JPS5935977B2 - ラジエ−タチユ−ブ用銅基合金 - Google Patents

ラジエ−タチユ−ブ用銅基合金

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JPS5935977B2
JPS5935977B2 JP52070809A JP7080977A JPS5935977B2 JP S5935977 B2 JPS5935977 B2 JP S5935977B2 JP 52070809 A JP52070809 A JP 52070809A JP 7080977 A JP7080977 A JP 7080977A JP S5935977 B2 JPS5935977 B2 JP S5935977B2
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JP
Japan
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brass
radiator
corrosion
dezincification corrosion
alloy
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JP52070809A
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JPS544814A (en
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元久 宮藤
悦次郎 田中
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脱亜鉛腐食が防止され、且つ強度が優れたラジ
ェータチューブ用の銅基合金に関するものである。
自動車等に用いられるラジェータにおいてその管路を構
成する所謂ラジェータチューブとして、従来その構成材
料の材質は65/35黄銅が一般的に使用されてきた。
またその製作方法としてはラジェータ全体としての寸法
制限(車中方向および車高方向の)伝熱性等種々の理由
に基因してかなり偏平な断面形状のチューブを得る必要
性等の要請に応じて、その構成材料の形状として条形状
のものを用い、これを偏平管状に成形するとともに・、
衝合端縁部をはぜ巻きして接合する他、必要に応じてろ
う付する手法が一般的に採用されてきた。
さらにランエータの使用上の要請として防食性を付与す
る必要性があり、これに応じて所謂半田コーティングが
施される他、必要に応じて更に上塗り塗装が施される手
法が一般的に使用されてきた。
上述の技術的背景において近年この種技術分野において
は、ラジェータの軽量化の要請と、ラジェータの防食性
の向上の要請との二つが太き(希求されている。
上述第一の要請に対しては例えば材質変換すなわちアル
ミニウム合金化の開発指向もないわまではないが、未だ
不充分であり、黄銅製のものにおいては第一義的には薄
肉化の努力がなされており、近年では0.14■厚さの
ものが使用されるようになってきた。
しかしながら上述の二つの要請に対する解決の手法は相
互に独立ではなくである相互作用があるために、これら
要請をともに満足する技術には既に限界に達しているも
のと認識される。
すなわち第一の要請に対して単独に認識するならば、ラ
ジェータの使用に際しては、それ程高(・水圧を受ける
わけでもな(、また損傷をそれ程心配する必要もないし
、一方条の製造(圧延等)技術上もより薄肉化は現状の
常用技術にて充分答えることは可能であって、この観点
のみからは充分応することが可能と一見覗知される。
而してチューブの製造技術上は該条がある程度の強さく
剛性)を帯有していることが肝要であり、この点から薄
肉化にはある程度の限界が存在するものと思料されるば
かりか、一方防食の観点からすれば、前述した半田コー
ティングは防食機能の耐力に寄与するわけであるが、半
田層忙製造上の欠陥例えばピンホールの存在、層厚さの
不均一さの存在等による防食機能の低下がおこり、使用
中にこの部に脱亜鉛度が集中して、漏れ事故に到ること
がある。
また前述した半田コーティングその他の半田付は例えば
フィンとの半田作業、上下タンクとの半田作業時に使用
されるフラックスの残留があったとすると、一般に脱亜
鉛腐食と称される腐食を促進させる。
この種ラジェータの一定期間の寿命保障のためにはある
程度の所謂腐食化を見込むことが肝要であり、この観点
からも従来材料による薄肉化には限界があるものと思料
される。
殊に後者観点での関係においては、近時ラジェータの事
故発生の内所謂脱亜鉛腐食と推測される事故が増加する
傾向にあり、この事故は夏期に多発していること、ラジ
ェータチューブの車首側コーナ部に多発していること等
種々の事後観察からして、大気汚染すなわちS OX
1 N Ox 、塩化物等腐食物質の増加にその原因が
あるものと推定されるにつけ、所謂防食のための技術開
発は大きい希求と理解されるばかりか、薄肉化の要望と
の関係でも重大視されなげればならないものと思料され
る。
本発明は、以上詳述した技術的背景および知見、理解に
立脚して、殊に黄銅材料そのもの1良し、該材料自身の
強度が高く、しかも材料自身の耐脱亜鉛腐食性の優れた
材料を提供すべ(なされたものであって、その総合した
成果としてこの種チューブの薄肉化を達成するものであ
る。
そして本発明になる材料はZn25〜4owt%、P
O,02〜0.10 w t%、FeO,005〜0.
05wt%、SnO,02〜0.50wt%、残部がC
uよりなることを特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明においてZnは黄銅を構成する主要元素であり、
前述のようなラジェータチューブへの苛酷な成形加工に
供するためには良好な引張強さと伸びのバランスが必要
であり、このためにはZnを25 w t %以上含有
セしめる必要がある。
