JP2557547Y2 - 蓋付き密閉容器 - Google Patents

蓋付き密閉容器

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JP2557547Y2
JP2557547Y2 JP6758293U JP6758293U JP2557547Y2 JP 2557547 Y2 JP2557547 Y2 JP 2557547Y2 JP 6758293 U JP6758293 U JP 6758293U JP 6758293 U JP6758293 U JP 6758293U JP 2557547 Y2 JP2557547 Y2 JP 2557547Y2
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JP
Japan
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lid
annular
edge piece
closed container
edge
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JP6758293U
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JPH079741U (ja
Inventor
義孝 松田
Original Assignee
株式会社エムケイテック
エヌエスプロダクト有限会社
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Publication date
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば、魚介類や山
菜等の加工食品を詰めて販売するために使用するプラス
チック製の蓋付き密閉容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蓋付き密閉容器は、身が硬質、蓋
が軟質であって、身の周壁の上端部外周面に突条を形成
し、蓋には身の周壁の上端部に嵌まるように上下に反転
屈折した縁部片を形成し、縁部片の内周面に身の突条に
嵌まる溝条を設けたものが多用される。この場合でも、
身の突条が断面において下へ逃げ角となる三角形状であ
るときには、蓋の封止状態が安定するが、そのままでは
外れないので、蓋の縁部片が環状溝条に沿って切り取り
得るようになっている。
【0003】切取り装置は、実施例の図1に示すよう
に、縁部片17の一部に切欠窓29を設け、切欠窓29
の下端部に一側端から突出し他側端に点接続する摘み3
1を形成したもので、摘み31を摘んで点接続部33を
切り離すことによって、縁部片17の下端部17aを引
き千切るようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の蓋
付き密閉容器によれば、身の突条と蓋の溝条との密着し
た結合により、汁の洩れが防止され、しかも、開封する
までは決して蓋が外れない安全性があるが、環状突条と
環状溝条とが一条において結合する構造であったので、
殊に、内部が熱膨張したときや、運搬中に衝撃を受けた
ときのように、条件によっては汁が洩れることがあっ
た。さらに、開封した後においては、蓋を締めても最早
環状突条と環状溝条との結合がないために、汁が洩れや
すかった。
【0005】また、従来の蓋付き密閉容器は、円形また
は角が取れた四角形であったが、円形であると、箱詰め
したときに、スベースを無駄に取って、運搬、保管に不
利であり、また、四角形にしたときには、各辺が真っ直
ぐであるから、熱膨張や熱収縮など環境の変化に対して
変形しやすく、汁洩れ防止の気密性が崩れやすいばかり
か、真っ直ぐな溝箇所において開封の切取りを円滑にな
し得ないという問題があった。
【0006】この考案は、上記のような実情に鑑みて、
汁の洩れを確実に防止でき、且つ、開封が容易であり、
コンパクトに箱詰めできる蓋付き密閉容器を提供するこ
とを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、硬質プラスチックからなる身と、軟
質プラスチックからなる蓋とからなり、蓋と身を角形に
形成するとともに、角形の各辺を大きな円の円弧に近い
カーブに、また、各角部を小さい円の円弧のカーブに形
成することにより全周に亘って円形に近くなる湾曲形状
に形成し、蓋に身の周壁の上端部に嵌着するように上下
に反転屈折した逆チャンネル形の縁部片を形成し、身の
周壁の上端部に、内周面において蓋が掛かる環状段部を
形成する一方、外周面において上下二段に環状突条を設
けるとともに、それを逃げ角の断面三角形状に形成し、
蓋の縁部片には、両方の環状突条が嵌合する上下二段の
環状溝条を形成し、且つ、蓋の前記掛かり形態として、
環状段部の縁に斜め接触で弾力的に圧接する環状ヒレを
縁部片の反転基部の下面から突設し、さらに、身には、
