JPS5935806B2 - 物品の積み重ね方法および装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は製品や半製品などの物品をスペーサーととも
にストッカーへ下から上へと順次１段づつ積み重ねる方
法とこの方法を実施するための装置に係るものである。

従来は人力または運搬機械で物品を１段づつ積み重ねて
おり、ｆｌＪえば第１３図に図示したように運搬機械４
６を用いる場合にはテーブル４１上のアルミニウム形材
４２を所定本数並列し、このテーブル４１の下にスペー
サー４３を設けて、このスペーサー４３を運搬機械４６
で補捉して作業台４４のパレット４５上へと１段づつ積
み重ねているが、この運搬機械を用いた方法および装置
では運搬機械４６のスペーサー４３への降下、スペーサ
ー４３の捕捉、運搬機械４６の上昇、運搬機械４６のパ
レット４５上への横移動、パレット４５への降下、スペ
ーサー４３の解放、運搬機械４６の上昇、更に最初の位
置へと運搬機械４６の横移動の８工程という多くの工程
を１段ことに必要とするので１段積むための時間が長く
かかつて、能率が悪いという欠点があり、またこの従来
の運搬機械を用いた方法および装置では形材を多数本並
列して載せた重いスペーサーの両端を運搬機械で補捉し
て運搬し、運搬後解放するので繰り返し使用しているう
ちにスペーサーや運搬機械の捕捉部に変形が生じ易く、
変形が生じると確実に捕捉できにくくなったり、運搬途
中に脱落し易くなったりなどするためにスペーサーを新
しいものに変換したり、運搬機械の捕捉部やスペーサー
を修理したりなど保守に多大の費用、労力を必要とする
欠点がある。

この発明は従来の方法および装置が有するこれらの欠点
を解消して１段積むのに要する工程を少なくして時間を
短縮して能率を向上することや積み重ねるのに要する費
用、労力などの低減をはかることなどを目的としたもの
である。

この発明は１つまたは２つ以上の複数のテーブル上にア
ルミニウム形材などの物品を載せて、物品の上方にスペ
ーサーを設けて物品をスペーサーとともにストッカーへ
と下方より上方へと順次１段づつ物品を積み重ねていく
方法およびその装置である。

次にこの発明の実施例を図面とともに説明する。

実施例 １ ２つのテーブル１，２を所定の間隔をおいてほぼ平行に
設け、このテーブル１とテーブル２の上にアルミニウム
形材３を直交して多数架は渡す。

テーブル１とテーブル２との中間で、テーブル１．２の
上方にスペーサー昇降装置４を複数個間隔をおいて設け
るとともにテーブル１，２の上方にストッカー５を設け
る。

そのストッカー５は形材３の進行方向の前後両端部に側
壁を下方に設けて、側面が逆Ｆ形のストッカー５であり
、ストッカー５の両下端部には相対向して爪片６，６を
スペーサー昇降装置４に対応する所に設ける。

この爪片６はストッカー５に回転自在に軸γで支持する
とともに爪片６がほぼ水平の所で停止するためのストッ
パー８を設け、ストッカー５より突出している軸Ｔの端
部に操作杆９を固定する。

テーブル１，２上に所定本数、例えば図示のように６本
の形材３をスペーサー昇降装置４とストッカー５との中
間に並列し、それぞれのスペーサー昇降装置４の上にス
ペーサー１０を形材３とほぼ直角方向に置いてから、そ
れぞれスペーサー昇降装置４を上昇することにより６本
の形材３は複数本のスペーサー１０とともに上昇してス
トッカー５の中へと入っていく。

ストッカー５の中へと入る時にストッカー５の下端部に
相対向して設けた爪片６，６はスペーサー１０により上
方へと押されるために軸７を中心に回転して斜め上へと
逃げるが、更にスペーサー１０が上昇すると、爪片６，
６はスペーサー１０より外れるので爪片６の自重力で下
へと回転してストッパー８で停止して元通りのほぼ水平
方向になる。

