JPS6313181Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデコレーシヨンアイスクリーム等を収
容する容器に関する。

従来、デコレーシヨンアイスクリーム（以下、
アイスクリームと略記する）は第１図に示すよう
な容器に収められ販売されていた。すなわち容器
本体ａにアイスクリームｂを収めたあと、その上
部に冷気誘導用の穴を多数設けた厚紙製のプレー
トｄを、容器本体ａの内壁に設けた支持部ｅに係
止して配置し、そのプレートｄの上にドライアイ
スｆを載置したあと、蓋ｇを容器本体ａに施して
いた。

すなわち、アイスクリームｂの上方にドライア
イスｆを配置する関係上、容器本体ａの側壁は必
然的に高くなり、そのためアイスクリームｂを容
器本体ａに収めたり、取り出す場合に、アイスク
リームｂと容器本体ａの内壁との間に、指先が挿
入できる空間を設ける必要があり、したがつて容
器本体ａが必要以上に大形となる欠点があつた。
また、プレートｄの多数の穴より粉状のドライア
イスがアイスクリーム上に落下し、衛生上好まし
くなかつた。

本考案は前記事情に鑑みなされたもので、小型
化し、使い易いデコレーシヨンアイスクリーム用
の容器を提供しようとするものである。

本考案はデコレーシヨンアイスクリームの高さ
より低い周壁を備えた容器本体と、取外し可能な
天井蓋を備えた蓋とからなる容器を設け、該容器
内に容器本体とほゞ高さの等しい前記デコレーシ
ヨンアイスクリームの受皿と、デコレーシヨンア
イスクリームの輪郭に沿つてこれを被覆する内蓋
とを設け、該内蓋は、その周壁の周端縁付近であ
つて、周壁と同一面上に凹部を設け、該凹部を前
記受皿の周端縁に係合せしめるとともに、内蓋の
頂部にドライアイスの載置部を設け、さらに容器
本体の底部に凹設した収納部に包装用のフイルム
を設けたことを特徴とするデコレーシヨンアイス
クリーム用容器である。

以下、本考案の実施例について図面を参照しな
がら詳細に説明する。

第２図において、１は容器本体、２は蓋、３は
蓋２の天井に設けた取外し可能な天井蓋、４はア
イスクリームｂの受皿、５はアイスクリームｂの
上方を被覆して受皿４と係合する内蓋である。容
器本体１はその周壁１１の高さが低く、少なくと
も内部に収容するアイスクリームｂの高さ以下と
してある。内蓋５は第２図に図示してあるように
アイスクリームｂの輪郭に沿つて設けた周壁の周
端縁付近であつて、その周壁と同一面上に凹部１
３を設けてあり、この凹部１３は容器本体１の周
壁１１の高さとほゞ等しい位置にある受皿４の周
端縁１２に係合するように構成してある。内蓋５
はスチロール樹脂其他の薄い合成樹脂材を用い、
その頂部にはドライアイスｆを載置保持しうるよ
うに、係止部１４が設けてある。冷気誘導用の穴
は内蓋５には設けない。２０は容器本体１の底部
に折畳み、または巻き込んで収納した包装用の長
尺のフイルムで、巾広く帯状をなし、接着テープ
などの適当な止着部材で底部に凹設した収納部２
１から脱落しないように止着してある。

前記構成の容器は次のようにして使用する。ま
ず、受皿４に載置したアイスクリームｂを容器本
体１に収容する。次にアイスクリームｂに内蓋５
をかけ、受皿４の周端縁１２にその凹部１３を係
合止着する。そして蓋２を容器本体１に施す。そ
して、このような状態で販売点の冷蔵庫内に保管
しておく。

販売時には、この容器を冷蔵庫より取り出した
あと、蓋２の天井蓋３を取外し、ドライアイスｆ
を内蓋５上の係止部１４内に載置し、再び天井蓋
３をして密閉する。次に容器本体１の底部に収容
してあるフイルム２０を引張り出し、第３図に示
すようにこの容器を包装し、購入者に渡せばよ
い。

以上のように、本考案の容器によれば、容器本
体１の高さを低くして、アイスクリームを容易に
取り出せるようにしたので、従来容器のように容
器本体内壁とアイスクリームとの間に大きな空間
を設ける必要がなく、したがつて容器を小形にす
ることができる。また内蓋５をアイスクリームの
輪郭に沿つてこれを被覆し、受皿４の周端縁１２
との係合部分を内蓋５の周壁と同一面上に設けた
凹部１３によつて構成してあるので、容器の大き
さが周囲に拡大して無駄な空間が形成されるのを
防いでいる。またこの内蓋５の頂部にはドライア
イスを載置保持しうるので、従来のように容器本
体内壁にプレート係止用の支持部を設ける必要が
なく、その分だけ小形化でき、かつ成形が容易と
なる。さらに内蓋は薄い材料で形成されているの
で特に冷気誘導用の穴を設けずとも充分冷気を伝
え、かつ、この冷気誘導用の穴がないので粉状の
ドライアイスがアイスクリーム上に落下せず、衛
生的である。

また蓋２には特に天井蓋３を設けてあるので、
開口部を必要最小限にして内容物を露出すること
なくドライアイスの収容ができる。さらに包装用
のフイルム２０を備えた収納部２１を設けてある
ので、フイルム２０が邪魔とならずに収容でき、
かつフイルム２０を別途準備する必要がないので
包装作業が迅速、容易にでき便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の容器の断面説明図、第２図は本
考案に係る容器の断面説明図、第３図は本考案の
容器を包装した後の状態を示す斜視説明図であ
る。 １……容器本体、２……蓋、３……天井蓋、４
……受皿、５……内蓋。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. デコレーシヨンアイスクリームｂの高さより低
   い周壁１１を備えた容器本体１と、取外し可能な
   天井蓋３を備えた蓋２とからなる容器を設け、該
   容器内に容器本体１とほゞ高さの等しい前記デコ
   レーシヨンアイスクリームｂの受皿と、デコレー
   シヨンアイスクリームｂの輪郭に沿つてこれを被
   覆する内蓋５とを設け、該内蓋５は、その周壁の
   周端縁付近であつて、周壁と同一面上に凹部１３
   を設け、該凹部１３を前記受皿４の周端縁１２に
   係合せしめるとともに、内蓋５の頂部にドライア
   イスの載置部を設け、さらに容器本体１の底部に
   凹設した収納部２１に包装用のフイルム２０を設
   けたことを特徴とするデコレーシヨンアイスクリ
   ーム用容器。