JPS5933293B2 - 合成樹脂射出成形品に対する装飾プレ−トの自動被覆方法とその被覆用金型 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ここで装飾プレートとは、表面に模様等の印刷を施した
樹脂フィルムやアルミ薄板基材の裏面に射出成形品の材
料樹脂と熱融着し得る同効資材の樹脂被膜をラミネート
した、所謂積層プレートをいう。

本発明は合成樹脂射出成形品の所要面、特に立体外面に
上記の装飾プレートを被覆するに際し、該プレートを所
要の外面形状になる射出成形品を成形する同一金型内に
於て該成形品の外面形状に即した所定形状にプレス成形
し、これを成形品の射出成形と同時にその所要外面に自
動的に融着被覆する方法及びこの方法を実施するための
被覆用金型について提供せんとするものである。

合成樹脂成形品の立体外面に装飾プレートを被覆して外
装を計ることにより成形品の見栄えを良好にし製品価値
を高揚せしむるようなことは一般に行なはれている。

しかし従来それを実施する方法は、アルミ薄板基材のみ
からなる装飾プレートを予め成形品の所要被覆面と同一
形状にプレス成形しておき、これを割成形した個々の成
形品に接着剤等により貼着する旧態依然の慣用手段に依
存している。

この慣用手段によれば、２部品を個別に成形し、かつ組
立てにおいては方向・位置合せを行って接着する手作業
であって、言わば製産性の低下を余儀無くされるから、
必然的に原価高になることは避けられず、加えて前記２
部位の寸法上のバラツキにより接合面に隙間を生じて密
着しにくいために接着不安定となって剥離しやすいこと
、さらに形状によっては接合位置が一定せずにずれやす
いなどの諸種欠陥があり、殊に外観上では裾や縁辺部分
に露呈する段差や隙間により却って美観を損う要因とも
なるものである。

本発明は斯様な手段により生ずる欠陥を解消し、効率よ
く正確かつ確実な被覆手段を講じるために、装飾プレー
トのプレス成形と、この成形部分を加ニブレートとして
打ち抜きすることと、成形品の射出成形と、成形品に対
する加ニブレートの融着被覆とを同一金型内において自
動かつ一連的に行うようにしたものであって、その要旨
は、固定型板とスライド型板の型挿入孔に進退自由に挿
入した雌型の型部と回転型板に設ふた前記型部と嵌合す
るプレスコアーとにより、該型部の直下に位置するよう
固定型板とスライド型板の間に挾持させた射出成形品と
融着し得る装飾プレートを該型部の形状に即した所定の
立体形状にプレス成形する工程と、金型の型開きによっ
てプレスコアーを型部から型抜きすると共に、その雌型
を前進させてプレス成形した装飾プレートの成形部分を
加ニブレートとなすよう型部開口面の尖端部エツジによ
り打ち抜く工程と、打ち抜いた加ニブレートを該型部内
に掴持させた状態において回転型板の回転により転換さ
せた成形コアーを型締めする工程と、型締めした型部と
成形コアーにより形成された成形用型腔内に固定型板と
スライド型板に形成したスプルーと連通する成形コアー
に臨設のランナーゲートを介し樹脂を充填して成形品を
射出成形すると同時に型部内の前記加ニブレートを該成
形品の所要面に融着被覆する工程、とによって射出成形
品に対し装飾プレートを自動被覆するものであるから、
（１）装飾プレートは成形品に対して位置ずれすること
なく、常に一定方向に正確に被覆することができる。

（２）装飾プレートの寸法誤差や成形品の収縮等による
バラツキを生じないから被覆部の接合全面は完全密着し
て三者一体化するのでプレートが剥離することがない、
（３）成形品の被覆所要面の末端部分（例えば立ち上り
部分の縁端）まで正確に奇麗に被覆できる、（４）美観
が優れ製品価値が高揚する、（５）等−製品を効率よく
製造することができる、などの特徴を有するものとなる
。