スペーサー昇降装置４を降下することによりスペーサー
昇降装置４の上のスペーサー１０が両側の爪片６，６に
係止してスペーサー１０上の形材３を先ず１段ストッカ
ー５に積み重ねる。

次に前記と同様にスペーサー１０を１本づつそれぞれの
スペーサー昇降装置４の上に供給し、スペーサー昇降装
置４を上昇、そして降下という工程で形材３をスペ」サ
ー１０とともにストッカー５に下から上へと順次１段づ
つ積み重ねる。

なお、スペーサー１０をスペーサー昇降装置４の上に人
力により供給してもよいが、第６図々示のようにスペー
サー自動供給装置１１をスペーサー昇降装置４に隣接し
て設けてスペーサー１０を厚さ分づつ昇降機１２で上昇
してシリンダー１３でスペーサー１０をスペーサー昇降
装置４上の凹み４′に自動的に供給してもよい。

またこの実施例１ではテーブル１とテーブル２との中間
にスペーサー昇降装置４とストッカー５の爪片６を設け
たものについて説明したが、積み重ねる物品の大きさ、
重さなどによってはテーブル１，２の外側だけ、または
外側と中間とにスペーサー昇降装置とストッカーの爪片
を設けてもよい。

実施列 ２ ２つのテーブル２Ｌ２２を所定の間隔をおいてほぼ平行
に設け、このテーブル２１とテーブル２２の上に物品２
３を直交して多数架は渡す。

テーブル２１とテーブル２２との中間で、テーブル２１
．２２の下方にスペーサー載せ台２４を設けるとともに
テーブル２１．２２の上方に昇降装置３２を有するスト
ッカー２５を設ける。

このストッカー２５はテーブル２１とテーブル２２との
間隔より巾が小さく、かつ物品２３の進行方向の前後両
端部に側壁を下方に設けて、側面が逆Ｆ形であり、スト
ッカー２５の両下端部には相対向して爪片２６，２６を
スペーサー載せ台２４に対応する所に設ける。

この爪片２６はストッカー２５に回転自在に軸２γで支
持するとともに爪片２６がほぼ水平の所で停止するため
のストッパー２８を設け、ストッカー２５より突出して
いる軸２γの端部に操作杆２９を固定するとともに操作
杆２９とストッカー２５とにコイルスプリング３３を設
ける。

テーブル２Ｌ ２２の上に物品２３を直交して架は渡
して載せ、スペーサー載せ台２４の上にスペーサー３０
をテーブル２１．２２とほぼ平行方向に載せてから、ス
トッカー２５の昇降装置３２を降下してストッカー２５
を降下する。

ストッカー２５を降下することにより通日形のストッカ
ー２５の中へ物品２３とスペーサー３０とが入る。

スペーサー３０がストッカー２５の中へ入る時にストッ
カー２５に設けた爪片２６．２６はスペーサー３０によ
り上方へと押されるために軸２１を中心に回転してスプ
リング３３を伸張しながら斜め上へと逃げるが、更にス
トッカー２５が降下すると、爪片２６，２６はスペーサ
ー３０より外れるので爪片２６はスプリング３３の収縮
力により回転してストッパー２８で停止して元通りのほ
ぼ水平方向になる。

ストッカー２５の降下を中止してストッカー２５を昇降
装置３２で上昇することによりスペーサー３０が両側の
爪片２６゜２６に係止してスペーサー３０より上方に位
置する物品２３を持上げて先ず１段ストッカー２５に積
み重ねる。

次に前記と同様にスペーサー３０をスペーサー載せ台２
４の上に供給し、ストッカーを降下そして上昇という工
程で物品２３をスペーサー３０とともにストッカー２５
に下から上へと順次１段づつ積み重ねる。

なお、この実施列２てはストッカー２５に直接爪片２６
と昇降装置３２を設けたものについて説明したが、スト
ッカーに別体のアームを取付け、このアームの下端に爪
片を設けるとともにアームに昇降装置を設けたものでも
よい。

