JP2539355Y2 - 蓋付容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は機械部品や食品等の収納に適した蓋付容器に
関するものであり、更に詳しくは簡単な構成で蓋体の係
止解除が可能な蓋付容器に関する。

（従来技術とその課題） 従来より種々の蓋付容器が広く採用されているが、係
止及び係止解除が確実に行える容器は構成が複雑であ
り、コスト的にも不利である。また、構成が簡単な容器
はコスト的には有利であるが係止及び係止解除が確実に
行えないという欠点がある。

（課題を解決する手段） 本考案は上記課題を解決せんとするもので、その要旨
は開口部周縁に水平縁部を有する容器本体と、これに被
さる蓋体とからなり、該蓋体はその外周縁に断面が略逆
Ｕ字状で、前記容器本体の水平縁部に係合する外周縁部
を形成し、また外周縁部の頂部の適所には一端縁を残し
て切込みを設けることにより片持バネ片を形成するとと
もに、少なくとも切込み付近の外周縁部の頂部を一段高
く形成し、片持バネ片の裏面には先端に鍵状係止部を有
する弾性片を設け、該弾性片は容器本体に蓋体を被せた
際、容器本体の水平縁部に形成した係止部に係止するこ
とを特徴とする蓋付容器にある。

以下、本考案を図面と共に更に詳細に説明する。第１
図は本考案の蓋付容器の一例を示す部分斜視図である。

本考案の蓋付容器は第１図に示すように開口部周縁に水
平縁部11を有する容器本体１と蓋体２とよりなる。蓋体
２は外周縁に外周縁部22を形成してなり、容器本体１の
開口上部に冠着させた場合にその根元が前記容器の本体
水平縁部に係合する外周縁部を形成するとともに、外周
縁部の頂部に連ってスカート部を設けつつ頂部を一段高
く形成する。また蓋体２の外周縁部22の頂部の適所には
一端縁は蓋体２の外周縁22に連らなり一端縁を残し両側
に切込み27,27を設け、片持ちバネ片28を形成すると共
に、該片持ちバネ片28の裏面には先端に鍵状係止部24を
有する弾性片を形成してある。

この時頂部は一段高くしてその下方に空隙を設けたの
で、片持ちバネ片は自由に動くことができ、また片持ち
バネ片の裏面に設けた鍵状係止部等も、自由に動くこと
ができる。

かくして蓋体２を容器本体１に嵌着させて蓋体２を上
部より押すことにより弾性片26の先端は水平縁部11に穿
設した通孔12に入り込み、鍵状係止部24は係止部13に極
めて容易に係止される。また蓋体２の係止を解除するに
は片持ちバネ片28を押圧することにより鍵状係止部24は
下方内側に移動して係止部13から容易に離脱し、係止状
態を容易に解除できる。なお、片持ちバネ片28に穴29を
設けておけば、蓋体2,2同志を複数個以上嵌合させる場
合に鍵状係止部24がこの穴29に挿入され、弾性片26が邪
魔になる不都合がない。

（考案の効果） 蓋体の嵌合縁部の頂部の適所に両側に切込みを形成し
た片持ちバネ片の裏面に、先端に鍵状係止部を有する弾
性片を設けるようにしたので、容器本体に蓋体を嵌着さ
せて蓋体を上部より押えるだけで蓋体の係止が極めて容
易に行えると共に蓋体の係止解除も片持バネ片を押圧す
ることにより極めて容易である。しかも簡単な構成なの
でコスト的にも極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の蓋付容器の実施例を示す蓋体及び容器
本体の部分斜視図である。 １…容器本体、11…水平縁部 12…通孔 13…係止部、２…蓋体 21…スカート部、22…外周縁部 23…切欠部、24…鍵状係止部 26…弾性片 27…切り込み、28…片持ちバネ片

Claims (2)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開口部周縁に水平縁部を有する容器本体
   と、これに被さる蓋体とからなり、該蓋体はその外周縁
   に断面が略逆Ｕ字状で、前記容器本体の水平縁部に係合
   する外周縁部を形成し、また外周縁部の頂部の適所には
   一端縁を残して切込みを設けることにより片持バネ片を
   形成するとともに、少なくとも切込み付近の外周縁部の
   頂部を一段高く形成し、片持バネ片の裏面には先端に鍵
   状係止部を有する弾性片を設け、該弾性片は容器本体に
   蓋体を被せた際、容器本体の水平縁部に形成した係止部
   に係止することを特徴とする蓋付容器。
2. 【請求項２】片持バネ片には、蓋体同志を重ねた際、鍵
   状係止部を有する弾性片の先端が挿入する穴を設けたこ
   とを特徴とする第１項記載の蓋付容器。