つぎに、図面に基いて本発明の金型構成を詳細ｔこ説明
する。

図面に於て、１及び２は上側に位置する固定型板と、こ
れに対して下方向（図面の状態において）に僅かにスラ
イドして接離するように設けられたスライド型板であっ
て、この両型板は固定型板１の片側端部に於て基部を固
設し先部に螺旋発条８ａを介在したガイド軸８をスライ
ド型板に貫通して連結されると共に、同じく固定型板の
他方の片側端部に基部を遊貫してその突出軸部ζこ前記
ガイド軸の発条８ａより弱い弾発力の螺旋発条９ａを縮
設介装したボルト軸９の先部を該スライド型板２に固定
して連結されており、中央部には後述の回転型板３のラ
ンナーゲートｇに連通ずる樹脂の射出用スプルーＳが両
型板１，２を貫通して形成されている。

そして、当該スプルーＳを中心として両型板１゜２の左
右側等間隔の相対的位置に一対の型挿入孔１ａ、２ａ及
び１ｂ、２ｂが貫通され、これら挿入孔内に所要の射出
成形品の外面形状に即した所定形状の型部４ａ 、５ａ
を形成し、且つ型部開口面の尖端部を装飾プレート打ち
抜きエツジ４ｂ。

５ｂとなした同一形状になる第一雌型４と第二雌型５が
進退自由に挿入しである。

またスライド型板２の固定型板１との接合面における前
記型挿入孔２ａ、２ｂの周縁辺に装飾プレートの挾持部
２ｃ 、２ｄが凹み状に形成されている。

つぎに、３は前記の両型板１，２に対し図面に於て下方
から型締めされる回転型板であって、型開き時に下面中
央の回転軸１０により半回転づつ回転して左右の位置を
転換するようになっており、そしてこれが型締めに際し
ては前記一対の雌型４゜５の型部４ａ 、５ａに対して
交互に嵌合するプレスコアー６及び成形コアー７が上面
に設けられていると共に、成形コアー側には前記した型
板１゜２のスプルーＳと連通ずるランナーゲー１−ｇが
臨設されており、また左右両側端部の対称位置には当該
型板の型締めに応じて前記固定板１とスライド板２を連
結したガイド軸８の先部がそれぞれ挿通ずるガイド孔３
ａ、３ｂが穿設されている。

図中、Ｐｌは図面上今回プレス成形しようとする装飾プ
レートであって、Ｐ２は該装飾プレートを所定の立体形
状にプレス成形した加ニブレートを示し、Ｐ２′は上記
の加ニブレートを打ち抜いたときの余端残留片である。

Ｐ３は前回プレス成形した既加ニブレートであって、Ｐ
３′はその既加ニブレートを打ち抜いたときの余端残留
片を示すものである。

またＰ４は次回プレス成形しようとする装飾プレートで
、Ｐ５は尚該装飾プレートを所定の立体形状にプレス成
形した加ニブレートを示すものであり、Ｍｌ及びＭ２′
は射出成形品である。

本発明の金型は以上の構成になり、つぎに図面に示した
工程順にしたがって金型の作用を述べる。

第１図の状態の作用説明 金型は固定型板１、スライド型板２及び回転型板３から
構成され、これらを型開きしたときには回転型板３はこ
れが回転可能な位置まで離間するが、スライド型板２は
固定型板１と連結したボルト軸９の軸部に縮設介装した
螺旋発条９ａの弾発力に押圧されて所要間隙ｄを保持す
る程度に固定型板に対し下方向に僅かにスライドする。

この型開き状態の場合、第二雌型５はその型部５ａ内に
既に装飾プレートをプレス成形して得た加ニブレートＰ
３を掴持し、次工程による成形コアー７との型締め準備
のためにスライド型板の型挿入孔２ｂ内に前進している
が、第一雌型４は固定型板１の型挿入孔１ａまで後退し
、スライド型板２の型挿入孔２ａは開放されて該雌型４
との間に前記の間隙ｄを存している。

そこで、装飾プレー１−Ｐｌをスライド型板の型挿入孔
２ａを塞ぎ第一雌型４の型部４ａの直下に位置するよう
挾持部２ｃに挿入する。

装飾プレートは一定寸法に切断した単片のものをその都
度挿入するようにしてもよいが、通常は一定間隔に印刷
を施したテープ状のものを挿入しておき、これを一定距
離ずらしながら使用するのが正確かつ能率上望ましい。

したがってこの装飾プレートの挿入や移動を円滑になす
ためにスライド型板をスライドさせて間隙ｄを設けるの
であり、また挾持部２ｃは型締め時に装飾プレートのプ
レス位置がずれることなく正確にプレスされるよう挾圧
すると共に両型板１゜２が密接し得るよう装飾プレート
の厚さに等しい凹み状に形成しである。

