JPH0523493Y2 - - Google Patents

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JPH0523493Y2
JPH0523493Y2 JP16093987U JP16093987U JPH0523493Y2 JP H0523493 Y2 JPH0523493 Y2 JP H0523493Y2 JP 16093987 U JP16093987 U JP 16093987U JP 16093987 U JP16093987 U JP 16093987U JP H0523493 Y2 JPH0523493 Y2 JP H0523493Y2
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lid
locking tool
container body
locking
container
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、主として電子部品や食品等の収
納、運搬用として使用され、塵埃や雨水等の侵入
を防ぐ蓋付きの容器に係り、さらにいえば、蓋体
を容器本体にロツクし又はそのロツクを解除する
ことが自在なロツク機構付きであつて、しかもロ
ツク具を利用した蓋の封印構造を有する容器に関
するものである。
従来の技術 従来、蓋付きの容器は種々公知、周知に属す
る。
また、蓋体を容器本体にロツクし又はそのロツ
クを解除することが自在なロツク機構付きの容器
も既に種々公知である(例えば実開昭60−167758
号、実開昭61−97123号公報参照)。
さらに、蓋付き容器において、収納物品を目的
地あるいは目的の時期までの間の盗難防止又は持
出し防止を図るため、容器本体に閉じた蓋体の閉
止状態を封印する封印構造付き容器も種々知られ
ている。
ところで、従来の封印構造付き容器としては、
例えば第8図に例示した如く、容器本体Aの開口
部周縁の鍔部aに通孔a′を設け、また、蓋体Bの
うち前記鍔部aの上に当接する平板部bに前記通
孔a′と一致する通孔b′を設け、2つの通孔a′と
b′に1本の針金cを通して輪状に結び封印するこ
とが行われている。
あるいは第9図に例示した如く、容器本体Aの
鍔部aの外周に垂下片a1を形成し、この垂下片a1
に通孔a′を設けてあり、他方、蓋体Bの平板部b
の外周に形成した垂下片bにも前記通孔a′と一致
する通孔b′を設け、2つの通孔a′とb′に針金cを
通し輪状に結んで封印することも行われている。
さらには第10図に示した如く、容器本体Aの
鍔部aに設けた通孔a′と、蓋体Bの平板部bに設
けた通孔b′とに、引抜き不能な矢尻形状の差込み
部dをもつ専用封印具Dを取付け、開封時には細
首部d′をカツターで切断する構成の封印も実施さ
れている。
本考案が解決しようとする問題点 従来、蓋付き容器に関するロツク機構と封印構
造は、それぞれ別個に独立した構造のものとして
実施されていたので、容器の設計、製作工数の負
担が増え、製品価格が高くなるという問題点があ
つた。
また、第8図、第10図に示した如く蓋体Bの
平板部b及び容器本体Aの鍔部aに通孔b′,a′を
設けた構成の場合、雨水が毛細管現象によつて容
器本体Aの中へ侵入し、収納部品に被害を及ぼす
という問題点もあつた。
問題点を解決するための手段 上述した従来技術の問題点を解決するための手
段として、この考案に係る容器は、図面の第1図
〜第7図に好適な実施例を示したとおり、 上面が開口とされた容器本体と、前記容器本体
の上面開口部を開閉することができ、外周の下面
側に位置して閉止状態において容器本体の上面開
口部周縁の外側方に被さる垂下片を有する蓋体
と、容器本体と蓋体とのいずれか一方における外
周部分の取付け位置に組付られ、蓋体の垂下片の
外側への重なり状態において他方における外周部
分に掛止めされて、閉止状態の蓋体を容器本体に
固定するロツク具とより成る容器において、 a 蓋体2の垂下片2bには、ロツク具3が重ね
られる部位に通孔22を設けている。
b ロツク具3には、ロツク具3の掛止め状態に
おいて前記垂下片2bの通孔22の外側位置に
も、通孔27を設けている。
を特徴とする容器。
作 用 容器本体1に閉止状態の蓋体2は、ロツク具3
の掛止め操作により容器本体1に固定される。
そして、掛止め状態のロツク具3を、蓋体2の
垂下片2bに針金28その他の封印具により結合
して容器本体1に対して蓋体2を封印することが
できるので、封印したその後は針金28その他の
封印具を解封しないかぎり、蓋体2を容器本体1
から外して開くことはできず、収納部品の取出し
はできない訳であり、盗難防止、持出し防止に効
