一TPS′l
(住友化学(株)製熱安定剤)0.3重量%およびPE
T/I(テレフタル酸/イソフタル酸モル比−70/3
0、η1−1.46)15重量%を混合し、30mmφ
押出機を用いて250℃でチツプ化した。
ついでこのチップを用い、実施例1に準じて、試験片を
成形し、成形収縮率および機械的強度を評価した。
また1/32− 1/1611および1/81厚の燃焼
試験片を成形し、燃焼性の検討も行なつた。結果を第4
表に示す。なお比較のためPET/Iを加えない場合に
ついても同様に実1験した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリブチレンテレフタレート65〜99重量%およ
    びテレフタル酸/イソフタル酸のモル比が85/15〜
    15/85の範囲にあるポリエチレン(テレ/イソフタ
    レート)1〜35重量%からなる熱可塑性ポリエステル
    樹脂組成物。
JP14814276A 1976-12-09 1976-12-09 熱可塑性ポリエステル樹脂組成物 Expired JPS5938264B2 (ja)

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JPS5371611A JPS5371611A (en) 1978-06-26
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