JPS5938166Y2 - 電気調理器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ヒータを調理器と分割し、主にヒータの断線
時にヒータを交換できるようにした電気調理器に関する
ものである。

従来電気なべ、ホットプレートなど電気調理器の製作で
はヒータを製作し、アルミニウム材など調理器内に鋳込
み、調理器の調理面をフッ素樹脂加工を施した後に、外
装板および内部電気製品などを組立てる作業を行なって
いる。

調理器内に鋳込まれるヒータは、通常、金属管内に電気
無機絶縁物を介し、金属管軸心上に発熱線を介したシー
ズヒータが用いられるが、製作中にヒータの絶縁不良な
ど事故が発生した場合には、鋳込まれているヒータのみ
の交換はできず調理器も不要なものとなる。

また、調理器の調理面のフッ素樹脂加工に不良が出れば
、同様に正常なヒータをも交換しなければならないなど
の問題点があり、電気調理器を使用中にヒータの断線が
あった場合には、製品全体の交換をしなければならなく
なる。

本考案は、上記の欠点を解消するために考案された電気
調理器に関するものである。

次に本考案を図面に基づき説明をすると、第１図は、本
考案の一実施例を示す組立前側断面図。

第２図は、第１図組立後の側面図で、鍋１の外底面１１
からほぼ垂直下に延在したスタットボルト２を設け、こ
のスタンドボルト２に対し貫通孔４１を有し、ヒータ溝
４２が設けられている押工板４にヒータ３を載せ、鍋１
の外底面１１に押工板４を対面させると、ヒータ３は鍋
１の外底面１１に接し、押工板４の貫通孔４１を通るス
タットボルト２に、皿バネ６を介してナツト５で締め付
ける。

第３図は、他の実施例を示す一部側断面分解図で、ヒー
タ３および押工板４面が、鍋１の外底面１１に接面する
ようにしたものである。

第４図は、第３図組立後の一部側断面図であり、第３図
、第４図から鍋１の外底面１１から、突出したスタット
ボルト２を貫通する貫通孔４１を有する押工板４と、こ
の押工板４面の凹部に設けられたヒータ３であって、押
工板４とヒータ３はスタットボルト２と皿バネ６および
ナツト５によって固定される。

また、押工板４に装着されるヒータ３は押工板４の凹部
に加締め、その他の装着あるいは押工板４に鋳込む等の
方法がある。

そして、鍋１の外底面１１には押工板４の対面側とヒー
タ３が接面して設けられるが、鍋１の外底面１１と押工
板４およびヒータ３間に、耐熱性のあるシリコン系等の
伝熱コンパウンドを塗布し、密着性を良くすることによ
り無代等を良くすることも可能となる。

第３図、第４図中７はリブであって、このリブ７は押工
板４のヒータ溝４２の裏面から、押工板４面にリブ７を
設けているもので、押工板４のヒータ３部分から傾斜し
て延在し、押工板４の熱転等を良くするものである。

以上本考案の電気調理器は、鍋、かまなどの調理器とヒ
ータ、押工板を分割できるため、いづれかに不良が出た
場合に容易に交換が可能となり、従来の電気調理器全体
の交換をするものより安価になるとともに、部分的な不
良を除けば正常な部品を、再度使用でき効果は大なるも
のがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す組立前側面図、第２
図は、第１図組立後の側断面図、第３図は、他の実施例
を示す一部側面断面分解図、第４図は、第３図組立後の
一部側断面図である。 第１図〜第４図において、１・・・・・・鍋、２・・・
・・・スタットボルト、３・・・・・・ヒータ、４・・
・・・・押工板、５・・・・・・ナツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理器１の外底面１１から、はぼ垂直下に延在したスタ
   ットボルト２と、前記調理器１の外底面１１と相対する
   押工板４間にヒータ３を介し、前記スタットボルト２に
   押工板４をナツト５で固定した電気調理器において、押
   工板４の貫通孔４１を通るスタットボルト２に皿バネ６
   を介してナツト５で締め付けられる押工板４と、この押
   工板４のヒータ溝４２の裏面から押工板４面にリブ７を
   設けてなる電気調理器。