果を奏する。
針金28その他の封印具を通す通孔22,27
は、蓋体2の垂下片2b及びロツク具3に設けら
れているので、ここに雨水等が降りかかつても、
容器本体1の中まで侵入することは決してない。
実施例 次に、第1図〜第4図に示したこの考案の第1
実施例を説明する。
図中1が容器本体であり、これは合成樹脂で射
出成形されている。容器本体1は上面が開口され
た角型のコンテナ容器であり、その開口部周縁か
ら横外方へ略水平に突出された鍔部1aを有して
いる。なお、図中1bは鍔部1aのうち中央寄り
部分に鍔部1aの先端を直角下向きに延長された
垂下片である(第3図)。
図中2が蓋体であり、これも合成樹脂で射出成
形されている。この蓋体2は、平面的に見ると前
記容器本体1の上面開口部と略同形、同大に形成
されており、同開口部を開閉することができる。
蓋体2の外周部分には、閉止状態において容器本
体1の鍔部1aの上に当接する平板部2aを有
し、さらに平板部2aの先端から直角下向きに延
長され垂下片2bが形成されている。
図中3がロツク具であり、これも合成樹脂で射
出成形されている。このロツク具3は、上記蓋体
2の外周部分の四隅位置の主に平板部2aの範囲
に両側を位置決めリブ4,5で画成されたロツク
具取付け位置6(又は範囲)に組付けられている
(第1図)。このロツク具3は、全体として略コ字
状形態(第3,4図参照)をなし、その一端側3
aを支点として、他端側3bのコ字状部(第4
図)が横内外方向(第1図の矢印方向)に回動可
能に構成されている。
ロツク具3は、その一端側3aのコ字形部を形
成する下フランジ部8、及び他端側3bのコ字状
部を形成する下フランジ部16を、それぞれ蓋体
2の外周部分の垂下片2bに設けた通孔22,2
2へ差し入れた形を有して蓋体2へ組付けられて
いる。ロツク具3は、その他端側3bのコ字状部
を形成する上下のフランジ部13と16で蓋体2
の平板部2aと容器本体1の鍔部1aとを挟持し
固定する構成とされている。
ロツク具3の一端側3aのコ字形部を形成する
上フランジ部7及び下フランジ部8の内面側先端
縁部に沿つてリブ形状の係止突部9,10が形成
されている(第3図)。他方、蓋体2の上面のロ
ツク具取付け位置6における平板部2aの外周縁
部であつて前記ロツク具3の上フランジ部7の係
止突部9と相対峙する位置に、同係止突部9と係
合する受け突起11がリブ状に立設されている。
そして、ロツク具3の一端側3aのコ字形部を形
成するウエブ部12の内面から前記係止突部9,
10までの内のり間隔は、一端側3aの外側端に
おいて、蓋体2の受け突起11の肉厚、蓋体2の
垂下片2bの肉厚よりも少し大きくし、その寸法
差の余裕すきまによりロツク具3はその一端側3
aを支点として横内外方向に回動可能とされてい
る。各係止突部9,10は、ロツク具3の掛け外
し回動限度位置において受け突起11、垂下片2
bと係合してロツク具3の脱落が防止される。
ロツク具3の他端側3bのコ字状部(第4図)
を形成する上フランジ部13の内端面先端部に
も、リブ形状の係止突部14が形成されている。
他方、蓋体2の上面のロツク具取付け位置6にお
ける平板部2aの外周縁部であつて、前記ロツク
具3の係止突部14と相対峙する位置に、同係止
突部14と係合する受け突起15がリブ状に形成
されている。
ロツク具3は、その他端側3bのコ字状部を、
一端側3aのコ字形部よりもかなり深く形成し、
もつて他端側3bのコ字状部を十分に深く食い込
ませて容器本体1の鍔部1a及び蓋体2の平板部
2aを確実に挟持する構成とされている。
次に、蓋体2のロツク具取付け位置6を形成す
る平板部2aには、受け突起15を起点としてロ
ツク具3の他端側3bの係止突部14が摺動する
範囲であつて同ロツク具3の掛止め回動限度位置
に、係止突部14と係合しロツク具3の掛外し方
向への動きを制止する位置決めストツパー20が
形成され、同ロツク具3の掛外し回動限度位置に
は、やはり係止突部14と係合しロツク具3の掛
止め方向へのずり動きを制止する位置決めストツ
パー21が形成されている。二つの位置決めスト
ツパー20と21の間は、係止突部14の滑動に
抵抗を与える凸部に形成されている。
従つて、容器本体1の上面開口部を蓋体2で閉
じ、ロツク具3はその一端側3aを支点として横
内方へ手で回動させて他端側3bの係止突部14
を掛止め回動限度位置の位置決めストツパー20
に係止させるに至ると、同他端側3bのコ字状部
を形成する上下のフランジ部13と16で、容器
本体1の鍔部1aと、蓋体2の平板部2aとを挟
持し、蓋体2を容器本体1へ固定する。
逆に、同ロツク具3を手で引張りその一端側3
aを支点として回動させて、他端側3bの係止突