開封のために上段の環状溝条に沿う切取り装置を設けて
蓋付き密閉容器を構成した。
【0008】
【作用】身の周壁の上端部に設けられる上下二段の環状
突条は、それぞれ下へ逃げ角の三角形状であるから、蓋
を被せてその縁部片を周壁の上端部に被着することがで
き、被着により上下二段に環状突条と環状溝条とが結合
するために、周壁の外面における封止状態が確実とな
る。また、開蓋できないロック状態となって、これが環
状ヒレを環状段部の縁に圧接した状態に保持する。そし
て、環状ヒレは、リブ構造の縁部片17の反転基部の下
面から環状ヒレを突設し斜め接触になるようにしたの
で、強力な圧接状態が得られ、そのため、ここにおいて
も確実な封止状態が得られる。
【0009】さらに、身と蓋を角形に形成したので、
べた際にスペースを多く取らない利点を有するが、全周
に亘って湾曲しているために、蓋の縁部片の端を上段の
環状溝条に沿って円滑に切り取ることができる。
【0010】開封するときには、環状突条の断面形状か
らそのままでは蓋を開くことができなく、切取り装置に
より縁部片を上段の環状溝条の位置に沿って切り取るこ
とにより上下二段の環状突条との結合を解除する。
【0011】
【実施例】次に、この考案の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0012】蓋付き密閉容器は、射出成形された硬質プ
ラスチックの身1と、同じく射出成形された軟質プラス
チックの蓋3とからなり、身1の周壁5の内外両面にお
いて封止される構造であって、そのうち、内側の封止状
態を解除する切取り装置4が設けられる。なお、円に近
い四角形の角形であるが、その容器の形状については後
記する。
【0013】身1の周壁5の外面には、上端部近くに突
出形状において段部7を設け、それよりも上に二段に環
状突条9,11を設け、それぞれ下へ逃げ角の断面三角
形状に形成されるが、下の環状突条11が小さく形成さ
れる。このようにしておくと、後記するように蓋3の被
着をなしやすい。
【0014】周壁5の内面には、外面の突出形状の段部
7よりも上において、下が垂直面となる環状段部13を
設け、それよりも上に断面円弧形にやゝ湾曲した環状凹
部15が形成される。
【0015】蓋3は、周囲が環状段部13に掛かる位置
から上下へ反転屈折するリブ構造の逆チャンネル形の縁
部片17を形成したもので、縁部片17には、チャンネ
ル形の内面において、身1の環状突条9,11と掛かる
環状溝条19,21を形成してある。そのうち、下段の
環状溝条21が浅い溝であるから、蓋3を被着するとき
には、身1の上段の環状溝条19を容易に通過し、それ
に引っ掛かることがないために、被着を容易になすこと
ができる。また、切取り装置4により縁部片17を切り
取ったときには、所定の上段の環状溝条19の位置で切
り取られる。
【0016】蓋3には、さらに、身1の環状段部13の
箇所において、その縁に弾力的に掛かる環状ヒレ23を
突設してある。さらに、環状ヒレ23よりも上には、環
状凹部15に嵌まる環状凸部25が形成される。この嵌
合によっても汁洩れが防止されることはもちろん、縁部
片17の下端部17aを切り取った後における身1と蓋
3との結合が安定する。
【0017】身1の周壁5と蓋3の縁部片17との結合
関係は、その間に空間が生じない気密状態となつている
が、環状突条9,11と環状溝条19,21との密着性
を良好にするために、上段の環状突条9よりも下におい
ては、周壁5と縁部片17との間に僅かに空間26a,
26bが設けられる。また、環状段部13においては、
環状ヒレ23を環状段部13の縁に線接触により全周に
おいて圧接状態が得られるように、身1との間に空間2
7が設けられる。
【0018】身1に蓋3を被せて縁部片17を周壁5の
上端に押し込むと、上下二段に環状突条9,11と環状
溝条19,21が結合するので、その双方の結合を解除
しないと蓋3を開くことができない。そこで、切取り装
置4は、上段の環状溝条19に沿って縁部片17を切り
取る構造となっている。
【0019】切取り装置4は、この切取り位置を確保す
るために、上段の環状溝条19の溝奥に相当する高さ位
置Pを上縁とする切欠窓29を設けたもので、その切欠
窓29の下端部に一側端から突出し他側端に点接続する
摘み31を形成してある。そこで、摘み31を引いて点
接続部33で一端を切り離し、縁部片17を引き千切る
ようにすれば、上段の環状溝条19の位置において縁部
片17の下端部17aが全周に亘って引き千切られる。
【0020】縁部片17をこのように端17aで引き千
切ると、上下二段の環状突条9,11との結合が解除さ
れるために、蓋3を開くことができる。しかし、蓋3を
被せると周壁5との密着状態が得られるので、汁の洩れ
を防止できる。殊に、環状ヒレ23の圧接があるため
に、その防止作用が大きいと言える。
【0021】蓋付き密閉容器の全体形状については、
