JPH0739648U - 銘々皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 包装容器の機能を備えつつ、そのまま銘々皿
としても使用できる。 【構成】 銘々皿体とこの銘々皿体の上面に着脱自在に
設けられこの銘々皿体上に載置された菓子類を覆う透明
カバーとからなる。銘々皿体の上部には菓子類を載置す
る凹部を形成し、この凹部の底面上に複数の突起部を形
成するとともにこの凹部の周縁数個所に係止部を突設す
るとともに、前記カバーの下部周縁にフランジ部を形成
する。前記銘々皿体の凹部に嵌合したカバーのフランジ
部を前記銘々皿体の突起に係脱自在に係合する。 【効果】 菓子類がカバーにより乾燥することなく、運
搬時など振動により形状が変形するおそれがない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、菓子類特に和菓子を載置して茶会などで使用できる包装容器を兼ね た銘々皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、和菓子などの菓子類は個々に合成樹脂にて成型した包装容器に収納して 販売されている。例えば、実開昭５９ー２６７７９号公報に記載されているよう に、硬質合成樹脂にて成型した底台の上面に菓子類を載置し、この底台に透明な 合成樹脂フィルムにて成型した蓋体を嵌合して菓子類を覆う、菓子類の乾燥を防 止して鮮度を保持し、また、塵埃の付着を防止できるようにした包装容器が知ら れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の従来の包装容器は、菓子の運搬中には振動により移動し て菓子類の形状が損われ易く、また、茶会などに用いるものとしては外観性が悪 く、包装容器から菓子類を取出して銘々皿に載置する必要があった。

【０００４】 本考案は、このような問題点に鑑みなされたもので、包装容器を兼ねてそのま ま銘々皿としても使用でき、運搬時など振動による移動で形状が変形することが ない銘々皿を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、銘々皿体とこの銘々皿体の上面に着脱自在に設けられこの銘々皿体 上に載置された菓子類を覆う透明カバーとからなり、前記銘々皿体の上部には菓 子類を載置する凹部を形成し、この凹部の底面に複数の突起部を形成するととも に、この凹部の周縁数個所に係止突部を突設し、前記カバーの下部周縁にフラン ジ部を形成し、前記銘々皿体の凹部に嵌合したカバーのフランジ部を前記銘々皿 体の係止突起に係脱自在に係合したものである。

【０００６】

【作用】

本考案の銘々皿は、銘々皿体の凹部に載置された菓子類は突起部にて振動によ り移動することを防止され、銘々皿体の凹部に嵌合された透明カバーの下部周縁 に形成したフランジ部は銘々皿体の凹部周縁に形成した複数の係止突部に係脱自 在に係合して菓子類を覆うことができ、菓子類の乾燥を防止することができると ともに、塵埃の付着を防止することができる。そして、カバーを取外すことによ り銘々皿としてそのまま使用できる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の銘々皿の一実施例の構成を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１は銘々皿の一部を切欠いた正面図で、図１において、１は菓子類を載置す る合成樹脂にて成型された銘々皿体で、この銘々皿体１の上面２に菓子類を載置 する凹部４が形成されている。この凹部４の中心部の近傍に左右対称の２個のピ ック状突起部５がそれぞれに一体に形成されている。また、この凹部４の周縁６ の角部にこの凹部４の底面７との間に少許の間隙Ｇを持っている係止突部８が形 成されている。

【０００９】 そして、この係止突部８の上面は図２に示すように略45°の角度で凹部４の中 間に向って傾斜状に形成されている。

【００１０】 また、３はカバーで透明な合成樹脂にて下面を開口した箱状に形成され、この カバー３の下部周縁９には外方に向って水平状に突出したフランジ部10が形成さ れている。

【００１１】 なお、図２中11は係止突部８を形成するための孔部である。

【００１２】 次に、この実施例の作用について説明する。

【００１３】 銘々皿体１の凹部４に菓子類を載置すると、菓子類は突起部５に支持されて固 定され、菓子類が振動により移動することがなく、形崩れなどの変形が生じない 。

【００１４】 また、銘々皿体１の凹部４の周縁６に形成した係止突部８と凹部４の底面７と の間にカバー３のフランジ部10を挿込み係合することにより、図４に示すように 、カバー３は銘々皿体１上の菓子類を覆うことができる。

【００１５】 また、カバー３を取出すときに、カバー３を内側に押して、係止突部８からフ ランジ部10を外すことにより容易に取外すことができる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案によれば、銘々皿体の凹部にフランジ部を係合したカバーにて凹部に載 置した菓子類特に和菓子を覆って包装容器として使用できるとともに、カバーに より菓子類の乾燥を防止でき、また、菓子類に塵埃の付着も防止できる。また、 カバーを取外すことにより銘々皿として菓子類を移し変える必要もなく、そのま ま銘々皿として使用できる。

【００１７】 また、銘々皿体の凹部に設けた突起部により凹部に載置した菓子類が振動で移 動することがなく、変形のおそれがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す銘々皿体の一部を切欠
いた正面図である。

【図２】同上銘々皿体とカバーの係合部を示す縦断面図
である。

【図３】同上カバーの縦断面図である。

【図４】同上銘々皿の斜視図である。

【符号の説明】

１ 銘々皿体 ３ カバー ４ 凹部 ５ 突起部 ６ 凹部の周縁 ８ 係止突部 10 フランジ部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 銘々皿体と、この銘々皿体の上面に着脱
   自在に設けられこの銘々皿体上に載置された菓子類を覆
   う透明カバーとからなり、 前記銘々皿体の上部には菓子類を載置する凹部を形成
   し、この凹部の底面に複数の突起部を形成するととも
   に、この凹部の周縁数個所に係止突部を突設し、 前記カバーの下部周縁にフランジ部を形成し、 前記銘々皿体の凹部に嵌合したカバーのフランジ部を前
   記銘々皿体の係止突部に係脱自在に係合したことを特徴
   とする銘々皿。