JP2534050Y2 - 蓋付容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は機械部品や食品等の収納に適した蓋付容器に
関するものであり、更に詳しくは簡単な構成で蓋体の係
止解除が可能な蓋付容器に関する。

（従来技術とその課題） 従来より種々の蓋付容器が広く採用されているが、係
止及び係止解除が確実に行える容器は構成が複雑であ
り、コスト的にも不利である。また、構成が簡単な容器
はコスト的には有利であるが係止及び係止解除が確実に
行えないという欠点がある。

（課題を解決する手段） 本考案は上記課題を解決せんとするもので，その要旨
は開口部周縁に水平縁部を有する容器本体と蓋体とより
なり、該蓋体は外周縁に嵌合縁部を設けてなり、該嵌合
縁部の下端に平行に切溝を入れるとともに、垂直に切溝
を入れて片持帯状バネ片を形成し，該平坦縁と該平坦縁
より外方向に下向きに傾斜した傾斜内壁面を有する凸部
を設け，容器本体に蓋体を嵌合させた際に容器本体の水
平縁部の下面に上記帯状バネ片の遊端に設けた凸部を係
止することを特徴とする蓋付容器である。

以下、本考案を図面と共に更に詳細に説明する。第１
図は本考案の蓋付容器の一例を示す側面断面図、第２図
は蓋体の部分斜視図、第３図は蓋体同志の積重ね嵌合状
態を示す第２図のIII−III矢視断面図である。

本考案の蓋付容器は第１図に示すように開口部周縁に
水平縁部11を有する容器本体１と蓋体２とよりなる。

蓋体２は外周縁に嵌合縁部21を設けてなり、該嵌合縁
部21のスカート部22の一部には第２図に示すように該ス
カート部22の下端に平行に切溝23及び該切溝23の先端か
ら垂直に切溝23′＝を入れて片持帯状バネ片３を形成し
てある。該帯状バネ片３の遊端に平坦縁31と該平坦縁31
の奥端より外方向に下向き傾斜した傾斜内壁面32を有す
る凸部33を設ける。なお、24は嵌合縁部21に設けたは角
穴であり、蓋体2,2同志を第３図のように積重ね嵌合し
た場合に上位の蓋体２の凸部33がこの角穴24に入り込み
蓋体2,2同志の嵌合が可能となる。また成形時の上型及
び下型の金型を分割する際にアンダカットになることな
く好適である。

かくして蓋体２を容器本体１の開口上部に嵌合させて
蓋体２を上部より押えることによって蓋体２の帯状バネ
片３の凸部33の傾斜内壁面32の下端に容器本体１の水平
縁部11端部が接触することにより帯状バネ片３は外側方
向に拡げられ、凸部33が容器本体１の水平縁部11を乗り
越えると帯状バネ片３は元の位置に復帰し、容器本体１
の水平縁部11の下面には凸部33が係止される。

また、蓋体２の係止を解除する場合は凸部33を外方向
へ押せば，該凸部33が容器本体１の水平縁部11の下面よ
り容易に離脱し、係止状態を解除することができる。

（考案の効果） 本考案は以上述べたように蓋体のスカート部に帯状バ
ネ片を形成し、該帯状バネ片の遊端側には平坦縁奥端部
より外方向に下向き傾斜した傾斜内壁面を有する凸部を
形成したので，容器本体の開口上部に蓋体を冠着させて
蓋体を上部より押えるだけで蓋体の係止が極めて容易に
行える。

また、蓋体の係止解除も帯状バネ片の凸部を外方向へ
押すことにより極めて簡単に行え、しかも簡単な構成な
のでコスト的にも極めて有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の蓋付容器の一例を示す側面断面図、第
２図は蓋体の部分斜視図、第３図は蓋体同志の積重ね嵌
合状態を示す第２図のIII−III矢視断面図である。 １…容器本体、11…水平縁部 ２…蓋体、21…嵌合縁部 22…スカート部、23,23′…切溝 ３…片持帯状バネ片、31…平坦縁 32…傾斜内壁面、33…凸部

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】開口部周縁に水平縁部を有する容器本体と
   蓋体とよりなり、該蓋体は外周縁に嵌合縁部を設けてな
   り、該嵌合縁部のスカート部の下端に平行に切溝を入れ
   るとともに、垂直に切溝を入れて片持帯状バネ片を形成
   し、該帯状バネ片の遊端に平坦縁と該平坦縁より外方向
   に下向きに傾斜した傾斜内壁面を有する凸部を設け、容
   器本体に蓋体を嵌合させた際に容器本体の水平縁部の下
   面に上記帯状バネ片の遊端に設けた凸部を係止すること
   を特徴とする蓋付容器。