JPS5937487Y2 - 容器の仮錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は包装容器などの仮錠装置に関するものである。

従来から包装箱に蓋体を閉止する仮錠装置として箱本体
と蓋体とに取付けた円板に紐を数回掛回して閉止するも
のがある。

しかしながらこの種の装置によれば蓋体の開閉操作に際
して蓋体の固定、取外し手数を要するものであった。

本考案の目的は、簡単な構成で蓋体をワンタッチで固定
し、取外すことのできる包装容器の仮錠装置を提供する
ことにある。

以下本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図〜第３図にお゛いて、１はプラスチック製板をほ
ぼ直角に面方向に形成した掛止体であって、この掛止体
１の先端には両側部に二つの保持舌片２．３を設け、両
保持舌片の間に隣接して先細の係止舌片４を設けた、先
端フォーク状である。

係止舌片４は保持舌片２，３と段差を有するように低く
反り加工している。

掛止体１は容器本体５に軸ピン６で回動自在に取付けて
あり、係止舌片４は回転方向に先細である。

一方蓋体７のフラップ７ａには係止舌片４が係脱可能に
係入される係入部８を形成しである。

係入部８として実施例ではスリットを用いであるが丸穴
も角穴であってもよい。

つぎに包装容器の仮錠操作について述べる。

容器本体５に蓋体７を閉じ、この状態で、掛止体１を反
時計方向に回動させて係止舌片４をスリット８に挿入す
る。

係止舌片４の挿入によって蓋体７のフラップ７ａは、係
止舌片４と二つの保持舌片２．３とで挟圧される状態と
なるので、係止舌片がスリットから抜は出すことなく確
実に掛止されるのである。

また蓋体７を開けるには、掛止体１を所定の力で時計方
向に回動すれば、係止舌片４は簡単にスリット８から外
れる。

係止舌片４の両側辺に第４図に示すように鋸歯状部４ａ
、４ｂを形成すればスリット８端部に係止して、より一
層係止舌片４の抜は出しを防止できる。

また第４，５図に示すように保持舌片２゜３の先端裏面
に突起９，９を設ければ、保持舌片と係止舌片とによる
蓋体のフラップ７ａをより強く挟圧することができ、係
止舌片４の抜は出し防止が行える。

掛止体には保持舌片を上側のように必ずしも二つ設けな
くてもよく、少なくとも一つの保持舌片を設けておけば
よい。

以上のように本考案によれば、掛止体のワンタツチ操作
により蓋体の固定、取外しを簡単、確実にして迅速に行
うことができ、また構成が極めて簡単であるので安価に
製作することが可能であり、実用上の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は要部
の拡大正面図、第３図は第２図の■−■線断面図、第４
図は掛止体の他の実施例を示す正面図、第５図は第４図
■−Ｖ線拡大断面図である。 １・・・・・・掛止体、２，３・・・・・・保持舌片、
４・・・・・・係止舌片、４ａ、４ｂ・・・・・・鋸歯
状部、５・・・・・・容器本体、７・・・・・・蓋体、
８・・・・・・係入部、９・・・・・・突起。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）容器本体外面に掛止体を回転自在に取付け、この
   掛止体にその回転方向に先細の係止舌片を設け、この係
   止舌片と隣り合う位置に少なくとも一つの保持舌片を設
   け、容器の蓋体に上記係舌片が係脱可能に係入する係入
   部を設けた包装容器の仮錠装置。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項において、係止舌
   片両側辺に鋸歯状部を形成したことを特徴とする包装容
   器の仮錠装置。
3. （３）実用新案登録請求の範囲第１項において、保持舌
   片の先端裏面に突起を設けたことを特徴とする包装容器
   の仮錠装置。