JPS5938089B2 - ポリマ−付着物の洗浄法 - Google Patents
ポリマ−付着物の洗浄法Info
- Publication number
- JPS5938089B2 JPS5938089B2 JP11725976A JP11725976A JPS5938089B2 JP S5938089 B2 JPS5938089 B2 JP S5938089B2 JP 11725976 A JP11725976 A JP 11725976A JP 11725976 A JP11725976 A JP 11725976A JP S5938089 B2 JPS5938089 B2 JP S5938089B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer
- cleaning
- carbonized
- air
- polymers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は合成繊維の紡糸装置、プラスチック成型加工機
等、ポリマーを押し出し固化、成型する装置の構成部品
の洗浄方法に関する。
等、ポリマーを押し出し固化、成型する装置の構成部品
の洗浄方法に関する。
合成繊維の各種紡糸機、プラスチックの押出成型、ブロ
ー成型、射出成型など各種成型機、電線ケーブルの押出
成型機等、ポリマーを押し出し固化、成型する装置は製
糸性、成型性の低下(ノズル詰まり、濾圧上昇、ゲル化
物の生成など)、製品またはロッドの切替等に伴ない、
定期的または不定期的に解体し、構成部品に付着したポ
リマーの洗浄方法としては、ソルトバス(無機塩類の溶
融塩中にポリマー付着部品を投入し、付着ポリマーを燃
焼除去する)による方法が広く用いられている。
ー成型、射出成型など各種成型機、電線ケーブルの押出
成型機等、ポリマーを押し出し固化、成型する装置は製
糸性、成型性の低下(ノズル詰まり、濾圧上昇、ゲル化
物の生成など)、製品またはロッドの切替等に伴ない、
定期的または不定期的に解体し、構成部品に付着したポ
リマーの洗浄方法としては、ソルトバス(無機塩類の溶
融塩中にポリマー付着部品を投入し、付着ポリマーを燃
焼除去する)による方法が広く用いられている。
しかしながら、ソルトバスに使用される無機塩類は一般
に強酸化剤の危険物であり、取り扱い、保管上の危険性
のほか、高温の溶融塩の噴出あるいは洗浄ポリマーの急
激な燃焼による爆発等のおそれがあり、安全性に欠け、
防災上、問題であつた。上記ソルトバスにかわる付着ポ
リマーの洗浄方法の一つとして最近、真空加熱分解によ
る付着ポリマーの洗浄方法が試みられているが、これは
高温真空下でポリマーが比較的容易に分解、気化するこ
とを付着ポリマーの洗浄に利用したものである。すなわ
ち処理室にポリマー付着部品を投入し、単に高温、真空
下でポリマーを分解、気化し洗浄せんとするものであつ
て、原理的には付着ポリマーの洗浄は可能であるが、単
なる真空加熱分解では洗浄が効果的に行なえる方法とは
いえない。なぜならば、洗浄性能は真空下であるため、
ポリマーの熱分解、気化は短時間に行なわれ、付着ポリ
マーの大部分は除去、洗浄されるが、熱分解、気化の後
、部品表面に固着した炭化物を灰分化するのは、非常に
長時間を要し、しかも合成繊維に用いられる紡糸口金の
ノズル部などの細孔あるいは複雑な形状の部品について
は、長時間かけても炭化ポリマーの完全な除去はほとん
ど不可能であるなど洗浄性能が悪く、実際上は上記炭化
ポリマーの洗浄はソルトバスで行なう必要があつた。本
発明者等は真空加熱分解を基本に洗浄性能のすぐれた付
着ポリマーの洗浄方法について種々、検討した結果、本
発明に到達したものである。すなわち本発明はポリマー
付着部品を真空加熱分解により洗浄するに際して、炭化
ポリマーの灰分化過程を積極的に空気の取り入れを行な
い空気ふん囲気下で行なうことを特徴とするものである
。ここで空気ふん囲気とは、酸素濃度18〜21%のふ
ん囲気をいう。本発明の上記洗浄法は前記したソルトバ
スによる方法や真空加熱分解による方法等によつて洗浄
された後の炭化されたポリマー付着部品の洗浄に適用で
きるものである。
に強酸化剤の危険物であり、取り扱い、保管上の危険性
のほか、高温の溶融塩の噴出あるいは洗浄ポリマーの急
激な燃焼による爆発等のおそれがあり、安全性に欠け、
防災上、問題であつた。上記ソルトバスにかわる付着ポ
