JPS5935389Y2 - 積層表示体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、絵、模様、文字等を表示した表示体Ａを、同
じく絵、模様、文字等を表示した表示体Ｂの上に積層し
た積層表示体であって、表示体Ａを表示体Ｂから剥離さ
せることにより表示体Ａによって隠されていた表示体Ｂ
の絵、模様、文字等の表示を見ることができるように為
した積層表示体に関するものである。

以下、図面とともに説明すると、本考案は、表面に表示
１を施こした台紙２の裏面に感圧性接着層３を設けるこ
とによって形成された表示体Ａの裏面に、表面に表示６
が施こされた台紙７の表面に透明な接着剤層５を介して
表面に剥離処理が施こされた透明な剥離紙４の裏面を貼
り合わせることによって形成された表示体Ｂの表面が貼
り合わされていることを特徴とする積層表示体に関する
ものである。

本考案に係わる積層表示体に於いては、表示体Ａを表示
体Ｂから剥離させることにより、表示体Ｂの透明な剥離
紙４並びに透明な接着剤層５を通して台紙７の表面に施
こした表示６を見ることができる。

このため、表示体Ａの表示１並びに表示体Ｂの表示６を
関連させることにより、極めて興味深い積層表示体を作
製することができ、例えば同一場所についての季節を異
にした風景を表示体Ａ並びに表示体Ｂに表示してもよい
し、同一人物についての衣装を替えた姿を表示体Ａ並び
に表示体Ｂに表示してもよく、また表示体Ａに絵、模様
、点数等の文字を施こし、表示体Ｂに当り、外れ等の文
字を施こして筆を作製してもよい。

台紙２並びに台紙７の表面に表示１並びに表示６を施こ
すには、凸版印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン
印刷、グラビア印刷等によって絵、模様、文字等を印刷
すればよい。

台紙２並びに台紙７としては、例えば紙、合成紙、プラ
スチックフィルム、金属箔、金属蒸着プラスチックフィ
ルム、金属蒸着紙、織布、不織布並びにこれらの複合貼
合物を挙げることができる。

感圧性接着剤層３は、透明でも不透明でもよく、必要に
応じて顔料を加えて隠弊力を増してもよい。

透明な剥離紙４としては、例えばポリエチレンフィルム
、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムの如き透明なプラスチックフィルムの表面を
シリコン樹脂等で剥離処理したもの並びにグラシン紙、
硫酸紙、パラフィン加工紙の如き透明な紙の表面をシリ
コン樹脂等で剥離処理したものを挙げることができ、透
明な紙の場合にはシリコン樹脂との間にポリエチレン、
ポリビニルアルコール等を下塗りとして塗布してもよい
。

透明な接着剤層５には、感圧性接着剤、熱硬化性接着剤
のいずれをも使用することができ、透明であるならば感
圧性接着剤層３と同じものであつてもかまわない。

本考案に係わる積層表示体を作製する方法としは、例え
ば表面に表示６が施こされた台紙７の表面に透明な接着
剤層５を介して表面に剥離処理が施こされた透明な剥離
紙４の裏面を貼り合せ、次いで剥離紙４の表面に感圧性
接着剤層３を設けた後に、表面に表示１が施こされた台
紙２の裏面を感圧性接着剤層３の表面に貼り合わせる方
法を挙げることができる。

本考案に係わる積層表示体に於いては、表示体Ｂの裏面
にさらに感圧性接着剤層を設け、該感圧性接着剤層に剥
離紙を貼り合せるか、或いは表示体Ａの表面に剥離処理
を施して積層表示体をロール状に巻き取ることにより、
裏面に設けた感圧性接着剤層によって表示体Ｂを他の物
品に貼り付は得るようにしてもよい。

また、本考案に係わる積層表示体においては、裏面に感
圧性接着剤層を設けた表示体Ｂを２層以上重ね合わせて
設け、最下層の表示体Ｂの感圧性接着剤層に剥離紙を貼
り合わせるか、或いは表示体Ａの表面に剥離処理を施し
て積層表示体をロール状に巻き取ることにより、表示体
を３層以上積層して設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係わる積層表示体の一例を示した断面
図である。 １・・・・・・表示、２・・・・・・台紙、３・・・・
・・感圧性接着剤層、４・・・・・・透明な剥離紙、５
・・・・・・透明な接着剤層、６・・・・・・表示、７
・・・・・・台紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に表示１を施こした台紙２の裏面に感圧性接着剤層
   ３を設けることによって形成された表示体Ａの裏面に、
   表面に表示６が施こされた台紙７の表面に透明な接着剤
   層５を介して表面に剥離処理が施こされた透明な剥離紙
   ４の裏面を貼り合わせることによって形成された表示体
   Ｂの表面が貼り合わされていることを特徴とする積層表
   示体。