一方Zn40wt%を超えるとβ相が出現しはじめ強度
は高くなるものの延性が著しく低下するので、Znは4
0 w を係以下に抑える。
Pは脱亜鉛腐食を防止する効果があるが、0.02wt
%未満ではその効果が少なく、ま7.: 0.10wt
%越えて含有すると、熱間加工時に割れることから、P
O,02〜0.10w t %と限定した。
FeはPと共添することによって機械的性質を向上安定
さすが、0.005wt%未満ではPとの共存において
、機械的性質が不安定となる。
また0、005wt%未満の合金中の鉄の管理が難しい
0.05wt%を越えて含有すると脱亜鉛腐食を生じや
すくする。
以上の理由でF e 0.005〜0.05wt係と限
定した。
Snは脱亜鉛腐食をPと共に防止する効果があり、本発
明合金のように機械的性質を安定さすためにFcを0.
005〜0.05wt%添加するとPo、02〜0.1
0wt%のみでは脱亜鉛腐食を充分に防止できなくなり
、しかも前記のPの添加理由のところで述べたようにP
を0.10wt%を越えて添加できないことからSnの
添加が必須となる。
しかし0.02 w t %未満では脱亜鉛腐食を防止
する効果が少なく、0.02 w t%以上では添加量
の増加に伴ない、その効果も増大するがF e O,0
05〜0.05wt%の添加範囲でPとの共添において
は0.50 w t %以下で充分であり、これ以上の
添加は経済性の点より不利となることからSn0.02
〜0.50wt係と限定した。
次に本発明を実施例により詳細に説明する。
クリプトルミ気炉を用いて高純度銅を黒鉛ルツボ中で木
炭被覆下に溶解して、鉄チップを投入し、鉄チップが溶
解したことを確認して、さらにZ n wSnおよびC
u−Pの中間合金を添加してよく攪拌した後、金型に鋳
込んで本発明材の5〜鋳塊を得た。
また公知の65./35黄銅および比較材の5に9鋳塊
も上記と同様にして製造した。
これら合金組成を第1表に示す。
第1表の組成の鋳塊を熱間圧延および適宜中間焼鈍を加
えなから冷間圧延を行ない厚さ1wnの板を製造した。
次にこの板材から30mmX 50 ygBの長方形の
試駒片を機械加工にて作り、430℃にて1時間の焼鈍
を行ない、エメリーペーパー600番で表面研磨後アル
コールで脱指し、しかる後に塩水噴霧試駆および半田フ
ラックスによる脱亜鉛腐食試験を行なった。
この塩水噴霧試験はJ I 5−Z−2371に基づい
て連続8日間行なった。
また半田フラックスによる脱亜鉛腐食試験については一
般的に用いられている4 3%ZnCt2 .16%N
H4C4容液を水で薄め比重を1.25としたフラック
スAと43%ZnC72−5%NH4Ct。
6%NaC1水溶液を水で薄め比重を1.1としたフラ
ックスBとにそれぞれ別々に30秒間浸漬後、あらかじ
め300℃に加熱保持されている電気炉中に挿入して5
分間加熱し、大気中で冷却した。
つぎに15PPMの802ガスを含む雰囲気で45℃の
飽和水蒸気を室温条件とを1時間毎に繰り返す乾湿試験
を96時間行なった。
これらの腐食試験の終了後試料の断面を検鏡して、試料
の脱亜鉛腐食深さを測定して第2表の結果を得7..。
まy、:JIS規格の5号試験片を圧延方向に沿って切
り出し、430℃にて1時間焼鈍後引張試験を行ない第
3表の結果を得た。
第2表および第3表から明らかなように公知の65、/
35黄銅(試料N02)にPを0゜023wt%sFe
を0.015wt%共添した比較材(試料N04)は公
知の65735黄銅(試料N02)に比して耐脱亜鉛腐
食性、強度ともに向上している。
つぎにP 0.023 wt % t S n 0.1
4 wt%共添した比較材(試料N05)は強度の向上
はあまりなく、耐脱亜鉛腐食性のみ大幅に向上している
しかし、量産品では、工場内回転滑、価格低減のため市
中屑を利用するため比較材(NO5)のようなPとSn
のみを含む黄銅組成の合金の生産は不可能で必らず0.
005 w t %未満のFeの混入は避けられない。
FeとPとが共添されると黄銅は強化されるが、0、0
05 w t%未満のFeが含まれた場合、本発明合金
のように0.02wt%以上のPを共添すると焼鈍後の
機械的性質が比較材(試料N03)に示す如く、公知の
65./35黄銅と本発明合金の特性の間でばらつく。
即ち0.005 w t%未満のFe含有量によって引
張強さは38〜44 Ky、42の範囲の値を示す。
また、生産上0.005 w t%未満のFeの管理は
難しいので、本発明合金(試料N0I)のようにPとの
共添において故意に機械的性質が安定するようにFeを
0.005 w t%以上添加することによって組成の
管理が容易となり生産性が向上するという利点が得られ
る。
本発明合金(試料N0I)はSnを含まない比較材(試
料No 4 ’)と比較すると強度は同等で、耐脱亜鉛
腐食性は大幅に改善されており、公知の65/35黄銅
と比較すると耐脱塩腐食はよリ一層向上していることは
明らかである。
以上のように本発明の表面全体に半田コーティングを施
される黄銅条製ラジェータチューブは脱亜鉛腐食が防止
され、且つ強度が優れている。
従って従来と同等の肉厚としても使用時に水洩れ事故を
発生する危除性は皆無に等しく、別の観点では軽量化の
ための薄肉化が十分に企図できて、産業上極めて有用性
の高いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. I Zn25〜40wt%、Po、02〜0.10w
    t%、FeO,005〜0.05wt%、SnO,02
    〜0.50wt%、残部が本質的にCuよりなることを
    特徴とするラジェータチューブ用銅基台金。
JP52070809A 1977-06-14 1977-06-14 ラジエ−タチユ−ブ用銅基合金 Expired JPS5935977B2 (ja)

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