部14を掛外し回動限度位置の位置決めのストツ
パー21に係合させるに至ると、ロツク具3の下
フランジ部16が容器本体1の鍔部1aから外方
に外れ、蓋体2は容器本体1から開くことができ
る。
図中24はロツク具3の他端側3bの上フラン
ジ部13の先端部の係止突部14の位置から突設
されたリブ状の指掛け片であり、これはロツク具
3の掛外し操作時には指掛け片24に指先を掛け
て持ち上げて位置決めストツパー20から外すこ
とに便ならしめるものである。
また、図中25はロツク具3の同じ他端側3b
の下フランジ16の内面側先端部に設けた凸部で
あり、この凸部25は鍔部1aの下面を効果的に
挟持する。
上記構成のロツク具3において、ウエブ部12
の下方を他端側3bの下フランジ部16よりも下
位に延長させて、該延長部分を通孔22の外側位
置に突片26として設け、該突片26にロツク具
3の掛止め状態において前記通孔22の外側に位
置させて小円形の通孔27を設け、この2つの通
孔22と27に封印具として針金28を通し輪状
に結んで封印が行われる。
かくして容器本体1の上面開口を閉じた蓋体2
の閉止状態をロツク具3で固定し、そのロツク具
3を針金28で蓋体2の垂下片2bと結び封印す
ることができるので、この封印を解封しないかぎ
り蓋体2を開くことはできない訳であり、収納物
品の盗難防止、持出し防止に実効を奏するのであ
る。また、2つの通孔22と27は、蓋体2の平
板部2a及び容器本体1の鍔部1aとは完全に縁
の切れた位置に設けられているので、通孔22,
27に雨水等が降りかかつても容器本体1の中へ
侵入してゆくおそれは皆無である。
第2の実施例 第5図〜第7図に示したこの考案の第2実施例
は、ロツク具3がφ3.5〜4.5位の鋼線の加工品と
して製造されている点が特徴である。
このロツク具3は、第6図の正面方向に見た形
がほぼ門形状をなし、その両下端部の外向きに曲
げられた支持部31が容器本体1のリブ34の下
端に下向きに切り欠いたC字形状に形成した軸孔
35の中へ回動可能に、かつ簡単には離脱しない
状態に組付けられている。
前記門形状のロツク具3の上端のつなぎ部分が
係止線部33として形成され、これが蓋体2の受
け突起36へ係止し、蓋体2の閉止状態がロツク
されるようになつている。
また、前記門形状のロツク具3の中間部に連結
線部32を設け、門形状の両側線部、係止線部3
3、連結線部32により通孔27を形成してあ
り、他方、蓋体2の垂下片2bにおいて前記通孔
27と対峙する範囲内に小径の通孔22を設けて
あり、該通孔22と27に通した針金28を輪状
に結ぶことにより封印を行なうことができるので
ある。
本考案が奏する効果 以上に実施例と併せて詳述したとおりであつ
て、この考案に係る容器は、閉止した蓋体2と容
器本体1との固定を行なうロツク具3を封印に兼
用した構成なので、ロツク構造と封印構造の両者
を兼ねて設計、製作ができ、その工数が省け、製
品価格を低減することができるのである。
また、雨水等の浸入に対する収納物品の保護効
果にも優れているのである。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図はこの考案の第1実施例の容器
を示した平面図と正面図、第3図と第4図は第1
図の−、−線に沿う断面図、第5図〜第
7図は第2実施例を示した要部の平面図と正面図
及び断面図であり、第8図〜第10図は従来例を
示した断面図である。 2……蓋体、2b……垂下片、3……ロツク
具、22……通孔、27……通孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上面が開口とされた容器本体と、前記容器本体
    の上面開口部を開閉することができ、外周の下面
    側に位置して閉止状態において容器本体の上面開
    口部周縁の外側方に被さる垂下片を有する蓋体
    と、容器本体と蓋体とのいずれか一方における外
    周部分の取付け位置に組付られ、蓋体の垂下片の
    外側への重なり状態において地方における外周部
    分に掛止めされて、閉止状態の蓋体を容器本体に
    固定するロツク具とを備えた容器において、 a 蓋体2の垂下片2bにはロツク具3が重ねら
    れる部位に通孔22を設けてあり、 b ロツク具3には、ロツク具3の掛止め状態に
    おいて前記垂下片2bの通孔22の外側位置に
    通孔27を設けてあること、 を特徴とする容器。
JP16093987U 1987-10-21 1987-10-21 Expired - Lifetime JPH0523493Y2 (ja)

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