JPS5937185Y2 - ２本針オ−バ−ロツクミシン縫の針間部布地の盛り上り防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は２本釣オーバーロックミシン両針間に布地の盛り
上り現象を生ずることによる製品の品質低下を防止すべ
き簡易有効な装置を提供するものである。

従来、２本釣オーバーロックミシンに於いては第４図に
示す如く、中爪３の左側の形状は針路部ａに於いても夫
以外の部分すに於いても一直線状を呈したものである。

其処で厚手の生地を縫製する場合に於いてはルーパー糸
５の牽引する傾向に対して生地が打ち勝ち生地を中爪３
の左側に凹入せしめる如きことがなく、従面縫製完了後
に於ける生地の盛り上り現象を生ずる如き欠点はないも
のであった。

而し、近時特に薄質の生地例えばジョーゼット等の如キ
ものを２本釣オーバーロックミシンによって縫製する機
会が多くなり、此の種薄質の生地の場合は、第５図に示
す如く、生地の力が弱いから、ルーパー糸５の牽引が生
布の力に打ち勝ち、生地を前記中爪３の左側に引込み、
生地を下向山型状６に凹入した’ｌｘ縫い進み、核部の
ルーパー糸５の長さは生地より短く、縫上り時点でルー
パー糸５が生地を引張り第６図に示す如く、第１縫目７
と第２縫目８との間に生地の盛り上り部Ｃを生じ製品の
商品価値を損する犬なる欠点を存したものである。

然る本考案に於いては、第２図に示す如く中爪３を左側
に拡大せしめたからジョーゼットの如き薄質の生地であ
ってもルーパー糸５に牽引されて凹入する惧がなく、ル
ーツ〈−系が引上げられて延長する結果となり、布の第
１縫目７と第２縫目８との間の間隔１１と、ルーパー糸
５の第１縫目端９と第２縫目端１０との間の間隔１２と
は大体中爪３の左側面と下面との和との比と略同−であ
り、両者の間隔は等しくなるから、布地が縫終って中爪
３等から離れて左右両側に伸びた場合、中爪３の下方の
ルーパー糸５と中爪３の上の生地とは平行状態に引伸ば
され、生地の盛り上り現象を生ずることなく第３図に示
す如く、良好な縫い上りをなすもので、効果顕著である
。

今、妓に之が実施の一例を示した添付図面に就いて詳説
するに、１はオーバーロックミシンの針板にして、公知
の如き構成である。

２は中爪３に方略する該針板１の右側面である。

４は中爪３の左側と針板１の右側面２との間隙であり、
４ａは針路部ａに於ける間隙で、針落操作に支障なき程
度の公知の巾を存する部分である。

４ｂは中爪３の左側を針板１の右側面２方向に拡大した
部分である。

５はルーパー糸、６は従来装置に於いて生地が針板１と
中爪３との間にルーパー糸５による牽引を受けて下向山
形状６の凹入を呈する状態の部分を示す。

７は左側の針による第１縫目、８は右側の針による第２
縫目である。

９は第１縫目の縫ワ端、１０は第２縫目端、１１は第１
縫目７と第２縫目８との間の布の巾（間隔）、１２は第
１縫目端９と第２縫目端１０との間のルーパー糸の長さ
く間隔）、ａは中爪３と針板の右側面２との間隙中針路
の部分、ｂは同討幕部以外の部分、Ｃは従来装置にて第
１縫目７と第２縫目８との間に生地の盛り上りを生じた
状態部である。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すもので、第１図は本案
装置の要部平面図、第２図は縫製操作中の第１図Ａ−Ａ
線断面図、第３図は本案装置によって縫製した品の一部
切断した斜視図、第４図は従来装置に於ける要部斜視図
、第５図は従来装置に於ける縫製中の第４図Ｂ−Ｂ線断
面図、第６図は従来装置により薄質生地を縫製した場合
の製品の斜視図である。 １・・針板、２・・・針板の右側面、３・・・中爪、４
ｂ−・・拡大部、５・・・ルーパー糸、６・・・生地の
下向山型状部、７・・・第１縫目、８−・・第２縫目、
９・・・第１縫目端、１０・・・第２縫目端、１１・・
・布の巾、１２・・・ルーパー糸の長さ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２本釣オーバーロックミシンの針路部以外の部分に於い
   て、中爪３を針板１の右側面２方向に拡大し、ルーパー
   糸５が針板１上の布地位置１で引延ばされて縫い進むよ
   うにしたことを特徴とする２本釣オーバーロックミシン
   縫の針量部布地の盛り上り防止装置。