リマーの洗浄方法の一つとして最近、真空加熱分解によ
る付着ポリマーの洗浄方法が試みられているが、これは
高温真空下でポリマーが比較的容易に分解、気化するこ
とを付着ポリマーの洗浄に利用したものである。すなわ
ち処理室にポリマー付着部品を投入し、単に高温、真空
下でポリマーを分解、気化し洗浄せんとするものであつ
て、原理的には付着ポリマーの洗浄は可能であるが、単
なる真空加熱分解では洗浄が効果的に行なえる方法とは
いえない。なぜならば、洗浄性能は真空下であるため、
ポリマーの熱分解、気化は短時間に行なわれ、付着ポリ
マーの大部分は除去、洗浄されるが、熱分解、気化の後
、部品表面に固着した炭化物を灰分化するのは、非常に
長時間を要し、しかも合成繊維に用いられる紡糸口金の
ノズル部などの細孔あるいは複雑な形状の部品について
は、長時間かけても炭化ポリマーの完全な除去はほとん
ど不可能であるなど洗浄性能が悪く、実際上は上記炭化
ポリマーの洗浄はソルトバスで行なう必要があつた。本
発明者等は真空加熱分解を基本に洗浄性能のすぐれた付
着ポリマーの洗浄方法について種々、検討した結果、本
発明に到達したものである。すなわち本発明はポリマー
付着部品を真空加熱分解により洗浄するに際して、炭化
ポリマーの灰分化過程を積極的に空気の取り入れを行な
い空気ふん囲気下で行なうことを特徴とするものである
。ここで空気ふん囲気とは、酸素濃度18〜21%のふ
ん囲気をいう。本発明の上記洗浄法は前記したソルトバ
スによる方法や真空加熱分解による方法等によつて洗浄
された後の炭化されたポリマー付着部品の洗浄に適用で
きるものである。
また、上記の単なる真空加熱分解法ではポリマーが溶融
、炭化するまでの間大量の可燃性ガスが発生し、爆発す
る危険性があり、安全性にかけるため真空加熱分解方式
において、付着ポリマーの軟化、溶融、炭化までの過程
を窒素ガス等の不活性ガスを封入し、不活性ガスふん囲
気下で行なうことによつて付着ポリマーを炭化させたポ
リマー付着部品にも適用できる。
、炭化するまでの間大量の可燃性ガスが発生し、爆発す
る危険性があり、安全性にかけるため真空加熱分解方式
において、付着ポリマーの軟化、溶融、炭化までの過程
を窒素ガス等の不活性ガスを封入し、不活性ガスふん囲
気下で行なうことによつて付着ポリマーを炭化させたポ
リマー付着部品にも適用できる。
本発明の部品に固着した炭化ポリマーの洗浄は単に真空
、高温下では酸素が希薄であるため炭化ポリマーの酸化
が非常に遅く、このため炭化ポリマーの灰分化過程に非
常に長時間を要していた。
、高温下では酸素が希薄であるため炭化ポリマーの酸化
が非常に遅く、このため炭化ポリマーの灰分化過程に非
常に長時間を要していた。
本発明は炭化ポリマーの酸化を効果的に行なうために、
空気を積極的に取り入れ、空気ふん囲気下で行なうため
、炭化ポリマ一の酸化が促進され、比較的短時間に、し
かもムラなく灰分化され、洗浄される。なお空気の取り
入れに対する安全性は部品に固着した炭化ポリマーの量
は表面に薄く付着し少なく、また炭化ポリマーの酸化は
固着した炭化ポリマーの表面から進行し、完全に酸化さ
れるので可燃性ガス(CO等)の発生はほとんどなく、
爆発等の危険性はない。むしろ積極的な空気の取り入れ
により十分な酸素量があるため、一酸化炭素ガス等の可
燃性ガスの生成が抑御される。本発明は以上のように空
気を積極的に取り入れ、空気ふん囲気下で行なうことに
より、洗浄性能のすぐれた付着ポリマーの洗浄が可能に
なつた。なお、本発明は真空度、温度によつて限定され
ないが、洗浄性能の点では部品の材質劣化(腐食、クリ
ープ、強度低下等)がない範囲で高温ほどよい。また真
空度は特に高真空は必要とせず、むしろ取り入れ空気量
が洗浄性に対して効果が大きい。実施例(1)第1図に
示すナイロン6の溶融紡糸用パツク30ケ(付着ポリマ
ー量==4kg)を、紡糸機から取りはずしたままの未
解体の状態で真空加熱分解処理室に投入し、温度=48
0℃、圧力=110〜13011i−1gabs1酸素
濃度=5〜8%((この場合、N2ガスを積極的に封入
)のふん囲気下で5時間行ない、付着ポリマーを炭化さ
せた後、引き続き、温度二480℃、圧力=400mm
Hgabs1取り入れ空気量=700〜8001/分の
空気ふん囲気下(酸素濃度20%)で5時間行なつた。
空気を積極的に取り入れ、空気ふん囲気下で行なうため
、炭化ポリマ一の酸化が促進され、比較的短時間に、し