第２図の状態の作用説明 つぎに、回転型板３を上昇させ、一方のガイ′ド孔３ａ
をガイド軸８に沿わせながらプレスコアー６と成形コア
ー７の型締めを行うが、この場合型締めされる事前にガ
イド孔３ａがガイド軸の螺旋発条８ａを押し上げながら
圧縮させてその弾発力により第１図の間隙ｄを閉鎖する
ようスライド型板２を固定型板１に圧接させ、同時に前
記装飾プレートＰ１を挾圧して固定させる。

ガイド軸に介在させた螺旋発条８ａは、型開き時にスラ
イド型板２を押圧させるボルト軸の発条９ａよりも強い
弾発力を有するボルト軸に縮設介装した螺旋発条９ａの
弾発力の方が、ガイド軸に介在させた発条８ａの弾発力
よりも弱いから、前述の作用は発条９ａの抵抗を受ける
ことなくなされる。

このようにして両型板１，２の圧接が先に行なはれ、つ
づいてプレスコアー６が型挿入孔２ａ上の装飾プレート
Ｐ１を押圧しながら第一雌型４の型部４ａ内に圧入して
当該型部に即した所定の立体形状にプレス成形する。

同時に金型内の他方の第二雌型側では、成形コアー７が
既加ニブレートＰ３を掴持した型部５ａ内に嵌合するこ
とはいうまでもない。

そして型部と成形コアーによって形成された成形用型腔
内にスプルーＳからランナーゲートｇを通じて溶融樹脂
を射出し、成形品Ｍ１を射出成形すると同時にこれの所
要面（立体外面）に前記の加ニブレートＰ３を融着させ
て被覆する作業をなす。

第３図の状態の作用説明 前第２図によってプレス成形した加ニブレートＰ２の打
ち抜きと、射出成形品Ｍ１に加ニブレートＰ３を被覆し
た製品の型抜きに際し、先づ回転型板３を下降させて金
型の型開きをすると、プレスコアー６はこれによって成
形した加ニブレートＰ２を第一雌型４の型部４ａ内に残
留掴持させ、また成形プレート７は射出成形品Ｍ１に加
ニブレートＰ３を被覆した被覆製品を第二雌型５の型部
５ａから型抜きして離間する。

加ニブレートＰ２はその余端部がスライド型板の挟持部
２ｃに挾圧されており、また被覆製品はランナーゲート
内の樹脂片が連なっている関係玉必然的に上記のような
型部れを行なう。

これと同時に、一方の第二雌型５は固定型板の型挿入孔
１ｂまで後退し、他方の第一雌型４は前進により打ち抜
きエツジ４ｂで型部４ａに即した成形部分を加ニブレー
トＰ２として打ち抜いてこれを掴持したままスライド型
板の型挿入孔２ａ内まで前進する。

このとき、ガイド軸の発条８ａは前記回転型板３の型開
きにより圧縮が解除されて弾発作用を失うから、ボルト
軸の螺旋発条９ａの弾発作用が働きこれによりスライド
型板２が押圧されて第１図同様に固定型板１との間に所
要間隙ｄを存するようになる。

第４図及び５図の状態の作用説明 初で、ここで回転型板３の成形コアー７に保持された被
覆製品は抜き取られる。

そして回転軸１０により半回転させてプレスコアー６と
成形コアー１の位置を転換させ、プレスコアーが第二雌
型５と、また成形コアーが第一雌型４と相対するように
する。

これは第１図の場合と逆の状態である。

そこで間隙ｄを利して第二雌型側ニア）挾持部２ｄに装
飾プレートＰ４を挿入し、回転型板３の型締めを行なう
とガイド軸８が挿通ずる今回のガイド孔３ｂｒこよって
第２図の場合同様ｌこ発条８ａを押し上げながら圧縮さ
せてスライド型板２を固定型板１に圧接させ、成形コア
ー７が第一雌型の型部４ａ内に嵌合すると同時に型板１
，２で挟圧した装飾プレートＰ４をプレスコアー６が押
圧しながら型部５ａ内に圧入してこれを型部に即した所
定の立体形状にプレス成形し、つぎの被覆に使用する加
ニブレートＰ５となす。

