JPS5937072B2 - ウロキナ−ゼの精製法 - Google Patents
ウロキナ−ゼの精製法Info
- Publication number
- JPS5937072B2 JPS5937072B2 JP8231077A JP8231077A JPS5937072B2 JP S5937072 B2 JPS5937072 B2 JP S5937072B2 JP 8231077 A JP8231077 A JP 8231077A JP 8231077 A JP8231077 A JP 8231077A JP S5937072 B2 JPS5937072 B2 JP S5937072B2
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- Japan
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- urokinase
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- column
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- crude
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- Enzymes And Modification Thereof (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はウロキナーゼの精製法に関し、更に詳しくは人
尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼから発熱性物
質を除去し、かつ高純度のウロキナーゼを工業的有利に
取得する方法に関する。
尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼから発熱性物
質を除去し、かつ高純度のウロキナーゼを工業的有利に
取得する方法に関する。
ウロキナーゼは血清中に含まれているプラスミノーゲン
を活性化してフィブリン溶解能を有するプラスミンを生
成する機能があるため、線溶系の賦活剤として有用であ
り、末梢動脈血栓症や心筋硬そく症なとの治療に広く臨
床使用されている。
を活性化してフィブリン溶解能を有するプラスミンを生
成する機能があるため、線溶系の賦活剤として有用であ
り、末梢動脈血栓症や心筋硬そく症なとの治療に広く臨
床使用されている。
またウロキナーゼは近年抗ガン剤の増強剤としての用途
も開発され、その需要は急速に増大している。
も開発され、その需要は急速に増大している。
ウロキナーゼの精製法としては、燐酸セルロース、アン
バーライトIRC−50、カルボキシメチルデキストラ
ン、カルボキシメチルセルロースの如きイオン交換体を
用いる方法、シリカゲル、ガラスピース、多孔性ガラス
、カーボワックス処理多孔性ガラス、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、活性化ケイソウ士、ヒドロキシルアパ
タイト、ベントナイトの如き物理化学的吸着剤を用いる
方法、アクリルニトリル系繊維、シアノアルキル化セル
ロース、ポリエチレンイミン含有ポリアミド繊維、寒天
の如き特異的吸着剤を用いる方法等種種の方法が知られ
ている。
バーライトIRC−50、カルボキシメチルデキストラ
ン、カルボキシメチルセルロースの如きイオン交換体を
用いる方法、シリカゲル、ガラスピース、多孔性ガラス
、カーボワックス処理多孔性ガラス、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、活性化ケイソウ士、ヒドロキシルアパ
タイト、ベントナイトの如き物理化学的吸着剤を用いる
方法、アクリルニトリル系繊維、シアノアルキル化セル
ロース、ポリエチレンイミン含有ポリアミド繊維、寒天
の如き特異的吸着剤を用いる方法等種種の方法が知られ
ている。
ところでウロキナーゼを注射用薬剤として用いる場合に
は、充分なる比活性を有すると共に発熱性物質が除去さ
れていなければならないが、前記の精製法にては発熱性
物質が除去されない。
は、充分なる比活性を有すると共に発熱性物質が除去さ
れていなければならないが、前記の精製法にては発熱性
物質が除去されない。
従来、ウロキナーゼ中の発熱性物質の除去については種
々の方法が報告されているが、ウロキナーゼの回収率が
悪いなどの欠点がある。
々の方法が報告されているが、ウロキナーゼの回収率が
悪いなどの欠点がある。
本発明者らは、かかる欠点を解決すべく種々研究を重ね
た結果、人尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼを
N、N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋されたア
リルデキストランゲルによりゲルろ過することにより発
熱性物質を含まない高純度のウロキナーゼを高収率で取
得することができることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
た結果、人尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼを
N、N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋されたア
リルデキストランゲルによりゲルろ過することにより発
熱性物質を含まない高純度のウロキナーゼを高収率で取
得することができることを見い出し、本発明を完成する
に至った。
本発明で用いられるN、N’−メチレンビスアクリルア
ミドで架橋されたアリルデキストランゲルとしては、例
えば七フアクリルS−200スーパーファイン(商品名
、ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)が好適に
挙げられる。
ミドで架橋されたアリルデキストランゲルとしては、例
えば七フアクリルS−200スーパーファイン(商品名
、ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)が好適に
挙げられる。
以下、本発明方法を具体的に説明する。
まず、上記ゲルをpH約6〜11の濃厚塩類溶液(例え
ば電気伝導率50mmho10m以上のリン酸緩衝液、
食塩溶液)で緩衝化した後カラムに充填するか、上記ゲ
ルをカラムに充填した後前記濃厚塩類溶液で緩衝化する
。
ば電気伝導率50mmho10m以上のリン酸緩衝液、
食塩溶液)で緩衝化した後カラムに充填するか、上記ゲ
ルをカラムに充填した後前記濃厚塩類溶液で緩衝化する
。
次いでこのカラムに人尿または、これに由来する粗製ウ
ロキナーゼの溶液をかけ、前記の濃厚塩類溶液にてゲル
ろ過を行なう。
ロキナーゼの溶液をかけ、前記の濃厚塩類溶液にてゲル
ろ過を行なう。
かくすることにより、発熱性物質の大部分はウロキナー
ゼよりも先に溶出し、また不純蛋白も除去できるので、
ウロキナーゼ活性分画を集めるときにより発熱性物質を
含まない高純度のウロキナーゼを高収率に取得すること
ができる。
ゼよりも先に溶出し、また不純蛋白も除去できるので、
ウロキナーゼ活性分画を集めるときにより発熱性物質を
含まない高純度のウロキナーゼを高収率に取得すること
ができる。
得られたウロキナーゼ活性分画は常法により硫安塩析し
、透析後、凍結乾燥することによりウロキナーゼを単離
することができる。
、透析後、凍結乾燥することによりウロキナーゼを単離
することができる。
以下、実施例を挙げて本発明方法を説明するが、本発明
方法はこれら実施例により限定されるものではない。
方法はこれら実施例により限定されるものではない。
向、実施例中ウロキナーゼの力価測定はプロラグらのフ
ィブリン平板法CJ 、 plougら、Biochi
m、Biophys、Acta、 24.278(1
957))にて測定し、力価表示はジョンソンらにより
定められた国際単位(A、J、Jo−hnsonら、T
hrombos、Diathes、haemorrh(
Stuttg、)、21.259(1969))によっ
た。
ィブリン平板法CJ 、 plougら、Biochi
m、Biophys、Acta、 24.278(1
957))にて測定し、力価表示はジョンソンらにより
定められた国際単位(A、J、Jo−hnsonら、T
hrombos、Diathes、haemorrh(
Stuttg、)、21.259(1969))によっ
た。
実施例 1
セファクリルS−200スーパーフアイン(商品名、フ
ァルマシア・ファイン・ケミカルズ社製:200 m
lをカラム(2,ICrrLX 58cIrL)に充填
し、0.8M食塩含有0.01Mリン酸緩衝液(pH8
,0)で緩衝化する。
ァルマシア・ファイン・ケミカルズ社製:200 m
lをカラム(2,ICrrLX 58cIrL)に充填
し、0.8M食塩含有0.01Mリン酸緩衝液(pH8
,0)で緩衝化する。
次いで、新鮮人尿から調製した粗製ウロキナーゼを0.
8 M食塩含有0.OIMIJン酸緩衝液(pH8,0
)に溶解して得た粗製ウロキナーゼ溶液5m1(全活性
:300,000単位、比活性二5,500単位/■蛋
白質、電気伝導率:60m mh o/Cll1)をカ
ラムにかけ、0.8M食塩含有0.01Mリン酸緩衝液
(pH8,0)を30 m l /h rの流速で流し
てゲルろ過を行なう。
8 M食塩含有0.OIMIJン酸緩衝液(pH8,0
)に溶解して得た粗製ウロキナーゼ溶液5m1(全活性
:300,000単位、比活性二5,500単位/■蛋
白質、電気伝導率:60m mh o/Cll1)をカ
ラムにかけ、0.8M食塩含有0.01Mリン酸緩衝液
(pH8,0)を30 m l /h rの流速で流し
てゲルろ過を行なう。
溶出液を4mlずつ採取し、ウロキナーゼ活性の高いフ
ラクション31〜34を集める。
ラクション31〜34を集める。
かくして得られるウロキナーゼ分画の比活性は39,0
00単位/■蛋白質であり、粗製ウロキナーゼ溶液から
の活性収率は91%であった。
00単位/■蛋白質であり、粗製ウロキナーゼ溶液から
の活性収率は91%であった。
上記ウロキナーゼ分画を非発熱性の蒸留水100倍量に
対し一夜透析し、これを3,000単位/kg家兎体重
で投与して発熱性物質試験を行なった。
対し一夜透析し、これを3,000単位/kg家兎体重
で投与して発熱性物質試験を行なった。
その結果、体温上昇度(0C)は0.20゜0.20
、0.30で、日本薬局方策9版の規準により、発熱性
物質陰性であると認められた。
、0.30で、日本薬局方策9版の規準により、発熱性
物質陰性であると認められた。
また、上記ゲルろ過により発熱性物質はワラクシタン2
1付近に溶出していることが認められた。
1付近に溶出していることが認められた。
向、粗製ウロキナーゼ溶液について発熱性物質試験を行
なったところ、1,500単位/kg家兎体重で投与し
たときの体温上昇度(’Qは1.25゜1.30,1.
45であった。
なったところ、1,500単位/kg家兎体重で投与し
たときの体温上昇度(’Qは1.25゜1.30,1.
45であった。
実施例 2
(1)アンバーライトJRC−50(商品名、ローム・
アンド・バース社製) 50 m lをカラム(1,5
C1rLX 28c111)に充填し、0.1 M食塩
含有0、1 M IJン酸緩衝液(pH6,2)で緩衝
化する。
アンド・バース社製) 50 m lをカラム(1,5
C1rLX 28c111)に充填し、0.1 M食塩
含有0、1 M IJン酸緩衝液(pH6,2)で緩衝
化する。
次いで、新鮮人尿から調製した粗製ウロキナーゼを0.