かもムラなく灰分化され、洗浄される。なお空気の取り
入れに対する安全性は部品に固着した炭化ポリマーの量
は表面に薄く付着し少なく、また炭化ポリマーの酸化は
固着した炭化ポリマーの表面から進行し、完全に酸化さ
れるので可燃性ガス(CO等)の発生はほとんどなく、
爆発等の危険性はない。むしろ積極的な空気の取り入れ
により十分な酸素量があるため、一酸化炭素ガス等の可
燃性ガスの生成が抑御される。本発明は以上のように空
気を積極的に取り入れ、空気ふん囲気下で行なうことに
より、洗浄性能のすぐれた付着ポリマーの洗浄が可能に
なつた。なお、本発明は真空度、温度によつて限定され
ないが、洗浄性能の点では部品の材質劣化(腐食、クリ
ープ、強度低下等)がない範囲で高温ほどよい。また真
空度は特に高真空は必要とせず、むしろ取り入れ空気量
が洗浄性に対して効果が大きい。実施例(1)第1図に
示すナイロン6の溶融紡糸用パツク30ケ(付着ポリマ
ー量==4kg)を、紡糸機から取りはずしたままの未
解体の状態で真空加熱分解処理室に投入し、温度=48
0℃、圧力=110〜13011i−1gabs1酸素
濃度=5〜8%((この場合、N2ガスを積極的に封入
)のふん囲気下で5時間行ない、付着ポリマーを炭化さ
せた後、引き続き、温度二480℃、圧力=400mm
Hgabs1取り入れ空気量=700〜8001/分の
空気ふん囲気下(酸素濃度20%)で5時間行なつた。
その後、処理室からバツクを取り出し、解体後、構成部
品を約1分間、超音波洗浄した。紡糸口金、多孔板、フ
イルタ類を顕微鏡で観察した結果、完全に洗浄されてい
た。またサンドも真白であつて炭化ポリマーの付着は認
められなかつた。
品を約1分間、超音波洗浄した。紡糸口金、多孔板、フ
イルタ類を顕微鏡で観察した結果、完全に洗浄されてい
た。またサンドも真白であつて炭化ポリマーの付着は認
められなかつた。
第1図は溶融紡糸用バツクの概略断面図である。
1・・・・・・オスユニオン、2・・・・・・メスユニ
オン、3・・・・・・多孔板、4・・・・・・フイルタ
(金鋼)、5・・・・・・サンド、6・・・・・・紡糸
口金。
オン、3・・・・・・多孔板、4・・・・・・フイルタ
(金鋼)、5・・・・・・サンド、6・・・・・・紡糸
口金。
Claims (1)
- 1 ポリマー付着部品を真空加熱分解により洗浄するに
際して、炭化ポリマーの灰分化過程を、空気を積極的に
取り入れ、酸素濃度18〜21%の空気雰囲気下で行な
うことを特徴とするポリマー付着物の洗浄法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11725976A JPS5938089B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | ポリマ−付着物の洗浄法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11725976A JPS5938089B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | ポリマ−付着物の洗浄法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5343752A JPS5343752A (en) | 1978-04-20 |
JPS5938089B2 true JPS5938089B2 (ja) | 1984-09-13 |
Family
ID=14707322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11725976A Expired JPS5938089B2 (ja) | 1976-10-01 | 1976-10-01 | ポリマ−付着物の洗浄法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5938089B2 (ja) |
-
1976
- 1976-10-01 JP JP11725976A patent/JPS5938089B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5343752A (en) | 1978-04-20 |
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