そして他方の第二雌型側では溶融樹脂の充填が行なはれ
て成形品Ｍ２が射出成形され、これの立体外面に型部４
ａ内に掴持させた加ニブレートＰ２の融着被覆がなされ
被覆製品が製造される。

本発明は以上の金型作用による一連工程により連続して
所望の被覆製品が製造されるから冒述した如き諸種の効
果が得られる特徴がある。

猶、上記した本発明の実施例では、成形品の立体外面に
装飾プレートを融着被覆することについて詳述したが、
雌型の型部やコアーの形状を変更することによって成形
品の内面に融着被覆することも可能である。

【図面の簡単な説明】

図は本発明に係る被覆用金型によって射出成形品に装飾
プレートを自動被覆する方法を工程順に表わした実施例
であって、第１図は、金型の第−雌型側に装飾プレート
を挿入して挾持させるとともに他方の第二雌型側には既
に所定の立体形状にプレス成形した加ニブレートを掴持
させて回転型板を型締めする前の金型の型開き状態を示
す断面図。 第２図は、前回金型を型締めし第−雌型側の装飾プレー
トを所定の立体形状にプレス成形すると同時に他方の第
二雌型側に於ては溶融樹脂を射出してその成形品外面に
キャビティ内の加ニブレートを融着被覆した製品を製造
した状態を示す断面図。 第３図は、前回によって成形した加ニブレートの打ち抜
きと被覆製品の型抜きを行なうための金型の型開き状態
を示す断面図。 第４図は、被覆製品を抜き取り回転型板を半回転させて
プレスコアーと成形コアーの位置を転換させ第二雌型側
にプレス成形する装飾プレートを挾持させた次工程始動
前の状態を示す断面図。 第５図は、第２図同様に金型を型締めし第−雌型側ｌと
おいて被覆製品を製造するさ同時に第二雌型側で加ニブ
レートをプレス成形した状態を示す断面図である。 図中符号、１・・・・・・固定型板、２・・・・・・ス
ライド型板、３・・・・・・回転型板、１ａ、１ｂ、２
ａ、２ｂ・・・・・・型挿入孔、２ｃ 、２ｄ・・・・
・・挾持部、３ａ、３ｂ・・・・・・ガイド孔、４・・
・・・・第−雌私 ５・・・・・・第二雌凰４ａ、５ａ
・・・・・・型部、４ｂ、５ｂ・・・・・・打ち抜きエ
ツジ、６・・・・・・プレスコアー、７・・・・・・成
形コアー、８・・・・・・ガイド軸、８ａ・・・・・・
螺旋発条、９・・・・・・ボルト軸、９ａ・・・・・・
螺旋発条、Ｓ・・・・・・スプルー、ｇ・・・・・・ラ
ンナゲート、ｄ・・・・・・所要間へＭｌ、 Ｍ２・・
・・・・射出成形品、Ｐｌ、 Ｐ４・・・・・・装飾プ
レート、Ｐ２゜Ｐ３．Ｐ５・・・・・・加ニブレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 面内型板と当該型板に対し型開き時に所要間隙を存
   する程度にスライドし得るよう連結されたスライド型板
   及びこれら両型板に対して型締めされる回転型板からな
   る金型を用いて射出成形品に装飾プレートを自動被覆す
   る方法であって、固定型板とスライド型板の型挿入孔に
   進退自由に挿入した雌型の型部と回転型板に設けた前記
   型部と嵌合するプレスコアーとにより、該型部の直下に
   位置するよう固定型板とスライド型板の間に挾持させた
   成形品と融着し得る装飾プレートを該型部の形状に即し
   た所定の立体形状にプレス成形する工程と、 金型の型開きによってプレスコアーを型部から型抜きす
   ると共に、その雌型を前進させてプレス成形した装飾プ
   レートの成形部分を加ニブレートとなすよう型部開口面
   の尖端部エツジにより打ち抜く工程と、 打ち抜いた加ニブレートを該型部内に掴持させた状態に
   おいて回転型板の回転により転換させた成形コアーを型
   締めする工程と、 型締めした型部と成形コアーにより形成された成形用型
   腔内に、固定型板とスライド型板に形成したスプルーと
   連通ずる成形コアーに臨設のランナーゲートを介し樹脂
   を充填して成形品を射出成形すると同時に型部内の前記
   加ニブレートを該成形品の所要面に融着被覆する工程、 から成ることを特徴とする合成樹脂射出成形品に対する