1M食塩含有0.1 M IJン酸緩衝液(pH6,2
)に溶解して得た粗製ウロキナーゼ溶液100 m l
(全活性: 45.0.000単位、比活性:1,5
00単位/7n9蛋白質、電気伝導率:20 m mh
o/(! )をカラムに流し、ウロキナーゼを吸着させ
る。
1M食塩含有0.1 M IJン酸緩衝液(pH6,2
)に溶解して得た粗製ウロキナーゼ溶液100 m l
(全活性: 45.0.000単位、比活性:1,5
00単位/7n9蛋白質、電気伝導率:20 m mh
o/(! )をカラムに流し、ウロキナーゼを吸着させ
る。
次いで、カラムを0.1 M食塩含有0.1 M IJ
ン酸緩衝液(pH6,2)で充分洗浄後、0.5M食塩
含有0.01Mリン酸緩衝液(pH5,2)150 m
lにて溶出し、ウロキナーゼ活性の高い分画を集める
。
ン酸緩衝液(pH6,2)で充分洗浄後、0.5M食塩
含有0.01Mリン酸緩衝液(pH5,2)150 m
lにて溶出し、ウロキナーゼ活性の高い分画を集める
。
かくして得られたウロキナーゼ溶出液の比活性は23,
000単位/■蛋白質であり、粗製ウロキナーゼ溶液か
らの活性収率は68%であった。
000単位/■蛋白質であり、粗製ウロキナーゼ溶液か
らの活性収率は68%であった。
上記ウロキナーゼ溶出液を実施例1と同様に一夜透析し
、これを3.000単位/kg家兎体重で投与して発熱
性物質試1験を行なったところ、体温上昇度(”C)は
i、o 5 、1.10 、1.00で、発熱性物質陽
性であった。
、これを3.000単位/kg家兎体重で投与して発熱
性物質試1験を行なったところ、体温上昇度(”C)は
i、o 5 、1.10 、1.00で、発熱性物質陽
性であった。
そこで、上記ウロキナーゼ溶出液を下記の如く処理して
発熱性物質の除去を行なった。
発熱性物質の除去を行なった。
(2)セファクリルS−200スーパーフアイン(商品
名、ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)200
mlをカラム(2,1crrL×58C1rL)に充填
し、0.8M食塩含有0.01M!Jン酸緩衝液(pH
8,0)で緩衝化する。
名、ファルマシア・ファイン・ケミカルズ社製)200
mlをカラム(2,1crrL×58C1rL)に充填
し、0.8M食塩含有0.01M!Jン酸緩衝液(pH
8,0)で緩衝化する。
次いで上記(1)で得られたウロキナーゼ溶出液15m
1(全活性:300.000単位、比活性:23,00
0単位/■蛋白質)をカラムにかけ、以下実施例Iと同
様にしてゲルろ過を行なう。
1(全活性:300.000単位、比活性:23,00
0単位/■蛋白質)をカラムにかけ、以下実施例Iと同
様にしてゲルろ過を行なう。
溶出液を4mlずつ採取し、ウロキナーゼ活性の高いフ
ラクション31〜35を集める。
ラクション31〜35を集める。
かくして得られるウロキナーゼ分画(20ml)の比活
性は91,000単位/4蛋白質であり、前記(1)の
ウロキナーゼ溶出液からの活性収率は96%であった。
性は91,000単位/4蛋白質であり、前記(1)の
ウロキナーゼ溶出液からの活性収率は96%であった。
上記ウロキナーゼ分画を実施例1と同様に一夜透析後、
3,000単位/kg家兎体重で投与し、発熱性物質試
験を行なった。
3,000単位/kg家兎体重で投与し、発熱性物質試
験を行なった。
その結果、体温上昇度COは0.00 、0.15 、
0.05で、発熱性物質陰性であった。
0.05で、発熱性物質陰性であった。
Claims (1)
- 1 人尿またはそれに由来する粗製ウロキナーゼをN、
N’−メチレンビスアクリルアミドで架橋されたアリル
デキストランゲルによりゲルろ過することを特徴とする
ウロキナーゼの精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8231077A JPS5937072B2 (ja) | 1977-07-08 | 1977-07-08 | ウロキナ−ゼの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8231077A JPS5937072B2 (ja) | 1977-07-08 | 1977-07-08 | ウロキナ−ゼの精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5417180A JPS5417180A (en) | 1979-02-08 |
JPS5937072B2 true JPS5937072B2 (ja) | 1984-09-07 |
Family
ID=13770977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8231077A Expired JPS5937072B2 (ja) | 1977-07-08 | 1977-07-08 | ウロキナ−ゼの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937072B2 (ja) |
-
1977
- 1977-07-08 JP JP8231077A patent/JPS5937072B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5417180A (en) | 1979-02-08 |
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