JPS5934174Y2 - 選局装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテレビジョン受像機における選局装置に関する
もので、組立作業性の向上およびプリセット操作の容易
化をはかることを目的とする。

以下本考案の一実施例について添付図面を用いて説明す
る。

図において、１は選局スイッチ付可変抵抗器で、回転可
能な回転軸つまみ１ａおよびこの回転軸つまみ１ａと同
心円状に配置され、かつ前方に付勢された状態で支持さ
れ、軸方向に摺動可能な選局スイッチ軸１ｂより構成さ
れ、前記回転軸つまみ１ａを回転することにより選局電
圧の調整ができ、前記選局スイッチ軸１ｂを押圧するこ
とにより選局動作の開閉ができる。

前記選局スイッチ付可変抵抗器１はその端子１ｃがプリ
ント基板２に半田付けされることにより固定され、また
前記回転軸つまみ１ａを回転することにより、選局電圧
の調整、いわゆるプリセット操作が可能となる。

３は受信中のチャンネルに応じて点灯し、今どのチャン
ネルを受信中であるかを表示するネオンランプで、前記
プリント基板２に固定されている。

４は前記選局スイッチ付可変抵抗器１の回転軸つまみ１
ａおよび選局スイッチ軸１ｂが貫通する孔４ａ、および
ネオンランプ３のガイド部４ｂを有するブラケットで、
ビスにより前面パネル５に固定されている。

なお、前記プリント基板２は一部が前記ブラケット４に
固定されている。

また、ブラケット４は前面パネル５の開口部５ａを覆う
ようにその内部に配置されている。

６はチャンネル番号を印刷したフィルム状のチャンネル
表示板で前記ネオンランプ３の前面に位置するようにブ
ラケット４に固定されている。

７は前記前面パネル５の開口部５ａをその前面より覆う
扉で、上端縁および下端縁に一体に略り字状の係止片７
ａ。

７ｂを形成しており、この係止片？ａ、７ｂがブラケッ
ト４の係止部４ｃ 、４ｄにおのおの係合することによ
り、ブラケット４に着脱可能に取付けられる。

なお、この扉Ｔの着脱操作は扉７の前面上端に一体に設
けた把手７ｃにより容易に行なうことができる。

８は選局釦で、共通基板８ａに薄肉部８ｂを介して一体
に複数個の釣部８ｃを互いに並列になるように形成して
なり、全体として略櫛状に構成されており、さらに釣部
８ｃの裏面に選局スイッチ付可変抵抗器１の選局スイッ
チ軸１ｂとわずかの隙間を残して対向する突起８ｄを一
体に有する。

前記選局釦８は、その基部８ａがビスにより扉７のボス
部７ｄに固定されることにより扉７に取付けられ、かつ
このとき釣部８ｃの一部が扉７の開口部７ｅより扉７の
外に突出する。

もちろん、このとき突起８ｄは選局スイッチ軸１ｂの端
面とわずかの隙間を残して対向する。

さらに、前記扉７は複数のチャンネル表示板６と対向す
る面に共通のインジケータ窓７ｆを有し、このインジケ
ータ窓７ｆの前面を覆うように透明板９を装着している
。

１０はストッパー片で、略り字状をなしており前記選局
釦８と相対向するように、選局釦８とともにボス部７ｄ
に固定され、選局釦８の移動（動作範囲）を一定の範囲
に規制する。

上記構成において、選局釦８の釣部８ｃを押圧すると、
釣部８ｃは薄肉部８ｂを支点として回動し、突起８ｄが
選局スイッチ軸１ｂに当接して、選局スイッチが開閉さ
れる。

もちろん、選局釦８の押圧力を解くと釣部８ｃは第３図
に示すように元の状態に戻る。

また、回転軸つまみ１ａを回転することにより選局電圧
の調整が可能となる。

上記構成によれば、共通の基部８ａに複数個の釣部８ｃ
を一体に形成して選局釦８を構成することにより、選局
釦を１つ１つ選局スイッチ軸１ｂに固着する場合にくら
べて、上記基部８ａを２゜３個所、扉７に固定するだけ
でよいため、取付（組立）作業が短時間で行え、コスト
ダウンが可能となる。

また、選局釦を選局スイッチ軸に固着する場合、選局釦
の孔径とスイッチ軸の径の間の寸法関係に精度が要求さ
れるが、上記構成によれば選局スイッチ軸１ｂより離れ
た位置に選局釦８を配置することにより、上記のような
精度が要求されず、製造が容易となる。

また、上記構成において回転つまみ１ａを回転せしめて
プリセット等の操作を行いたい場合、扉７をブラケット
４より取り外せばよいわけであるが、上記したように選
局スイッチ軸１ｂに選局釦を固着した場合、上記選局釦
が邪魔になりその回転操作が行い難いという問題がある
が、上記構成によれば選局釦８を扉７に固定しているた
め、プリセット等の操作が容易となる。

以上説明したように本考案によれば、共通基部に薄肉部
を介して形成された複数個の釣部を有する略櫛状の選局
釦を選局スイッチ付可変抵抗器の選局スイッチ軸上に位
置するように、扉に固定することにより、組立作業性の
向上がはかれるとともに、上記可変抵抗器の回転軸つま
みを回転して選局電圧を調整するとき、選局釦が扉とと
もに本体より取外せるため、そのプリセット操作が容易
となる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における選局装置の正面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線による断面図、第３図は第１
図のＢ−Ｂ線による断面図である。 １・・・・・・選局スイッチ付可変抵抗器、１ａ・・・
・・・回転軸つまみ、１ｂ・・・・・・選局スイッチ軸
、４・・・・・・ブラケット、４ｃ、４ｄ・・・・・・
係止部、５・・・・・・前面パネル、５ａ・・・・・・
開口部、６・・・・・・チャンネル表示板、７・・・・
・・扉、７ａ、７ｂ・・・・・・係止片、７ｃ・・・・
・・把手、７ｅ・・・・・・開口部、７ｆ・・・・・・
インジケータ窓、８・・・・・・選局ボタン、８ａ・・
・・・・基部、８ｂ・・・・・・薄肉部、８ｃ・・・・
・・釣部、８ｄ・・・・・・突起、９・・・・・・透明
板、１０・・・・・・ストッパー片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同心円状に配置された選局電圧調整用回転軸つまみと選
   局スイッチ軸を有する選局スイッチ付可変抵抗器と、開
   口部を有し、かつ前記選局スイッチ付可変抵抗器を内蔵
   するテレビジョン受像機本体に着脱可能に取付けられる
   扉と、共通の基部に薄肉部を介して一体化された複数個
   の釣部を有する略櫛状の選局釦とを設け、かつ前記釣部
   の一部が前記開口部より扉の外に突出するように、また
   前記釣部が前記選局スイッチ付可変抵抗器の選局スイッ
   チ軸上に位置するように前記選局釦の基部を前記扉に固
   定してなる選局装置。