   装飾プレートの自動被覆方法。 ２ 固定型板と当該型板に対し型開き時に所要間隙を存
   する程度にスライドし得るよう１連結されたスライド型
   板及びこれら両型板に対して型締めされる回転型板から
   なる金型を用いて射出成形品に装飾プレートを自動被覆
   する方法であって、固定型板とスライド型板の一対の型
   挿入孔に進退自由に挿入した第一雌型と第二雌型の内、
   一方の第一雌型の型部と回転型板に設けた前記型部と嵌
   合するプレスコアーとにより、該型部の直下に位置する
   よう固定型板とスライド型板の間に挾持させた射出成形
   品に融着し得る装飾プレートを当該型部の形状に即した
   所定の立体形状にプレス成形すると同時に、他方におい
   ては、既にプレス成形して打ち抜いた加ニブレートを掴
   持させると共に固定型板の成形コアーと型締めされた第
   二雌型の型部内に固定型板とスライド型板に形成したス
   プルーと連通ずる成形コアーに臨設のランナーゲートを
   介し樹脂を充填して射出成形した成形品の所要面に前記
   型部内の加ニブレートを融着被覆する工程、 金型の型開きによって一方では前記のプレスコアーを型
   部から型抜きすると共にその雌型を前進させてプレス成
   形した装飾プレートの成形部分を加ニブレートとなすよ
   う型部開口面の尖端部エツジにより打ち抜くと同時に、
   他方では加ニブレートを融着被覆した射出成形品を成形
   コアーから抜き取る工程、 前記打ち抜いた加ニブレートをその型部内に掴持させる
   と共Ｑこ、他方の型部側では次の被覆を行なう加ニブレ
   ートにプレス成形する装飾プレートを該型部の真下に位
   置するよう前回同様に固定型板とスライド型板の間に挾
   持させ、然るのち回転型板の回転によりプレスコアーと
   成形コアーの位置を転換させて型締めする工程、 以上の工程を繰り返し連続して行ないながら被覆するこ
   とを特徴とする合成樹脂射出成形品に対する装飾プレー
   トの自動被覆方法。 ３ 射出成形品に装飾プレートを自動被覆するための金
   型であって、固定型板と、当該型板に対し型開き時に所
   要間隙を存する程度にスライドし得るようガイド軸とボ
   ルト軸を介して連結されたスライド型板及びこれら両型
   板に対して型締めされる回転型板からなり、 前記連結された固定型板とスライド型板の中央部に回転
   型板のランナーゲートに連通ずる射出用スプルーを形成
   すると共に、当該スプルーを中心として両型板の左右側
   等間隔の相対的位置に一対の型挿入孔を貫設し、これら
   挿入孔内に所定形状の型部を形成し且つ型部開口面の尖
   端部を装飾プレート打抜きエツジとなした同一形状にな
   る一対の雌型を進退自由に挿入し、 またスライド型板の固定型板との接合面における前記型
   挿入孔の周縁辺に装飾プレートの挟持部を形成し、 前記回転型板は型開き時に下面中央の回転軸により半回
   転づつ回転して左右の位置を転換するものであって、こ
   れが型締めに際して前記一対の雌型の型部に対して交互
   に嵌合するプレスコアー及び成形コアーを上面に設ける
   と共に、成形コアー側には前記したスプルーと連通ずる
   ランナーゲートが臨設さね、また左右両側端部の対称位
   置には当該型板の型締めに応じて前記固定型板とスライ
   ド型板を連結したガイド軸の先部がそれぞれ挿通ずるガ
   イド孔が穿設されており、 さらに前記ガイド軸の先部に回転型板の型締めに際し、
   スライド型板を事前に固定型板に圧接させるための螺旋
   発条を介在させた構成、 を特徴とする合成樹脂射出成形品に対する装飾プレート
   の自動被覆用金型。 ４ 特許請求の範囲第３項記載の金型において、固定型
   板とスライド型板を連結したボルト軸の軸部に、金型の
   型開き時にスライド型板を押圧して所要間隙を存するた
   めの螺旋発条を縮設介装したことを特徴とする上記金型
   。