またスペーサー載せ台２４に第６図々示のスペーサー自
動供給装置を併設してスペーサーをスペーサー載せ台に
自動的に供給するとよい。

なお、この実施例２のようにストッカーを昇降装置で上
下動する場合にテーブルが１つなどの時にはストッカー
のＩＵ壁にテーブルの巾よりやや巾広い切欠部をテーブ
ルが位置する所に設ける必要がある。

実施列１と実施例２ともストッカーに１パレット分を積
み重ね後または数段積み重ね後は適宜の手段でストッカ
ーより積み重ね体を取り出すが、その１例としてはスト
ッカーを移動してパレットを載せたリフターで積み重ね
体をストッカーの中で少々持上げてから爪片を上方へと
９０度より大きく操作杆９，２９を回転して爪片を引込
ませ、リフターを下げることにより積み重ね体をストッ
カーより取り出す。

取り出した後に操作杆を回転して爪片を元通りにしてス
トッカーを所定のテーブル上へ移動して再びストッカー
へと１段づつ積み重ねる。

なお、この実施例１，２では爪片を受動、手動方式のも
のについて説明したが、爪片を自動方式で出し入れ（開
閉）してもよい。

この発明はスペーサー供給、上昇、降下またはスペーサ
ー供給、降下、上昇という数少ない工程で１段づつ積み
重ねることができるので積み重ねに要する時間を短縮し
て能率よく積み重ねることができる。

更にこの発明は積み重ねる際にスペーサーを下から全体
として押上げたり、スペーサーを係止して持上げるので
スペーサーが変形することが少なく、かりにスペーサー
が少々変形しても積み重ねに支障がないためにスペーサ
ーをそのまま積み重ねに使用することができて、従来の
ものに較べて積み重ねるのに要する費用や労力などを低
減することができる。

そしてこの発明は製品や半製品などの物品を下から上へ
と順次積み重ねるので先に力計した物品が上になって、
上の物品から順に加工などするために前の加工から次の
加工までほぼ一定の時間放置しておいた方がよい物品、
例えはアルミニウム形材の溝に溶融状態の熱可塑性合成
樹脂を充填した断熱形材の場合には冷却固化のために平
均してほぼ一定の時間放置してから、次の工程へと物品
を移して先の物品から先に使用や加工して円滑に作業を
進めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は側面図、第２図と第３図は作業順の要部側面図
、第４図は平面図、第５図は１部除去した平面図、第６
図はスペーサー自動供給装置を併設したスペーサー昇降
装置の正面図、第１図はストッカーの１部拡大側面図、
第８図は他の実施例の側面図、第９図と第１０図は作業
順の側面図、第１１図は平面図、第１２図はストッカー
の１部拡大側面図、第１３図は従来の側面図である。 １と２はテーブル、３は形材、４はスペーサー昇降装置
、５はストッカー、６は爪片、Ｔは軸、８はストッパー
、９は操作杆、１０はスペーサー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ スペーサー上に、スペーサーと直交して物品をテー
   ブル上に並列に載置して１単位の集合物とし、該集合物
   を前記スペーサーとともにストッカー内へ下方から上方
   へと順次１段づつ積み重ね、かつ前記ストッカーの下端
   部でスペーサーの両端を係止して集積することを特徴と
   する物品の積み重ね方法。 ２ テーブルの下方にはスペーサー昇降装置を設けると
   ともに該テーブルの上方にはストッカーを設け、該スト
   ッカーの相対向する下端部にほぼ水平方向より上方へと
   回転自在に軸支した爪片をそれぞれ設けることを特徴と
   する物品の積み重ね装置。 ３ テーブルの下方にはスペーサー載せ台を設けるとと
   もにテーブルの上方にはストッカーを設け、該ストツガ
   ′−に昇降装置を取付けるとともにストッカーの相対向
   する下端部にほぼ水平方向より上方へと回転自在に軸支
   した爪片をそれぞれ設けることを特徴とする物品の積み
   重ね装置。