JPS5933698B2 - 織機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、連続的に作動する糸供給装置と間欠的に作動
する横糸挿入装置との間に配設されたほぼ管状の貯留装
置を有し、同貯留装置はほぼ平行な脚をもつ開放ループ
の形で、変化する横糸を貯えるようにされると共に前記
進入してくる脚の通路の前記貯留装置の入口近くに配設
された吹出しノズルをもち空気流を生ずる手段を有し、
前記管状の貯留装置の前記入口から離れた方の端部が吸
引ノズルに連接されるようにした型式の織機に関する。

既に知られたこの型式の貯留装置は、扁平な管によって
主として形成されている。

この平らな管形状の貯留装置は、管の各横断面における
運動の自由を制限して、ループの脚がもつれようとする
のを抑圧する。

しかしながら、それによって近接して対向した貯留管壁
に沿う糸の摩擦を有することとなる。

連続的に供給される糸の作動時の貯留状態においては、
この摩擦は吸引ノズルによって生ずる吸引流れによって
克服される。

又、別の周知の貯留装置では、前述した装置の扁平管が
ループの１方の側だけに延びているシールドと代えられ
、その吹出しノズルが貯留装置と共働し、その中で空気
流を発生するだけの手段である。

この装置では、前述した公知の装置のように近接して対
向された貯留管壁の間で糸が案内されずその壁に沿う糸
の摩擦を克服する必要は全く、又は殆んどないので吸引
ノズルは省かれている。

この装置の利点は、下流のループ脚が、横糸挿入装置の
少なくとも不作動時に実質的に引っ張られないことであ
る。

そのため、所定の短時間内に横糸を挿入させるため下流
ループ脚に成る加速力を与えて、貯えられている糸ルー
プ長を間欠的に使用するときに対抗力が殆んどない。

これによって横糸の挿入中、横糸の張力は比較的低く維
持される。

本発明は、最初に述べた型式の周知の貯留装置において
、前記貯留管が横断面を有し、同貯留管と吹出しノズル
がほぼ竪位置をもち、同貯留管はその入口端の下方に壁
が設けられ、固壁を前記貯留管とは下１流のループ脚が
通過する円周隙間を与えている点に特徴を有している。

本発明による貯留装置では、２つの近接して対向した貯
留管壁の間に糸が置かれないので、管に出入する糸の運
動は貯留管に沿う摩擦によって殆んど制動されることが
ない。

貯留管の竪位置はこの利点に貢献している。

吸引によって発生される上向き空気流の空気は円周方向
の隙間を通して貯留管の下端で全ての側から吸引され、
この空気と共に、管の入口開口の近くに集まった毛羽が
効果的に吸引して除かれる。

これによって貯留の間、横糸はきれいにされて、例えば
縦糸に毛羽が堆積したり、吹出しノズルを閉塞するなど
の織操作中の欠点が無くされる。

前述した扁平な管状の形状を用いた場合より空気吸引流
は弱いので、管内で糸は浮遊状態に保たれ、この状態で
は、糸ループは容易に（即ち実質的に張力無しに）進入
膜の側で補給され出口側の脚の側で間欠的に消費される
。

貯留管が竪位置であるため、少くともこの貯留装置が占
めるスペースの面で極めて有利である。

好ましい実施例では貯留管は円形横断面を有している。

本発明による貯留装置は、主吹出しノズルがおさと共に
動かされるように取付けられた型式の織機で用いるのに
特に適している。

そのような織機では、出てゆく糸ループ脚は、貯留管の
下縁に沿って上ることによっておさのその時々の位置へ
調節されるので、横糸はいつも貯留管から主吹出しノズ
ル又はその入口の前に設けられた糸クランプに最短距離
に沿って伸びる。

以下、本発明による貯留装置が設けられた織機の斜視図
を示す添付図面に基いて本発明を更に具体的に説明する
。

本発明に直接関係していない部分は省略しである。

２つの矢の方向に可動なおさ部分が符番１で示されてい
る。

その薄片２は、織り杼口を通して運ばれる横糸が通る移
動トンネルを公知のように与えている。

横糸挿入装置は、横ビーム１ａの上に取付けられ、矢印
Ｘに沿って空気が供給される吹出しノズル３が設けられ
ている。

ノズル３は、移送トンネルの縦方向の前方に向って位置
された出口を有している。

横糸４は、連続的に回転している計測ローラ５によって
静置糸パツケージ６から公知のように引出される。

計測ローラ５によって供給される横糸は、上方に向いた
出口開口をもつ吹出しノズル７へ供給される。

出口端７ａは、織機フレーム９に取付けられたほぼ水平
に配設されたデスク８の縁の開口を通して突出している
。

デスク８の直ぐ上に円形の横断面をもつ貯留管１０が設
けられている。

貯留管１０は透明なプラスチック材でつくられリング部
材１１内に下端が取付けられている。

リング部材１１はブラケット１２によってデスク８に取
付けられ、デスク８とリング部材１１の下縁の間には周
方向の隙間が残されている。

管１０の上端には、図示していない真空源に伸びている
連通ホース１３が連絡されている。

以上述べた緩衝装置の作動は、前述した公知の貯留装置
の作動に対応している。

糸は、貯留管１０内の進入糸ループ脚４ａに沿って吹出
しノズル７．７ａによって上方に連続的に運ばれ、間欠
的に、すなわち、横糸の始動時、貯留管１０から出口側
脚４ｂに沿って主吹出しノズル３によって（一般に主吹
出しノズル３の近くに配設された図示していない糸クラ
ンプの開口によって定められる）所定糸長さ引出されて
織杼口を通して運ばれる。

進入してくる糸ループ脚４ａの近くでそのまわりに集中
された上向き空気流の他、貯留管の断面を完全に満たす
上向きの空気吸引流があり、この吸引流は糸ループを浮
遊状態に維持すると共に、貯留管の下端の周方向の隙間
を通して貯留管の近くから毛羽を吸って排出する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による貯留装置を設けられた織機の部分的
斜視図である。 １・・・・・・おさ部分、１ａ・・・・・・横ビー１９
．２・・・・・・薄片、３・・・・・・吹出しノズル、
４・・・・・・横糸、５・・・・・・計測ローラ、６・
・・・・・糸パツケージ、７・・・・・・吹出しノズル
、８・・・・・・デスク、９・・・・・・織機フレーム
、１０・・・・・・貯留管、１１・・・・・・リング部
材、１２・・・・・・ブラケット。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 連続的に作動する糸供給装置と間欠的に作動する横
   糸挿入装置との間に配設されたほぼ管状の貯留装置を有
   し、同貯留装置はほぼ平行な脚をもつ開放ループの形で
   、変化する横糸を貯えるようにされると共に前記ループ
   の進入してくる脚の通路の前記貯留装置の入口近くに配
   設された吹出しノズルをもち空気流を生ずる手段を有し
   、前記管状の貯留装置の前記入口から離れた方の端部が
   吸引ノズルに連接されるようにした形の織機において、
   前記貯留管は横断面を有し、同貯留管と前記吹出しノズ
   ルはほぼ竪位置にもち、同貯留管はその入口端の下方に
   壁が設けられ、固壁と前記貯留管とは下流のループ脚が
   通過する円周隙間を与えていることを特徴とする織機。