1および蓋3をそれぞれ正四角形に形成するとともに、
全周に亘って円に近くなる湾曲形状に形成したものであ
る。つまり、蓋3については、角形の各辺3aが大きな
円の円弧に近いカーブに、また、角部3bが小さい円の
円弧のカーブに形成される。このように形成した場合に
は、角形の特性として、円形の場合に比し容量が同じで
あっても、箱詰めしたときのように並べた際に、スペー
スを多く取らない利点がある。
【0022】しかも、各辺が真っ直ぐな真の角形の場合
とは違って、切取り装置4において、上段の環状溝条1
9が全周に亘って湾曲しているから、縁部片17の端1
7aをその上段の環状溝条19に沿って円滑に切り取る
ことができる。仮に、真の角形の場合であると、縁部片
17の端17aの切り取りに無用に力が必要であり、殊
に、角部においては千切れやすくなる不都合があった。
【0023】蓋3の縁部片17の端17aを切り取ると
きには、切欠窓29において、摘み31を引き抜くよう
に操作するが、摘みやすいようにその先端に断面におけ
る膨出部31aが形成される。また、下段の環状突条1
1は、二等辺の山形断面に形成しても良い。さらに、蓋
3には、それを開きやすいように、切欠窓29の上にお
いて、捲り片30が形成される。この捲り片30は、切
欠窓29において、輸送中等に摘み31が他の物と触れ
て、点接続部33が不用意に切れるような不都合を防止
する役目も果たす。
【0024】なお、身1の硬質プラスチックとしては、
ポリスチレン(PS)、高衝撃性ポリスチレン(HiP
S)、アクリロニトリル・スチレン樹脂(AS)、アク
リロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS)、
ポリカーボネート(PC)等を挙げることができる。ま
た、蓋3の軟質プラスチックとしては、ポリエチレンや
ポリプロピレン等を挙げることができる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように、この考案の蓋付き
密閉容器によれば、箱詰めにスペースを取らないように
角形に形成したけれども、外力や熱変化を受けても変形
しがたい円形に近い形状としたので、汁洩れの気密構造
が安定して保持され、その構造については、環状突条と
環状溝条との嵌合状態による他、環状ヒレの接触等によ
るもので、環状突条と環状溝条との嵌合に伴うロック形
態で、環状ヒレが環状段部の縁に斜め接触で圧接した状
態が保持されるために、汁洩れが確実に防止され 、ま
た、開封操作も容易であり、開封後も汁洩れの防止機能
が発揮されるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による蓋付き密閉容器を一部切欠して
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線矢視の拡大断面図である。
【図3】実施例を示す蓋付き密閉容器の平面図であ
る。
【図4】図3のB−B線矢視の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 身 3 蓋 4 切取り装置 5 周壁 9 上段の環状突条 11 下段の環状突条 13 環状段部 17 縁部片 19 上段の環状溝条 21 下段の環状溝条 23 環状ヒレ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質プラスチックからなる身と、軟質プ
    ラスチックからなる蓋とからなり、蓋と身を角形に形成
    するとともに、角形の各辺を大きな円の円弧に近いカー
    ブに、また、各角部を小さい円の円弧のカーブに形成す
    ることにより、全周に亘って円形に近くなる湾曲形状に
    形成し、蓋に身の周壁の上端部に嵌着するように上下に
    反転屈折した逆チャンネル形の縁部片を形成し、身の周
    壁の上端部に、内周面において蓋が掛かる環状段部を形
    成する一方、外周面において上下二段に環状突条を設け
    るとともに、それを逃げ角の断面三角形状に形成し、蓋
    の縁部片には、両方の環状突条が嵌合する上下二段の環
    状溝条を形成し、且つ、蓋の前記掛かり形態として、環
    状段部の縁に斜め接触で弾力的に圧接する環状ヒレを縁
    部片の反転基部の下面から突設し、さらに、身には、開
    封のために上段の環状溝条に沿う切取り装置を設けたこ
    とを特徴とする蓋付き密閉容器。
JP6758293U 1993-05-26 1993-11-25 蓋付き密閉容器 Expired - Lifetime JP2557547Y2 (ja)

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JP5-33189 1993-02-23
JP3318993 1993-05-26
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